先天欠損歯が多く楽器演奏もする場合の歯列矯正について

相談者: smk13pntさん (31歳:女性)
投稿日時:2011-12-01 16:30:20
はじめまして。
この度、サイトを拝見して相談させていただきたく書き込み致します。
どうぞ宜しくお願い致します。


生まれつき永久歯が何本もありません。

上の歯の左右の3・4・5番。
下の歯の左右の5・8番。
計10本です。


乳歯があちこち欠けてきた頃から、治療をせねばせねばと思いつつ、楽器で仕事をしている事が大きな理由で、なかなか治療を開始する事が出来ず歯が欠けたまま放置してしまって、残った根元が黒ずんでおります。

ある歯の並びも悪いです。
自分でも
驚きですが、そのひどい状態で演奏の仕事をしております。



10年以上前に一度、かかりつけの歯医者さんの紹介でA矯正歯科でみてもらって、歯科矯正インプラント治療を勧められましたが、どうしても楽器演奏に支障が出そうな治療方針しか出していただけず、こちらの希望も全く聞いていただけずで、結局2回ほど検査に行ってそのまま行かなくなってしまいました。

そして、そこから10年以上かけて、乳歯の欠けが増えてきまして
今では、乳歯は下顎左の5番しか残っておりません。

それも間もなく役割を終えそうです。


歯の欠けが増えれば増えるほど、ボロボロの歯を歯医者さんにすら見せるのが嫌になって悪循環…。

人前で思うように笑う事も出来なくなり、咀嚼もゆっくりとしか出来なくなって、ずーっと歯の事は気にしながらも、歯科に通うことが出来なかったのですが、最近になって急に、噛み合わせに違和感を感じ始めて、そのストレスのせいなのか夜は噛みしめて寝ていることが増え、かと思ったら、残っている歯にも縦の亀裂が入ったり、前歯にも細かな欠けが出来たり、もう行かなければだめだ!と焦って、ようやくここまできてから、歯科に駆け込みました。



駆け込んだB歯科での無料相談で、下の歯は残ってる左右の乳歯(5番の場所にある)を抜歯して矯正し、前歯のガタつきをなくしましょうというお話でした。

上の歯については、矯正後に、3〜5番の欠損部の隙間に2本ずつ・計4本のインプラントを勧められました。


矯正については、表側の装置しかダメだといわれました。
たしか、ここまでは10年前に通った歯科でもほぼこのようなお話でした。

そして、更にB歯科での話では上の顎の骨が薄く、慎重に治療しなければならない事。
又、左の欠損部に関しては、そこだけ歯茎がほそくて根が3本ある6番を前にずらすのには限りがある事。

左上の親知らずは生えているのですが、右上は歯茎の中で、横向きになっている状態なので、出来る限り大臼歯を前にずらすように矯正をしても、その親知らず出てくるかも分からないし、出てきても
左右とも、親知らずを噛ませてあげることは難しいだろうと言われました。

とりあえず、表に出てきても抜かずに並べるだけになるとの事でした。



楽器の相談をしても「歯の治療がメインですから」といった感じで、あまり私の仕事に関して理解がなく、寄り添っての治療をしていただけない感じがして不安になり、又、表側の矯正というのも、演奏に支障が出そうな気がして、もっといくつかの治療方法を出していただける所はないかと思い、楽器奏者の患者さんを治療しているC矯正歯科に行きました。

C矯正歯科では、有料の検査をしていただいたせいなのか具体的に治療方法の提案をいくつかしてもらいました。


A矯正歯科やB歯科と同じ方法(治療法@)もとれるけれど、まず、現在の奥歯の状態がU級であるので、U級のままおさまる形で矯正治療をした方のが治療期間も短く、負担も少ないのでは?との事。


下の歯の矯正に関してはA・B歯科と同じ提案でしたが、上の欠損部に関しての提案はいくつかありました。

治療法@のインプラント2本ずつの計4本よりも、1番にくらべて上の2番が少し幅が小さいので、2番を1ミリほどレジンで足し、6〜8番は出来るだけ前へずらした状態で、左右1本ずつの計2本のインプラントのが、せっかくある親知らずを有効に噛ませてあげる事も出来るし、インプラントの治療期間の事や、金銭的な面も考えると、その方がいいのでは?と提案いただきました(治療法A)。


