右上最奥歯の根と根の間に穴が開いている。抜歯が最適なのか?

相談者: いくちゃんさん (71歳:男性)
投稿日時:2011-07-24 20:06:49
はじめまして。
この度はお世話になります。


右上の一番奥の歯ですが、金冠の中で炎症を起こしてガスが発生し、発熱歯痛で治療を受けました。
医師さんに

「歯の根と根の間の中央部に小さな穴が開いているので、その内部で炎症を起こしている」
「炎症が治りにくいので、支台築造は無理と思う」
抜歯が必要」
「一番奥であるため、歯が無くても支障がない」
「歯が必要であればインプラントで治療しても良い」

と言われました。


ただ今「マイシン」と「痛み止め」の薬を服用中です。




下記の疑問点、ご指導お願いします。

1、今の治療方針は、「出来るだけ歯根を残した方が良い」とお聞きしておりますが、この場合は抜歯が必要でしょうか?。


2、素人案として、中央部の穴を大きく削除し、炎症の治療をすれば、歯茎が正常化しませんか?。


3、歯根が3本残れば、インプラントの1本より安定するように思いますが???。


4、インプラント治療は高価で、年金生活者には高嶺の花ですが、もし、インプラントをしたとしても、歯茎や骨に傷を付けますので、傷が全治するまでの期間を考えた場合、上述2、の「歯根間中央に大きな穴を開けて歯茎を治療する」方が、歯茎が早く正常化するような気がします。

ただし、これは素人の想像だけで、経験が無いので、専門家である歯科先生のご指導をお願いします。


5、もし炎症が治まり、歯茎が正常化しても、残った歯根を使って支台築造し、金冠を被せると、再び、内部で炎症が発生するのでしょうか?。



◎ すみません。月、火、外出で不在となります。
ご返事いただいてもお礼メール出せません。
失礼お許しください。
水は抜歯のための歯医者予約日です。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-07-24 20:35:14
>1、今の治療方針は、「出来るだけ歯根を残した方が良い」とお聞きしておりますが、この場合は抜歯が必要でしょうか?。

実際に見なければ判断できませんが、文章より一部パーフォレがある用に想像してます。
パーフォレがあった場合条件は悪いと思います。



>2、素人案として、中央部の穴を大きく削除し、炎症の治療をすれば、歯茎が正常化しませんか?。

素人案です^^実際は穴を塞ぐ作業が必要です。



>3、歯根が3本残れば、インプラントの1本より安定するように思いますが???。

意味が良く判らないのですが、歯根が何本残るかではなくって、その歯が保存できるかどうかです。



>4、インプラント治療は高価で、年金生活者には高嶺の花ですが、もし、インプラントをしたとしても、歯茎や骨に傷を付けますので、傷が全治するまでの期間を考えた場合、上述2、の「歯根間中央に大きな穴を開けて歯茎を治療する」方が、歯茎が早く正常化するような気がします。
>ただし、これは素人の想像だけで、経験が無いので、専門家である歯科先生のご指導をお願いします。

3でお答えした通りです。



>5、もし炎症が治まり、歯茎が正常化しても、残った歯根を使って支台築造し、金冠を被せると、再び、内部で炎症が発生するのでしょうか?。

パーフォレが閉鎖出来て感染が除去出来れば保存も可能かもしれません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-07-25 13:23:27
細見先生の回答とかぶるかも知れません。

以下、私見ですが…


>1、今の治療方針は、「出来るだけ歯根を残した方が良い」とお聞きしておりますが、この場合は抜歯が必要でしょうか?。


文面から拝見すると細見先生が書かれているように「パーフォレーション」があるようです。

参考:パーフォレーション


一般的には大きなパーフォレーションがあった場合には抜歯が適応となります。



>2、素人案として、中央部の穴を大きく削除し、炎症の治療をすれば、歯茎が正常化しませんか?。


まあ、素人案とは言いませんが、実はいろんな意味で非常に難しいと言うのが現状です。


上の奥歯の場合、肉眼ではしっかり見えませんので、通常、手探りでの治療となりやすいです。

マイクロスコープを使えばかなりしっかり見えるのですが、マイクロスコープの普及自体、数%と聞いていますし、使いこなすにはそれなりのトレーニングが必要です。

また、マイクロスコープを使用しても保険での請求はできません。
(マイクロスコープを保険で使っても良いのですが、歯科医院のサービスとなります)

