[写真あり] 5歳、歯ぎしりで歯に穴があきました
相談者:
mizyuさん (32歳:女性)
投稿日時:2011-10-25 15:19:03
こんにちわ。
初めて相談いたします。
現在5歳3ヶ月の男の子の歯ぎしりとその症状についてなのですが…
2歳から夜間の歯ぎしりがはじまり、特に症状もなく4歳まで経過していました。
4歳になり、下の乳犬歯(右側)が内出血のように歯の内側から赤くなりはじめ、穴があきました。
穴の大きさは、裁縫用の針を通したような小さなものですが、そこから出血しはじめました。
歯科医に相談すると、炎症が起きている…とのことで薬を詰めたりして治療しました。(
乳犬歯はその後特に問題なく経過しています。)
その際に、転倒などはしていないことから、原因は歯ぎしりではないか…と言われました。
そこで、マウスピースを作成し、様子をみることになりました。
マウスピースは着用していたのですが…
5歳になったころ今度は上の乳犬歯(左側)がやはり内出血のように赤くなり始め、穴があきました。
歯科医に相談し、X線撮影をしてもらうと、歯根もダメージを受けており、早々に抜けると思われるので経過観察するよう指示されました。結局、数日のうちに歯は抜けてしまいました。
どうやら、永久歯の根はないのでこのまま歯は生えないだろうといわれました。
そして、最近、乳臼歯(左側上)がピンクになりはじめました。
歯ぎしり対策のものを読んでも、子供の歯ぎしりで内出血のように歯の色が変色、穴があく…などみたことがありません。
現在お世話になっている先生もかなり稀なケースだと思う…とはおっしゃるのですが…
歯ぎしりが原因で歯に穴があく…ということはあるのでしょうか?
何かほかの原因など考えれる場合はあるのでしょうか?
また、マウスピース以外でなにか子供の歯ぎしり対策はあるのでしょうか??
よろしくお願いします。
初めて相談いたします。
現在5歳3ヶ月の男の子の歯ぎしりとその症状についてなのですが…
2歳から夜間の歯ぎしりがはじまり、特に症状もなく4歳まで経過していました。
4歳になり、下の乳犬歯(右側)が内出血のように歯の内側から赤くなりはじめ、穴があきました。
穴の大きさは、裁縫用の針を通したような小さなものですが、そこから出血しはじめました。
歯科医に相談すると、炎症が起きている…とのことで薬を詰めたりして治療しました。(
乳犬歯はその後特に問題なく経過しています。)
その際に、転倒などはしていないことから、原因は歯ぎしりではないか…と言われました。
そこで、マウスピースを作成し、様子をみることになりました。
マウスピースは着用していたのですが…
5歳になったころ今度は上の乳犬歯(左側)がやはり内出血のように赤くなり始め、穴があきました。
歯科医に相談し、X線撮影をしてもらうと、歯根もダメージを受けており、早々に抜けると思われるので経過観察するよう指示されました。結局、数日のうちに歯は抜けてしまいました。
どうやら、永久歯の根はないのでこのまま歯は生えないだろうといわれました。
そして、最近、乳臼歯(左側上)がピンクになりはじめました。
歯ぎしり対策のものを読んでも、子供の歯ぎしりで内出血のように歯の色が変色、穴があく…などみたことがありません。
現在お世話になっている先生もかなり稀なケースだと思う…とはおっしゃるのですが…
歯ぎしりが原因で歯に穴があく…ということはあるのでしょうか?
何かほかの原因など考えれる場合はあるのでしょうか?
また、マウスピース以外でなにか子供の歯ぎしり対策はあるのでしょうか??
よろしくお願いします。
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-10-25 15:48:22
持病(喘息など)を持っていないですか?
胃酸の逆流はないですか?
身体的特徴(特に首の形など)・睡眠時の姿勢に特徴は特にないですか?
酸性の強い飲み物を多飲した時期はなかったですか?
4歳・5歳頃には、通常レベルの歯軋りはよく見られると思いますが、少し心配ですね。
>X線撮影をしてもらうと、歯根もダメージを受けており、
詳しく話をお尋ねになってください。
歯がすり減って神経が出てきた状態のみでもないように思えます。
胃酸の逆流はないですか?
身体的特徴(特に首の形など)・睡眠時の姿勢に特徴は特にないですか?
酸性の強い飲み物を多飲した時期はなかったですか?