又、計2本のインプラントもいいけれど、インプラントのリスクや、費用、先々の事を考えると、その計2本をインプラントではなく、レジンで接着して作るのもいいと思うと教えてもらいました。

2本ずつの計4本をレジンにする事はできないけれど、左右1本ずつの欠損ならそれも可能ですと言う事でした。


又、しばらくはリテーナーに義理の歯を入れる事も出来るし、インプラントかレジンか…欠損部に入れる歯に関しては矯正している間に決めればいいので、焦ってきめなくてもいいですよと言われて、色んな事を話を聞いていただけたし、希望していた裏側の矯正も出来ますよとの事だったので、C矯正歯科に決め、そこの先生が薦める治療法A(1本ずつの計2本の隙間を作る矯正)を選択し、私用のインコグニートが工房で仕上がるまで治療開始を待っている所です。

C矯正歯科は、楽器の演奏の事を一番に気にして下さってるからこその提案でした。




しかし、不安な事はあります。元々歯が人より少ないのに入れ歯になる部分が、1本ずつの計2本で将来的に大丈夫なのかが一番気になります。

親知らずがなんとか両方使えても、義理の歯1本を含めて片歯が6本の並び。

B歯科では、将来的な事を気にして2本ずつのがいいでしょうとの話だったのです。


そして、私は顎が異常に小さく、並びも急なU字の形をしているのでB歯科では、顎を広げた方がいいと言われました。
その方が、笑った時の歯の見え方も綺麗だと。

でもC矯正歯科では、それは後戻りのリスクがあるのでオススメ出来ないと言われました。

せっかく矯正をするので仕上がりも綺麗になるようにしたいのですが、このままの急なU字のままで並べて、笑顔が綺麗になるのか、そこも少し気なっています。



これまで、歯の事に関してはあきらめていて、歯のケアも「してもどうせボロボロだし・・・」と怠ってきたので現在ある天然歯も虫歯だらけです。

あんなに歯科に通う事が出来なかった私が、ようやく治療が始められる事が決まっただけでも良かったのですが、この先が本当に心配です。


C矯正歯科の治療方Aでもこの先、大丈夫でしょうか?

又、その場合、インプラントにするのかレジンにするのかそれぞれの利点・欠点なども教えていただけませんか?

もしくは、もっと私にあったいい方法があるのでしょうか?


そして、10本の欠損がある事はもうかえられない現実なので今後(治療後)、注意する点なども教えていただけると嬉しいです。



80歳で20本を目標!とよくいいますが、31歳でほぼその本数しかない私に、よきアドバイスを宜しくお願い致します。

長文になり、申し訳ありません。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-12-01 17:07:57
すみません、文面から現在のお口の状態をイメージすることが出来なかったので、治療法の適否については何とも言えません。

かなり複雑な状態のようなので治療も試行錯誤が必要だと思います。


>どうしても楽器演奏に支障が出そうな治療方針しか出していただけず

管楽器でしょうか?
私もSAXを演奏していますが、口腔内の状態が演奏に影響するので慌てずゆっくり慣らしながら治療に臨んでください。

担当医は楽器演奏の知識もあるようなので心強いと思います。

2人3脚で頑張ってください。



>今後(治療後)、注意する点なども教えていただけると嬉しいです。

重要なのは担当医とよく相談することです。
疑問・不安なこと・希望・演奏で困ることなど遠慮せず担当医に聞いてください。

歯科医は全てを説明することはできません。
質問されないと何が分からないのか分かりません。


あまり参考にならずすみません。

回答 回答2
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-12-01 18:08:11
もうすでに装置こそついていませんが、舌側矯正で開始されているようですね。

担当医を信頼して矯正ライフを楽しんでください。



ちなみにこういったサイトもあります。

管楽器奏者の歯のためのページ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ohara/


この中(アーカイブ)に 

http://www2s.biglobe.ne.jp/~ohara/teeth/treatment.html

管楽器奏者のための矯正治療

というページもあり参考になると思います。
一度ご覧ください。

回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-12-01 19:46:22
全体を読ませていただいて、吹奏楽器かどうかわからないのですが、吹奏楽器でしたら一度に大きな変化はしない方がよいと思います。

