歯軋りがひどいために歯の神経が壊死することはあるのですか?

相談者: 歯が痛い7733さん (49歳:男性)
投稿日時:2012-01-24 10:25:06
「上の左側の第二大臼歯第三大臼歯」についてです。

一昨日の昼食時は何も異常がなかったのですが、夕食時に歯がとても痛み、水やお味噌汁が当たるだけでも我慢できない痛みに教われました。
もちろん食事もつらく、人肌に温めたおかゆを食べていました。

以前から酷い歯軋りで(歯科医で作ってもらった普通の厚さのマウスピースを大体1週間で噛み裂きます)、自分の歯軋りで寝ていても目が覚めるほどでした。
ただ、マウスピース代が月に1万円以上かかるので約1年前から作るのをやめてしまいました。

上記の痛みに耐えられなくて昨日歯医者さんに行ったのですが、

「歯軋りが酷すぎ、歯軋りの圧力に歯が耐えられなくなって歯神経が壊死している。虫歯ではないので歯を削って治療することは無駄で、歯の神経を抜かないと日常生活もできなくなる。また、放っておいても神経の壊死が進むだけでさらに酷くなる」

と言われ、やむなく神経を取りました。

神経を取るとどうなるか良くわからなかったのですが、ネットで調べますと「死んだ歯になる」と書かれており、「死んだ歯」とは何だろうと思っています。

昨日は第二大臼歯の神経を抜き、その後で第三大臼歯の神経を抜くと言われましたが、できれば第三大臼歯の神経を抜きたくありません。
先生に聞きましたら

神経を抜く以外治療はありません。」

と言われました。
そこでご質問なのですが、

・歯軋りが酷くて歯の神経が壊死することってあるのでしょうか?
(壊死とは腐って死ぬと言うことですので、壊死したら神経が神経でなくなっているわけですから痛みもないのではと思ってしまいます)

・マウスピースや歯を削って噛み合わせ等を調整して、神経を抜かない治療はできないのでしょうか。

・神経を抜かずに痛みに耐えることを選択した場合、痛みはずっと続くのでしょうか。


お忙しいことと存じますがよろしくアドバイス(ご回答)をいただければ幸いです。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-01-24 10:42:33
歯軋りが酷くて歯の神経が壊死することってあるのでしょうか?
>(壊死とは腐って死ぬと言うことですので、壊死したら神経が神経でなくなっているわけですから痛みもないのではと思ってしまいます)

壊死する事は有ります。
また壊死はただ死んだ組織になると言う事で、そこに細菌感染が起こり(腐って)壊疽になります。
細菌感染を起こしているわけですから痛みや腫れを起こします。


>・マウスピースや歯を削って噛み合わせ等を調整して、神経を抜かない治療はできないのでしょうか。

まずマウスピースを付ける事から始めましょう、その後歯ぎしり自信を辞めるような治療をしましょう。


>神経を抜かずに痛みに耐えることを選択した場合、痛みはずっと続くのでしょうか。

歯髄炎症を起こしているのなら歯髄炎歯髄壊死歯髄壊疽と進みます。


個人的には第3大臼歯つまり親知らずなら抜歯も考えてもいいと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-01-24 10:48:06
んんん…

なかなか大変な状況のようですね。

まずはブラキシズムのページを参考にされてください。

⇒参考:歯ぎしり



以下、私見を書かせていただきます。

歯ぎしり食いしばり(ブラキシズム)で痛みが出る事は多々あると思います。

しかし、それは「可逆性の痛み」であることが多く、ブラキシズムコントロールができるようになると自然と治る事が多いと感じております。

しかし、ブラキシズムコントロールが上手く出来ていないと痛みが治まらず、日常生活に支障がきたすようになるので、多くの歯科医は「神経を取るしかない」と判断を下すように思います。
(以前は僕もそのように考えておりました)

