[写真あり] 根の再治療は無症状の歯でもすぐに着手するべき?(カナダ)

相談者: Chizさん (38歳:男性)
投稿日時:2011-10-14 02:08:19
カナダに在住しています。

10年ほど前に神経を抜いた奥歯が痛み出したのでこちらの歯科に見ていただいたところ、根管の処置が不適切なので再治療が必要ですと言われました。
X線写真を見ますと、白く写っている充填剤が歯の途中までしか届いておらず、根元がネクローシスを起こしているとのことでした。

その際に、根管を治療した他の3本の奥歯についても充填剤が奥まで届いておらず、痛みが出る前に再治療をお勧めすると言われました。
こちらは、保険でカバー出来る範囲が限られており、全部の歯を治療するとかなりの高額なので迷っております。
痛みの無い歯も再治療するべきでしょうか?

4本とも別々の歯科で治療を受けたもので、一番新しいものは2年ほど前に治療して貰いました。
日本の医療技術は世界でトップクラスだと信じていたのですが、ちょっとしたショックを受けています。

お忙しいところ恐れ入りますが、アドバイスの程、よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-10-14 03:41:49
>根管の処置が不適切なので再治療が必要

そう断言するのは、少し言いすぎかと。

X線写真に白く写っている充填剤が歯の先端まで届いていたら、永久に無症状で過ごすことが出来ると思ってはいませんか。

実は、歯の内部には、メインの管の他に、側枝(そくし)といってX線写真では判らないような細かな管が数多く存在することが多いのです。
そして、その全てに充填材を入れる(封鎖する)のは、まず不可能です。

したがって、X写真に写るくらいの太い管に、奥まで充填材が届いていても、いつの日か、再治療せざるを得ない可能性が、その歯が存在する限り続くことになります。

費用の面でお困りの1本にしようか、4本全部にしようかと迷っているのなら、差し当たりお困りの1本の治療をされ、一度落ち着かれてから、残りの3本を治療するかを冷静にお考えになったらいかがでしょうか。



>日本の医療技術は世界でトップクラス

日本の歯科医師は8万人もいますから、一括りにされても・・・

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-10-14 08:45:08
ご相談ありがとうございます。


>痛みの無い歯も再治療するべきでしょうか?


それは正しい治療の選択方法を学んでから、ご自分でご自由に選べば良いでしょう。

いま痛い歯については治療を進めた方が良いと思います。

正しい選択法とは、治療の目的を整理することです。
今痛いから治療するか、将来痛くならないように治療するか、という基準もあります。

ご指摘された問題は、私個人的には、健康のためにいずれ解決した方が良いとは思いますが、今のご事情ですぐにできなければ、治療する時期と国や歯科医師を選択するという方法もあります。


>日本の医療技術は世界でトップクラスだと信じていたのですが、ちょっとしたショックを受けています。


私もそう信じております。
おそらくご自身では、日本でそれを選ばなかっただけのことではないかと思います。

これから選択方法を知れば大丈夫です。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-10-14 09:17:07
こんにちは、海外にいると費用的なことでも問題がでてしまいますね^^;

>その際に、根管を治療した他の3本の奥歯についても充填剤が奥まで届いておらず、痛みが出る前に再治療をお勧めすると言われました。

個人的にはですが、病変のない歯に関しては緊急性は殆どないので後回しでもいいと思います。

根管治療で予後を左右するのは根充剤(レントゲンで白く見えるガッタパチャー)ではなく細菌感染の有無ですから、白いものがショートしていてもなんら問題ないと思いますよ。

ただネクローシスパルプに関しては治療を受けられた方がいいと思います。


>日本の医療技術は世界でトップクラスだと

「日本の治療費は世界でトップクラスの安さだと」

の間違えですね^^;


⇒参考:アメリカの歯科治療は、日本よりも技術的に進んでいる?

