削る際に痛みを感じたので神経は生きていたと思うが、抜髄された

相談者: minichanさん (24歳:女性)
投稿日時:2011-11-13 10:11:45
こんにちは。
歯の神経についてよろしくお願いいたします。

再度虫歯になった歯の神経を抜かれました。
痛みなどの症状はありませんでしたし、レントゲンも異常無しでした。
詰め物をあけ、削っていると、虫歯が神経までいっていたから、抜きますといわれました。

虫歯が神経までいっていたら痛みがあるのではないでしょうか?
麻酔をし、治療をしていた際に痛みを感じたので神経そのものは死んでなかったと思うのですがどうなのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-11-13 10:49:35
はじめまして。
minichanのお気持ち、お察しします。

神経を抜く基準』は、その先生により、微妙に判断が異なります。
また、似たような症状でも、進行の程度が異なる場合があります。
『絶対的な基準』がある訳ではありません。


≫≫  虫歯が神経までいっていたら痛みがあるのではないでしょうか?

※ 過去の治療のあとで、しばらくして、神経が死んでしまうことがあります。
このときは、痛みを感じません。


≫≫ 麻酔をし、治療をしていた際に痛みを感じたので神経そのものは死んでなかった

※ 麻酔をする治療なので、神経は反応(死んでいない)と思います。
ただ、神経にむし歯の細菌が感染していたら、痛みを感じますし、麻酔をして神経を取らないとだめです。

(神経は死んでないが、むし歯が神経にまでいっていた=神経に細菌が感染していた) といったところでしょうか?

実際に、診ていないので、はっきりとわかりませんが、……
いきなり神経を取るのではなく、消毒・沈痛作用のある薬を詰めて、様子をみてからでも、神経の治療はよかったかもしれません。(あくまでも、私見です)

まあ、治療は進んでいますので、担当の先生を信用してやっていきましょう。


『なるべく神経を取らずに、歯を削るのも必要最小限にしてほしい。仮止めで様子をみながら、慎重に、治療を進めて欲しい』
など、自分の要望をやんわりと、先生に伝えてみるのもいいと思います。

お大事に、なさって下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-11-13 11:48:24
minichan さん
おはようございます。
専門家としてのコメントをしますね。


「再度虫歯になった」

この時点で、歯の中の神経には、悪い影響が何度も与えられています。

A:最初の虫歯の細菌による影響と期間
B:最初の虫歯を治療する際に歯を削ること
C:再度虫歯にしてしまった際の細菌による影響と期間


「痛みなどの症状はありませんでしたし、レントゲンも異常無しでした」

痛みは個人差がありますので、参考にはなりますが、あまり参考にならないこともあります。
レントゲンには通常問題は映ってきませんので、異常がみられなくてもおかしくありません。


「削っていると、虫歯が神経までいっていた」

例えば、以前の治療でもかなり神経に近かった場合も考えられます。


「虫歯が神経までいっていたら痛みがあるのではないでしょうか」

そうとは限りません。


麻酔をし、治療をしていた際に痛みを感じた」

麻酔をしていたのに、痛みを感じるということは、神経が炎症を起こしていた可能性があります。
普通は、麻酔が効いていれば、痛みは感じませんが、炎症が強い場合では、効きにくいこともあります。


minichan さんは、神経を取りますと言われた際に、何も言えなかったのだろうとは思いますが、少なくとも、神経の部分まで達していたとすれば、取ることはあります。
次回は、納得されてから治療を受けてくださいね。
取ってから相談されても、戻ってはこないですから。

再治療ではなくて、初めての虫歯で神経まで達している場合は、保存的な治療をすることもありますが、決して高い成功率ではありません。
知らないうちに神経が死んでしまったり、感染してしまったり、痛くなったり、かえって悪くなってしまうこともあります。
再治療の場合は、最初の治療で、すでに歯髄(神経や血管のある組織)はかなりダメージを受けていますので、痛みもないことがありますが、さらに、状況は悪いと思ってくださいね。

先生が、後々悪くなることが嫌な先生は神経を取っておきましょうと言う場合もあるのです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: minichanさん
返信日時:2011-11-15 09:58:45
川崎先生

ご回答ありがとうございます。
うちは「ミニマムではない」といわれました。
削って神経を抜く、それがモットーだそうです。
今時こういう考えの歯科医師がいらっしゃるんですね。
ビックリしました。

その歯は前歯なのですが、前歯なだけに気を遣って欲しかったです。3ヶ月前に治療したところですが、神経を抜かないといけないほど、菌が感染していたということはありえるのでしょうか?
3ヶ月前に薬を詰めていた場合、それが虫歯に見えることはありますか?

