上7番抜歯+放置あるいは根管治療+インプラントの選択 (タイ)

相談者: エリアさん (51歳:男性)
投稿日時:2011-07-05 04:58:31
半年近く前に歯周病治療スケーリングを行った直後から右上6番に軽い刺激痛を覚えましたが、過敏になっているのが時間経過と共に落ち着く可能性ありとして経過観察となりました。

その後悪化も改善もせぬまま痛みは続き、3ヶ月ほど経った頃から冷たいものがしみるようになったためレントゲン検査を行いましたが、特に異常なしとのことで知覚過敏との診断。

歯周病による歯茎後退によるものとのことでシュミテクトの使用を勧められ、その場で取り敢えず薬をコーティング。



その後加速度的に熱いものもしみるようになり、痛みの度合いも飛び上がるほどになってきたものの、所見は変わらず、歯根破折の可能性を問うたところ、レントゲンでは判別できないが、歯髄が通っている健康な歯(注:虫歯なし詰め物なし)の歯根破折は稀であるので考えにくいとのコメント。

1ヶ月のシュミテクト使用と10日おきの薬剤塗布の薬効は全く自覚できぬままタイに赴任。

1ヶ月ほど前から自発痛が波状に襲ってくるようになり、度合いも心臓が苦しくなり嘔吐感を催すほどに。



歯科医30名ほどを擁するバンコクの大病院で診察して貰ったところ、再度のレントゲンでもはっきりしないものの歯根にひびが入っている可能性ありとのことで根管治療の専門医に廻され、マイクロスコープでチェックしたところ、打診の結果と同じく右上6番ではなく7番に2カ所微細なヒビが有ると。
但し、6番にもより軽度なヒビありとも。

幸いヒビは深部には達しておらぬものの、ヒビを浸透して直接刺激がもたらせられること、ヒビは大きくなるだろうことを考えると根管治療は不可避であろうとの結論。



4年前に右下7番を歯根破折で抜いており、グレンチングが原因と考えられることからなるほどとは思ったものの、既に対面の歯がないのにどうしてヒビが入ったのか問うたところ、右下を抜く前に既にダメージがあったのだろうと。

歯を残したいのであれば、右上7番に根管治療を施した上で、歯列全体の噛み合わせが変わらぬよう現在何もない右下7番にインプラントを施して、右上7番が伸びすぎぬようすべしとのことでした。

代案としては、右上7番を抜歯してそのままにしておく手もあると。



8番は上下左右4本とも25年ほど前に抜いてしまっており、このうえ右の7番上下も無くなってしまうことには不安を感じますが、いきなり根管治療とインプラントを施すというのにも心理的な抵抗を覚えます。

要は根管治療専門医だけに安直な見立てで、自分の得意分野に走ってはいないかとの不安が根底にあるわけですが。


見立てに見落としがある可能性や、他に考えられる代案があるでしょうか。

そもそも噛み合わせる歯がない状態で4年以上前のダメージによるヒビが今になって悪化したという分析に十分な合理性はあるでしょうか。


現在右上7番は削った上で鎮痛剤を詰めてあり(経口薬(Ibuprofen 400mg)との併用)、もはや後戻りできない状況かもしれませんが、優秀とはいえ深謀遠慮に欠けるタイの人の国民性を考えると不安が拭えません。

アドバイスをお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-07-05 09:56:28
そうですね。

海外での歯科トラブルは大変だと思います。


御相談を読ませていただきましたが、タイの先生のおっしゃられている事は至極まともなように感じます。

実際に拝見していないので何とも言えませんが、僕なら

 歯根破折の既往歴がある
 破折線(マイクロクラック)が認められる
 クレンチング(ブラキシズム)が原因の可能性が高い
 すでに噛み合わせる下顎7番が無い

と言う事であれば、

1 ブラキシズム対策をする
2 必要に応じて根管治療を行う
3 不具合が生じれば(以下2択)
  a 上顎7番も抜歯して短縮歯列にする
  b 下顎7番部にインプラントを埋入して力の分散を図る

と言う流れを提案すると思います。
(おそらくタイの先生と同じ考えだと思います)


ブラキシズム対策が出来ていればインプラントを埋入し、力を分散すると言うのは有効な手段だとは思います。


参考:ブラキシズム

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-07-05 14:45:11
タイにご赴任中との事、一度開業すると長期の海外出張はほぼ絶望的な開業医としてはうらやましい限りです。


さて、タイの先生の見立てでは、右上7番に根管治療を行うのを前提での沈静を目的とした、鎮痛剤の充填なのでしょうね。


もし、これで痛みが治まったら というお話にはなっていないでしょうか。
痛みが治まればまた違う手があると思います。

痛みが収まらない、もっと酷くなる、そんな時はやはり神経を除去するしかないでしょうねぇ、残念ですが。




このお痛みの原因が何であったかは、申し訳ございません僕も破折しか思い浮かびません、他あるとすると根分岐部からの上行性の歯髄炎でしょうか。

もし右上の6番(手前の歯)が金属の冠等が入っている場合、その冠を除去して根管治療の終了した7番と連結した冠を作ってもらい、ひとまず7番がさがるのを止めてもらう手もあると思います。ただ清掃性は悪化しますが、、。


そしてご帰国後に安心できる治療を選択されるのは如何でしょうか。


また、タイには日本人の歯科医師が現地の歯科医院の経営を譲りうけ、日本人歯科医師の診療を受診できる診療所がると聞いた事があります。
(腕前は申し訳ございませんが確認出来ていません)
ネット等で検索されてみるのもの宜しいかと存じます。


お大事どうぞ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-07-05 18:47:29
ご相談ありがとうございます。

最後の経過がよく分かりません。

結局、7番のその治療で痛みは止まったのでしょうか?
また、6番はもう痛みは無いのでしょうか?

もし7番の治療を始めたことにより痛みが止まったのであれば、そのまま最後まで治療を終わらせて穴を詰めれば、とりあえず一段落となりそうな気がします。


下の7番がないこととの関連は後からでも検討できます。
痛みが止まり穴が埋まれば、その後の治療はタイで信頼ができそうな歯科医師を探しても良いし、日本に戻ったときに探しても良いと思います。




タイトル 上7番抜歯+放置あるいは根管治療+インプラントの選択 (タイ)
質問者 エリアさん
地域 海外
年齢 51歳
性別 男性
職業 会社員(管理職)
カテゴリ 抜歯:7番(第二大臼歯)
根管治療その他
インプラントその他
歯根破折
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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