上顎5番根管治療後、銀のインレーを勧められたが審美が気になる

相談者: えりか☆さん (22歳:女性)
投稿日時:2011-10-22 12:05:14
はじめまして。
今回初めて質問させていただきます。

私は次回、右上5番の根管充填を行う予定なのですが、その後の詰め物について疑問があります。

先生の話によると、そんなにたくさん歯を削ったわけではないので部分被せ(これはインレーのことですよね?)で良いとのことなのですが、これは保険内だと銀になってしまうようです。
衛生士さんに聞いたところ、保険外セラミックスにするとクラウンになり、削る量が増えるとのことなのですが、セラミックのインレーでは無理なのでしょうか??
先生に直接聞いたわけではなかったので、衛生士さんが勘違いなさっていたのではないのかなと思い、質問させていただきました。

また、銀にしてもそんなに目立たないとのことでしたが、咬合面に詰めることになるので、どうしても審美性が気になります。

回答よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-10-22 12:31:56
ご相談ありがとうございます。

状況が分かりませんが、詰め物の選択にはいろいろ基準があります。
どの基準で選ぶかによって、バラバラの結果になります。


削った量が小さいと言っても、形や歯のどの部分かによっても違います。
削った量以外でも、噛み合わせとの関係も大事です。
もちろん見た目の基準もあると思います。

いろいろ条件が整えば、白くきれいにできます。
それはセラミックのインレーでも良いし、ダイレクト・ボンディングというCRでも良い場合があります。

ただ後で歯が割れたりしないかどうかの見極めをしていただいてから、そしてこれから一生の間何度もやり直しをして、何度も削ってはがだんだん無くならないように、長期間使えるような治療をしていただくと良いと思います。


治療前に、その先生の治療実績やら、治療前後のなどの写真を見せていただいてイメージを作ると良いと思います。

納得いかないうちにいきなり削る事は避けた方が安全です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: えりか☆さん
返信日時:2011-10-22 12:39:39
ご丁寧な回答ありがとうございます。

できるだけ長く残すことを考えているのでしっかり先生と相談していきたいと思います。
ただ、審美性も重視したい気持ちがあり、少し迷っているのでよく相談したいと思います。

お忙しい中、ありがとうございます。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: えりか☆さん
返信日時:2011-10-22 18:17:53
先ほど質問しそびれてしまったので、再度質問させて下さい。

セラミックインレーメタルインレーでは一般的に適応にかなり差があるものなのでしょうか?
それともただ単に保険内か保険外かの違いですか?

今回は小臼歯なので、大臼歯ほど力がかからないと思うのですが、やはりメタルインレーしか適応しない場合もあるのでしょうか?
私としてはメタルインレーで治療できるのであればセラミックインレーでも治療できるのでは?と思ってしまうのですが、衛生士さんの言われたことが気になってしまって・・・セラミックにするとクラウンしか無理だという意味もいまいちよくわからないのですが・・・

もしセラミックのクラウンにするとしたら、削る量が増えてしまうのでやっぱり避けた方がいいですか??
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-10-22 21:28:33
ご返信ありがとうございます。


セラミックインレーメタルインレーでは一般的に適応にかなり差があるものなのでしょうか?


長期間歯を守るために治療するかどうかの違いがとても大きく、その考えと計画が基本にあれば、その差はある意味ではあまりないとも言えます。

もちろん条件に合うかどうかの診断が必要です。
とりわけインレーとは歯の中に納めますから、それがくさびとなって歯を割らないように形を設計して削る必要があります。

特に神経を取ってしまった歯では、さらに厳格な診断が必要です。


細かい違いとしては、神経があれば数十年と超長期を目標とした場合は、メタルのほうが有利であり、やり直しがほとんど少なくなり、その実績もあります。
ただしその場合のメタルは、白金加金というプラチナを混ぜた金だけです。


自然な白い歯にしたい場合は、目立つところにはメタルは向いていませんし、プラスチックよりもセラミックが優れています。


保険ではもともと長期に歯を守ろうという目標はありません。
実際にすぐ取れたりしても、また保険が適応できることからも分かります。
くり返し削ることを前提としているからです。
くり返せば抜歯に直結しますが、保険は抜歯を前提としており、いかに抜歯を予防するかなどは全く考慮されておりません。


一方、歯を残すためには一生の内に何回も削らないことを目標にするため、正反対の治療とも言えます。

自由診療とは保険制度の制約に囚われずに、目標を叶えられるよう技術や材料に天井や制限を付けずに、妥協せず自由に計画と実施をすることです。

材料やお金だけの違いではありません。



>それともただ単に保険内か保険外かの違いですか?


材料だけの違いで、保険と保険外を分けた場合は、目標や治療内容に違いがなければ、とても危険です。
なぜかといえば、歯も大金も失うことになるからです。


例えば目標がしっかりしていれば、保険でも短期間に取れたりむし歯になったり、ましてや歯を失うことはありません。

予算が足りない場合には、きちんとした計画で悪化に歯止めをかけておけば、今は保険にしておき、後からお金をかけて、長期間使える白い歯にとり変えることもできます。



>今回は小臼歯なので、大臼歯ほど力がかからないと思うのですが、やはりメタルインレーしか適応しない場合もあるのでしょうか?


もし本当に力がかからないと診断できたなら、どちらでも適応できます。
もし力がかかり危険そうであれば、メタルでもインレーは向いていません。

クラウンか、削る量が両方の中間であるアンレーという方法が適しています。



>セラミックにするとクラウンしか無理だという意味もいまいちよくわからないのですが・・・


セラミックのインレーだと割れたりしやすいという診断であれば、そういう提案もあると思います。

しかし、最先端の材料ではセラミックといえどもまず壊れません。



>もしセラミックのクラウンにするとしたら、削る量が増えてしまうのでやっぱり避けた方がいいですか??


もし一生歯を残すためには、そう言えます。

誰でも一生歯を残せる原則が二つあります。
削らない・(神経や奥歯を)抜かない、という二つです。

削ることはゼロが理想ですが、たくさん削らない方法を選ぶことも寿命を左右するからです。
ただの削る量だけではなく、ほんの一寸の量であっても、絶対に削ってはいけない聖域という部分がどんな治療にもあり、そこも削らないことが肝要となります。

例えばインレーだと、歯と歯の間にほとんどメタルが見えないように、歯の間に近い部分でほんの1ミリにもならないアル部分を削らないようにすれば、メタルを入れていても人から気がつかれないですむことがあります。
それにはとても注意が必要となる細かい削り方で、そこだけでかなり時間と神経を使います。


そして次に、一生の内にくり返し何度も削らない治療にすることもその原則に入ります。

常にこの原則に当てはめていく姿勢が歯を残すことになります。
歯が残れば詰め物は長く使えます。


奥歯に問題が無く、その歯に異常な力がかからず、予防医療によりお口の安全性に問題がないと検査結果が出ていて、そしてもし神経があれば、私ならクラウンにはしません。

お一人ずつ違いますから、ご担当の先生と考え方や将来の見通しまで含めて、よくご相談することをお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: えりか☆さん
返信日時:2011-10-22 21:47:21
詳しい説明ありがとうございます。
メタルインレーでも目立たないようにできると聞いて安心しましたが、咬合面はやはり口をあけると見えてしまいますよね?



タイトル 上顎5番根管治療後、銀のインレーを勧められたが審美が気になる
質問者 えりか☆さん
地域 非公開
年齢 22歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ お勧めの詰め物・インレー
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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