クラウン交換後2年間保険治療が出来ないそうですが、どうすれば?

相談者: はいたいたさん (30歳:女性)
投稿日時:2011-10-15 22:54:43
始めまして。
宜しくお願いします。

今年2011年5月に、右上5の歯が膿んで赤くはれたり臭いも気になったので歯科医に診療して頂きました。
その歯科医は自宅から近いという理由で初めて行きました。


まずレントゲンをとって膿の状態を確認してみましたが、レントゲンでは膿は確認出来ないということでした。

とりあえず銀歯クラウンを外して中の様子を確認することになり、クラウンを削ってみると少しだけ虫歯があっただけで、目でも膿の原因がわからない様でした。


先生が仰るには

“根っこが不安定な可能性があるが、根っこの治療となると抜歯しないといけない。
(歯がほとんど残っていない状態です。)

抜歯後は保険適用外のインプラントか、ブリッジ入れ歯のどれかから選択してもらわないといけない。”

と言われ、相談の結果、とりあえず様子見て、クラウンを被せることにしました。


そして新しいクラウンに替えた次の日に、やはり歯茎が腫れてきて、臭いもして口腔内が気持ち悪い状態になりましたが、5月治療後〜8月まで、市販の歯槽膿漏の塗り薬を塗り続けていました。

歯と歯茎の間に塗って、しばらくはスーっと沁みて心地いいのですが、またしばらくすると悪臭がします。


根本的な解決にはならないようで、やはり根っこの治療が必要なんだと思い、再度同じ歯科医に相談に行きました。


そこで先生が仰ったのは、

“今後治療するとなると、根っこの治療を行った後、インプラントかブリッジか入れ歯の選択で治療が進むが、同じ歯は2年は保険が効かず、全額自己負担、つまり保険適用外になる。

なので、もし保険内で治療を希望される場合は他の歯医者さんに行って頂く方がいい。”

と言われ、何もしてもらえませんでした。


今まで色んな歯医者さんに行きましたが、治療した歯が悪くなったらいつもすぐ直してもらえていたので、本心では驚きましたが、その日の診察料をお支払いして、帰宅しました。


5月に新しい銀歯のクラウンを入れた日に「義歯・ブリッジ・冠の管理」と言う日本歯科医師会日本歯科医学会監修の紙をもらい、そこには

“2年間の維持管理を行っています。
不具合があればお気軽にお申し出下さい”

と書いてあります。
家に帰ってこの紙を見ながら、他の歯医者では出来ていたのにと、
首をかしげるばかりです。



先生が仰る保険適用外とは、範囲としては「根っこの治療」が対象で、ブリッジ自体を外すことは可能なのでしょうか?


その後、10月の今までずっと何もしていませんが、歯茎がブニブニしてきて悪臭も我慢の限界になってきました。


早く治療したいと思っています(可能な限り保険適用内で)。

このようなケースはどう捕らえたらいいのでしょうか?
今後どうすれば一番いいかアドバイスをお願いできればと思います。
よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-10-16 01:19:30
こんにちは。

保険の制度上クラウンを入れて2年以内にクラウンを作り直すことはできないことになっています。

保険で対応できるのは、クラウンをはずすことや根の治療歯内療法)、抜歯義歯の作成です。


治療前の相談で抜歯しないといけない可能性についてお話があったようです。

抜歯後に保険でブリッジを入れようと思えば、他の歯科で作ってもらうのがよいと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-10-16 21:28:00
>同じ歯は2年は保険が効かず、全額自己負担、つまり保険適用外になる。

保険治療した後に保険が効かなくなるなどということはありません。もし本当にそういったのだとすると担当医の勘違いです。



>なので、もし保険内で治療を希望される場合は他の歯医者さんに行って頂く方がいい。”

>と言われ、何もしてもらえませんでした。

補綴物維持管理料は術者の能力の差を報酬に反映した面もあります。
つまり、上手でない先生は何度もやり直すので、上手でやり直しの少ない先生よりもトータルで報酬が少なくなるようにできています。

ですので、もし本当に「他の歯医者さんに行ってくれ」などと言われたのでしたらその先生は、自分自身であまり上手ではないと認めたようなものですから、その先生の勧める通り転院された方がよろしいかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はいたいたさん
返信日時:2011-10-17 00:04:47
樋口先生、
森川先生、
ご回答頂きましてありがとうございました。


樋口先生が仰るように、今の担当医師に、根の治療して頂いた後に、もし歯が残っていなかったら違う病院でブリッジ入れ歯を作っていただこうと思いましたが。

森川先生の“自分自身であまり上手ではないと認めたようなもの"という回答で、なるほどと思いました。
根の治療などが不得手な可能性があるかもしれないですね。



ちなみに、
>同じ歯は2年は保険が効かず、全額自己負担、つまり保険適用外になる。

と実際に仰っていました。
もう少し正確に書くと、

「一度治療した歯は2年間は保険適用出来ないので、2年は触れない。2年は治療出来ないんです。」

と仰いました。

私は幼い頃から歯が弱く、ずっと歯科医に通っていまして、今までいろんな病院でお世話になりましたが、そんなことを言われたのは初めてで、戸惑いました。

その時は、その言葉と、表情から、治療するのが嫌そうだなと感じてしまいました。


今思うと、それはもしかしたら、技術の苦手意識もしくは損得勘定の表れだったのかもしれませんね。
損得勘定ならなんだか残念ですが。


非常に参考になりました。
お忙しい中ありがとうございました!
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-10-17 18:42:03
はいたいた さん、こんにちは。

