[写真あり] 深い虫歯の6番と斜めになった7番をめぐる治療計画(米国)

相談者: Hanamさん (31歳:女性)
投稿日時:2011-06-14 15:43:26
こんにちは。
現在アメリカ在住で、アメリカの歯科に通っています。

左下6番が深い虫歯になってしまいました。
原因はその奥の7番が斜めに生えているため、歯磨きがよくでなかったためです(フロスも入らず)。
以前治療して詰め物をしたその間から、また虫歯になってしましました。
歯茎の下までの深い虫歯なので、一般歯科医では、治療するならば骨を削り根管治療の後、大きなクラウンをかぶせるか、抜歯と言われました。

ちょうど歯科矯正を考えていたので、矯正医にも相談したところ、根管治療&大きなクラウンよりは、6番抜歯後、寝ている7番を起こし、6番の位置に持ってくることを勧められました。

理由は長い目で見ると、根管治療&クラウンでは6番に大きなガムポケットができるため、6番は長持ちしないし、歯茎、周りの歯にもよくないため、とのことでした。
しかしながら7番が動く確率はざっくり60%くらいで、もし動かなければインプラントになるとのことでした。

矯正では歯が全く動かないこともある、と聞きました。
7番が全く動かなかった場合、6番はインプラントになり、最悪のケースは7番も傾きが悪いから抜歯と、2本歯を失うことになるのではないかと心配しています。
もし7番が動かないのであれば、たとえ長く持たずいつかインプラントにしなければならないとしても、6番を治療してぎりぎりまで使い続けた方がいいのではないか、と思っています。

(→質問1へ。この考え方は間違っていますか?インプラントの方がよいのでしょうか)


そこで7番が少しでも動くかどうか確認するため、6番治療後、寝ている7番を引き上げる作業をし、動くのをみてから、6番を抜歯というのはよくない考えでしょうか?
もちろん7番が少し動いたからと言って、6番の位置に動くかどうかはわかりませんし、6番の安くない治療費も無駄になりますが、6番抜歯したものの、7番が全く動かなかったというリスクは回避できるのではないかと思っています。

矯正医に聞いたところ、上記やってみること可能だが、それでも提案は6番を治療せずに抜歯、7番移動を試みる方法とのことです。



質問1. 7番が動かないと仮定した場合、6番を治療しても、大きなガムポケットができてしまうため、治療して6番を延命するより今インプラントにした方がいいのでしょうか。

質問2. 6番治療→寝ている7番を起こし、7番が少しでも動くことを確認→6番を抜歯した場合、将来への悪影響はありますか?(結局7番が6番の場所まで動いてくれず、6番にインプラントを入れようとした場合、6番治療時に骨を削ってしまったため、インプラントが入れられなくなるなど) 

質問3. 総論として、やはり矯正の先生が言うように、このまま6番を抜歯してしまう方がよいのでしょうか。



質問がたくさんで申し訳ありません。
よろしくお願いします。

※鮮明ではないですが、少しでもイメージがわかればと思い、レントゲン画像を添付します。
ちなみに画像に映っている左5番乳歯は、矯正の過程で口の中のスペース確保のために、他の上下右3本と共に抜くか、そのままにして抜けた際にインプラントにするか、矯正しながら考えて行くそうです。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-06-14 15:56:24
>質問1. 7番が動かないと仮定した場合、6番を治療しても、大きなガムポケットができてしまうため、治療して6番を延命するより今インプラントにした方がいいのでしょうか。

個人的にはインプラントより御自身の歯である6番を残したいと思います。


>質問2. 6番治療→寝ている7番を起こし、7番が少しでも動くことを確認→6番を抜歯した場合、将来への悪影響はありますか?

特に悪影響は無いと思います。



>質問3. 総論として、やはり矯正の先生が言うように、このまま6番を抜歯してしまう方がよいのでしょうか。

良いと思いますよ。

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-06-14 17:33:00
今となっては残念ですが、もっと早期に7番を整直しておいたら良かったですね。
因みに8番はありますか?

個人的意見として、6番の長期保存は難しいと考えます。
根分岐部(根の股の部分)レベルよりも下の部分まで虫歯が及んでいるからです。


>ちょうど歯科矯正を考えていた

全体の治療計画の中で、下前歯叢生(乱食い)や正中を意図的に左に寄せるなどのために、5番を後方の6番抜歯スペースに移動させる事が必要なら、矯正治療もありだと思います。只、左下8番の存在が必要です。
(万一、左上7番が無かったりすると話は別ですよ)


もし左下8番がなく、且つ、どこかに8番がある場合には、7番アップライト後に6番抜歯、8番をそのスペースへ移植という案も考えられます。
個人的にはこれをお薦めしたいのですが、根管治療(8番は通常、難易度が高いです)の費用が高価だとしたら、やはりインプラントが無難なのかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Hanamさん
返信日時:2011-06-15 03:06:01
細見先生、藤森先生、早速のご返信、ありがとうございます。

藤森先生、8番は4本全てなく(以前3本歯茎の中に横になって埋まっていたのを抜歯しました)、左上7番はもともとありません。

ちなみに左下5番の場所には乳歯が生えていて(永久歯欠損)、この乳歯がいつか抜けてしまうこと、また全体的に口の中の大きさに対して、歯が込んでいる状態(スペースが少ない)なことから、左下乳歯を、右下、上右、上左の永久歯3本と一緒に抜歯して、前の歯を後ろに持って行く方法を矯正医は考えています。

ただし、まず全体の歯を外に広げて、経過を見て、唇を閉じづらいようなら、乳歯1本を含む全4本を抜くか考えるとのことでした。

6番を根管治療し(深い虫歯なので骨も削る)、7番アップライトを行い、7番が矯正で少しでも動くかどうかを確認後、6番抜歯というのはよくない考えでしょうか?