フルートをされるかた数人の矯正の経験から言うと、もしも矯正されるなら、可撤式のものを用いながらのマイナーチェンジでコツコツ進めるのが、よいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: smk13pntさん
返信日時:2011-12-01 22:19:54
杉原先生・伊藤先生・松山先生へ

先生方、お忙しい所、ご回答をありがとうございます。
状態を詳しく説明したつもりが、かえって分かり辛くなってしまいまして、申し訳ありません。



私の楽器はサックスです。
それから担当の歯科の先生は、金管楽器を演奏されるようです。

考ページ、私も拝見させていただいた事があります!
実はB歯科には、そのページをコピーして見てもらってました。


治療は焦らずにゆっくりと・・・とは思っているのですが楽器奏者の治療をして下さる歯医者さんを探して新幹線を利用して、片道最短で4時間近くかかってしまう矯正歯科に通うこととになってしまったために、担当医の先生もそこを一番気にして下さっていて、初めの装置の取り付けも一気に上下、そして乳歯の残骸などの抜歯もその日に・・・通常なら4・5回に分けて行うものを一気にその日に行いましょう!という段取りになりました。



虫歯1本の治療でも、音に影響すると言いますから徐々にがいいに決まってるのは、私ももちろん先生も分かってはいるのですが、交通費を含めて治療予算内に入れるためと、春に海外でのリサイタルを控えているために、それまでに矯正装置に慣れたかったというのもあります。

長年、歯科に通いたくても通えなかったので、治したい!と思った時に開始したかったのです。
治療に前向きになっている今、すぐに開始したかったのです。
春のリサイタルが終わるまで治療開始をのばしたくありませんでした。

そのあたりも、担当の先生にお話をして、治療の手順を工夫しながら、楽器への影響は最小限におさえられるようにやってみましょう!という事になったのです。今では、早く装置をつけたくてウズウズしているくらいです。

ですので、はじめだけは、口内環境の急激な変化に苦労しそうです。
海外リサイタルに向けて、口の中の大きな変化が音にどう影響するのかは、もちろん心配していますがよく先生と相談しながら、矯正についでの治療はしていきたいと思っております。

※担当の先生をフォローする訳ではありませんがその先生も、通常はそのように一気にはしておられません。



以前は、矯正をすることに関して、楽器に影響がないかを心配しておりました。
取り外しのきくもので出来ないかなども相談した事もありますが、各先生に、それは出来ないと言われておりました。

最終的には、舌側矯正に決まりましたが現在の口内環境が悪過ぎる状態で演奏してきましたので、なににせよ、今よりずっとよい方向へ行くのではとなんだか妙に前向きになっている自分がいます(笑)。

今は欠損が多いせいもあって、音も昔よりもかたくなってしまって
いるので、改善されればいいなとも思っております。



しかし、担当の先生は矯正専門です。
インプラントの歯の埋め込みは、その先生の所ではお願が出来ません。インプラントのリスクのお話は沢山していただきましたが、レジンでの治療のリスクは特にはきいておりません。

レジンがもし欠けてしまったら作り直せばいいのでとのことでした。
レジンで治療しておいて、インプラントがしたくなったらその時にインプラントをするのでもいいしねと言われました。

レジンでの治療は、その先生の所でお願い出来るそうですが、入れる歯はインプラントかレジンか・・・
どちらがいいのか、1年半〜2年の矯正期間中に決めなければなりません。



今回、私は、担当の先生が強くオススメする1本・左右計2本の歯を入れる隙間をつくって、矯正後に義歯を入れる治療を選択することになりましたが、それもこれもその担当の先生がインプラント専門の先生ではなかったからだと推測しています。2本ずつの計4本のインプラントは、多くのリスクもあるし、お金もかかるし、治療も長引くしでオススメ出来ないと、インプラントの専門医でないからこそのインプラントに慎重なお考えだったのではと思っています。

2本・左右で計4本の隙間をつくって、矯正後にインプラントを4本入れる矯正治療をすすめていたA・Bの歯科ではインプラントがその先生にお願い出来る歯科でした。

計4本の隙間を作る矯正を選択しなくてよかったのか・・・
将来的な事を含めて、そこが気になっています。
左右で計2本では少なすぎないかと・・・。


又、計2本の歯を入れる、今回選んだ治療ではレジンでの治療をとりあえずして、いずれインプラントに移行も出来ると担当の先生に説明はしていただいたのですが、今だからインプラントも可能なのであって、数年たったら、たとえば骨ももろくなって・・・とか、病気で・・・とかレジンで歯をくっつけていた所の歯茎がやせてしまって・・・とかインプラントが出来ない可能性もあるのではないかとそんな事を、色々心配しています。


