左下C5Eブリッジ再々作成、6番が神経ギリギリの虫歯

相談者: 篠田さん (37歳:女性)
投稿日時:2011-10-27 03:34:23
いつも拝読し、歯について勉強させていただいています。

さて、初めての相談で長くなりますが状況を以下に記載します。

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1.今は37歳ですが、17年前に20歳-22歳の時に矯正をしました
左下5番が先天性欠損でしたがあえて詰めず、あいたまま矯正終了


2.一般歯科Aを紹介され、あいた左下に対し当時矯正医はインプラントを想定していたのだと思いますが私が最終的に拒否。
できるだけ削りたくないという思いから4番クラウン、5番ダミー、6番インレーブリッジにしました。

6番は治療した歯なのでインレーであきらめ、4番は未治療の歯でしたがクラウンを泣く泣く選択しました。



3.3年ぐらいでで6番が外れ、気づいた時にはインレー下が虫歯化していました。
同じAで再作成。


4.その後、12年たった現在、6番インレーが再び外れる。
また6番下が少し虫歯化しています。
Aではずし、ブリッジとインプラントの選択肢を提案されました。

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さて、この状況でどのように治療するのがベターなのかわからなくなってきました。


Aは、インプラントをやりたがる傾向があり、私自身はインプラントはどうしても受け入れ難く、他の治療法を選択したいです。

(また他の病院でインプラントのセカンドオピニオンしましたが、もともと先欠のため骨がうすく、増骨も難しい箇所とのこと。
Aは、増骨もなく、大丈夫との判断。どちらもCTをとりました)


実は今すでに一般歯科Bでブリッジの治療を始めています。

おなじインレー&クラウンのブリッジ作成をしようと進めていますが、治療計画ではBは6番の虫歯を軽視していたようで、意外に神経に近いところまでいっている模様。

治療を少ししましたが、あと1ミリで神経かも、と。
抜髄はせず、進行を抑える薬を塗って、インレーを作って経過を見る方針のようですがそれがいいことなのか、わかりません。

いまは6番は治療した痛みなのか、神経にさわっているのかわかりませんが痛みと言えないギリギリの状態です。



そこで、相談は治療方針です。

 - 6番はインレーで深く削っており、側面が少ないけどクラウンできる?

 - 6番の歯茎が下がった箇所がありますが、クラウンできる?

 - 6番は抜髄したほうがいいのか?

 - 3Mix-MPで治療するべき? そうするとインレーは無理?(B歯科では取り扱いなし)

 - いっそのこと5番をあけたまま、必要時だけ入れ歯?!



Aは、学歴(博士)はすばらしいが、インプラント推進とブリッジのクオリティでもう相談したくありません。
Bでのブリッジの仮歯のいま、Aの技工の低さを実感しています。
Bは、治療が丁寧ではありますが、治療に選択肢がなさそうで。


どのような治療がベターなのか、どこに行けばいいのか37歳の今、残りの人生を考え、すべて自費診療ばかりで悩んで疲れてしまいました。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-10-27 08:33:07
>6番はインレーで深く削っており、側面が少ないけどクラウンできる?

可能です。
ただインレータイプでは維持力に問題が有るのではないでしょうか?すでに2回はずれているようなので。

今回は抜髄をするしないはは別として全部被覆冠にされた方がいいと思います。



>6番の歯茎が下がった箇所がありますが、クラウンできる?

前述の様に個人的にはそちらを勧めます。



>6番は抜髄したほうがいいのか?

それはここでは判断できません。



3Mix-MPで治療するべき? そうするとインレーは無理?(B歯科では取り扱いなし)

個人的には全く信用していません、通常の歯髄保護法で駄目な場合は何をしても無駄だと思っています。



>いっそのこと5番をあけたまま、必要時だけ入れ歯?!

個人的には勧めません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-10-27 09:20:05
僕も細見先生と全く同じ意見です。


>12年たった現在、6番インレーが再び外れる。
>Aの技工の低さを実感しています。


通常のブリッジの平均年数は8年くらいと言われておりますから、12年と言うのは平均より長かったのでは?
しかも、条件の悪いインレーブリッジで。


6番の虫歯が進行し、さらに条件は悪くなっているはずですから、(A先生よりも信頼している)B先生がインレーブリッジを作ったとしても12年持つかどうか解りませんよ。

僕なら6番はフルクラウンにすると思います。



3Mix-MPで治療するべき?

