レントゲンで歯の根が黒いのを確認したが半年後に帰国 (米国)

相談者: tak8414さん (32歳:男性)
投稿日時:2011-12-14 06:21:21
こんにちわ。
はじめまして。小澤と申します。

1つ御相談させていただきたいことがございます。


現在、米国に滞在しているのですが、歯の根っこのほうが痛くなり(歯茎がはれてきて触ると痛む)、本日、歯医者にいったのですが、レントゲンで見たところ歯の根っこ(二つの根の間の部分)が黒くなっていることが確認されました。

担当して下さった米国の先生は、もう歯を抜いてその部分を洗って、その後インプラントで対応するしか、その部分をきれいにすることはできないといわれました。


ただ、渡米前にこの歯を日本の先生に見ていただいたときも、根が汚れはじめているから、将来的に痛む可能性があるとはいわれていたのですが、治療には3ヶ月ほどこまめに洗浄していくしかないといわれたため、時間がなかった渡米直前はあきらめたものでしたので、歯を抜かないでも対応できないかと悩んでおります。

その旨を、米国の先生に伝えても、抜いてインプラントしかないとしか言われません。



少なくとも半年後には帰国するので、半年間だけでも一時的な対応ですますことができれば、あとは日本でもう一度見てもらえるので、仮にインプラント等をする場合も、心理的には安心しているのですが、そういった少しだけ中をきれいにし、本質的な解決ではなくとも、悪化を食い止め、痛みを抑える治療というのはあるものでしょうか。

現在は、一時、判断をまってもらっており、Accetaminophen-Cod#3という鎮痛剤と、CLINDAMIYCIN HCLという抗生物質を頂いております(今日飲み始めたため、これで落ち着くのかどうかも不安なのですが)。


もし何かアドバイスを頂ければ幸甚です。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-12-14 07:06:08
小澤さんおはようございます。

海外でのトラブルは不安になりますね。


>歯の根っこのほうが痛くなり(歯茎がはれてきて触ると痛む)、本日、歯医者にいったのですが、レントゲンで見たところ歯の根っこ(二つの根の間の部分)が黒くなっていることが確認されました。

部位が分からないので何とも言えませんが、根分岐部パーフォレーションでしょうか?

いずれにしても日本のかかりつけの歯医者さんが一番状況が分かると思いますので、一度問い合わせしてみてはいかがでしょうか。


また、そちらで診ていただいた先生は歯内療法専門医でしょうか?
もしそうでなければ専門医の先生のほうが歯を残す提案をしてくれる可能性は高いと思います。



以上参考になさって下さい。

どうぞお大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-12-14 09:43:26
こんにちは、海外だと色々不安になってしまいますね。

さてご質問ですが、ここではどういう状況なのかが分らないので具体的なことは言えませんが、傾向を。


抜歯の基準は先生毎に違います。
A先生が抜歯と言ってもC先生は残すとお話することもあります。

ただそういった歯は誰もが「残せるよ」と判断する歯に比べると予後が安定しないこともあります。


また国によっても抜歯の基準が異なります。

個人的な感覚ですが、アメリカのドクターの方が白黒はっきりさせたがります。
逆に日本人のドクターの方が何とか残す治療を試みる傾向があるように思われます。

国の医療制度や教育にも左右されています。



今のレントゲン上で見える悪い所見が根の先であれば宇藤先生がおっしゃるように「歯内療法専門医」(Endodontist)に一度残せないか相談するのも1つです。

ただ治療費は日本と異なり根の治療だけで1000〜2000ドルぐらいはしてくると思います。
被せ物まで専門医に頼むと1本で30〜40万近くすると聞きます)


また、インプラントはメンテナンスの面もありますので、今後生活の拠点になる場所で治療を受けられた方がいいと思いますよ。


おだいじに
 

回答 回答3
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-12-14 09:50:46
根分岐部病変の可能性が高いですね。

分岐部病変には、歯周病から来るものと感染根管から来るものが有ります。

前者ならプラークコントロールを上手くすれば有る程度改善が可能かもしれません、そのためには歯間ブラシ等の特殊な清掃道具とその使い方のレクチャーが必要だと思います。


後者の場合分岐部の側枝の感染、同部のパーフォレーション等が考えられますが、どちらも御自身で出来る事は有りません。



アメリカでは根管治療が高額なため抜いてインプラントをする傾向が高いようです、お国柄ですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tak8414さん
返信日時:2011-12-14 18:26:11
宇藤先生、井野先生、細見先生、

大変お忙しいところ、こんなに早くご返信、そして、非常に貴重なアドバイスを頂きありがとうございます。


早速、アドバイス頂きましたように、日本でのかかりつけ医の先生にメール致しました。

また、大変恥ずかしながら歯内療法専門医という専門医の存在を知りませんでした。
私を担当してくださってる先生は公開されている情報を見る限り、この専門ではなさそうなので、セカンドオピニオンを頂く際には、是非相談してみたいと思います。



