こどもの虫歯で、自分を責めています

相談者: はがきさん (35歳:女性)
投稿日時:2011-11-17 05:16:47
こんにちは。
5歳の娘の虫歯のことで、症例というよりも、私の心の問題でご相談いたします。
娘の虫歯は、私のせいだ、と自分を責めております。


私は、子どもを虫歯にさせないように、生えたころから、歯磨きをがんばってきました。
それこそ、押さえつけて磨くこともありました。

箸も一緒には使いませんでしたし、大皿のものをとるときも、直箸もしないようにきをつけていました。
大人の唾液がつかないように、気を使っていました。



夏に子供用の歯医者に行ったのですが、上下の一番奥の歯とその手前の歯の間(DとEの間)に、フロスが引っかかるからレントゲンを取らせてほしい、といわれました。

なんでもないかもしれないですけど、ということでしたが、時節柄放射線に敏感になっていた時期でもあり、また、娘は小さいころに事情があってCTをしているものですから、明らかに虫歯で無いなら、これ以上放射線受けさせたくない、とも思い、様子を見ることにしました。


先週、定期健診に行ったら、やはりひっかかる、とのことで、レントゲンをとりました。
そうしたら、上記のように、上下一番奥と、その手前の歯の間に虫歯ができていました。



私どもは、主人の転勤で、春にインドネシアに引っ越すものですから、それを考慮して、削らなくてはいけないといわれ、大変なショックを受けています。

といいますのも、私の担当歯科医(娘は小児専門ですので、違う歯医者さん)は、とても腕のよい歯医者さんで、顕微めがね(というのでしょうか?)を使っていて、詰め物も、ぴたっと作ってくれますし、なんでも話せる信頼できる医師です。

その歯医者さんから、「詰め物をすると、また虫歯になりやすい」ということをきいて、知っておりました。


削る⇒また虫歯になりやすい⇒インドネシアではよい歯医者もいないようで、永久歯にも問題が出てくるのでは・・

という不安に陥っています。


それに、なにより、

「これだけ虫歯対策をしていたのに、どうして虫歯になるのだろうか」
「夏にレントゲンをとっておけば、こんなことにならなかったのかもしれない」
「まだ、今は乳歯だけど、永久歯にも影響が出てくるのかも」

など、いろいろ考えが浮かんできて、すべて、私の責任だと思い、眠れなくなってしまいました。

長くて申し訳ありません。



私はどのように考えていったらいいのでしょうか。
今後、できることはあるでしょうか?

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-11-17 07:30:45
子育て頑張っているご様子。
海外へのお引越しも控え、不安に思うこともたくさんありますよね。


>「これだけ虫歯対策をしていたのに、どうして虫歯になるのだろうか」

今まで頑張ってきたからこそ、5年間で1本の虫歯だけで済んだ。
放っておいたら、もっと大変なことになってしまっていたかも。



>「夏にレントゲンをとっておけば、こんなことにならなかったのかもしれない」

レントゲンは虫歯予防のツールではない。
でも、これからは、勧められた検査は受け入れよう。



>「まだ、今は乳歯だけど、永久歯にも影響が出てくるのかも」

これからも引き続き虫歯対策頑張っていこう。
ブラッシングだけではなく、食生活も。

・・・とは考えられませんか。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-11-17 13:56:19
はじめまして。カワサキです。
はがきさんのお気持ち、お察しします。


これから、海外赴任を含めて、大変だと思います。

しかし、あまり、深刻に考え過ぎても、よくないです。

『人間は社会的動物』でありますから、家庭以外でも、色々な人と関わりあって生活します。

風邪むし歯は頻度が違うのですが、手洗いして、うがいして、睡眠・栄養に気を付けても、風邪はひきます。この時に、「あ〜、私のせいだ……」と嘆いても仕方ないですよね。


無関心になるのはよくないですが、気持ちを大きく持たれてください。

食事が終わるたびに、母親が、むし歯だ、歯みがきだ……で、あまり神経質になっては、子供も、萎縮してしまい、唾液の分泌も少なくなります。(唾液には、自浄作用や再石灰化の作用があります。)



これからの対策として、(すでにやれれているとは思いますが)

@ 隣接面カリエス があるので、「フロス」を用いる
A フッ素ペースト を、歯みがきが終わってから、塗布する
B 夜、寝る前にも、歯みがき(時々、フッ素)をする

ご参考にして下さい。とても、よくやっています。
ご自身を、責めないで下さいネ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-11-17 16:34:13
>その歯医者さんから、「詰め物をすると、また虫歯になりやすい」ということをきいて、知っておりました。

はがきさんは、その担当医に(またむし歯になりやすい)詰め物をしてもらったんですよね?