4歳・5歳頃には、通常レベルの歯軋りはよく見られると思いますが、少し心配ですね。
>X線撮影をしてもらうと、歯根もダメージを受けており、
詳しく話をお尋ねになってください。
歯がすり減って神経が出てきた状態のみでもないように思えます。
回答2
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2011-10-25 16:09:05
西山です
永久歯でも歯ぎしりが激しいとエナメル質,象牙質が削れて歯髄まで達してしまうことがあります.
乳歯は永久歯よりも柔らかいですので可能性は当然あると思います.
子供の歯ぎしりは珍しいことではありません(理由ははっきり分かっていませんが,睡眠リズムが不安定だという意見もあるようですが).
ただ,今回のように歯髄まで達することは稀ですね.
起きているときにも歯ぎしりをしていたりということはありませんか?
音がしなくても必要以上に歯をこすり合わせていたら歯ぎしりと解釈してよいと思います.
あと,藤森先生とかぶりますが何らかの持病はないでしょうか?
永久歯でも歯ぎしりが激しいとエナメル質,象牙質が削れて歯髄まで達してしまうことがあります.
乳歯は永久歯よりも柔らかいですので可能性は当然あると思います.
子供の歯ぎしりは珍しいことではありません(理由ははっきり分かっていませんが,睡眠リズムが不安定だという意見もあるようですが).
ただ,今回のように歯髄まで達することは稀ですね.
起きているときにも歯ぎしりをしていたりということはありませんか?
音がしなくても必要以上に歯をこすり合わせていたら歯ぎしりと解釈してよいと思います.
あと,藤森先生とかぶりますが何らかの持病はないでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
mizyuさん
返信日時:2011-10-25 18:46:52
藤森先生、西山先生お返事ありがとうございます。
息子には特に喘息など持病はありません。
胃酸の逆流については、特に該当するような症状は出ていないと思います。
睡眠のリズムは不安定です。
5歳にはなっているのですが、幼稚園の帰りに送迎バスで寝てしまう日があるので、その日その日でバラバラです。
姿勢は、側臥位で寝ていることが多く、丸まったような感じで寝ていることが多いです。
そういえば…歯ぎしりが始まったころ、転勤で引っ越しをし、夜泣きがひどくなったのですが、何か関係ありますか?
酸性の飲み物は、炭酸飲料などですよね。
実は、息子の好物です。
毎日…ではないですが1週間に3〜4日くらいはコップ1杯程度飲んでいます。
抜けた歯の部分、お世話になっている先生に確認してみます。
説明では、
「おそらく歯ぎしりのせいで歯根の吸収が通常より急速に進んでいる…」
と言われました。
明日、マウスピースの点検で受診する予定なので、神経のことも含めて詳しく聞いてみたいと思います。
抜けた歯の写真を添付します。
四角く縁取った部分が穴があいたところです。
画像1
息子には特に喘息など持病はありません。
胃酸の逆流については、特に該当するような症状は出ていないと思います。
睡眠のリズムは不安定です。
5歳にはなっているのですが、幼稚園の帰りに送迎バスで寝てしまう日があるので、その日その日でバラバラです。
姿勢は、側臥位で寝ていることが多く、丸まったような感じで寝ていることが多いです。
そういえば…歯ぎしりが始まったころ、転勤で引っ越しをし、夜泣きがひどくなったのですが、何か関係ありますか?
酸性の飲み物は、炭酸飲料などですよね。
実は、息子の好物です。
毎日…ではないですが1週間に3〜4日くらいはコップ1杯程度飲んでいます。
抜けた歯の部分、お世話になっている先生に確認してみます。
説明では、
「おそらく歯ぎしりのせいで歯根の吸収が通常より急速に進んでいる…」
と言われました。
明日、マウスピースの点検で受診する予定なので、神経のことも含めて詳しく聞いてみたいと思います。
抜けた歯の写真を添付します。
四角く縁取った部分が穴があいたところです。
画像1
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-10-25 19:13:49
なるべく昼夜のリズムをしっかりと身に着けるようにした方が良いと思いますよ。
朝は光によって目覚めさせてあげてください。
歯軋りとストレスとの関連は話題になることがあります。
幼稚園での友達関係や先生との関係など気になるようなことはありませんか?
マウスピースが余計にストレスになることはないのでしょうか?
炭酸飲料水については、今後のためには徐々に止められる方が好ましいと思いますよ。
一旦、味を覚えてしまったため簡単なはずはないですけどね。
「咬む努力をしないで(飲み込むことで)、エネルギーを得るのは良くない」などと誰かが言ってました。
乳歯の歯根吸収は、永久歯への生え変わりのときに必要ですが、歯軋りで生じるものか・・、ここが引っかかります。
(森川先生、王先生・・・如何なものでしょうか?)