はいたいたはもちろん、他の読まれている方に誤解があるといけないので補足させて頂きます。


健康保険制度では、歯冠補綴物(いわゆる冠)やブリッジを新しく作り患者さんに装着する際「クラウン・ブリッジ維持管理料」というのを算定出来ます。

多くの保険にはよほどの理由がない限り算定していると思います。


この算定をすると算定をした日から2年間はクラウン・ブリッジの再製作をしなければならなくなった場合もその一連の費用はすべてこの「維持管理料」に含まれるのです。

要するに再製作しなければならない時は自腹を切ってやらなければいけないと言う、いわば患者さんにとっての保証を約束したことになるのです。

「再製作すると自費扱いになる」ということではなく、再製作しても、健康保険で請求できないのです。


ただでさえ厳しい健康保険の治療で、やり直しを自腹ですれば正直なところ「初めからやらない方がよかった」と経営的にはなってしまいます。

なので言い方によっては「保険がきかない」とか「自費扱いになる」とか誤解を招く表現になってしまいます。


無理に同じ医院で治療を受ければせっかく好意で治療をしてくれたものも、その医院を経営的に苦しめる結果にしてしまいます。

もちろん、そのようなことが起きない確かな技術が必要なのだと思いますが、あくまで健康保険という制限の中での治療ですので限界があると理解して頂きたいと思います。



私が経験した患者さんは、2年間治療できないと言われ、2年間我慢して外れたブリッジの中の歯が虫歯で崩壊して、私が診た時には冠の中が溶けてなくなり、神経が死んでいた…というかわいそうな患者さんがいました。

2年間保険では治療できないと言われ、どこの保険医療機関でも診てもらえないのだと思われたとのことでした。

このような不幸な患者さんが2度と生まれないことを願います。

回答 回答4
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2011-10-17 21:01:15
先日の質問の、

硬質レジンジャケット冠(HJK)が割れてしまった場合の保障について

と同じでしょう。



問題は、現在にあるのでなく、以前の、

***

先生が仰るには
“根っこが不安定な可能性があるが、
根っこの治療となると抜歯しないといけない。
(歯がほとんど残っていない状態です。)

抜歯後は保険適用外のインプラントか、ブリッジ入れ歯のどれかから選択してもらわないといけない。”

と言われ、相談の結果、とりあえず様子見て、クラウンを被せることにしました。

***


で、どのような相談になったかです。
相談の結果、主治医が積極的にクラウンをすすめたのか、抜きたくないと「はいたいた」さん(ペンネームでも、これは私は、よく似たペンネームばかりでわかりにくいし、相談する方というか、まあ、それだけ痛いのかもしれませんが)が、抜きたくないオーラをだしていて(口で言わなくても)、しぶしぶクラウンにしたかも考えてください。


いくらしぶしぶでも、責任をとって、赤字でもブリッジになった場合、その費用を負担すべきだという考えもあります。

ともかく、主治医が抜歯をすすめていたようなのは、事実のようですね。


私だったら、どうしても抜歯したくない(とりあえずクラウンで様子をみたい)と言われても、維持管理の2年の縛りがなければ、患者さんの希望に従った歯でも、2年の縛りがあれば、抜歯の判断が厳しくなって、抜歯しかできませんと、冷たく突き放すかもしれません。
(基準が変わるのがおかしいのは知っていての文章です)


私は、

「技術の苦手意識もしくは損得勘定の表れだった」

ではなく、一連の、流れからは、そのような話になってもおかしくないと思います。
これを、お役所の回答のように、間違っているとか一概に回答したくありません(だったら、回答者になるなと言わずに、そんな意見もあると参考にしてください)。



”その言葉と、表情から・・・”は、どれだけ患者さんより残せないかと聞かれても、抜歯しなければならないと言い切れずに、そうですね一度様子をみますかと言ってしまった、自分の意思の弱さを後悔していたのだと思います。


しかし、たしか、抜歯して義歯にするのならば、保険はOKのはず。
ブリッジがだめなはずですが・・・(この話がでてないので、違っていたらすいません)。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-10-18 00:11:10
>いわば患者さんにとっての保証を約束したことになるのです。

何度か書いてますが、保険医療に保証の概念は存在しません。

医療費を抑える目的で、請求が減額されるといった意味合いでつくられたものですから保証とは考え方が本質的に異なります。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-10-18 19:50:32
すみません。
保険治療した後に保険が効かなくなることはないと書きましたがありました。

