専門医で成功率は6割と言われた再根管治療にいついて

相談者: パンダこパンダさん (46歳:女性)
投稿日時:2011-09-23 19:14:35
こんにちは。

十年以上前に神経を抜いてかぶせものをした、右上7番の歯の歯茎にできものができ、近くの歯科で以前の根の治療が不十分で膿がたまっており、根の再治療をするが、かなり難しいと言われました。

3度目の治療で、再度レントゲンを撮られ、

「骨が溶けている、治す自信がない、一応薬を入れてやってみるが、だめなら抜くしかない」

と言われました。

先生が助手さんに

「マイクロでも無理だよな」
「いったん抜いて戻すという手もあるけど、割れるよな」

と言っていました。

そこではマイクロもラバーダムも使用していませんが、以前にも再治療をしていただいて、何年たっても大丈夫なので信頼していたのですが、抜歯の話が最初になかったし、いやいや治療をしている感じで以前と様子が違います。

不安になり、根の治療はマイクロを使って専門医が行うという医院にセカンドオピニオンを依頼しました。

レントゲンを見て「治せると思う」と言われて喜んだのですが、「専門医に診てもらわないと詳しいことはわからない」と言ってCTを取り、専門医を紹介され、かなりの費用を取られました。

院内にいるんじゃなかったの?と不信感を持ちました。
これは普通のことですか?

専門医はCTとレントゲンを見て、治る確率は外科手術をすることも含めて6割。
3年ぐらいでだめになる場合もある。
ひびが入っている可能性もあるが、レントゲンではわからない。

途中で割れたら治療は不可能で費用は戻らない、治療にしろ抜歯にしろ、早く処置しないと膿が接している隣の歯が死んでしまうと言われました。
費用の割に治る確率が低く、外科手術は怖いので断わりました。

近くの歯科に戻って抜歯をしてくれるように頼んだのですが、薬を入れてかぶせて、それでだめだったら抜く。
いきなり抜いてインプラントと言うともうけ主義だと思われる、との返事。

隣の歯も心配だし、確率が低くて費用がかかっても根の治療を専門医にしてもらった方がいいのか、今のところで様子を見るべきか、他にどこかで診てもらった方がいいのか悩んでいます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-09-23 20:02:48
こんにちは、色々悩んでしまっていますね^^;

>専門医はCTとレントゲンを見て、治る確率は外科手術をすることも含めて6割

難しそうですね。
ただ専門医の成功率と言っても、予想であり実際やってみないことには分りませんね^^;


>専門医を紹介され、かなりの費用を取られました。
>院内にいるんじゃなかったの?と不信感を持ちました。
>これは普通のことですか?

専門医と言っても、歯内療法のみを行っている先生もおられますし、週に何日か専門医の先生に来てもらっている歯科医院入れ歯から歯周病、全ての範囲の治療を行っている専門医の先生もおられます。

それのみを主としているしかいいんですが、歯内療法のみで開業となると東京大阪だけかと・・・
(地方では経営が成り立たないので。。。)


>治療にしろ抜歯にしろ、早く処置しないと膿が接している隣の歯が死んでしまうと言われました。

膿が隣の歯に影響することは、そんなに多くないと思いますよ。
私はあまり経験がありませんね^^;


> 隣の歯も心配だし、確率が低くて費用がかかっても根の治療を専門医にしてもらった方がいいのか、今のところで様子を見るべきか、他にどこかで診てもらった方がいいのか悩んでいます。

そうですね、費用対効果が悪いことになってしまうかもしれません。

ただこればっかりは患者さんの考え方で、先日診させて頂いた患者さんは、

インプラントと同じ費用がかかっても自分の歯の方を残したい」

と熱くおっしゃられていました。

インプラントとご自身の歯は全く違うものですからね^^;
人工歯根と呼ばれるインプラントですが、所詮人工の歯で天然の歯のようなモノにはなりません。

もし今一歩踏み出せないようでしたら、歯内療法だけを専門にしている先生の歯科医院でもう一度話を伺った方がいいと思いますよ。

何人か都内の歯内療法専門医の先生(全て自費のみ)を知っていますが、ほんとスペシャリストだと思います。
アメリカ系の歯内療法の先生が多いですね)


後で後悔しない為にも、他の先生の話を参考にされるのがいいかもしれません。


おだいじに
  

回答 回答2
  • 回答者
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-09-23 20:33:27
パンダこパンダさん

こんにちは。
歯科衛生士の宮下と申します。


>専門医はCTとレントゲンを見て、治る確率は外科手術をすることも含めて6割。
>3年ぐらいでだめになる場合もある。


教科書的には感染根管治療の成功率は6割以下となっていますが、相談をされた専門医の先生は、何故6割とおっしゃったのでしょうか。

「何故」が重要だと思います。 

何故失敗しているか推測する事が大切で、原因が1つだけなのか、それとも複数あるのか、少ないと成功率はあがりますし、複数問題がある場合は成功率は下がります。

その問題の歯がどのような状況(例えばかみ合せかぶせ物、根管の数、対合歯歯周病の状態、土台の状態etc,,,)や治療計画及び治療方法によっても成功率は異なるので、やはり先生の診断次第と思われます。