 
おだいじに
 

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-10-14 12:58:51
>>日本の医療技術は世界でトップクラスだと

>「日本の治療費は世界でトップクラスの安さだと」
 の間違えですね^^;

日本では、5回通院で大臼歯感染根管治療費の合算は約9500円、フィリッピンでは、顕微鏡も使わない根管治療に700米ドル。

費用対効果も世界のトップクラスかもしれません。
東南アジア諸国の数分の一の費用ですから、日本で、差し詰め10円(肉が多く入ったものだと40円位)でそこそこの味のラーメンを供給している計算になります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chizさん
返信日時:2011-10-15 04:52:15
小林先生、さがら先生、井野先生、藤森先生、

大変貴重なご助言、ありがとうございました。

先生方から頂いたご助言を踏まえ、先ほど痛みのある歯の治療を行って貰いました。
痛みの無い歯に関しましては今回は治療しないことに致しました。

海外での歯科受診は初めての経験だったのですが、今後のご参考までに、簡単にご報告致します。

根管治療と言うことで複数回の通院を想像していたのですが、今日一回のみの処置で終わりだそうです。治療の合計時間は2時間半ほどでした。
一回で終わるのはありがたいのですが、長時間にわたり口を開けていると、さすがに顎の関節が痛くなります。
ラバーダムも初経験でしたが、削りカスや薬品等の刺激を感じることもなく、患者に取ってはありがたいものだと思いました。
診療台の横には洗面台がなく、治療中は一度もうがいをしませんでした。
麻酔の量が多めなのか、全く無痛の治療でした。

治療費は今回の処置分が780カナダドルで、初診代やX線撮影代などを含めると、およそ1000ドルになります。
私にとって決して安い金額では無いですが、高度な技術を持つ歯科医師助手の2時間半分の人件費などを考えると、妥当な範囲だと思います。

術後のX線写真を貰いましたので、アップロードしておきます。
真ん中が今回治療した歯で、左が再治療を勧められていた歯の1つです。

この度は、ご丁寧なアドバイスを下さいまして、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。



追伸)

日本の歯科医療にも色々と複雑な問題があることを、恥ずかしながら、今回このサイトを見て初めて知りました。
患者がこうした問題の存在を認識する事が問題解決への第一歩でしょうから、先生方の取り組みは大変意義深い活動だと思います。
一患者として、陰なら応援させていただきます。

画像1画像1
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-10-15 09:13:33
無事治療が終わったようですね^^

ただ、このレントゲンを見て治療しなくていい、治療した方がよいというのは診断になってきてしまうので、コメントはしにくいですね。

気になられたら他の歯科医院で直接お話を聞かれた方がいいとおもいますよ。
セカンドオピニオン


余談ですが、私はこのレントゲンでは診断しませんね^^;
たぶん術直後のレントゲンだとは思いますが(根管治療は非常に素晴らしい根管充填がしてありますね)、レントゲンがボケボケなのと一番見たい根の先がコーンカットのようなもので見えませんので、診断に値するレントゲンだとは・・・

私なら確実に撮り直しをさせて頂いてから診断を行いますね^^;



異国ということで色々不安でしょうが、頑張ってくださいね。


おだいじに
 

回答 回答6
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-10-15 16:13:53
こんにちは。

海外で根管治療に携わっている者です。

完全に出遅れてしまいましたので、もうアドバイスとしてお書きすることも無くなっておりますが(他の先生方が素晴らしいコメントをなさっておられますから)、個人的に感じたことを蛇足的に追加致したいと思います。


>その際に、根管を治療した他の3本の奥歯についても充填剤が奥まで届いておらず、痛みが出る前に再治療をお勧めすると言われました。こちらは、保険でカバー出来る範囲が限られており、全部の歯を治療するとかなりの高額なので迷っております。
>痛みの無い歯も再治療するべきでしょうか?