全く説明も無い上に、「削る・神経を抜く」ということしか無いみたいで不信感でいっぱいです。
「説明した」の一点張りです。




宮下先生

ご回答ありがとうございます。
「いえなかった」のではなく有無を言わさず抜かれました。

神経を抜いた歯がどうなるのかも全く説明が無く、衛生士に自ら尋ね知りました。
その後も歯科医師からの説明は一切無し。
歯も了承も無く勝手に2本も削られ、銀歯にされました。

こちらが、「納得した治療」をしたくても、出来ない。
それが現状です。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-11-17 00:11:26
minichan 様

>うちは「ミニマムではない」といわれました。
>削って神経を抜く、それがモットーだそうです。
>今時こういう考えの歯科医師がいらっしゃるんですね。
>ビックリしました。

お気持ちお察しいたします。


>3ヶ月前に治療したところですが、神経を抜かないといけないほど、菌が感染していたということはありえるのでしょうか?

虫歯の取り残しもなく・適切に詰めて治療がしてあれば、3ヶ月という短期間で今回のように虫歯で抜髄というのはちょっとありえないと思います。

神経をなるべく抜かない虫歯治療3Mix-MP法など)もありますので、今後の治療の選択肢としてご自身でも検討されることをお勧めいたします。

お大事にして下さい。

回答 回答4
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2011-11-17 00:38:32
>その歯は前歯なのですが、前歯なだけに気を遣って欲しかったです。3ヶ月前に治療したところですが、神経を抜かないといけないほど、菌が感染していたということはありえるのでしょうか?
>3ヶ月前に薬を詰めていた場合、それが虫歯に見えることはありますか?

の回答ではありませんが、気になったところのみコメントします。



これは、私見ですが、

詰め物をあけ、削っていると、虫歯が神経までいっていたから、抜きますといわれました。

は、日本の多くの歯科医院が、同じ程度の説明と思います。

よって、「説明した」と、その先生は心の底から思っていると思います(私も、この程度の説明の時も、時々あります)。

虫歯を削っている時に、神経までいっていた場合、どうせ取らなきゃいけないのですから(この判断をされる先生が日本では圧倒的に多いと思います)、神経を残すメリット・デメリットの説明など、いまさら必要ないと考えている先生が多いと思いますよ。

虫歯を削っている時に、このまま削る(虫歯をとる)と、神経までいくと判断した場合に、一度、薬で様子をみて(すなわち虫歯を残す)、神経をとる説明と取らない説明をして、次回までに決めてといわれたとします(その日にすべての説明と処置は時間的にも1時間以上かかるので、無理ですし、この程度の処置なら、歯科医院は赤字覚悟ですから)。

そしたら、その次回までに痛みが出たとします。
すると、虫歯を残したから感染が広がったと考える方が多いと、私見ですが思います。

よって、虫歯は、その日に取りきって、神経がでたら神経をとるという先生がほとんどと、私は思っています。

と書きましたが、私自身は、ときどき、神経がでても、きわめて条件が良ければ、神経を残すことがありますので、かならず取る派では、ありません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-11-17 08:31:06
私も湯浅先生と同じ所が気になりました。

>>3ヶ月前に治療したところですが、神経を抜かないといけないほど、菌が感染していたということはありえるのでしょうか?