さらにパーフォレーションを埋める材料として、MTAセメントと言うものを推奨しますが、これ自体が保険適応材料ではありません。


つまり「パーフォレーションを埋める」と言う事に関しては

 肉眼ではなかなか難しい
  =マイクロスコープの使用を推奨

 埋める材料もできればMTAセメントを使いたい
  =保険適応の材料でも出来なくは無いですが…

 そもそもパーフォレーションリペアと言う処置は保険の設定が無い

と、通常の保険診療主体で考えると乗り越えるべきハードルが高いのです。
(「言うが易し…」と言う事でしょうか)



>3、歯根が3本残れば、インプラントの1本より安定するように思いますが???。

まあ、そうかもしれませんが…。

ただ、天然の歯と人工のインプラントを直接比較する事はできません。

天然の歯は歯根膜と言うクッションが介在し、骨に埋まっています。
インプラントには歯根膜は介在せず、直接骨と接触しています。

イメージしていただくと、ゴムのクッションが付いた3本足の椅子と、バーカウンターの椅子のように1本脚だが床にガッチリ固定されている椅子のどちらが安定しているか?と言う感じでしょうか。


スミマセン。
適切な表現が浮かびません…。




>4、もし、インプラントをしたとしても、歯茎や骨に傷を付けますので、傷が全治するまでの期間を考えた場合、上述2、の「歯根間中央に大きな穴を開けて歯茎を治療する」方が、歯茎が早く正常化するような気がします。

難しいですね…。
パーフォレーションリペアにしても、インプラントにしても最終的には「ご自身の体の治癒力」が大切になります。


パーフォレーションリペアと言う治療実績が少ない事と、施術、炎症のコントロールが難しいため、予後が読みにくいと言うのが現状です。
しっかり咬めるかどうかの様子を見るため、僕は1〜2年は仮歯で経過観察をさせていただきます。
レントゲン的にも自覚症状的にも問題が無ければしっかりした歯に作り変えます。


抜歯してからのインプラント治療であれば、炎症のコントロールは(パーフォレーションリペアに比べ)予後が予測しやすいため、おおよそ1年後にはしっかり噛める歯を作る事が多いです。
(ケースバイケースですが)




>5、もし炎症が治まり、歯茎が正常化しても、残った歯根を使って支台築造し、金冠を被せると、再び、内部で炎症が発生するのでしょうか?。


上述したようにパーフォレーションリペア後の予後は予想しにくいので、何とも言えませんね…。



長くなりましたが、

 1 保険外での治療も視野に入れて
 2 マイクロスコープの使用に精通した
 3 根管治療の得意な歯科医を探し

 4 再発のリスクも承知の上で

と言う事であれば、パーフォレーションリペアを行い、抜歯を回避すると言う事も考えられなくはありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: いくちゃんさん
返信日時:2011-07-26 23:07:22
細見先生。タイヨウ先生。ご指導ありがとうございました。


素人ゆえ、分らないことばかりで、変な質問をさせていただきましたが、ご親切な回答いただきありがとうございました。



パーフオレーションとかMTAセメントについて、初めて勉強しました。

もっともっと勉強したいと思っておりますが、あれからまだ歯の痛みが弱く続いておりますので、ご指摘のように「抜歯」になるのではないかと思っております。

自分の歯を残すことも大切と思いますが、一番奥の歯で採食に関係ないと言われておりますので、今は、掛かり付けのお医者さんの指示に従いたいと考えております。



今回はお世話になり、本当に有難うございました。
イクチャンより。



タイトル 右上最奥歯の根と根の間に穴が開いている。抜歯が最適なのか?
質問者 いくちゃんさん
地域 非公開
年齢 71歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
インプラント治療法
根の穴・穿孔(パーフォレーション)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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