今も、何が一番いいのかが分からないのですがこうして沢山の先生方にお言葉をいただけただけた事だけで少し安心出来ましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。

今の担当の先生の腕を信頼していない訳ではないんです。
しかし、よりよい治療方法があるかもという思いは常にあります。
だって人より10本もないんです。。。
もっといい方法が・・・とやっぱり考えてしまいます。


他の方の相談内容を見て、2本・4本の抜歯が出来る歯がある事自体が、私には羨ましくも思いますし、先天性の欠損も数本というのはこちらでもよく見かけますが、10本欠損といのは結構、少ないケースなのではないかと思っています。

似た症例をみたことがある先生がいたらいいなと思って書き込みをしましたが、本当に色んな症例を見て来た先生方がここには沢山いらっしゃって、本当によかったです。
年明けに始まる矯正治療、なんとか頑張れそうです。

何かまた「こんな治療もある」といういいご意見があったら
教えていただければと思います。宜しくお願い致します。


あぁ・・・またまとまりなく長くなってしまいました(>_<)
すみません!!
回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-12-02 19:45:20
歯の移動量を予想して(セットアップモデルを作り計画する)、先回りしてインプラントを埋入して、これをアンカーにして矯正を進めるという方法もあるのですが、もう決められたのだから頑張るしかないですよね。

歯の数が足りないので固定源も少なくなり難しいかもしれません。


よい結果になるといいですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: smk13pntさん
返信日時:2011-12-06 20:31:55
松山先生へ

返信が遅くなって申し訳ありません。

上は345番が欠損しているので、どうしても欠損部分が見えてしまう事が気になっていて矯正装置をつける前に、インプラントを埋め込めないのかもお聞きしたのですが、上顎の欠損部分を長年放置していたせいで下の歯が盛り上がってきていて(?)、先にインプラントをすると長さの短い歯のインプラントしか出来なくなるので先には出来ませんと言われてあきらめました…。

矯正中は、ダミーの歯を作る事しか出来ないそうです。



杉原先生の
「2人3脚で・・・」

伊藤先生の
「矯正ライフを楽しんで・・・」

松山先生の
「よい結果に・・・」

先生方のコメント、本当に嬉しかったです。
何故、こんなに人より先天性の欠損が多いのか・・・今でも悲しくてなりませんが、前向きに治療を頑張りたいと思います。

回答を下さった先生方、ありがとうございましたm(__)m
回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-12-06 21:01:00
<上顎の欠損部分を長年放置していたせいで下の歯が盛り上がってきていて(?)、先にインプラントをすると長さの短い歯のインプラントしか出来なくなるので>

若いときから歯のない対合顎の歯は挺出気味です。
経験するのは、上顎で歯槽と歯全体で伸びる人がいて(下顎の歯がない)、予想咬合平面より確かに出ている症例を経験します。

しかしながら下顎の歯はそんなに伸びないような気がしていて、いつも念頭にあります。


上下の違いは何だろうかということです。自ら?をつけられているように、下顎はそれほど挺出するケースは少ないと思います。

それよりも下顎が閉じ過ぎの咬みあわせになっている、可能性が高いと思われます。

ですから下顎の姿勢も正しくないと思われ、となると正しい顎位と思われる咬みあわせにしなくてはいけなくなるので、”少しずつと”と記した次第です。


フルートの方たちは、仮にブラケットをつけて(唇側、表側)、小矯正部分矯正)をするべく試してみたところ全く駄目に近いものでした。
試す機会をもらいながら進めるのがよいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: smk13pntさん
返信日時:2011-12-12 13:42:24
松山先生へ

毎回、返信が遅れてしまって申し訳ありません。
数日に1回しかPCを開けられない環境なものでご理解いただけると幸いです。
いつもご丁寧にご回答くださり、ありがとうございます。