朝は光によって目覚めさせてあげてください。
歯軋りとストレスとの関連は話題になることがあります。
幼稚園での友達関係や先生との関係など気になるようなことはありませんか?
マウスピースが余計にストレスになることはないのでしょうか?
炭酸飲料水については、今後のためには徐々に止められる方が好ましいと思いますよ。
一旦、味を覚えてしまったため簡単なはずはないですけどね。
「咬む努力をしないで(飲み込むことで)、エネルギーを得るのは良くない」などと誰かが言ってました。
乳歯の歯根吸収は、永久歯への生え変わりのときに必要ですが、歯軋りで生じるものか・・、ここが引っかかります。
(森川先生、王先生・・・如何なものでしょうか?)
回答4
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2011-10-26 13:31:26
>乳歯の歯根吸収は、永久歯への生え変わりのときに必要ですが、歯軋りで生じるものか・・、ここが引っかかります。
>(森川先生、王先生・・・如何なものでしょうか?)
可能性としてはあるかもしれませんが、5歳で乳犬歯の歯根吸収が進んで抜けてしまうというのは歯軋りが原因とは考えにくいですね。
まして後続永久歯がないとなると歯軋りが原因である可能性は更に低いように思えます。
上顎犬歯の先天欠如も非常に稀ですから、大学病院等で一度診察を受けられた方がよいかもしれません。
あと、別角度の写真をアップできますでしょうか?
>(森川先生、王先生・・・如何なものでしょうか?)
可能性としてはあるかもしれませんが、5歳で乳犬歯の歯根吸収が進んで抜けてしまうというのは歯軋りが原因とは考えにくいですね。
まして後続永久歯がないとなると歯軋りが原因である可能性は更に低いように思えます。
上顎犬歯の先天欠如も非常に稀ですから、大学病院等で一度診察を受けられた方がよいかもしれません。
あと、別角度の写真をアップできますでしょうか?
相談者からの返信
相談者:
mizyuさん
返信日時:2011-10-26 17:05:48
藤森先生、森川先生ありがとうございます。
>歯軋りとストレスとの関連は話題になることがあります。
>幼稚園での友達関係や先生との関係など気になるようなことはありませんか?
幼稚園や友達とのことで特に気になることはありません。
あまり引きずらないタイプの子なので、大丈夫だとは思います。
マウスピースについても本人は、「歯のお布団」といって気に入って使っているので大丈夫かと…。
ちなみに歯科医院に通うことも嫌がったりはしていません。
先生や歯科衛生士さんによくして頂いているので懐いているくらいです。
抜けてしまった歯についてですが、神経もきれいに抜けている…と今日説明を受けました。
現在、お世話になっている先生は小児専門の先生ではないので、今後のことを考えて小児専門の先生がいる病院への紹介をお願いしたところ、大学病院の受診を勧められました。
上顎犬歯の先天欠如は稀なんですね…。
親の私自身は、上顎切歯2本、上顎小臼歯、下顎小臼歯の合計4本の先天欠如があるのであまり稀なことだとは思っていませんでした。
大学病院への通院は立地的に少し厳しいのですが、検討してみます。
写真別角度こんな感じでどうでしょうか??
画像1 画像2
>歯軋りとストレスとの関連は話題になることがあります。
>幼稚園での友達関係や先生との関係など気になるようなことはありませんか?
幼稚園や友達とのことで特に気になることはありません。
あまり引きずらないタイプの子なので、大丈夫だとは思います。
マウスピースについても本人は、「歯のお布団」といって気に入って使っているので大丈夫かと…。
ちなみに歯科医院に通うことも嫌がったりはしていません。
先生や歯科衛生士さんによくして頂いているので懐いているくらいです。
抜けてしまった歯についてですが、神経もきれいに抜けている…と今日説明を受けました。
現在、お世話になっている先生は小児専門の先生ではないので、今後のことを考えて小児専門の先生がいる病院への紹介をお願いしたところ、大学病院の受診を勧められました。
上顎犬歯の先天欠如は稀なんですね…。
親の私自身は、上顎切歯2本、上顎小臼歯、下顎小臼歯の合計4本の先天欠如があるのであまり稀なことだとは思っていませんでした。
大学病院への通院は立地的に少し厳しいのですが、検討してみます。
写真別角度こんな感じでどうでしょうか??