私には非常に不思議な感じがするのですが、何故なんでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-11-18 01:05:44
はがきさん
こんばんは

「これだけ虫歯対策をしていたのに、どうして虫歯になるのだろうか」
「夏にレントゲンをとっておけば、こんなことにならなかったのかもしれない」
「まだ、今は乳歯だけど、永久歯にも影響が出てくるのかも」

もう少し、建設的な考え方でいきましょうか。

なってしまったものは、しょうがないです。
歯科医の子供でも虫歯のある子はいるのではないかと想像しますよ。
それこそ、恥るかもしれません。

でも、医者の子が病気になって恥じる医師はいないと思うんです。
やはり、なってしまう時はある!
ここは、少し割り切って、これからのことを考えていきましょう。
そのためには、何が問題だったかを考えてみて下さい。



「これだけ虫歯対策をしていたのに」

どのような対策をされたかを書き出してみましょう。

例えば、1本の歯が出てくる時期には何をしていたのか?
もっとも虫歯になりやすいのは、歯が歯茎を突き破って出てくる時期です。
その時期は噛み合せの面をしっかりと管理(ブラッシング)してあげてください。

おそらくされていたと思うのです。
そこには虫歯できてないですよね。


次に問題となるのは、歯と歯の間の虫歯です。
子供さんによっては歯と歯の間に隙間が空いている場合があります。
そういう場所は虫歯になりにくいです。
なので、間が狭い所を特に気をつけてフロスをしてあげることが重要です。

されていたかもしれません。
それならば、より虫歯が出来やすい子供さんということになりますので、もっと徹底的な管理が必要になります。


食事の回数、間食の回数、飲み物の種類、頻度、色々と虫歯を引き起こしやすい条件が多ければ、それは少なくしていくしかないです。

そして最後にフッ化物の使用も考慮する必要があるかもしれません。

以上、書いた順番で重要です。
1つ1つクリアできれば良い結果が生まれる可能性があります。



「私はどのように考えていったらいいのでしょうか。
今後、できることはあるでしょうか?」

5歳ですので、何を重要と考えますか?

もうすぐ6歳臼歯が今の20本の乳歯の奥に4本も出てきます。
これを守ってあげましょう。

今でも管理が難しかった部位の奥に出てくるのです。
まず行うことは、6歳臼歯が出て来ないかを監視してあげることです。

出てきたら、噛み合せの面を徹底的にブラッシングしてあげてください。


他の部位は乳歯ですが、乳歯に関しては、これからは噛み合せの部分よりも歯と歯の間の部分に力を注いでください。

歯と歯の間がきつい部位がどこかをフロスで確認してください。
そのきつい部分は必ず食後フロスをしてあげてください。ここで使用するフロスは、大人用よりも太めのデントテープというものの方が良いと思います。
その方が汚れ(細菌)が良く取れます。

フロスが引っかかったら、虫歯が大きくなったということですので、いつもひっからないかどうかは確認しておきましょう。



そうこうして、6歳臼歯が乳歯と同じ高さになるまで、結構時間がかかりますが、その間が最も虫歯になりやすいので、注意してください。

隣の乳歯と同じ高さとなって歯と歯の間がきつくなってきますので、今度はその部分をフロスすることに力を注いでください。


4歳から8歳までの間に6歳臼歯が出てきますが、その時期が人生で最初の虫歯が出来やすい時期と考えられています。



以上世界的な歯科予防の権威である スウェーデンのアクセルソン先生の2006年の研究の内容の一部(5歳児)について記載致しました。

またお子さんが大きくなった時はそれなりに予防する部位や方法が異なりますので、ご質問ください。


予防というのは、その時期のその子供のリスクに応じて行うべきだとアクセルソン先生は述べております。
決して、フッ化物を使用すると良いとか、キシリトールが良いとか、簡単なことはありません。

うちにも小さな子供がいますが、骨の折れる仕事なのです。
あまり思い込み過ぎないで、出来ることをやっていきましょう。



参考
http://www.youtube.com/watch?v=iHlLFrkoH5c

http://www.youtube.com/watch?v=b32KlhgPQmU&feature=fvsr


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: はがきさん
返信日時:2011-11-20 06:51:22
こんにちは。はがきです。
小林先生、川崎先生、森川先生、宮下先生、丁寧なお返事ありがとうございました。


小林先生の言葉に、発想の転換を教えていただきました。


川崎先生の、風邪のたとえ、に、少し心が軽くなりました。
それから、確かに、歯磨き歯磨き!と、毎食後、私が怖い顔をしていたら、子どもも、萎縮してしまいますものね。
これからは、楽しく歯磨きできるような工夫もしてみたいと思います。



森川先生、詰め物をされたのは、私の歯で、いろいろな歯科医師保険の範囲での治療をされたことです。

引越しが多かったので、これまでにいろいろな歯科医師に見てもらってきました。
現在の担当医は、詰め物をまだしていません。
私の歯の不調の原因として、詰め物が多く、フロスでもなかなか歯垢が取れにくい点を指摘してくれ、現在、より精密な保険診療ではない詰め物ですべてやり直しているところです。

そこで、さまざまな虫歯の原因、今までとは違う歯磨きの仕方を教えてもらい、現在にいたります。
やはり、詰め物をすると、歯垢が取れにくく、虫歯の危険が高まるのだなあと、実感していたところです。



そして、宮下先生、ありがとうございました。


早速デントテープを購入いたしました。
これからの対策を具体的に、かつ丁寧に書いてくださり、感謝です。
本当に本当に、ありがとうございました。



先生方、日々の診療でお忙しくされている中に、このようなお返事、とても深く感謝しています。

たまたま、雑誌で、「いままでのことをぐちゃぐちゃ考えるのは、愚痴」と見かけました。
今回の経験が、愚痴に終わらないよう、子どもの永久歯を守ってあげられるように、おおらかに考えつつも、やることはきちんとやってあげようと思えるようになりました。



最後に、田尾先生、このような掲示板を運営してくださり、感謝です。ありがとうございました。

深い感謝をこめて。

    



タイトル こどもの虫歯で、自分を責めています
質問者 はがきさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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