患者さんにとっては難しい問題ですよね・・・・

他の先生方が言われている事も事実ですから、現在不快症状が出ておられないのであれば現状維持で過ごされるのも有りだと思います。

ただ、今回カナダで遭われた担当の先生は、アカデミックな視点でリスクマネジメントを考えられておられる先生のようですから、こういった画像的に「不良充填、低治療品質」として評価されてもおかしくないような根管治療後の歯に対しては、「今後問題が起こるかも知れない」という考え方でご助言なさっているのであって、何か目的があって言われている訳でもないですし、決して言い過ぎでもないと思います。

例えば、日本に帰国なさって、大学病院の様な学術的にも、治療品質にも要求が高い医療機関で、これらの再治療が必要だと言われた歯の画像をお見せしたら、きっと同じように再治療の可能性と必要性を提示されるかと思いますよ。

特に、これらの不完全治療と評価された歯の上に自費のような高価な補綴物をお被せになられるとき、または作成されるときはご自分の仕事に厳しくて、責任感のお強い先生ならば、再治療の可能性とその必需性について検討し、再治療へ進まれることをアドバイスされるはずだと思います。


井野先生が言われる、
>病変のない歯に関しては緊急性は殆どないので後回しでもいいと思います。
という考え方も有りです。

また、さがら先生の、
>将来痛くならないように治療するか、という基準もあります。
>健康のためにいずれ解決した方が良いとは思いますが

も至極もっともなお考えで、今回の担当医もその様なコンセプトだと思われます。

結局どちらの考え方に賛同なさるかは、Chizさんがお決めになられるしかありません。


ただ、個人的に言えることは、今後「もし」症状として問題が起きたとき、または上に被せられてある補綴物を変え換えられるときに、再根管治療を検討された場合に、今回の様な処置が丁寧な先生に出逢えるかということも是非お考えになられたほうが良いと思います。

先生探しはとても難しいものがありますから、今後今回のような先生に遭われるという保障はどこにもありません。
こちらで他の質問者のお悩みを垣間見られると、よりお分かり易いかと思いますので、お時間があれば覗かれてみて下さい。

日本で自費で再治療をなさった場合は、カナダとほぼ同じぐらいの費用が掛かりますから、その点も踏まえて、今後どこで、誰に、どのような治療クオリティーを目指している先生に治療して貰いたいかを、今一度お考えになられたほうが宜しいかと思いますよ。


>日本の医療技術は世界でトップクラスだと信じていたのですが、ちょっとしたショックを受けています。

残念ながら、その様に過大評価なさっている方が非常に多いのは事実で、逆にその妄想的なお考えで赴任先の現地での受診を頑なに拒絶なさっている方もいらして、海外の歯科界ではとても変に見られていることがあります。

井の中の蛙だと評価している外国の先生もおられるくらいです。
(個人的に聞いたときはあまり気分よくなかったのはあります・・・^^;)

多少辛口なコメントになっておりますが、気を悪くなさらないで下さいね。


日本の一国としての経済力や建設、先端技術の水準などを照らし合せてみると、確かにそうお考えになられるのも、自負してしまうのも仕方がないことだと思いますが、医療に関しては学術的な水準よりも、ほかに関与している因子が多すぎて、結局のところ、処置を施す先生自身の「質」に頼ることが多いのです。
優秀な医師は、例え、従事している国が発展途上国であったとしても、日本の優秀な位置におられる医師と同じように優秀であり、下手な医師は、例え先進国におられても、発展途上国におられる下手な先生と同じように下手になります。

日本には国としての優位的な環境と、独自に開発された独特な医療技術を発揮して、とても真面目に治療に臨んでいる優秀な先生がおられる反面、発展途上国の下手な先生と同じくらいの治療しか施せない先生もおられるのは事実なのです。
よく保険の給付点数が低いから、下手なのは当たり前・・・と言われる先生がおられますが、ただの言い逃れにしか聞えません。

ですから、さがら先生の
>おそらくご自身では、日本でそれを選ばなかっただけのことではないかと思います。

というお言葉をもう一度思い出されて下さいね。

最後に、
担当の先生は、きっと術後の写真一枚で判断されたのではないと思いますよ。

術前の写真もあるはずですし、こうして丁寧に治療に臨まれている現地医師にどうすべきか直接ご相談されたほうが、こちらでご相談するよりも確かかと思います。

では、お大事になされてください。^^

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Chizさん
返信日時:2011-10-20 04:07:52
井野先生、王先生、