画像1 画像2
回答5
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2011-10-26 20:14:56
写真どうも。
ところでこれ乳犬歯じゃないですよね?
しかもあまり磨耗していないように見えますが・・・
内部吸収じゃないですかね?
乳臼歯の内部吸収による早期脱落と後続永久歯である小臼歯の先天欠如は時々ありますよ。
ところでこれ乳犬歯じゃないですよね?
しかもあまり磨耗していないように見えますが・・・
内部吸収じゃないですかね?
乳臼歯の内部吸収による早期脱落と後続永久歯である小臼歯の先天欠如は時々ありますよ。
相談者からの返信
相談者:
mizyuさん
返信日時:2011-10-26 21:35:46
回答6
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2011-10-27 00:03:52
たしかに部位は乳犬歯ですね。
ただ、磨耗で犬歯が露髄するとすれば、噛む面から見るとその場所は、磨耗する前は尖がっっていた先端部分のあたりのはずなんですよ。
でもとてもそうは見えないですね。
(写真ではなくて実際に見せていただくとまったく違うかもしれませんが)
あと、乳中切歯の磨耗はそれほどないようですし、もし乳犬歯が高度に磨耗していたのだとすると、どんな噛み合わせなのかイメージできないです。
やはり小児歯科で診てもらった方がよいように思います。
ただ、磨耗で犬歯が露髄するとすれば、噛む面から見るとその場所は、磨耗する前は尖がっっていた先端部分のあたりのはずなんですよ。
でもとてもそうは見えないですね。
(写真ではなくて実際に見せていただくとまったく違うかもしれませんが)
あと、乳中切歯の磨耗はそれほどないようですし、もし乳犬歯が高度に磨耗していたのだとすると、どんな噛み合わせなのかイメージできないです。
やはり小児歯科で診てもらった方がよいように思います。
回答7
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-10-28 02:39:36
こんばんは。
>歯ぎしりが原因で歯に穴があく…ということはあるのでしょうか?
>何かほかの原因など考えれる場合はあるのでしょうか?
大人に比べますとお子さんの歯ぎしりは多く見られます。
詳しい原因は分かっていませんが、子供に多い理由は幾つか考えられています。
歯が生えてくる時期になりますと、その場所に生じた一時的な違和感が要因になっているとされている場合があります。
更に乳歯の奥歯がしっかり噛み合うようになる2〜3歳頃は、眠っていてもその感覚信号が脳に伝わって歯ぎしりを生じることがあると考えられています。
また、乳歯から永久歯に生えかわる小学生になりますと、乳歯が抜けたバランスの悪さや噛み合わせの違和感も要因になり易いとされます。
この様に、小児期は歯ぎしりを起こしやすいのですが、成長とともに自然に改善していく場合が殆どです。
お子さんのように歯ぎしりの咬耗で露髄した症例は本当に少ないのですが、全くない訳ではありません。
個人的に以前診たお子さんの中に、極端に歯並びが悪く、特定の歯だけに歯ぎしりの負担が掛かって露髄したというような症例が幾つかありました。
次回の診察で、歯並び、特に噛み合わせの状態を検査して見られたら如何でしょうか。
他の考えられる原因としては、藤森先生がお書きになられた酸蝕ですね。
酸性(お子さんで多いのは、柑橘類の果物など)の食物や炭酸飲料を頻繁に摂取することで起こる外因性的なものと、胃酸の逆流や摂食障害(過食症、拒食症で起こる慢性的な嘔吐で)などの内因性的な原因でなる酸蝕があります。
>胃酸の逆流については、特に該当するような症状は出ていないと思います。
該当するような症状がないとおっしゃっておられますが、胃酸の逆流に関しては、はっきりと分かるような形で現われないこともありますし、睡眠時になられる場合もありますので一概には何とも言えない部分がありますが・・・・・
吐き気、げっぷが多いということはありませんでしたか?
例えば、週に2回以上でよくげっぷをしていたことは?
腹圧を高める運動やそのようなクラブに通われていたりなさっていたということはありませんでしたか?
今回のお子さんの問題が酸蝕でなったかどうかというのは分かりませんが、歯ぎしりの習癖があり、その上酸蝕もあった場合は歯への影響が加速してしまいますので、小児歯科といった専門科を受診して歯の状態に応じた治療を受けることが大切になってきます。
>乳歯の歯根吸収は、永久歯への生え変わりのときに必要ですが、歯軋りで生じるものか・・、ここが引っかかります。
直接的な主要因になるといったような文献は、個人的には未だ読んだ事がありません。
今回の上顎乳犬歯の早期脱落の原因についてですが、個人的には、露髄による歯髄の感染炎症によることのほうが可能性として高いのではないかと考えております。
この様に咬耗が激しい部位には、第二象牙質が形成されて、露出した象牙細管は石灰化物質で封鎖されておりますから、歯質の損傷による痛みなどがあまりないのです。
肉眼では見えない露髄が起こり、そこから感染し慢性的な炎症で病的な歯根吸収が起きたと解釈したほうが近いのではないかと思います。
ですから、森川先生の、
>5歳で乳犬歯の歯根吸収が進んで抜けてしまうというのは歯軋りが原因とは考えにくいですね。
というご意見に同意致します。
>幼稚園や友達とのことで特に気になることはありません。
>あまり引きずらないタイプの子なので、大丈夫だとは思います。
それは喜ばしいことですね。
ただ、普段は思いっきり遊ばせてあげてますでしょうか。
最近、色々な原因で(居住区内に公園がない、住宅条件で十分自由に遊ぶ空間がない、習い事で時間がない、また、安全上の理由で外遊びが出来ないなどで)思いっきり自由に身体を動かして遊べないお子さんが増えています。
それが、ストレスとなっている場合も非常に多いようです。
また、幼児期からそのような状態が続きますと、成長過程で必要な刺激が不足し、結果として感覚の統合が狂うとされています。
感覚の統合が狂うと、情緒の安定や注意力、落ち着きにも影響が出るとされています。
子供は生まれた日から、一つ一つの感覚が連携しあい、少しずつ発達して行きます。
子供が学校で行なう勉強も、身体をいっぱい動かし、触り、見、聞き、関わることで、脳幹の神経系を発達させること=感覚統合の発達が土台となっていることが分かっていますので、脳幹の発達を疎かにして、お小さい頃からベッドに寝かせ、机に座らせおとなしくさせてばかりいますと、大脳新皮質の領域が危うくなってしまいます。
実際、子供たちは自分の神経系が発達する遊びが好きなのです。
子供は、発達のそれぞれの段階で身体を使った遊びが大好きで、それは、「高い、高い」だったり、お父さんの腕につかまってぐるぐるまわしてもらうことだったりします。
「抱っこ」もそうです。
「もっと、もっと」と、子供がせがむ動きは、子供の神経発達に現在必要な動きだと言われています。
例えば、感覚の中に前庭覚という感覚を例に取りますと、ここは情緒の安定に関与されている領域とされ、高い高いは上下に加速する刺激、ブランコは前後の揺れ、ハンモックは左右の揺れ、「抱っこおんぶ」はママの姿勢で色々に刺激が変わる万能の刺激となっています。
身近なものでも様々あります。
ですが、日常では、意識しないと回転や加速など前庭感覚を刺激する機会はありません。
このように本来受けなければならない刺激が不足しますと、それが潜在的な大きなストレスに成り得ると、児童精神科の専門医はご指摘されておられます。
子供は自然に自由に、のびのびと遊ばせてあげるのが、発達とストレス発散に於いては一番良いと云うことですので、この点についても少しばかり気に留めて置かれて下さいね。
>また、マウスピース以外でなにか子供の歯ぎしり対策はあるのでしょうか??
よく言われるのは精神的なストレスが、歯ぎしりの原因にもなっているということですから、歯科以外で出来ることは、児童精神科の先生にご相談して、心理学的にアプローチされるのも、酷い歯ぎしり対策としては正しい選択と言えます。
欧米では、子供の成長過程で児童精神科でカウンセリングを受けたり、ご相談すること自体が比較的一般的なので、アジアのように「大事」と考える風潮がありません。
アジアでは「精神科」と云う名称を聞いただけで、後ずさりしたり、何か悪いイメージのレッテルを貼られるのではないかとご心配する親御さんが非常に多いのですが、児童の発達心理学分野では専門家のご助言と協力を得られたほうがスムーズに解決し、子供を導くこともありますので、もっと気軽に精神科の専門医ご相談出来るような体制や風潮になると良いかなと思います。
その他には、就寝時に、お子さんに絵本を読み聞かせたり、今日一日の出来事をお話したりして、「愛情を感じさせる」ような工夫をなさると、潜在的なストレスや不安を多少解消させることが出来るとも言われています。
欧米では、極端に酷い歯ぎしりの場合には、少量の精神安定剤を処方することもあります。
ただ、処方する前には心理的なアプローチ療法を用いて改善を図る場合が殆どで、小児歯科と児童精神科、小児科の連携フォローを取られるのが一般的です。
お子さんのマウスピースについてですが、使用に関しては先生によって様々な意見があり、一概には何とも言えませんが、子供への使用では、顎の成長期と歯列の交換期だということもあり、定期的な調整、再製作が必要になります。
調整や再製作を疎かにしますと、合わないマウスピースが逆にストレスになったり、永久歯の萌出を邪魔したりと云った問題を生じる場合があります。
この点についてはご注意下さい。
>今後のことを考えて小児専門の先生がいる病院への紹介をお願いしたところ、大学病院の受診を勧められました。
その様になさるのが一番宜しいかと思いますよ。
他の専門科(小児歯科、小児科、児童精神科など)との連携が図り易いという点では、大学病院で診ていただくのが良いのではないかと思いますね。
そのように連携して診て下さると良いですね。
受診なされた際に、その様にして下さる体制がお有りになるのか、またお子さんにその必要性があるのかも合わせてご確認下さい。
では、お大事になされて下さい。
>歯ぎしりが原因で歯に穴があく…ということはあるのでしょうか?
>何かほかの原因など考えれる場合はあるのでしょうか?
大人に比べますとお子さんの歯ぎしりは多く見られます。
詳しい原因は分かっていませんが、子供に多い理由は幾つか考えられています。
歯が生えてくる時期になりますと、その場所に生じた一時的な違和感が要因になっているとされている場合があります。
更に乳歯の奥歯がしっかり噛み合うようになる2〜3歳頃は、眠っていてもその感覚信号が脳に伝わって歯ぎしりを生じることがあると考えられています。
また、乳歯から永久歯に生えかわる小学生になりますと、乳歯が抜けたバランスの悪さや噛み合わせの違和感も要因になり易いとされます。
この様に、小児期は歯ぎしりを起こしやすいのですが、成長とともに自然に改善していく場合が殆どです。
お子さんのように歯ぎしりの咬耗で露髄した症例は本当に少ないのですが、全くない訳ではありません。
個人的に以前診たお子さんの中に、極端に歯並びが悪く、特定の歯だけに歯ぎしりの負担が掛かって露髄したというような症例が幾つかありました。
次回の診察で、歯並び、特に噛み合わせの状態を検査して見られたら如何でしょうか。
他の考えられる原因としては、藤森先生がお書きになられた酸蝕ですね。
酸性(お子さんで多いのは、柑橘類の果物など)の食物や炭酸飲料を頻繁に摂取することで起こる外因性的なものと、胃酸の逆流や摂食障害(過食症、拒食症で起こる慢性的な嘔吐で)などの内因性的な原因でなる酸蝕があります。
>胃酸の逆流については、特に該当するような症状は出ていないと思います。
該当するような症状がないとおっしゃっておられますが、胃酸の逆流に関しては、はっきりと分かるような形で現われないこともありますし、睡眠時になられる場合もありますので一概には何とも言えない部分がありますが・・・・・
吐き気、げっぷが多いということはありませんでしたか?
例えば、週に2回以上でよくげっぷをしていたことは?
腹圧を高める運動やそのようなクラブに通われていたりなさっていたということはありませんでしたか?
