角化嚢胞性歯原性腫瘍の再発について

相談者: さくらんぼの嫁さん (44歳:女性)
投稿日時:2011-06-30 23:10:34
3年前に、角化嚢胞性歯原性腫瘍ということで、全身麻酔にて手術しました。

それから、再発性が高いということから、半年に一度検診を受けてきましたが、また今回の診察で再発が見つかり、まだ小さいために局所麻酔での手術が可能であれば、という申し出に局所麻酔での手術となりました。

心配なことが二つあります。

ひとつは、再発が高い病気だからと言っても、こんなに短期間3年くらいでまた手術、また3年くらいで手術が繰り返さなくてはならないのでしょうか?

担当の先生に聞いても再発性が高いだけに、、としか答えてはくれませんでした。
予防方法などありましたら是非教えていただきたいと思います。


もうひとつは、前回は全身麻酔で、あっという間に終わりましたが、部分麻酔でも手術は大丈夫なのでしょうか?

以前、局所麻酔で同じ病気を手術した方が、すごく大きな音が聞こえて怖かったという話を聞いてます。
安全性はどうなのでしょうか?

お願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-06-30 23:41:47
こんばんは。

角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)は良性の病変ですから、基本的には「保存的治療」を行ないます。

病変だけを出来るだけ除去し、その後の骨の再生をも期待します。
ですから「再発の可能性を排除することが最優先事項」ではなく、「あごの形態、機能を出来るだけ損なわないことを重視した治療」ともいえるでしょう。

これがガンなどの悪性の病変であれば「再発・転移を防止する」ことが最優先となり「根治療法」ということになります。
病変部の周囲を数センチの安全域を含め大きく切除します。
再発は回避されても、さくらんぼの嫁さんのあごの骨は半分くらい無くなっていたかもしれません。

ですから「再発の予防」というと難しいですね・・。
定期検診を欠かさないことは少なくとも必要ですが。

担当の先生が部分麻酔(局麻)で大丈夫とのご意見でしたら、間違いないと思いますよ。
良くご相談下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さくらんぼの嫁さん
返信日時:2011-07-03 23:28:46
よくわかりました、ありがとうございました。

再発はしかたのないことなのでしょうね…、3〜4年ごとにこのような手術をずっと今後も続けていかなければならないのかと思うと、家族や周りにもかなり迷惑をかけてしまうのが悩みの種です。

前回の手術の際は、1週間の入院の予定でしたが、かなり腫れがひどくなかなか腫れがひかなくて2週間入院しました。
仕事も大幅に遅れてしまい、大変な思いをしました。

再発防止の方法などがあれば、教えて欲しいのですが、ない、という担当の先生の言葉通りなのでしょうか?

よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2011-07-04 00:40:51
さくらんぼの嫁さん、こんにちは。

再発の件、ご心配なことと思います。

>再発防止の方法などがあれば、教えて欲しいのですが、ない、という担当の先生の言葉通りなのでしょうか?

角化嚢胞性歯原性腫瘍の処置自体、極力再発を防止する処置になっていると思います。

それ以外に、何か特別の予防方法というものは残念ながら存在しないのではないでしょうか。

また、初回の処置時に、どんなに再発予防を心がけた処置を行ったとしても、再発をゼロとすることはできません。

担当の先生や森永先生のご回答にもある通り、やはり定期検診を継続していく、ということになるのではと思います。

とはいえ、必ずしも、

>3〜4年ごとに、このような手術をずっと今後も続けていかなければならない

ということはないと思います。

まずは、今回の再発をしっかりと治療されて、担当の先生と、今後のこともよく話し合われてください。

お大事になされてください。




タイトル 角化嚢胞性歯原性腫瘍の再発について
質問者 さくらんぼの嫁さん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 口腔外科関連
専門的な質問その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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