<フルートの方たちは、仮にブラケットをつけて(唇側、表側)、小矯正部分矯正)をするべく試してみたところ全く駄目に近いものでした。>

というのは、どういう意味でダメだったのでしょうか?
あまり理解できていなくてすみません。。。。




<下顎の歯はそんなに伸びないような気がしていて>

私も、そんなに下の歯が盛り上がっている気はしないのですが下の歯がガタガタだったり、特に下の3番が、上の2番よりも前に出ていて、上の2番に覆いかぶさるように生えていたりしますし、もしかしたらそれらも理由にあるのかも?しれません。




<下顎の姿勢>

というのに、先生がおっしゃった意味とは少々違いますが私なりに心当たりがあります。

歯1本1本が人より小さく長さがない(横幅のが長い)こともあり、深い噛み合わせかの判断は、私には出来ないのですが、ここ数カ月で、急にかみ合わせに違和感を感じ始めていて、自分の顎のポジション(下顎をおさめる位置)が、よくわからなくなっていてそれらをかばいながら噛んでいたりします。

いつも気にかけていないと、あたるべきでない歯と歯が当たったりしてしまったり、奥歯がギュッギュッとこすれている音がして物をかむのも、歯が欠けそうで、しっかり噛む事が出来ません。


同時に、睡眠中の噛みしめをするようになったりして、前歯なんかは、細かい欠けが日に日に増えてきているのを自覚していて、すごく心配でなりません。矯正中も、欠けが増えてくるのではないかと・・・。

噛みしめも、以前はしていなかったので歯や顎の事を気にしたストレスからなのかなと、自分では思っておりまして、矯正をして歯を治して、自分の歯にストレスがなくなれば治るのかなとも思っていますが…。



正しい顎位というのは、矯正で歯並びとか噛み合わせを直せば、治るのでしょうか?

顎の位置が悪いまま並びを整えたり、もっといえば身体全体の姿勢が悪いまま歯を治しても大丈夫なのでしょうか?
姿勢も悪いので、必要なら、矯正しながら身体の歪みもなおしたいなと思っております。

当初の質問とは、少しそれてしまっていてすみません。
引き続き、宜しくお願い致します。
回答 回答6
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-12-12 18:52:35
<どういう意味でダメだったのでしょうか?>

フルートの吹奏は、上下咬唇・上下顎前歯・舌の間を空気を通すために、口輪筋、オトガイ筋を使う必要性が口元を締るために、その部の粘膜が小臼歯部のブラケットにアタリ、音が出せないということでした。

トランペットの方は、下第一大臼歯の欠損とこれによる咬合低下
があり、インプラント後に空隙がふさがったことと、わずか0,5mm
くらいの咬合挙上でしたが、やはり吹奏は苦労されていました(ひと月くらい)。



<正しい顎位というのは、矯正歯並びとか噛み合わせを直せば、治るのでしょうか?>

歯牙欠損の多い方は、それだけで正しい顎位ではない状態が多いですから、歯列矯正しただけではよくならないことが、ほとんどだと思います。

抜歯矯正後の顎関節症出現も、これに似たようなことだと思っています。

私が顎関節症を有し、歯並びに問題があると思われる時に行う矯正治療は、矯正治療がある程度進んだら(もちろん顎関節症の症状は良化したうえでのことです)、咬みあわせをその時点で再検討する必要があるとあらかじめ、説明しておきます。
下顎位は変化していくからです(それが目的ですが)。


あなたが顎関節症というわけではないですが、顎関節症がある場合は矯正治療は控えた方がよいという意見が大方を占めていることも、お知らせしておきます。

下顎の姿勢が悪いために、全身(というか上半身の)の姿勢が悪くなっているのを経験しますし、小児期からの片方の股関節脱臼がある方で、これが原因と思われる下顎の偏位を経験したりしますと、私は互いに影響しあうものだと思っています。

反論があるのは、承知です。



咬みあわせが低いとそれだけで、咀嚼筋の弛みが生じ、これが疲労感につながり、解消するべくかみしめてしまうのではないかという考えが私にはあります。
ストレスの解消にも役立っているという説もありますから、加齢・ストレス等で、目立ち始めたと理解できると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: smk13pntさん
返信日時:2011-12-16 23:46:15
松山先生へ