>治療にしろ抜歯にしろ、早く処置しないと膿が接している隣の歯が死んでしまうと言われました。費用の割に治る確率が低く、外科手術は怖いので断わりました。


通常は、そんなことにならないと思うのですが、、、

私は、根管治療専門医のクリニック(スカンジナビア系ですが)で働いているということもあり、耳にタコが出来る程、根管治療の話を聞いているので、歯科衛生士の回答ではありますが、少しはご参考になると思います。

他の先生のご意見もお聞きになられた方が安全かもしれません。

回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2011-09-24 18:02:48
パンダこパンダ さん。

こんにちは。


>再治療をしていただいて、何年たっても大丈夫なので信頼していたのですが、抜歯の話が最初になかったし、いやいや治療をしている感じで以前と様子が違います。

根菅治療の場合は、必ずレントゲン撮影を行いますが、実際に補綴物を除去して残存歯質を目視し、根菅拡大を行い組織の反応性を確認しながら行わないと経過が予想できないことが多々あります。

ですから、担当医も3度目に再度レントゲンを撮り直し、再度診断を行い直したのではないでしょうか?
こういうことは、よくあります。

慎重に診断し直した末に抜歯の可能性が浮上したのでやや、気が重くなったのではないでしょうか?
きちんと説明があればよかったですね。。。

マイクロやラバー、CTなどの道具に患者さんは注目してしまいますが、それらは重要ではないという先生もおられます。
要は、感染根菅の再治療なのですから、必要な要点を満たして治療され、経過がよければいいわけです。

例えばマイクロは根菅の先には到達しませんから、見えるのは、クラックや根菅口くらいで、最も大切な根尖の情報は得られません。

また、CTは0.1mmオーダーの断層撮影を撮り、立体的に再現できる訳ですが、上顎7番の撮影画像を見せてもらいましたか?

根尖の情報がかなり得られたとしても参考にはなりますが、到達して感染歯質を除去・消毒出来、再度無菌状態にする技術がなければ意味がありません。

もちろん情報は多いほうが、診断しやすくなりますのでマイクロもCTもあるにこしたことがないですが、あるからと言って治るというものではありません。
ここはご理解下さい。


>CTを取り、専門医を紹介され、かなりの費用を取られました。院内にいるんじゃなかったの?と不信感を持ちました。
これは普通のことですか?

保険治療を逸脱した根菅治療は一般に高額です。
それくらい難易度の高い処置です。
院内にいる?は、井野先生のご回答をご参考に。


>専門医はCTとレントゲンを見て、治る確率は外科手術をすることも含めて6割。
>3年ぐらいでだめになる場合もある。
>ひびが入っている可能性もあるが、レントゲンではわからない。
>途中で割れたら治療は不可能で費用は戻らない、治療にしろ抜歯にしろ、早く処置しないと膿が接している隣の歯が死んでしまうと言われました。
>費用の割に治る確率が低く、外科手術は怖いので断わりました。

→ここで、止める人と、費用はいくらかかってもいいから自分の歯をなんとか、最後まで使いたいと考える方で道が分かれます。


>近くの歯科に戻って抜歯をしてくれるように頼んだのですが、薬を入れてかぶせて、それでだめだったら抜く。
>いきなり抜いてインプラントと言うともうけ主義だと思われる、との返事。

→私もこういう歯科治療は好きです。
生体の反応性がよければもつ可能性があるからです。
しかし、これは、この担当医がしたい治療ですから、同意できない場合は、はっきりとお伝えいただくことが大切だと思います。


>隣の歯も心配だし

→放置せず、治療しているのであれば、医師の管理下にある訳ですから、隣の歯について今のところすぐどうこうという御心配は無用だと思います。

ご参考になりましたでしょうか?

専門医を受診されるのもいいですし、担当医にお任せするのもいいですし、ご自身でお決めになって下さい。



宮下様。


>教科書的には感染根管治療の成功率は6割以下となっていますが、相談をされた専門医の先生は、何故6割とおっしゃったのでしょうか。

→どの教科書に載っているのでしょうか?
専門医が言われた6割というのは、主観的な数字かもしれませんね。

感染根菅の状態もそれこそ千差万別ですから、統計をとって数字を教科書に載せてあっても、患者さんのケースに当てはまるとは限りません。

専門医は自分の経験則から、自分の技術では6割(半々とは言わないまでもかなり難し治療だが、してみる価値はある)と言われただけかもしれませんね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-09-24 23:07:49
ひとつ気になるのは

>ひびが入っている可能性もあるが、レントゲンではわからない

レントゲンとCTとマイクロがあれば、ヒビはある程度診断がつきそうな気がします。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-09-25 10:44:38
ちょっと気になったので、

レントゲンとCTとマイクロがあれば、ヒビはある程度診断がつきそうな気がします。

私の私見を書かせてもらいますね。

読影能力がない為か、CTでヒビの診断は殆どつきませんね^^;

