右下6番の虫歯の樹脂がすぐに欠けた。再治療に適した材質は?

相談者: カンジャニさん (46歳:女性)
投稿日時:2011-12-27 22:13:38
はじめまして、こんにちは。
よろしくお願いいたします。

右下6番の歯をかなり前に虫歯で治療し金属の詰め物が入っていました。
詰め物の下に虫歯ができてしまったためとれました。
医者へ行って削り樹脂の詰め物を入れました。
3ヶ月後に樹脂の一部が欠けました。

別の医者へ行きました。
相談したところ、保険外金の詰め物を勧められました。

医者が勧める理由は以下の通り

1.柔軟性のある金属のため欠けない、耐久性がある。
2.万が一取れてもまた使える。
3.最初に虫歯になった時の歯の削り方が金属用だから。
4.歯医者の歯はみんな金。


私は、保険の銀でよいのではないかと思っています。
今までずっと長い間銀を入れていて不都合はなかったし、ずいぶんもったので。

医者のお勧めの理由は納得できますが、保険の銀がだめな理由をしりたいのです。

医者が保険で勧めるのは樹脂です。
マウスピースを作って樹脂を再び入れる方法。
このどちらにするかを考えてくるように言われました。

なぜ銀はだめなのでしょうか?

補足として、矯正をしたので親知らず犬歯はすべてありません。

以上、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-12-27 23:35:52
はじめまして。
カワサキです。

実際に診ていないので、はっきりと回答しにくいのですが……


≫≫ 医者が勧める理由は以下の通り
>1.柔軟性のある金属のため欠けない、耐久性がある。

※ ゴールドの特色です。


>2.万が一取れてもまた使える。

※ 2次カリエスの範囲が広いと再使用できないです。


>3.最初に虫歯になった時の歯の削り方が金属用だから。

※ 金・銀・セラミックのインレー、いずれにも当てはまります。(ゴールドに限った話ではないです)


>4.歯医者の歯はみんな金

※ なにを、根拠に……そんなことはありません。


『銀』でも、問題ないと思いますが、『金』の方が、柔軟性・伸展性・適合性・体へのなじみ具合の上で、優れています。


ご参考までに。お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-12-28 11:58:32
そうですね…。

>なぜ銀はだめなのでしょうか?

なかなか厳しいご質問ですが…。

保険で使われる銀は、正式には「12%金含有金銀パラジウム合金」と言います。

これは高カラット金合金に比べ

 1硬い
 2適合が劣る
 3金属アレルギーのリスクが高い

です。

以下、私見もたっぷりですが、僕の意見を書かせていただきます。

「1」に関して

「強度がある」とも言えるのですが、必要以上に「硬すぎる」ように思います。

硬すぎるものを歯にかぶせ、適切な調整を行わないと「咬み合わせの歯を壊してしまう恐れがる」「顎の関節を壊してしまう恐れがある」と考えます。
やはり硬すぎず、柔らかすぎず、「適切な硬さ」が大切です。


「2」に関して

金は「延展性」と言って「伸びる」性質があり、詰め物などに使った場合、歯と接する面にぴったりとフィットしますが、「金銀パラジウム合金」にはその性質がありません。

上手な技工士さんが作れば「そこそこのフィット」は得られますが、金のような適合性を得るのは難しいと考えます。


「3」に関して

金に比べ、パラジウムの金属アレルギーのリスクは非常に高い事が知られています。

他サイトですが、参考にされてください。
http://www.icatgroup.com/allergy/006/

上記サイトから抜粋しますが…

「一般的にはさほど問題はないのですが、人によっては合わない方もいらっしゃいます。この影響はまだ科学的には解明されていませんが、ドイツスウェーデンでは、パラジウムは安全性に疑問がもたれており、現在ではほとんど使用されていません。

パラジウムは日本では保健が適用されており、金の耐摩耗性、銀の耐蝕性、耐硫化性という欠点を補うためによく使用されていますが、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。

ドイツでは、保健省が歯科業界に対して、「幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と、水銀・銀アマルガム合金を使用しない」という勧告を行ないました。

ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮して、パラジウムフリー(パラジウムを含まない、パラジウム0%)の金属を使うことを強く推奨しており、外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでも、「この金属はパラジウムを含みません」ということをわざわざ謳っているほど、パラジウムは身体に良くないと広く認識されています。」

です。


厚労省でも、この「金銀パラジウム合金」は「代用金属」と評しております。

つまり、

「本当は金の方がいいんだけど、金は高いから保険ではパラジウムを代わりに使ってね」

と言う意味です。

しかし、近年、パラジウムは「レアメタル」として高騰しており、医療費を圧迫する大きな問題とされてきています。


従って、担当の先生をはじめ、徐々に

>保険で勧めるのは樹脂です

と言うように、歯科治療は「メタルフリー」に変わってきています。



>4.歯医者の歯はみんな金

確かに川崎先生がおっしゃるように「なにを、根拠に……」と思うのですが、でも、僕の知っている限りでは自分自身や身内の治療に「金銀パラジウム合金」を使う歯科医は少ないと感じています。
僕も身内の治療にパラジウムは使いません。


「カニは高いから(合成着色料たっぷりの)カニカマで我慢してね」

と言う料理人はどうなんでしょう?

僕なら「良いもの」「安全なもの」を勧めると思います。



カンジャニさんが上記リスクを承知の上で「金銀パラジウム合金」を希望されるのであれば、それはそれで構わないと思いますが…。



また、

マウスピースを作って樹脂を再び入れる方法

を提案されているようですが、適切な方法で詰められたレジン(樹脂)はそう簡単には割れません。

個人的には「レジンが割れる」と言う事は、「ブラキシズムの可能性が高い」と判断します。

参考⇒ブラキシズム


まずはブラキシズム対策をされる事をお勧めいたします。



p.s.
とは言うものの僕「カニカマ」大好きです。(^−^)

回答 回答3
  • 回答者
飯田歯科(堺市南区)の飯田です。
回答日時:2011-12-29 19:32:37
>なぜ銀はだめなのでしょうか?

これについては、タイヨウ先生が適切に回答頂いているので省略します。
銀より金の方が優れているのは事実です。
ただ、残念ながら保険適用でないのが問題なのです。

治療費に余裕がなければ、保険の銀でだめではありません。
実際に多くの方がそれで治療されています。
ただ、アレルギーが出てしまえば諦めないといけませんが・・確率は高くないです。

虫歯にもなりやすいですが、プラスチックよりも通常は長持ちします。
きちんと定期健診されて、虫歯になれば早めに再治療すればよろしいと思います。

再治療の度に少しづつ自分の歯は少なくなりますが、御自分の寿命まで神経を取らないで、歯周病にもならないように保存できれば良いですよね。

ただし、生活に余裕があり、歯医者に掛ける時間を少なくしたい方には金を、見た目を自然にしたい方にはジルコニアポーセレン等の自費治療するのもそれぞれの考え方だと言えます。

ただ、樹脂の詰め物を入れました。3ヶ月後に樹脂の一部が欠けました。との状態でまた樹脂を入れても欠ける可能性は高いと思いますよ。


御参考になりましたら幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カンジャニさん
返信日時:2012-01-03 22:32:22
回答ありがとうございます。

先生方のご意見参考にもう少し考えてみたいと思います。



タイトル 右下6番の虫歯の樹脂がすぐに欠けた。再治療に適した材質は?
質問者 カンジャニさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
保険のインレー(銀・金属)
ゴールドインレー(金の詰め物)
詰め物、インレーが割れた・欠けた
お勧めの詰め物・インレー
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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