1年前に被せた硬質レジンジャケット冠破損、補綴物維持管理について

相談者: こまどさん (35歳:女性)
投稿日時:2012-01-11 10:34:16
はじめまして。
現在とても困っており相談させていただきました。


1年ほど前に上左4番に硬質レジンジャケット冠保険適応で入れました。
その際、補綴物維持管理の説明書も頂きました。

今回、その冠が割れてしまったので前回冠を入れた歯科医院にいくと、前回の治療から2年たっていないので保険で被せを作り直すことができない。
冠を入れたければ自費で高額の冠を入れるか、2年経つのを待ってからもう一度保険適応で冠を入れなおすよう言われました。


再治療できない理由がよくわからず、補綴物維持管理についても説明を求めたところ

「2年間の間は無料で再治療を補償するものではない」
「硬質レジンジャケット冠はこわれやすいから」

と言われました。



こちらのページでも補綴物維持管理については「いわゆる歯の2年補償」と書かれているのに、実際には再治療していただけないとなると患者としては歯科診療の制度に疑問を感じざる負えません。

現在は仮歯を入れてますが、その隙間に物が挟まり歯茎も腫れ始めていますので、このまま2年縛りが明けるまで待つのは厳しい状態です。


他院に行けば硬質レジンジャケット冠を保険適応で入れてもらえるのでしょうか?
それとも、この医院と納得いくまで話し合った方がいいのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-01-11 10:43:42
>前回の治療から2年たっていないので保険で被せを作り直すことが
できない。

その通りですね。


>冠を入れたければ自費で高額の冠を入れるか、2年経つのを待ってからもう一度保険適応で冠を入れなおすよう言われました。

保険で請求できないのであって、作る事は出来ます、当然医院負担になります(再診料などは掛ります)



>現在は仮歯を入れてますが、その隙間に物が挟まり歯茎も腫れ始めていますので、このまま2年縛りが明けるまで待つのは厳しい状態です。

ちゃんとした仮歯を入れれば1年位は十分に持ちます(何を隠そう私自身5年位仮歯で咬んでいた事が有ります^^;)
定期的な調整は必要ですが。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-01-11 11:13:20
>「硬質レジンジャケット冠はこわれやすいから」
>と言われました。

確かにその通りだと思います。
逆に壊れやすいので、できるかできないかを歯科医が判断しなければいけないと思います。


でもクラウンと比べれば明らかに見た目はすごくいいので、患者さんの希望は硬質レジンジャケット冠になりやすいと思います。

あとは細見先生が書かれたように仮歯を調整するか、別の歯科医院に転院するかの分かれ道のような気がします。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-01-11 11:14:14
届出をしている保険医療機関は、2年間の維持管理を行う義務があるはずです。

したがって、上の4番であっても、破損等トラブルの可能性が高い硬質レジンジャケット冠ではなく、銀歯を薦める歯科医院が多いように思います。


特に審美面を考慮してレジンジャケット冠にしていただけたのでしょう。
但し、再製しても再び破損する可能性は考えられます。
よく話し合われてみてください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-01-11 12:43:47
こまどさん、今日は

補綴維持管理を行っているなら2年間は、治療をした医療機関は、冠の作製に関わる費用の請求無しに再治療する義務を負います。

(但し、初再診料や指導料、歯周組織に対する処治療費等は必要になります)


しかし、硬質レジンジャケット冠が割れてしまい、適応症でないと先生が判断されれば、銀歯にて治療を行うかもしれません。

その場合、こまどさんの希望に関わらず選択肢は銀歯のみということになるかもしれません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-01-11 12:56:53
そうですね…。

当サイトでも硬質レジンジャケットクラウンに関してのご質問は多くあります。


しかし、保険のルールブックには


M015 硬質レジンジャケット冠

2.応分の咬合圧に耐えうる場合等に限り、小臼歯に対して硬質レジンジャケット冠により歯冠修復を行った場合には所定点数により算定する。


とされております。

つまり、

 確かに健康保険HJKは認められている、が、
 
 あくまでも歯科医の「咬合圧に耐えうる」と言う判断に基づく

 つまり、それは患者の希望で入れるものではない

と言う事です。



厳しい言い方をすれば

「こまどさんの場合、(本当は)適応にならなかった」

のではなかったかと想像します。

なので、藤森先生が書かれているように

「破損等トラブルの可能性が高い硬質レジンジャケット冠ではなく、銀歯を薦める」

べきだったのではないか…と。


あくまでも想像ですし、かなり厳しい見解だと思って解釈していただけると幸いです。


小牧先生とかぶりました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: こまどさん
返信日時:2012-01-13 10:22:24
先生方
お忙しい中お答えいただきありがとうございました。

藤森先生や小牧先生のお答えの中に

綴維持管理を行っているなら2年間は、治療をした医療機関は、冠の作製に関わる費用の請求無しに再治療する義務を負います。

とあるようにやはり医院負担で冠を作りたくないがゆえに、治療を拒否していると考えてよろしいのでしょうか?


銀歯を薦められることもなく、2年経過するまでは保険は使えないという説明のみです。
(銀歯であろうと2年以内の作り替えは医院負担ですよね?)

となると、問題のある診療をおこなっていることになりますよね。



硬質レジンジャケット冠を入れる前の状態は、審美的なことを考えていただき正面から見える部分は自前の歯を残した状態で削り銀歯を入るようにしていただいていました。

それが取れてしまったので今回の医院にて冠を作り直してもらいました。

なので、こちらから強く硬質レジンジャケット冠を希望したわけではありませんが、女性ということもあり入れてくれたのでしょう。

それが今回仇になってしまったようですね。



しかし、本来なら再治療の義務があるにもかかわらずその義務をうやむやにして負わないのであれば医療機関として信頼が揺るぎます。

先生方のアドバイスを元にもう一度、歯科医師会にも相談したうえで医院と話し合おうと思います。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-01-13 12:22:23
保険のルールは昔の法律みたいにわかりにくい文章です。

補綴物維持管理も同様です。「二年間は請求できない」という部分を「2年間は作れない」と勘違いしている場合もありますので、穏やかに話し合いをお願いします。




タイトル 1年前に被せた硬質レジンジャケット冠破損、補綴物維持管理について
質問者 こまどさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(前歯:レジン)
歯医者への不満・グチ
その他(保険と保険外)
クラウンが割れた・壊れた・欠けた
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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