9歳、開咬+上顎前突。顎を広げると開咬がひどくなりますか?

相談者: ミューズさん (34歳:女性)
投稿日時:2011-10-24 16:04:19
こんにちは

9才女の子 開咬出っ歯があるので矯正をしたいと思ってます。
舌を前に出す癖もあります。

そこで市内の二つの矯正歯科に相談に行きました。

ところが診断が全く違い悩んでしまいました。



A病院

顎が広がれば、きれいに歯が並ぶ。

顎の形を変えれるのは歯の生え変わりの時期だけなので今すぐ顎を広げる処置を開始したほうがいい。

その後、中学生になり固定装置に移行した時にもより完成度が高くなる。

また顎も前に出せるので横顔もきれいになる。

とのことでした。



B病院

顎を広げる処置をすれば開咬がひどくなる可能性がある。

慌てて矯正をする必要がない。

半年に一回 様子を見る検診をして処置の開始時期を検討したほうがいい。

とのことでした。


意見が全く違うので、悩んでしまいました。
どちらの診断の方が一般的なのでしょうか。

顎を広げると開咬がひどくなる時もあるのでしょうか。。


現在 口を閉じにくく、すぐに歯に汚れが染みのように茶色くついてしまいます。

女の子なので大人になった時にニッコリ笑えるようきれいに直してあげたいと思ってます。


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-10-24 16:24:48
開咬治療の場合、顎を広げるだけでなく、加えて前方へ角度を設定して引っ張る治療を必要とすることがあります。
この後半の発想の有無で、先生により治療法が最初から全く異なる場合がありますが、いずれのやり方でも治すことが出来るはずです。


開咬は舌癖の是正のみである程度改善するケースもあれば、結構難しいケースもありますから、経験豊かな先生を探してくださいね。

回答 回答2
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-10-24 16:50:34
どちらの考え方もあると思います。

開咬といっても歯性のものもあるし、骨格性のものもあります。
骨格性の場合には筋力が弱いこともあって、単純に側方拡大すると、ますます開咬の程度は大きくなることもあります。

おそらく後者の先生は永久歯列になってから抜歯矯正になるだろうから、今、側方拡大するのは無駄だとお考えになっているものと思われます。



私自身は環境によって成長方向、量が変わるという立場を支持していますので、この時期から矯正を開始し、少しでも骨格的改善(骨格的悪化を防ぐ)を図りたいと考えます。

それが上顎の拡大になるかどうかはわかりません。


もちろん鼻気道疾患があればそれに対処していただく必要があるかもしれませんし、舌癖(?)是正や口唇力強化訓練をしていただくかもしれません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-10-24 17:54:31
伊藤先生も書いているように、開咬にはいろいろな原因があります。
主たる原因がどこなのかのとらえ方と、その後の治療方針により、説明に差が出たのだとおもいます。


ぼくも成長期に開咬へアプローチすることは有用だとおもっています。
成長が終了するまでに、できるだけよいバランスの骨格になるように目指しています。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-10-24 18:22:03
先生方のご意見の通り、開咬の原因によりその治療法は異なると思います。
ですから、すぐにアプローチする場合もあれば、経過観察をする場合もありますが、どちらにしても、その原因を探ることが大切です。


私も、成長方向やその量は環境により影響されると考えておりますので、成長期にはいろいろな方法で、骨格的な悪化を防いだり、バランスを整える目的で、治療方針を立てることになります。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-10-24 20:18:21
こどもの矯正治療「1期治療」には、様々な意見があり、特に定説はないと思います。


お子さんの精密分析の結果から、「1期治療」をすることで、「仕上げの矯正治療=2期治療」が楽になったり、仕上がりがよくなると判断された場合には、1期治療を行うべきですし、あまり意味がない・効率がよくないと判断された場合には、行わない場合もあります。


また、出っ歯では、「1期治療を行わずに、経過観察が選択された場合」、外傷による上顎前歯破折のリスクが高まりますので、外傷予防のために行われる場合もあります。

また、開咬の治療の場合には、指しゃぶり等の悪習癖の改善指導だけで、1期治療が終了する場合もあります。



重要なことは、2期治療を終了した時点で、良好な治療結果を得ることです。



理解・納得できるまで、2つの医院に説明を求めて、より信頼できると感じた先生に、治療を依頼すればよいのではないでしょうか?