虫歯の取り残しもなく・適切に詰めて治療がしてあれば、3ヶ月という短期間で今回のように虫歯で抜髄というのはちょっとありえないと思います。

虫歯が神経まで近くまで達していて神経を残したケースなどは後で痛みが出てしまい神経を取るケースは極たまにあります。

私も3ヶ月前になんとか神経を残した歯が、先日痛みが出てしまい・・・
抜髄が必要になってしまいました。



新井先生のような素晴らしい臨床では

>ちょっとありえないと思います。

という感想なのでしょうが、我々一般の歯科医師が気を付けて神経を残す治療っても極稀に起こってしまうことだと私は言いたいです。

湯浅先生がおっしゃるように、虫歯が大きかった歯の治療は先生により色々です。


神経の保存の相談は沢山きますね。

⇒過去ログ検索 神経・保存・基準

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-11-17 23:22:03
minichan さん
こんばんは

そうですね。minichan さんの言われたいことは良くわかりますよ。
いわゆるインフォームドチョイスとかが一般歯科で行われていることはまず少ないと思うのです。(歯科医側はやっていると思っているが、患者側は十分ではないと思っている)

これを解決するために私達は、保険診療をやめたくらいですから。

さて、以前にも書きましたし、井野先生も書かれているように、歯髄が保存出来るかどうかは、そこに用いる薬剤により変わるものではないと思います。その歯髄がどのくらいダメージを受けたかによるものと考えて良いと思います。
ですから、新井先生が勧めるような3Mixのような薬剤を用いても助からないものは助からないのではないでしょうか(助からなくて当院にいらっしゃった方が複数いらっしゃるので)。
そういう方法が本当に良いと報告されている研究は未だにありませんので、私的には使用するという気にはなりませんし、原理的に効かないと考えています。
また、外国では一切使用されていないと思われます。

ただ、信頼出来る研究(2010年の報告)では、治療自体が面倒なのですが、虫歯部分をできるだけ丁寧に取り、神経が見えそうな場合は、そこでやめて、水酸化カルシウムをほんの少しのせて、その上からしっかり充填し6ヶ月待ち、もう一度虫歯の部分を完全に除去する方法が結果が良いらしいです。
ですから、特に初めての虫歯治療の場合や、若い年齢の方の大きな虫歯の場合、できるだけ神経を取らないように希望されているような患者さんには、そういう方法(Stepwise excavation)を試すことは良くあります。

ここからは、日本の保険制度の話なので、私は良くわかりませんが、おそらく上記方法(Stepwise excavation)を行うと2度も同じ虫歯治療を行うので請求出来ないか、少なくとも赤字覚悟で行うことになるので、あまり用いられていないと想像します。
このあたりは、保険診療に詳しい先生にご意見をお伺いしてみないとわかりません。
これを保険診療で行ってくださるのであれば非常に良心的な先生だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: minichanさん
返信日時:2011-11-18 09:00:23
新井先生、湯銭先生、井野先生、宮下先生、ご回答ありがとうございます。

疑問に思うことがあり再投稿させていただきます。

虫歯の取り残しもなく・適切に詰めて治療がしてあれば、3ヶ月という短期間で今回のように虫歯で抜髄というのはちょっとありえないと思います。」

とご回答いただいたのですが、では何故神経を抜かれたのでしょうか?
虫歯治療後、3日で菌は繁殖し、虫歯になるので間違っていない」と歯科では言われました。

がどうなのでしょうか?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-11-18 10:28:24
神経を抜く基準は歯科医師によっても変わりますし、患者によっても変わります。


虫歯が深く、内部まで明らかに感染・・・神経を抜くでしょう

でも、

◯虫歯が深いけど、神経を取るかどうか悩むなぁ・・・
・その患者が神経の温存を望む場合:保存を試みる
・その患者が早く治療の終了を望む:神経取っちゃう
・後で痛くなって神経を取ることになっても我慢できる患者:温存
・後で痛くなったら転院または殴り込みに来る:すぐに神経取っちゃう
・神経を残せて上手く行けたら歯医者は自慢!
・神経を残して後から痛くなったら評判落とす!

などの様々な経営上の判断もあります。


要するに、患者と歯科医師との間でどのようなコンセンサスが獲得されているかによりますね




タイトル 削る際に痛みを感じたので神経は生きていたと思うが、抜髄された
質問者 minichanさん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯に関するトラブル
根管治療に関するトラブル
根管治療その他
その他(診断)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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