今回のお子さんの問題が酸蝕でなったかどうかというのは分かりませんが、歯ぎしりの習癖があり、その上酸蝕もあった場合は歯への影響が加速してしまいますので、小児歯科といった専門科を受診して歯の状態に応じた治療を受けることが大切になってきます。
>乳歯の歯根吸収は、永久歯への生え変わりのときに必要ですが、歯軋りで生じるものか・・、ここが引っかかります。
直接的な主要因になるといったような文献は、個人的には未だ読んだ事がありません。
今回の上顎乳犬歯の早期脱落の原因についてですが、個人的には、露髄による歯髄の感染炎症によることのほうが可能性として高いのではないかと考えております。
この様に咬耗が激しい部位には、第二象牙質が形成されて、露出した象牙細管は石灰化物質で封鎖されておりますから、歯質の損傷による痛みなどがあまりないのです。
肉眼では見えない露髄が起こり、そこから感染し慢性的な炎症で病的な歯根吸収が起きたと解釈したほうが近いのではないかと思います。
ですから、森川先生の、
>5歳で乳犬歯の歯根吸収が進んで抜けてしまうというのは歯軋りが原因とは考えにくいですね。
というご意見に同意致します。
>幼稚園や友達とのことで特に気になることはありません。
>あまり引きずらないタイプの子なので、大丈夫だとは思います。
それは喜ばしいことですね。
ただ、普段は思いっきり遊ばせてあげてますでしょうか。
最近、色々な原因で(居住区内に公園がない、住宅条件で十分自由に遊ぶ空間がない、習い事で時間がない、また、安全上の理由で外遊びが出来ないなどで)思いっきり自由に身体を動かして遊べないお子さんが増えています。
それが、ストレスとなっている場合も非常に多いようです。
また、幼児期からそのような状態が続きますと、成長過程で必要な刺激が不足し、結果として感覚の統合が狂うとされています。
感覚の統合が狂うと、情緒の安定や注意力、落ち着きにも影響が出るとされています。
子供は生まれた日から、一つ一つの感覚が連携しあい、少しずつ発達して行きます。
子供が学校で行なう勉強も、身体をいっぱい動かし、触り、見、聞き、関わることで、脳幹の神経系を発達させること=感覚統合の発達が土台となっていることが分かっていますので、脳幹の発達を疎かにして、お小さい頃からベッドに寝かせ、机に座らせおとなしくさせてばかりいますと、大脳新皮質の領域が危うくなってしまいます。
実際、子供たちは自分の神経系が発達する遊びが好きなのです。
子供は、発達のそれぞれの段階で身体を使った遊びが大好きで、それは、「高い、高い」だったり、お父さんの腕につかまってぐるぐるまわしてもらうことだったりします。
「抱っこ」もそうです。
「もっと、もっと」と、子供がせがむ動きは、子供の神経発達に現在必要な動きだと言われています。
例えば、感覚の中に前庭覚という感覚を例に取りますと、ここは情緒の安定に関与されている領域とされ、高い高いは上下に加速する刺激、ブランコは前後の揺れ、ハンモックは左右の揺れ、「抱っこおんぶ」はママの姿勢で色々に刺激が変わる万能の刺激となっています。
身近なものでも様々あります。
ですが、日常では、意識しないと回転や加速など前庭感覚を刺激する機会はありません。
このように本来受けなければならない刺激が不足しますと、それが潜在的な大きなストレスに成り得ると、児童精神科の専門医はご指摘されておられます。
子供は自然に自由に、のびのびと遊ばせてあげるのが、発達とストレス発散に於いては一番良いと云うことですので、この点についても少しばかり気に留めて置かれて下さいね。
>また、マウスピース以外でなにか子供の歯ぎしり対策はあるのでしょうか??
よく言われるのは精神的なストレスが、歯ぎしりの原因にもなっているということですから、歯科以外で出来ることは、児童精神科の先生にご相談して、心理学的にアプローチされるのも、酷い歯ぎしり対策としては正しい選択と言えます。
欧米では、子供の成長過程で児童精神科でカウンセリングを受けたり、ご相談すること自体が比較的一般的なので、アジアのように「大事」と考える風潮がありません。
アジアでは「精神科」と云う名称を聞いただけで、後ずさりしたり、何か悪いイメージのレッテルを貼られるのではないかとご心配する親御さんが非常に多いのですが、児童の発達心理学分野では専門家のご助言と協力を得られたほうがスムーズに解決し、子供を導くこともありますので、もっと気軽に精神科の専門医ご相談出来るような体制や風潮になると良いかなと思います。
その他には、就寝時に、お子さんに絵本を読み聞かせたり、今日一日の出来事をお話したりして、「愛情を感じさせる」ような工夫をなさると、潜在的なストレスや不安を多少解消させることが出来るとも言われています。
欧米では、極端に酷い歯ぎしりの場合には、少量の精神安定剤を処方することもあります。
ただ、処方する前には心理的なアプローチ療法を用いて改善を図る場合が殆どで、小児歯科と児童精神科、小児科の連携フォローを取られるのが一般的です。
お子さんのマウスピースについてですが、使用に関しては先生によって様々な意見があり、一概には何とも言えませんが、子供への使用では、顎の成長期と歯列の交換期だということもあり、定期的な調整、再製作が必要になります。
