奥歯のブリッジにハイブリッドセラミックを検討。変色、耐久性について
相談者:
ネッシーさん (34歳:男性)
投稿日時:2011-09-29 15:47:31
こんにちは。
ハイブリッドセラミックの事について、お尋ねさせてください。
色々なサイトを見たのですが、ハイブリッドセラミックは、年が経ってくると変色すると書いてあるサイトや、変色はあまりしないがツヤがなくなると書いてあるサイトがありました。
実際のところどうなんでしょうか?
ハイブリッドセラミックの質によりけりなのでしょうか?
今つけてる奥歯のブリッジが黄色く変色しているので、作り変えたいです。
ある歯医者さんのHPでハイブリッドセラミックは、セラミック92%、レジン8%と書いてありましたが、この比率はどこの歯医者さんも同じなのでしょうか?
ある他のサイトでは{ハイブリッドセラミックといっても所詮はレジン。}みたいなことを書いてあったのですが、素人感覚からしたら、セラミックが92%を占めるなら所詮レジンとは言い難いような気がして。
あと、ハイブリッドセラミックの硬さは、本来の歯のエナメル質と同等と書いてありましたが、上奥歯のブリッジをハイブリッドセラミックで作っても大丈夫なのでしょうか?
最後に奥歯のブリッジには、ジルコニアは大丈夫だけどオールセラミック、ハイブリッドセラミックは耐久性が弱いみたいな事を書いてあるのを見たのですが、本来の歯と同等の硬さなのにどうして耐久性が弱いのでしょうか?
長くなりましたが先生方、よろしくお願いします。
ハイブリッドセラミックの事について、お尋ねさせてください。
色々なサイトを見たのですが、ハイブリッドセラミックは、年が経ってくると変色すると書いてあるサイトや、変色はあまりしないがツヤがなくなると書いてあるサイトがありました。
実際のところどうなんでしょうか?
ハイブリッドセラミックの質によりけりなのでしょうか?
今つけてる奥歯のブリッジが黄色く変色しているので、作り変えたいです。
ある歯医者さんのHPでハイブリッドセラミックは、セラミック92%、レジン8%と書いてありましたが、この比率はどこの歯医者さんも同じなのでしょうか?
ある他のサイトでは{ハイブリッドセラミックといっても所詮はレジン。}みたいなことを書いてあったのですが、素人感覚からしたら、セラミックが92%を占めるなら所詮レジンとは言い難いような気がして。
あと、ハイブリッドセラミックの硬さは、本来の歯のエナメル質と同等と書いてありましたが、上奥歯のブリッジをハイブリッドセラミックで作っても大丈夫なのでしょうか?
最後に奥歯のブリッジには、ジルコニアは大丈夫だけどオールセラミック、ハイブリッドセラミックは耐久性が弱いみたいな事を書いてあるのを見たのですが、本来の歯と同等の硬さなのにどうして耐久性が弱いのでしょうか?
長くなりましたが先生方、よろしくお願いします。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-09-29 17:17:44
>年が経ってくると変色すると書いてあるサイトや、変色はあまりしないがツヤがなくなると書いてあるサイトがありました。
>実際のところどうなんでしょうか?
>ハイブリッドセラミックの質によりけりなのでしょうか?
そうですね…。
ハイブリッドセラミックスと言っても、様々なメーカーから提供されているので、どのメーカーの物なのかによっても差はあるでしょうね。
僕は今まで「エステニアC&B(クラレ)」と「グラディアフォルテ(GC)」を使ってきましたが、どちらかと言えば「変色」よりも「艶が無くなる」感じですね。
研磨する事でほとんどの場合、元の状態に戻ります。
>この比率はどこの歯医者さんも同じなのでしょうか?
上述したようにメーカーにより様々です。
フィラー92%だと言う事はエステニアC&Bですね。
中にはフィラー69%と言う物もありますからね。
>ハイブリッドセラミックの硬さは、本来の歯のエナメル質と同等
そこまで硬くないですよ。
ビッカース硬さでエナメル質が270〜366と言われておりますが、エステニアC6Bでも190ですからね。
ただ、セラミックスは最も柔らかいものでも400以上ですから、ポーセレンとエナメル質を擦り合せたらエナメル質が削れてしまいますね。
ただ、強さと言うものは「硬い」だけではダメで「引っ張り強さ」や「曲げ強さ」「圧縮強さ」なども重要な理工学的な性質になります。
例えば圧縮強さはエナメル質200〜442MPaに対してエステニアは613MPaです。
曲げ強さはエナメル質80〜90MPa、象牙質138〜270MPa、エステニア202MPa、ポーセレンは50〜110MPaです。
簡単に言えばポーセレンやエナメル質は「硬い」けど「曲げに弱い」。
ハイブリッドセラミックスは、「そこまで硬くない」「意外としなやか」と言う特性があります。
>ハイブリッドセラミックといっても所詮はレジン
そうですね。
歯科理工学教育用語によると、
ハイブリッドセラミックスとは、「粒子サイズの異なるフィラーを組み合わせて高密度充填したコンポジットレジン」と定義されておりますので、学術的には間違いではありません。
もうひとつ、レジンと言うお話が出てきましたので書いておきますが、ハイブリッドの大きな特徴の違いとして、
セラミックスは割れたり欠けたりしたら修復できないが、ハイブリッドセラミックスは(レジン成分があるおかげで)直接修復することができる
と言うのもあります。
>上奥歯のブリッジをハイブリッドセラミックで作っても大丈夫なのでしょうか?