ヒビに感染が起こり、骨が無くなっているだろう場所の診断はたまにできますが。
問題の起こっていないヒビはまず分りません。

また、マイクロで診断出来るのは、歯ぐきよりにある場合の極一部だけで・・・
根管内にあるようなヒビは、実際根管治療をして分る場合が殆どです。
診断能力がないだけですが、破折の多くは実際治療中を行い分ることが殆どです。

http://www.youtube.com/watch?v=uNU0mFqkpVo

経験で大体術前に折れている可能性があるものは、最初にお話させて頂きますが、それでもヒビの診断は非常に難しいものだと思います。

自費の治療費なので治療費もマチマチです。
後で治療費のことで後悔されると思われれば、自費の治療はされない方がいいですよ。

難しい歯の根管治療は費用対効果が低くなることもあります。
 

おだいじに
 

回答 回答6
  • 回答者
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-09-25 18:06:58
>また、マイクロで診断出来るのは、歯ぐきよりにある場合の極一部だけで・・・
>根管内にあるようなヒビは、実際根管治療をして分る場合が殆どです。
>経験で大体術前に折れている可能性があるものは、最初にお話させて頂きますが、それでもヒビの診断は非常に難しいものだと思います。


臨床上での話ですが、歯根のヒビの診断(診断というかヒビを発見するのは)難しいです。

歯肉より上辺りの根面だと、マイクロで見てヒビが見える事もありますし、歯肉より下でもプローブを入れて横にさすると、ヒビを感じることもあります。

でも感じるくらい進んで(割れて)いれば、予測できる程度です。 
もしもそういった場合、オペをしてマイクロで確認すれば、ヒビかどうかわかる場合が殆どだと思うのですが、、。

見えない場所にヒビがある場合もあると思うので、オペをしたら絶対にわかるわけでもありませんが。

回答 回答7
  • 回答者
フリーランス歯科衛生士のJUNCOです。
回答日時:2011-09-25 18:14:08
>教科書的には感染根管治療の成功率は6割以下となっていますが、

→どの教科書に載っているのでしょうか?

2003年に発売されたイエテボリ大学のグンナーやクラウスの、Textbook of Endodontology です。

その教科書の中には、いくつか研究が紹介されています。


>専門医が言われた6割というのは、主観的な数字かもしれませんね。
感染根菅の状態もそれこそ千差万別ですから、統計をとって数字を教科書に載せてあっても、患者さんのケースに当てはまるとは限りません。
>専門医は自分の経験則から、自分の技術では6割(半々とは言わないまでもかなり難し治療だが、してみる価値はある)と言われただけかもしれませんね。


同感です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: パンダこパンダさん
返信日時:2011-09-25 20:12:47
パンダこパンダです。

先生方、お忙しい中、ご丁寧な回答をいただき本当にありがとうございました。

隣の歯の根のところまで膿が広がっているので、中から神経をやられる可能性があるといわれて、早くなんとかしなければと非常に焦っていました。
皆様の回答から、その心配はなさそうだとわかり少しほっとしました。

確認なのですが、治療中にひびが発見された場合は、もうその歯の根の治療はどういう場合でも不可能で、抜歯ということになるのでしょうか?


>教科書的には感染根管治療の成功率は6割以下となっていますが、相談をされた専門医の先生は、何故6割とおっしゃったのでしょうか。

一般的には10本やって7本残せるぐらいだが、私の歯の場合は確率が6本に落ちる。

根が複数あること、膿がかなり大きいこと、以前の治療で変な形でしかも途中までしか薬が入っていないこと、(けずって)歯が小さいので、外科手術の際にもたないかもしれないといったことが理由としてあげられたように思います。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-09-26 01:46:05
>確認なのですが、治療中にひびが発見された場合は、もうその歯の根の治療はどういう場合でも不可能で、抜歯ということになるのでしょうか?

教科書的には抜歯です。

ただ接着修復という方法もありますが、限られた先生のみが行っていますのであまり一般的な方法ではありませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: パンダこパンダさん
返信日時:2011-09-26 14:38:56
パンダこパンダです。

そうですか。
やはりひびがあるとだめなんですね。(^^;)
ありがとうございました。

あと自費の場合の費用の払い方なのですが、根の専門の先生のところでは、初回の治療時に全額現金払いと言われました。

仮歯をはずしてすぐにひびがみつかった場合などは、一部戻るらしいのですが、治療途中に見つかった場合は、返金はされないそうです。

自費の場合はこういった形が一般的なのでしょうか。
医院によっても違うのでしょうか。
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2011-09-26 15:05:28
>医院によっても違うのでしょうか。

ウチは「その都度、請求」です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: パンダこパンダさん
返信日時:2011-09-30 16:58:29
返信が遅くなりすみません。
パンダこパンダです。
いろいろとご回答ありがとうございました。

おかげさまで、とても参考になりました。
治療の様子も見ながら検討したいと思います。



タイトル 専門医で成功率は6割と言われた再根管治療にいついて
質問者 パンダこパンダさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯のヒビ(ひび割れ)
根管治療の治療法
根管治療の専門医
根管治療に関するトラブル
マイクロスコープ
回答者




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