(7番が全く動かなければ、6番を残ししばらく使い、6番が本当にどうしようもなくなった時にインプラントにする。そうすれば、6番抜歯したものの、結局7番が全く動かず即インプラントになってしまうというリスクは避けることができると思いました。)

それよりは、すぐに6番を抜いてしまった方がよいでしょうか?

何度もすみません。
よろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-06-15 09:48:16
なるほど、その案(返信1 後半)も理解出来ます。
6番抜歯なら、4番と7番とを互いにくっ付けるわけですから、簡単ではないでしょうけどね。



>深い虫歯なので骨も削る

6番長期保存のための一つの鍵になろうかと思います。
骨を削る匙加減が最重要ですね。


>前の歯を後ろに持って行く方法

舌と唇・頬との力関係(特に舌)を壊さなければ大丈夫だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Hanamさん
返信日時:2011-06-16 06:59:31
藤森先生、ご返信ありがとうございます。

矯正医には、顔全体のレントゲン、歯1つ1つのレントゲン、唇、頬、あごの状態などを見ていただいた上で、この提案(前の歯を後ろに持って行く方法)をもらったので、大丈夫だと思います。
けれども、それは歯を動かしながら、様子を見て行くとのことでしたので、その時また考えたいと思っています。


総論として、藤森先生は、

@6番を治療(骨も削る)→7番アップライトで7番が少しでも動くか確認→7番がアップライトで動けば6番抜歯(動かなければ6番保存)

と、

A治療せずすぐに6番を抜歯→7番アップライト&6番抜歯跡へ移動

と、どちらが良いと思われますか?


ちなみに矯正医に相談したところ、7番のアップライトは動くと思う。しかし6番への移動はアップライトとは違った動き方になるため、@はあまり意味がなく、Aを勧めるとのことでした。
アップライトに失敗するケースは、稀なのでしょうか?

何度もお手数をお掛けして申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-06-16 16:26:00
このアップライトで確かめるのは歯根が骨と癒着していないかどうかの確認だと思っていました。
手前に移動させて4番と接触させるのは簡単ではないとは思いますよ。
少なくとも私は経験ありません。

でも、少ない選択肢の一つではあると思います。

6番の骨を削る治療は、7番が動くかどうかの確認後でも良いのではないでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Hanamさん
返信日時:2011-06-17 03:34:39
藤森先生、いつも早いご返信、ありがとうございます。

はい、7番がアップライトで確認するのは、骨との癒着がないかの確認のつもりで言っていました。
しかし矯正医に尋ねたところ、アップライトは問題なく動くはずと言っていたので、アップライトの場合、ほとんどの歯が動くのだと思ってしまいました。
でも藤森先生がおっしゃる感じでは、やはり骨との癒着など、動かない可能性も少なからずあるということですね。

6番は、神経の治療をする際に、骨も削らないといけないと言われたのですが、6番の虫歯の治療自体をせず、まず先に7番が動くかどうかを確かめると言うことでしょうか?
歯が動くには月単位の時間が掛かると思っていましたが、その間深い虫歯を放置しておいて問題ないのでしょうか?

本当に何度も、申し訳ありません。
よろしくお願い致します。
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-06-17 09:20:55
>歯が動くには月単位の時間が掛かると思っていましたが、その間深い虫歯を放置しておいて問題ないのでしょうか?

かなり個人的意見となる点、ご理解ください。

’ある程度の’アップライトに要する時間は、そう長期にはならないと推測しています。
こちらを先に考えた理由は、


1) 7番が骨と癒着していないことの確認を何よりもまず行う
2) 7番アップライトに際して、6番も固定原として利用する
3) 7番アップライト後の方が6番の骨整形(骨を削る)しやすい (このままでの骨整形は難しいのでは?)
4)万一、6番抜歯となった場合にも、6番骨整形の費用が発生する


このときの6番の状況次第では、その保存を再検討してみてもいいのではないかと思います。

その間、6番の縁下カリエス歯茎の中の虫歯)は進行しないか?
勿論するはずです。

ただ両者を天秤に掛けた場合のメリット・デメリットによる判断です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Hanamさん
返信日時:2011-06-18 12:28:39
藤森先生、ご回答ありがとうございます。

7番が骨に癒着していないか確認するのに、どれくらいかかり、その間にどれだけ虫歯が進行するかですね。
その間に、骨まで溶けるような状況にならないといいのです…。

もう少しだけ考えて、来週明けには決めようと思います。
どうもありがとうございました。



タイトル [写真あり] 深い虫歯の6番と斜めになった7番をめぐる治療計画(米国)
質問者 Hanamさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:6番(第一大臼歯)
歯列矯正(矯正歯科)その他
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
回答者




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