根分岐部病変パーフォレーション等、単語レベルで把握していなかったため、非常に勉強になりました(本サイトでも関連する項を拝見しましたところ、非常に近しい例が多く大変参考になりました)。

これら知識(+対応する英語)をしっかりともった上で次回はこちらの先生と話して、色々な可能性を模索したいと思います。



アメリカでは、根管治療が高額なのですね・・・。
かといってインプラントも今後の生活拠点を考えると日本に戻ってからのほうがよさそうですね。。
(インプラントはこちらで提示されたのはクラウンを入れて1,300ドル程度でしたので、インプラント自体は米国のほうが安いのかもしれません)


まずは、頂いたアドバイスを元に必要な方々にコンタクトをとり、また、延命処置が可能かどうかを模索していきたいと思います。少し安心することができました。

ありがとうございました!!!

小澤
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-12-14 18:39:32
アメリカでは、根管治療が高額なのですね・・・。

日本での根管治療が破格に安いと思ってくださいね…(/_;)

回答 回答5
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-12-15 02:28:33
こんばんは。

アメリカでは、根管治療が高額なのですね・・・。

国民健康保険」がないため、相対的にそう感じられるだけですよ。


日本で「完全自費診療」で根管治療を行えば、同じように高額になります。
日本での根管治療が破格的に安いというのは、「保険治療の根管治療」を指しているのだとご理解下さいね。


日本の殆どの先生が真面目に取り組んでおられるはずだと思うのですが、破格に安い治療報酬がゆえに、残念ながら理想的な根管治療が施せない、施していない現実があります。

日本の低い治療報酬(保険治療)を存じ上げない海外の医師は、何故日本でこんなに不良根管治療の症例が多いのかびっくりされることが多々あります。


日本の方が海外で歯科に受診されるご理由の殆どが、

1 銀歯が取れた(大多数が保険治療のもの)
2 根の問題(大多数が不良根管治療による原因のもの)
3 適合の悪い被せものの下に出来た二次虫歯

に集中しています。



インプラントはこちらで提示されたのはクラウンを入れて1,300ドル程度でしたので、インプラント自体は米国のほうが安いのかもしれません。

インプラント本体の製造国とメーカーの違いでコスト単価にばらつきがありますので、それが一部治療費に反映してきます。

今回提示されたインプラントはどのメーカーの物なのでしょうか?

医師毎に設定している処置代(技術代)も違いますし、「アメリカのほうが安い」とは一概には言えないと思います。



参考になされて下さい。
では、お大事に。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-12-15 08:23:48
小澤さん、おはようございます。

海外でのトラブルは不安になりますね。
うまく運びますように。



さて、割り込みで申し訳ありません。

王先生

>日本の方が海外で歯科に受診されるご理由の殆どが、
>1 銀歯が取れた(大多数が保険治療のもの)
>2 根の問題(大多数が不良根管治療による原因のもの)
>3 適合の悪い被せものの下に出来た二次虫歯
に集中しています。


・・・勉強になりました。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-12-15 09:17:14
アメリカでは、根管治療が高額なのですね・・・。

タイヨウ先生がおっしゃるように日本の治療費が「激安」というところでしょうか^^;

アジアの治療費
http://eedental.fine.to/eeblog/2009/10/post-10.html


日本でも保険のきかない歯科医院に受診すれば数万円はかかりますよ。
先日見たHPでは前歯の根管治療20万近くの治療費でした。
(ここにさらに被せ物の治療費がかかるので被せ物まで入れると40万ですね)


王先生の
>残念ながら理想的な根管治療が施せない、施していない現実があります。

ですね。

毎回赤字で治療する訳にはいきませんからね^^;
 
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: tak8414さん
返信日時:2011-12-15 16:11:51
タイヨウ先生、王先生、小林先生、井野先生、

なるほど、日本の治療費が診療報酬制度のため極端に安くなってしまっているのですね。
そして、その皺寄せは先生達や、あるいは治療内容にいってしまう構造になっている・・・。


不安はあるのですが、前向きに考えれば、アメリカではコストはかかるかもしれないですが、しっかりと本来必要な水準での治療が受けられるかもしれない・・・ということですね。



インプラントがどのメーカーのものかは確認しませんでしたが(そもそも、メーカーによっての違いがそんなにあるものと理解していなかったため)、今度聞いてみたいと思います。

痛みと腫れは昨日に比べると抗生物質が効いているのか、少しずつ引いているような気がしてます。
しっかりと治療したいと思います。


色々と素晴らしいアドバイスを本当にありがとうございました!!

小澤



タイトル レントゲンで歯の根が黒いのを確認したが半年後に帰国 (米国)
質問者 tak8414さん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の治療費・費用
インプラント治療法
アメリカ(米国)
根分岐部病変
回答者




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