ご助言、ありがとうございます。

X線写真に関しましては、術前にパノラマX線も取っていました。
診断や説明はそちらを使って行われました。
もう少し高品質な画像だったように思います。

歯科医院の選択に関してですが、最終的な責任が私(患者)にあるのは言うまでもありません。
私は転勤族でして定期的に各地を転々としており、医院の選択には毎回頭を悩ませています。
最近はネットでの評判も判断材料にしておりますが、以前は転勤先の同僚が利用していて評判の良い医院を選択していました。
対応が丁寧で施設も立派な医院ばかりです。
ついでに、肩書きも立派なお医者さん方です。
こうして掛かった各地の4つの歯科医院でそれぞれ治療して頂いた4本の歯全てが、カナダの基準では再治療が必要であるとの事でした。

今回、こちらのサイトを切っ掛けに、日本の保険医療に関する問題に感心を持ちました。
根管治療のように、高い技術と時間を要する治療を保険の点数で行うことが非常に困難であることは理解出来ました。
しかし、個人的に納得出来ないのは、なぜその様なことを説明してくれる医者がいなかったのかと言うことです。

「保険内の根管治療では先進国水準の治療が出来ず、近い将来再治療になる可能性も高い。一方、費用は高いが保険外の治療をすると、日本以外の先進国で行われているのと同等の治療を提供できる。」

こういう説明をしてくだされば、費用対効果を自分なりに考えて治療を選択できますし、海外でショックを受けることも無かったと思います。
選択の基準となる十分な数字が無いという問題は別にありますが。

そういう説明すらしない低レベルの医者ばかりを選択したお前が悪いと言われればそれまでですが、相当な吟味をしないとこういう説明をしてくれる医者に出会えないと言うことであれば、日本の医療のシステマティックな問題な様に思いますが、如何でしょうか?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-10-20 08:41:04
ご返信ありがとうございます。

おっしゃるとおりです。
医療技術は決して世界に見劣りすることはありませんが、日本の大きな問題は情報と教育について大きく遅れている、いわばリテラシー後進国であることです。
これは歯科に限らず、原発事故を見てもおわかりの通り、あらゆる場面で大昔からしばしば見られます。
また日本の政治行政が、そして最も大きな力である財界が利己的利権のために、大昔から国民の後進性を利用していることも看過できないところです。

歯科においては、説明と同意という言葉がやっと世間に広まったという程度ですが、実態はまだまだ未熟です。

たとえばカウンセリングという作業がありますが、医療を目的とした場合は本来、おっしゃるような制度や社会や科学水準や成功基準や個人の特性など医療の全体に漏れなく網をかけた説明の元に、お一人ずつにあった最善の医療をご自由に選択でき、ご自身で問題解決の糸口をつかめるように、専門家ですから簡潔かつ明瞭に提示してお手伝いをすることを意味しています。

しかし、この言葉は他の物販業界などでも使われていますが、歯科でも行われるときに商業的なコンサルテーションやセールストークが混在していることを多く感じています。
または社会的な制約に諦観から後退的な消極思考も見られます。
したがって現実には、提供されている歯科医療が一部を取り出し他は隠されたまま、あるいは恣意的に押しつけとなっている状況が見られます。
ご指摘のようにお互いに納得できる明確な医療の提供をポリシーとする気迫も求められます。


ご指摘のことにお気づきになられたことはとても重要であり、当サイトの運営者である田尾氏の重要課題でもあります。
実は我々は大昔からいくつかの努力をしてきましたが効果を上げておりません。
しかし、ご指摘されたように、皆様からの声が大きくなればきっとこれからよくなると思います。

どんどん発信していただきますようどうぞよろしくお願い申し上げます。




タイトル [写真あり] 根の再治療は無症状の歯でもすぐに着手するべき?(カナダ)
質問者 Chizさん
地域 海外
年齢 38歳
性別 男性
職業 その他
カテゴリ 根管治療の失敗・再治療
その他(写真あり)
カナダ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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