調整や再製作を疎かにしますと、合わないマウスピースが逆にストレスになったり、永久歯の萌出を邪魔したりと云った問題を生じる場合があります。
この点についてはご注意下さい。
>今後のことを考えて小児専門の先生がいる病院への紹介をお願いしたところ、大学病院の受診を勧められました。
その様になさるのが一番宜しいかと思いますよ。
他の専門科(小児歯科、小児科、児童精神科など)との連携が図り易いという点では、大学病院で診ていただくのが良いのではないかと思いますね。
そのように連携して診て下さると良いですね。
受診なされた際に、その様にして下さる体制がお有りになるのか、またお子さんにその必要性があるのかも合わせてご確認下さい。
では、お大事になされて下さい。
相談者からの返信
相談者:
mizyuさん
返信日時:2011-10-28 14:23:05
森川先生、王先生、丁寧な回答ありがとうございます。
歯ぎしりによる露髄は他にも症例があるのですね。
乳犬歯が抜けたことも含めてすべてが「歯ぎしり」が原因と言われ
、マウスピースを着用しても症状が進行し続けるので、このまま他の歯も同じようになってしまうのではないか…と心配していましたが少し安心しました。
乳犬歯が抜けた可能性は、直接的に歯ぎしりによるもの…ではなく、露髄した部分への感染による慢性的炎症が原因の可能性もあるということですね。
早いうちに一度、大学病院を受診し、歯並び・噛み合わせのことも含めて相談してみます。
>最近、色々な原因で(居住区内に公園がない、住宅条件で十分自由に遊ぶ空間がない、習い事で時間がない、また、安全上の理由など外遊びが出来ないなどで)思いっきり自由に身体を動かして遊べないお子さんが増えています。
>それが、ストレスとなっている場合も非常に多いようです。
これを拝見して思い出したのですが…
最初に歯ぎしりによる露髄の症状が出たころ、近隣からの騒音苦情が原因で、息子には家の中で走ることすら禁じていました。
私自身も妊娠中でなかなか公園に連れて行ってあげることもできていませんでした。
その間、約10か月ほどでしたが…
現在は、家を購入したのでのびのび遊ばせていますが、転居当時「このおうちはドンドンしてもいいんだよね…」と念を押されたのを憶えています。
幼いながらにストレスだったんだろうなぁ…と思います。
>就寝時に、お子さんに絵本を読み聞かせたり、今日一日の出来事をお話したりして、「愛情を感じさせる」ような工夫をなさると、潜在的なストレスや不安を多少解消させることが出来るとも言われています。
さっそく取り入れてみます。
本人が絵本好きなので、寝る前の読み聞かせはしているのですが、彼が落ち着けるように就寝前の環境をもう少し整えてあげたいと思います。
ありがとございました。
歯ぎしりによる露髄は他にも症例があるのですね。
乳犬歯が抜けたことも含めてすべてが「歯ぎしり」が原因と言われ
、マウスピースを着用しても症状が進行し続けるので、このまま他の歯も同じようになってしまうのではないか…と心配していましたが少し安心しました。
乳犬歯が抜けた可能性は、直接的に歯ぎしりによるもの…ではなく、露髄した部分への感染による慢性的炎症が原因の可能性もあるということですね。
早いうちに一度、大学病院を受診し、歯並び・噛み合わせのことも含めて相談してみます。
>最近、色々な原因で(居住区内に公園がない、住宅条件で十分自由に遊ぶ空間がない、習い事で時間がない、また、安全上の理由など外遊びが出来ないなどで)思いっきり自由に身体を動かして遊べないお子さんが増えています。
>それが、ストレスとなっている場合も非常に多いようです。
これを拝見して思い出したのですが…
最初に歯ぎしりによる露髄の症状が出たころ、近隣からの騒音苦情が原因で、息子には家の中で走ることすら禁じていました。
私自身も妊娠中でなかなか公園に連れて行ってあげることもできていませんでした。
その間、約10か月ほどでしたが…
現在は、家を購入したのでのびのび遊ばせていますが、転居当時「このおうちはドンドンしてもいいんだよね…」と念を押されたのを憶えています。
幼いながらにストレスだったんだろうなぁ…と思います。
>就寝時に、お子さんに絵本を読み聞かせたり、今日一日の出来事をお話したりして、「愛情を感じさせる」ような工夫をなさると、潜在的なストレスや不安を多少解消させることが出来るとも言われています。
さっそく取り入れてみます。
本人が絵本好きなので、寝る前の読み聞かせはしているのですが、彼が落ち着けるように就寝前の環境をもう少し整えてあげたいと思います。
ありがとございました。
タイトル | [写真あり] 5歳、歯ぎしりで歯に穴があきました |
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質問者 | mizyuさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の異常・トラブルその他 小児歯科その他 歯軋り(歯ぎしり) その他(写真あり) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。