僕も個人的には全く信用しておりません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 篠田さん
返信日時:2011-10-27 10:36:08
細見先生、タイヨウ先生

お忙しい中、ご回答ありがとうございます。


インレー仮歯作成中ですが、もう一度B歯科に相談してみます。

3Mix-MPは両先生方は効果的と見ていないのですね。
抜髄は今までしたことがなく、フルクラウンとあわせ、どちらも怖いのです。



>12年たった現在、6番インレーが再び外れる。
>Aの技工の低さを実感しています。

A歯科を貶めるような書き方をしてすみません。

Aの技工で作ったブリッジではほとんど噛めなかったのです。
この12年、8割がた右側だけで噛んでいたように思います。

人工物だからこんなものかな、と思っていましたが今、仮歯とはいえぴたっとあうブリッジだと両側でまんべんなく噛むことができ、これが合うブリッジなのかと実感しているところです。

ブリッジがはずれたのも、片側噛みばかりでバランス悪くなると思い、左側も意識して噛むようににし始めたら、(使用年数の問題もあると思いますが)不具合が発生したのです。



A歯科では当時、左下の曲がって生えているの親知らずを抜歯するのは当然としても、右下の普通に生えていた8番、上両側の埋没して特に問題の無かった8番も、自己歯牙移植やTeethBankのある今となってはなぜあそこまで過剰に処置をしたのだろう?と疑問(後悔)ばかりでしたので。

愚痴ってしまい申し訳ありません。



6番の虫歯の進行をどの程度止めることができるのか? を含め落ち着いて治療方法を選択したいと思います。
10年持たずにブリッジを作り変えるというのは織り込み済みです。
そのため、その時、またその後まで、できるだけ歯を残すには?を考えています。

ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-10-27 11:25:08
3Mix-MPは両先生方は効果的と見ていないのですね。

効果が無いとは思いませんが、それ以上に信頼性の高い治療法があるので必要ないと思っています。

また、3Mix-MPをされたが、残念ながら上手くいかなかったと言う方が当院に多数いらっしゃるので「自分としては信用していない」と言う意味で考えていただいてよろしいかと思います。



>今、仮歯とはいえぴたっとあうブリッジだと両側でまんべんなく
噛むことができ、これが合うブリッジなのかと実感しているところです。

なるほど。
それは良い事ですね。



>自己歯牙移植やTeethBankのある今となってはなぜあそこまで過剰に処置をしたのだろう?と疑問(後悔)ばかりでしたので。

これは医療の進歩に伴う事ですから仕方が無いですね。

かつて、結核は「不治の病」と言われておりましたが、医学の進歩により「治る病気」になってきましたからね。



>6番の虫歯の進行をどの程度止めることができるのか? を含め落ち着いて治療方法を選択したい

と言う事であれば、やはり僕は「フルクラウン」を勧めます。


インレーブリッジ、しかも4番がクラウンと言う事は「4番は外れにくく、6番は外れやすい」と言う状態だと想像します。

6番が外れた状態でも4番がフルクラウンだと、外れた事に気がつきにくく、長期、緩んだ状態では結果的に

>気づいた時にはインレー下が虫歯化していた

と言う事になりかねないからです。



で、あれば、6番もフルクラウンにして「外れにくい状態」にしておいた方がよろしいかと思うのですが、いかがでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 篠田さん
返信日時:2011-10-27 22:29:43
タイヨウ先生


お忙しい中、重ねてのご回答ありがとうございます。

>>3Mix-MPは両先生方は効果的と見ていないのですね。
>効果が無いとは思いませんが、それ以上に信頼性の高い治療法がある

とのこと。
これはどのような治療なのでしょうか?

歯髄に達しそうな場合、どのような処置が神経を残す上で必要なのでしょうか?
よろしければ教えてください。



最初のインレーブリッジ作成時にキー&キーウェイで作ることを勧められ、歯なのだから「動き」がある方がいいのかな?と思い、承知したのですが今となっては「外れにくいブリッジ」の方の優位性を感じてきています。

歯茎の一部の下がり(これはブラッシングによる圧着が原因だと思います)もありますので、クラウンのデザインについて、不安もあわせ相談してみます。


ありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-10-28 13:07:31
歯髄に達しそうな場合、どのような処置が神経を残す上で必要なのでしょうか?

細見先生が書かれているように「オーソドックスな歯髄保護」ですよ。

キモは「感染歯質の徹底除去」と「緊密な封鎖」だと思いますので、拡大視野による処置が必須だと個人的には思っています。

参考(他サイトですが)
* 



インレーブリッジ作成時にキー&キーウェイで作ることを勧められ
>「外れにくいブリッジ」の方の優位性を感じてきています。

キーアンドキーウェイによるブリッジは「動き」と「外れにくい」を両立させる事ができますよ。
かなり精度の高い技工が必要となりますので、マニアックですけどね(笑)。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 篠田さん
返信日時:2011-10-28 19:36:56
タイヨウ先生

お忙しい中、重ねてのご回答本当にありがとうございます。


動画を見させていただきました。
薬でなくとも、殺菌で虫歯菌をなくすということなんですね。
歯って本当に繊細で複雑ですね。

そして、ますますどう治療していいのかわからなくなりました。。。


インレーをはずして早2か月。
インプラントの事前検査やその他で時間を使ってしまいましたが、なによりもまず虫歯化していたこの歯の治療を早く完了させたいです。



タイトル 左下C5Eブリッジ再々作成、6番が神経ギリギリの虫歯
質問者 篠田さん
地域 神奈川
年齢 37歳
性別 女性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ ブリッジ治療法
ブリッジに関するトラブル
歯の数が足りない(先天欠損)
二次カリエス(2次的な虫歯)
回答者




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