個人的には、A医院は、固定式装置のスタート時期が少し早すぎるのではないかという懸念があります。

できれば、高校生以後に、固定式装置を開始したほうが、「治療の質」、「治療後の安定」に有利な条件での2期治療が可能と感じます。


「治療後の安定」という観点でいえば、土台である「顎骨」の成長が収束してから、2期治療を開始したほうが、長期的に安定する確率が高いと、私は思っていますが、別の意見をもつ矯正医もいます。

ただし、確率はすくないながら、中学生の時期に固定式装置をつけたいと思う場合もあります。
 

ご参考にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミューズさん
返信日時:2011-10-25 23:18:02
藤森先生 伊藤先生 戸苅先生 畠山先生 堀内先生

ありがとうございます。



それぞれの方法が考え方により それぞれ正しいことがとてもよくわかりました。

顎を広げる方法を始めることを支持された先生が多かったので、時期を待つのではなく顎を広げて土台を整えることを開始していきたいと思いました。

また、とても安心した気持ちになりました。
ありがとうございます。



そして二期治療に関しては、堀内先生のご意見を参考に高校生になってから開始していきたいと思います。。

矯正したいのに、なんだか不安でいっぱいでしたが先生方の意見を聞くことが出来て、これから行う矯正が楽しみになりました。

娘の素敵に変化していく歯並びを楽しみに がんばっていこうと思います。


ありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-10-26 08:44:48
拡大する場合には、臼歯の傾斜による延長がおきて、咬み合わせが浅くなったり、開咬が生じることがありますので、その対応策まで含んだ治療計画を立てていただいてください。


それ以前に本当に拡大したほうがいいのかどうかは、症例をしっかり把握(筋力が強いか弱いか、鼻気道疾患があるかないか、口唇閉鎖機能はどうか、舌の動態はどうかなど)した上のことになります。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-10-26 10:36:45
現段階での拡大治療が、どのような点で、将来の仕上げ(2期治療)に有利に働くかの具体的な理由を聞いた方がよいと思われます。

「顎が広がれば、きれいに歯が並ぶ。
顎の形を変えれるのは歯の生え変わりの時期だけなので今すぐ顎を広げる処置を開始したほうがいい。」

→非常によく聞くフレーズで、1面の真実を含んでいますが、かなりあいまいな説明だと思います。


上記のような説明で1期治療を行った症例をたくさん見たことがありますが、1期治療が2期治療に有利に働いていないと感じる場合もあります。


小児期での拡大が有利と判断されるお子さんもいますが、必要性が低いお子さんもいるからです。

「床矯正」に代表されますが、早期治療を好む先生は、お子さんの状態に関わらず、ほとんど全てのケースで、拡大治療を適用する先生もいます。

  

2期治療終了までに、「どのような治療を、どのような時期に、どのぐらいの期間」予定しているか、具体的な治療計画と、その根拠についての説明を受け、納得してから治療開始された方が安心と思います。
 


P.S. A医院を否定している訳ではないので勘違いしないでくださいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミューズさん
返信日時:2011-10-28 00:46:54
伊藤先生 堀内先生
ありがとうございます。

先生方のアドバイスを参考に質問をまとめ医院の先生に、娘の1期治療の有効性や今後の計画やその根拠、それから開咬が拡大した場合の処置や娘の鼻や口機能の影響についても相談し確認してきたいと思います。



私には思いつきもしない質問ばかりで、本当に参考になりました。

娘の矯正治療についてよくわからず不安であるのに、何を質問したらいいのか わからなかったのが解消できました。。。

この質問により先生の考えたことや計画を、しっかり確認できそうです。


医院の先生に確認しましたらまたその内容を返信を使い報告させていただきたいと思ってます。。。

ありがとうございました!



タイトル 9歳、開咬+上顎前突。顎を広げると開咬がひどくなりますか?
質問者 ミューズさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
小児矯正(子供の矯正)
子供の歯列矯正
上顎前突(出っ歯)
開咬・オープンバイト(前歯が噛まない)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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