欠損の状態、咬み合わせの状態、ブラキシズムの有無など、細かく診査して決める必要があると思います。
>奥歯のブリッジにはジルコニアは大丈夫だけどオールセラミック、ハイブリッドセラミックは耐久性が弱いみたいな事
これは書かれた先生に直接根拠を聞かないと何とも言えませんね…。
以上、ハイブリッドヲタクのタイヨウでした。
>実際のところどうなんでしょうか?
>ハイブリッドセラミックの質によりけりなのでしょうか?
そうですね…。
ハイブリッドセラミックスと言っても、様々なメーカーから提供されているので、どのメーカーの物なのかによっても差はあるでしょうね。
僕は今まで「エステニアC&B(クラレ)」と「グラディアフォルテ(GC)」を使ってきましたが、どちらかと言えば「変色」よりも「艶が無くなる」感じですね。
研磨する事でほとんどの場合、元の状態に戻ります。
>この比率はどこの歯医者さんも同じなのでしょうか?
上述したようにメーカーにより様々です。
フィラー92%だと言う事はエステニアC&Bですね。
中にはフィラー69%と言う物もありますからね。
>ハイブリッドセラミックの硬さは、本来の歯のエナメル質と同等
そこまで硬くないですよ。
ビッカース硬さでエナメル質が270〜366と言われておりますが、エステニアC6Bでも190ですからね。
ただ、セラミックスは最も柔らかいものでも400以上ですから、ポーセレンとエナメル質を擦り合せたらエナメル質が削れてしまいますね。
ただ、強さと言うものは「硬い」だけではダメで「引っ張り強さ」や「曲げ強さ」「圧縮強さ」なども重要な理工学的な性質になります。
例えば圧縮強さはエナメル質200〜442MPaに対してエステニアは613MPaです。
曲げ強さはエナメル質80〜90MPa、象牙質138〜270MPa、エステニア202MPa、ポーセレンは50〜110MPaです。
簡単に言えばポーセレンやエナメル質は「硬い」けど「曲げに弱い」。
ハイブリッドセラミックスは、「そこまで硬くない」「意外としなやか」と言う特性があります。
>ハイブリッドセラミックといっても所詮はレジン
そうですね。
歯科理工学教育用語によると、
ハイブリッドセラミックスとは、「粒子サイズの異なるフィラーを組み合わせて高密度充填したコンポジットレジン」と定義されておりますので、学術的には間違いではありません。
もうひとつ、レジンと言うお話が出てきましたので書いておきますが、ハイブリッドの大きな特徴の違いとして、
セラミックスは割れたり欠けたりしたら修復できないが、ハイブリッドセラミックスは(レジン成分があるおかげで)直接修復することができる
と言うのもあります。
>上奥歯のブリッジをハイブリッドセラミックで作っても大丈夫なのでしょうか?
欠損の状態、咬み合わせの状態、ブラキシズムの有無など、細かく診査して決める必要があると思います。
>奥歯のブリッジにはジルコニアは大丈夫だけどオールセラミック、ハイブリッドセラミックは耐久性が弱いみたいな事
これは書かれた先生に直接根拠を聞かないと何とも言えませんね…。
以上、ハイブリッドヲタクのタイヨウでした。
回答2
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2011-09-29 17:35:27
タイヨウ先生と同意見です。
何種類かのハイブリッドを使いましたが、どれも艶は無くなってきます。
研磨や表面コーティングである程度回復します。
変色は材料によっても違いますが、人によっても違うような気がします。
食生活や習慣などによるのかもしれません。
基本的には変色すると思っていた方が無難です。
>上奥歯のブリッジをハイブリッドセラミックで作っても大丈夫なのでしょうか?
おそらく金属にハイブリッド前装するのだと思います。
咬合面を金属にすれば問題はありません。
全面をハイブリッドで覆うならば、タイヨウ先生のおっしゃるように注意が必要です。
担当医と相談してください。
ご参考まで・・・
何種類かのハイブリッドを使いましたが、どれも艶は無くなってきます。
研磨や表面コーティングである程度回復します。
変色は材料によっても違いますが、人によっても違うような気がします。
食生活や習慣などによるのかもしれません。
基本的には変色すると思っていた方が無難です。
>上奥歯のブリッジをハイブリッドセラミックで作っても大丈夫なのでしょうか?
おそらく金属にハイブリッド前装するのだと思います。
咬合面を金属にすれば問題はありません。
全面をハイブリッドで覆うならば、タイヨウ先生のおっしゃるように注意が必要です。
担当医と相談してください。
ご参考まで・・・
相談者からの返信
相談者:
ネッシーさん
返信日時:2011-09-30 15:00:23
タイトル | 奥歯のブリッジにハイブリッドセラミックを検討。変色、耐久性について |
---|---|
質問者 | ネッシーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ハイブリッドセラミッククラウン ブリッジその他 クラウンの変色・着色・色の問題 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。