酸蝕症について、弱酸性の化粧水などの危険度が気になる

相談者: ミルミルさん (31歳:女性)
投稿日時:2012-01-23 19:34:20
酸蝕症について質問があります。

糖分とプラークが合わさって出きるう蝕の他に、酸性の食品を食べて歯が解ける酸蝕症というのがあるという事を知りました。

1.酸蝕症というのはう蝕のように、放って置くとどんどん進行するのですか?
それとも酸性の食べ物を取るのを減らせば、進行は止められるのですか?


2.う蝕と同じように、フッ素の利用は効果がありますか?


3.これは少し特殊な質問なのかもしれませんが、化粧水やクリームの類は弱酸性との事です。
だいたいPH4.5〜6.0だそうです。
歯が解け始めるPHの数値は5.5という事です。

という事は化粧水を顔にたっぷりつけて、口内に入れるというのは、少なからず酸蝕症の可能性があるという事ですよね?
ただ、サラッとした液体なら口内に入っても唾液ですぐにPHは中性に戻るとは思います。

ではこういったケースはどうですか?
弱酸性のこってりとしたクリームをタップリ塗った手を使って、フロスを使用した場合。
これは少し危険度は上がるような気がします。
クリームはサラッとした物ではないし、密接した歯と歯の間では唾液も通りにくいでしょうし。


…自分で書いていて、神経質すぎるかな?と思いますが、こちらについて先生方の意見を聞いてみたいです。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-01-23 19:40:10
酸性の食べ物を取っている間は、酸蝕症は進行しますが、虫歯はむしろ進まないと言われています。

酸性の食物を取るのをやめると、酸蝕症は進みませんが、今度は虫歯が非常に進行しやすくなるケースがあるようです。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-23 19:44:04
酸蝕症は、胃液の逆流、レモンなどを大量に食べるとき、その他の酸性物質で起きるものです。

心配されるようなことがあれば、肌にはたっぷりつけないようにしてくださいとか、手で付けると手が荒れますと、注意書きがあるはずです。

そんなことは、無いですよね。
あとは書か無くてもわかるはずです。

回答 回答3
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-01-23 19:48:11
>1.酸蝕症というのはう蝕のように、放って置くとどんどん進行するのですか?
>それとも酸性の食べ物を取るのを減らせば、進行は止められるのですか?

酸蝕症は酸によるダメージで、歯(特にエナメル質が)溶ける事により起こります。
当然酸性の物を口にしなければ進みません、フッ素もある程度効果はあります。

ただこれなエナメル質の話であって、象牙質まで進むと確実に虫歯になって進行します。


3.について

ミルミルさんはコーラなどの炭酸飲料は飲まれますか?
コーラなどはph2.2〜3.0程度だそうです。

ワインは飲まれますか?
ph3.0〜3.7程度です。

このように、普通に食事で飲食している分には酸蝕症は心配いりません。

極度の偏食があれば別ですが。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-01-23 22:02:20
ご相談ありがとうございます。

>1.酸蝕症というのはう蝕のように、放って置くとどんどん進行するのですか?


酸が付いているときだけ歯が溶けます。

つまり、強い酸性の食品が口から無くなれば止まりますが、むし歯の場合虫歯菌が付いている限り歯を溶かし続けます。



>それとも酸性の食べ物を取るのを減らせば進行は止められるのですか?


そうですが、減らすというよりも多すぎる状態をふつうにするくらいで大丈夫です。

例えば実例では、グレープフルーツを毎日1個半食べ続けていたら酸蝕症になったそうです。
またお酢が好きで、食事には全てお酢をかけて食べた人、梅干しが好きで始終口に入れていた人、などで、特徴があり、奥歯の噛む面がへこんでしまいます。

一方、健康のためと称してお酢を頻繁に飲む人や、つわりや逆流性食道炎や摂食障害などの場合は、前歯も含めて全体が溶け、特に上の歯の裏側や下の歯の上の部分から無くなっていきます。

細見先生のお話のとおり、ワインも皆さんの盲点となっていますが強い酸性ですが、それだけではあまり歯は溶けないような気がします。
コーラは酸性が強いだけではなく、砂糖などが含まれていてむし歯で溶ける害が大きいようです。



>2.う蝕と同じように、フッ素の利用は効果がありますか?


多少はあると思いますが、酸を増やし続ければ効果はないと思います。
酸蝕症も大分歯を溶かしてから治まった後は、ひどいむし歯の危険が待っています。



>3.
その程度の酸性度と、そのように少量と、そのように短時間のことであれば、歯が溶ける前に唾液で自動的に修復してしまうか、歯磨きで流されてしまい、酸蝕症にまでは至らないと思います。


自己流の予防では危険です。
お一人で歯磨きをしているだけでも危険です。

必ず本当の予防医療を受けましょう。
その中では食生活などの習慣もきちんとカルテに記録していきます。
そういった積み重ねで、一生歯を残すことができます。

予防とは、歯石を取るだけとか、クリーニングを受けるだけではほとんどの方に効果はありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミルミルさん
返信日時:2012-01-24 23:47:03
先生方、ありがとうございました。



タイトル 酸蝕症について、弱酸性の化粧水などの危険度が気になる
質問者 ミルミルさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 酸蝕歯(酸蝕症)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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