たとえば作成してすぐに義歯を紛失した場合。
組合によっては「自費でやってくれ」というところもあるようです。

同じように外れた金属冠を患者さんが捨ててしまった場合、この場合は「保険外にしてほしい」という医療機関の要望は当然出ると思います。


はいたいたさんの場合も、「保険ではできない」はおかしいのですが、「保険外にして欲しい」あるいは湯浅先生が書かれているように「義歯にする」といった説明であったのであれば何ら問題はないです。

私も湯浅先生の考えられているような状況だったとすると「抜歯になった場合、最初は義歯にしますね」と説明してから冠を入れると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はいたいたさん
返信日時:2011-10-18 21:24:23
山田先生
湯浅先生
森川先生

お忙しい中ご回答ありがとうございました。


通っている歯科医はなるべく本来の歯を残す、という方針なようで、担当医からは抜歯は一切勧められていません。


先生から

「出来れば本来の歯を残したほうがよいので、とりあえずクラウンにして様子を見たほうがいいと思うんです。どうしますか?」

と尋ねられて、承諾した流れです。




湯浅先生は同業者の視線で私はクレーマーのように感じられたのでしょうか。
ペンネームまでダメだしされてなんだかなぁと正直思いましたが、
私は主治医の先生の判断を間違っているとか、責めているわけではありません。


ただ、2年間は治療した歯は保険では治せない、というのはどういうことなのか、どういう意味なのか理解できず、次の行動に移れない状況になっていたので相談させていただきました。




また、山田先生、

>無理に同じ医院で治療を受ければせっかく好意で治療をしてくれたものも、その医院を経営的に苦しめる結果にしてしまいます。

ですが、対価代償としてたとえ保険ででも患者としては治療費をはらっているのですから、好意での治療ではないはずです。
細かくてすみません。
でも患者の立場からの正直な意見です。



森川先生も何度もご親切にありがとうございました!


ところで、先程主治医の先生と電話でお話させて頂きました。
担当医はやはり

「2年間は一切治療は保険では出来ません。」

とおしゃってまして、保険が適用できない範囲をお尋ねすると、

「抜歯、被せの再制作、根の治療、土台の作成など出来ません。
全額自己負担になります。
保険のきく範囲は、今のクラウンを外すことだけです。
法律でそう決まっています。」

「そもそも歯を残してクラウンにする流れを治療の際に説明しているので、今やはり歯を保険内で抜歯するとなるとセカンドオピニオンに行って下さい。」

とおっしゃいました。


おとなしく違う歯科医でお世話になろうと思います。

回答頂きました先生方誠にありがとうございました。
回答 回答7
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2011-10-18 21:52:21
「同業者の視線で私はクレーマーのように感じられたのでしょうか」

まったく思っていません。
誤解がないように。

歯を抜きたくないと言われる患者さんは、多いですし、逆に、抜いていいよと言われるかたのが少数です。
気軽に、抜いてよいよと承諾されると、こちらがとまどうぐらいです。


先生とのやり取りは、本当のところは、私たち第三者にはわかりません。
抜きたくないと言葉にだしてなくても、雰囲気でそう感じてしまうことがあるということを参考にして欲しいということです。


「担当医からは抜歯は一切勧められていません。」が本当ならば(すいません、疑うのではなく、相手側の先生からの情報がない場面での解答なので、このような表現になります)、私の書いている一連の流れが破綻します。

それならば、はいたいたさんの疑問も、当然と思いますよ。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-10-19 02:18:20
はいたいたさん、誤解を招く表現をして申し訳ありません。

>>無理に同じ医院で治療を受ければせっかく好意で治療をしてくれたものも、その医院を経営的に苦しめる結果にしてしまいます。

>ですが、対価代償としてたとえ保険ででも患者としては治療費をはらっているのですから、好意での治療ではないはずです。
>細かくてすみません。
>でも患者の立場からの正直な意見です。

歯科医院経営としては診断上保存不可の歯(根がほとんど残っていない不安定な歯なので抜歯の診断も決しておかしくはありません)ですが、この先生は、抜けば自費で高額なインプラントや両側の歯を削らなければならないブリッジ、そしてもちろん若い女性には考えられない入れ歯にしないために最もお金にならない方法をお勧めしています。

私は、このような考えを「好意」と考えたのです。

対価代償として治療費を支払っているのですから、「好意での治療ではない」とおっしゃるのも十分わかります。


でも、これを「好意」とみて頂けないと「どうせ無理して残しても患者さんはうまくいかなければ責めるだけ」となんとか歯を保存しようとする気持ちを萎えさせる事例となると思うのです。



しかし、電話での歯科医師の返答を読む限り、この「好意」も吹き飛んでしまいますね…。

丸く収まって欲しいとの思いもあり、このような回答をしましたが、結果的に保険で自腹は切れないとの返答に結果的には残念ではありますが、これでよかったと思います。

この、好意的とも思われた残そうとする行動と相反する返答からこの先生は実は本当に保険診療のルールを誤って解釈していらっしゃるのでは?とさえ思います。

はいたいたさん、よい歯科医院にめぐり会えることを祈っています。




タイトル クラウン交換後2年間保険治療が出来ないそうですが、どうすれば?
質問者 はいたいたさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
クラウンの作り直し・再治療
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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