詳しく説明していただき、ありがとうございます。
よく理解出来ました。その分、今後の治療に不安も覚えます。


まず、私は顎関節症です。

痛みはありませんでしたが、ガクッとなるのが長年続き、最近の、噛みしめを自覚するようになってからは顎や顎周りの筋肉が、非常に疲れます。

しかし、顎関節症は、矯正と共に改善されるだとうと主治医の先生には言われました。


それから、治療開始が決まってから、ネットなどで調べてある記事を見たのですが、インコグニートでの治療は治療開始から終るまで、ドイツで作ってもらったプラン?で治療が進むので「主治医の先生の腕前はあまり関係ない」というのを目にしました。

ということは、治療中に何がおきても終るまでは変更なくいかないといけないということですよね?


<咬みあわせをその時点で再検討する必要がある>

のにその治療経過をみて、微調整などをする事はできないのでしょうか?
初めにとった歯型や噛み合わせの情報だけで、最後まで治療が進むのでしょうか?



<正しい顎位>
への治療は
歯列矯正しただけではよくならないことがほとんど>という事ですが、何か特別な治療が必要なのでしょうか?

そして、どこまでを求めて、治療をしていくべきなのでしょうか?


たとえば、歯医者さんからみたらあまり正しい顎位になっていなくても、それほど生活に支障なければ、それはそれでいいものなのか…。それとも、治せる所まで治した方がいいのか…。



<咬みあわせが低いとそれだけで、咀嚼筋の弛みが生じ、これが疲労感につながり、解消するべくかみしめてしまうのではないかという考えが私にはあります。ストレスの解消にも役立っているという説もありますから、加齢・ストレス等で、目立ち始めた>

これについては、とても納得いく説明でした。
その通りな気がします。



上半身の姿勢は、悪いですね。
猫背で、左右の肩の高さも相当違うとカイロで言われました。

それから、小児期からかは分かりませんが今現在、股関節脱臼の自覚もあります。たまにコキッとなります。
診てもらっていないのに、全てが松山先生のおっしゃる通りなので、非常にこわくなります。



しかし、インコグニートでの治療は決まった事なので来月から開始することは変えられません。

主治医の先生と相談をしながら、そして、変化していく下顎の顎位をみながら、噛み合わせも可能なかぎりその都度、調整してもらい
なるべく焦らずに、とにかくゆっくりと治療を進めていくしかない・・・といった所でしょうか。。。。?




追加の質問で申し訳ないですが。
歯の矯正と、姿勢の矯正、同時に行っても大丈夫でしょうか?


カイロで、姿勢を治した方がいいと言われていて・・・。
(↑歯の矯正の話は全くしておりません)

歯にも身体にもよい影響があるなら、同時に行って治療したいと思っていますが、あまり同時に色んな事はやらない方がいい場合は、やめておきます。

しかし、姿勢が悪いと歯科矯正をしても意味がないとも耳にした事があって、色々調べたりもしましたが正しい情報がどれだかわからず、又、私の場合は問題も多いので、今べきことはどれなのか分からず困っています。

今は、矯正歯科に通うだけで大丈夫でしょうか?
あとから後悔のないのように、治療を完了したいのですが患者側からすると、分からないことばかりといいますか、知らずに終わっていく事も多いのではないかと不安にもなります。


宜しくお願い致します。
回答 回答7
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-12-17 09:16:37
顎関節症は、矯正と共に改善されるだとうと>

欠損歯が多い人は、期待できないと思います。



<インコグニートでの治療は>

よく知りません。



<初めにとった歯型や噛み合わせの情報だけで>

正しい顎位は探すものだと理解していますから、たぶんそれだけの情報では無理でしょう。



<歯の矯正と、姿勢の矯正>

同時で構わないと思います。



<下顎の顎位をみながら、噛み合わせも可能なかぎりその都度、>

同時進行は無理でしょう。
矯正がある程度進んだところで、再相談しています。
顎位と歯並びは表裏一体かもしれませんが、同時に判定は、私にはできません。
前述しました。


私でしたら、smk13pntさんのケースではある程度矯正治療を進めてしまい、しばらく様子を見てから検討、相談すると思います。




タイトル 先天欠損歯が多く楽器演奏もする場合の歯列矯正について
質問者 smk13pntさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯の数が足りない(先天欠損)
舌側矯正(裏側の矯正)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい