放射線治療後の根管治療について
相談者:
内藤さん (67歳:男性)
投稿日時:2011-09-16 06:41:23
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-09-16 08:18:43
>放射線治療後の抜歯は感染症の恐れがありできるだけ抜かないようにと言われています又、自身の歯が数少なくなっていますのでできるだけ抜かずに、治療をしたいと思っています。
確かに放射線治療でダメージを受けた骨は治癒がしにくく骨炎を起こしやすくなります。
ただ保存不可能な歯をダラダラ置いておくのも良くはありません。
>該当の歯は現在若干違和感から痛みへと症状が悪化しているように感じていますが、このような場合でも、根管治療は、効果がありますか。
根管治療で症状は良くなるかもしれません。
最終的には、癌の治療医と歯科医との相談になるのですが。
放射線治療の照射野に該当歯が有るかどうか、放射線の照射量などによって抜歯の可否が決まると思います。
確かに放射線治療でダメージを受けた骨は治癒がしにくく骨炎を起こしやすくなります。
ただ保存不可能な歯をダラダラ置いておくのも良くはありません。
>該当の歯は現在若干違和感から痛みへと症状が悪化しているように感じていますが、このような場合でも、根管治療は、効果がありますか。
根管治療で症状は良くなるかもしれません。
最終的には、癌の治療医と歯科医との相談になるのですが。
放射線治療の照射野に該当歯が有るかどうか、放射線の照射量などによって抜歯の可否が決まると思います。
回答2
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-09-16 08:22:58
ご相談ありがとうございます。
>該当の歯は現在若干違和感から痛みへと症状が悪化しているよう
に感じていますが、このような場合でも、根管治療は、効果がありますか。
痛みの原因としての感染が広がっていなければ、抜歯より根管治療のほうが有利だと思われます。
あまりひどくなってからでは、根の周りの骨の中の細胞が放射線の影響をどれだけ受けているかによって、回復の見通しが分かれるかもしれません。
いずれにせよ、広がらないうちに適切な根管治療をするメリットは大きいと思われます。
この際には、保険で簡単に根管治療の名目だけの治療を受けることは非常に危険ですから、根管治療の専門医を探して適切な治療をお受けになることが必要です。
ご担当医と歯科との連携をしながら、最適な選択をしていかれれると良いと思います。
>又、唾液が出なくなっていますのでできれば同時に治療を受けたいと願っています。
その件については、放射線治療に際して説明を受けておられると思いますが、合併症として唾液腺の細胞が壊れてしまうことが少なくありません。
したがって治療と言っても、元どおりに出ることはあまり期待できません。
できることは、生き残っているかもしれない唾液腺の細胞を活気づけることと、それでも足りない時には人工唾液が多種類発売されていますから、その中から相性の良いものを選んで使用することになるかもしれません。
活気づける方法はあります。
それはご自分の奥歯で、食事の時にたくさん噛むことです。
美味しいと思いながら、30回でも100回でも噛むことです。
特に繊維質のもの、野菜とか海藻とか果物とか豆類は栄養も豊富です。
お米も玄米が最適です。
それだけだと食べにくい時には、黒米など古代米の餅米を混ぜるととても美味しくなります。
ふだん舌を口の中でくるくる回していることも効果があります。
もともとがんになりやすい人たちは、早食いや噛まない習慣が影響すると言われています。
早食いなんとかは出世の元と、威張っていると困ることになります。
唾液はまた発がん物質やがん細胞を駆除する役割もあり、健康には重要な働きをします。
自分の歯を残す予防の価値が高いことはここにも意味がありますし、あるだけではなく、歯をよく使う意識がとても大事です。
また、お口の細胞を殺さないようにアルコールの入ったリンス剤などは避けましょう。
もちろんタバコとアルコールの組み合わせは一番リスキーです。
こういった歯とお口の働きは健康上重要と言われておりますが、がん予防にも重要です。
放射線治療を受けた後の回復にはもちろん大きな効果が出ますし、放射線による二次がんの予防にも、口の働きは免疫力を上げる大きな効果があるとも考えられています。
歯と口の働きは他にもありますが、健康にとても役立つところです。
有効利用をされることをお勧めいたします。
>該当の歯は現在若干違和感から痛みへと症状が悪化しているよう
に感じていますが、このような場合でも、根管治療は、効果がありますか。
痛みの原因としての感染が広がっていなければ、抜歯より根管治療のほうが有利だと思われます。
あまりひどくなってからでは、根の周りの骨の中の細胞が放射線の影響をどれだけ受けているかによって、回復の見通しが分かれるかもしれません。
いずれにせよ、広がらないうちに適切な根管治療をするメリットは大きいと思われます。
この際には、保険で簡単に根管治療の名目だけの治療を受けることは非常に危険ですから、根管治療の専門医を探して適切な治療をお受けになることが必要です。
ご担当医と歯科との連携をしながら、最適な選択をしていかれれると良いと思います。
>又、唾液が出なくなっていますのでできれば同時に治療を受けたいと願っています。
その件については、放射線治療に際して説明を受けておられると思いますが、合併症として唾液腺の細胞が壊れてしまうことが少なくありません。
したがって治療と言っても、元どおりに出ることはあまり期待できません。
できることは、生き残っているかもしれない唾液腺の細胞を活気づけることと、それでも足りない時には人工唾液が多種類発売されていますから、その中から相性の良いものを選んで使用することになるかもしれません。
活気づける方法はあります。
それはご自分の奥歯で、食事の時にたくさん噛むことです。
美味しいと思いながら、30回でも100回でも噛むことです。
特に繊維質のもの、野菜とか海藻とか果物とか豆類は栄養も豊富です。
お米も玄米が最適です。
それだけだと食べにくい時には、黒米など古代米の餅米を混ぜるととても美味しくなります。
ふだん舌を口の中でくるくる回していることも効果があります。
もともとがんになりやすい人たちは、早食いや噛まない習慣が影響すると言われています。
早食いなんとかは出世の元と、威張っていると困ることになります。
唾液はまた発がん物質やがん細胞を駆除する役割もあり、健康には重要な働きをします。
自分の歯を残す予防の価値が高いことはここにも意味がありますし、あるだけではなく、歯をよく使う意識がとても大事です。
また、お口の細胞を殺さないようにアルコールの入ったリンス剤などは避けましょう。
もちろんタバコとアルコールの組み合わせは一番リスキーです。
こういった歯とお口の働きは健康上重要と言われておりますが、がん予防にも重要です。
放射線治療を受けた後の回復にはもちろん大きな効果が出ますし、放射線による二次がんの予防にも、口の働きは免疫力を上げる大きな効果があるとも考えられています。
歯と口の働きは他にもありますが、健康にとても役立つところです。
有効利用をされることをお勧めいたします。
相談者からの返信
相談者:
内藤さん
返信日時:2011-09-16 10:11:13
日頃お忙しいと思われる先生方お二人に早速丁重な回答、アドバイスを戴き、感激し、大変感謝します。
早速、近くで、根管治療を行っていただける医院を探して診察を受けてみます。
この際このメールをお見せしてご意見を伺うつもりです。
誠に有難うございました。
早速、近くで、根管治療を行っていただける医院を探して診察を受けてみます。
この際このメールをお見せしてご意見を伺うつもりです。
誠に有難うございました。
タイトル | 放射線治療後の根管治療について |
---|---|
質問者 | 内藤さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 67歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 癌(抗がん剤服用中) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。