また、強い負荷がかかる事で歯に亀裂を生じ、その亀裂から細菌が侵入し歯髄壊死を起こしてしまう事があると考えます。

さらに深刻な状況になると歯を割ってしまう事があるとも考えます。


また、痛みが続く事で「脳の痛みを感じるスイッチ」が入りっぱなしになってしまい、常に神経が過敏状態になる事があります。

その場合には抗うつ剤などを使用して神経の興奮を抑えてあげる必要があります。


当院では、多くの方がブラキシズムコントロールを出来るようになりますので、現在では「歯ぎしりが理由で神経取りをする」という事は回避できるようになりました。


ただ、この考え方は比較的新しい考え方ではありますし、その中でも僕の個人的な私見がかなり入っておりますので、一般的な考え方ではないかも知れません。


ベースとなっている考え方は東京医科歯科大学顎関節治療部の木野教授のTCHと言う考えにもとに個人的にアレンジを加えております。
(同教室の西山先生からは「行き過ぎ!」と注意を食らいますが…)

参考⇒TCH


「次世代の顎関節症治療を考える会」
http://tmd-kino.com/


来週1月31日(火曜日)の夜8時から、TV朝日の番組「たけしの健康エンターテイメント 家庭の医学」に木野先生が出演されます。
メディア的には「肩こり解消」がテーマですが、TCHに関しては詳しく説明されているようですので、ご覧いただきたいと思います。


以上、私見たっぷりで西山先生のダメだし覚悟で書いてみました。

参考にされてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯が痛い7733さん
返信日時:2012-01-24 18:34:49
質問をした後、仕事で外出してしまいお礼が遅くなって申し訳ございません。

細見先生・櫻井先生ご回答ありがとうございます。

昨日神経を抜いたはずの第二大臼歯がまだ痛く感じています。
第三大臼歯が痛いのか、それとも歯茎が痛いのか、痛すぎでよくわかりません。
ただ、明らかに虫歯の痛みと違うことだけは分かります。
乳歯を抜かなくてもよいのに無理に抜いたときのような痛みと似ています。)

特に冷たいものがあたるととても痛く、サラダの冷たいレタスが当たったり、冷奴が当たってもかなり苦しい状態です。
(食堂で出された氷水を意識せずに飲んでしまい、飛び上がるほどでした)

一昨日の昼は何ともなかったわけですから、一昨日の夜までのほんの数時間でこのようになるのでしょうか?
余りにも急なので、歯軋りと言うよりも何か別な原因のようにも思えます。
ちなみに病院での検査は「レントゲン・目視・歯をたたく・空気を当てる」でした。


細見先生が
歯髄炎症を起こしているのなら歯髄炎歯髄壊死歯髄壊疽と進みます。
と書かれていらっしゃいますが、歯髄が炎症を起こしているか否かはどのようにすれば分かりますでしょうか?

他の病気でもらったロキソニン・フロモックスがあまっているので飲んでみようと思っています。
回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-24 19:52:06
>歯軋りと言うよりも何か別な原因のようにも思えます。

私の経験では、歯ぎしり、かみしめをする人の歯髄腔は狭くなっている場合が多いものです。
私はかみしめ等による根尖部圧迫が歯髄貧血を来し、歯髄表面の象牙芽細胞を刺激して、第2象牙質の形成を促進するためだと、考えています。
このことにより根管歯髄腔は狭まり、歯髄の血流が悪くなり問題が生じるのではないかと、理解しています。

そのようなときは、痛くなっては収まりの繰り返しで、ついには強い痛みをともなう急性歯髄炎になる場合もあるし、自然に失活していく場合もあります。
日本では使われていませんが、反復性歯髄炎と称すようです。


>歯髄が炎症を起こしているか否かはどのようにすれば分かりますでしょうか?

上記で、疑問が解けると思うのですが、いかがでしょうか。

レントゲンは歯髄が映りませんが、歯髄腔狭窄で、間接的に判断します。
目視では、歯を削って歯髄を確認しなければできないことです。
たたくは、歯髄炎が進んでいれば、わかることがあります。
空気はわかりにくいことが多いです。
局部に(個歯)に麻酔をして、確かめることもありますが、候補歯が多数あるときは、難しいものです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯が痛い7733さん
返信日時:2012-01-24 21:24:50
松山先生早速のご解答ありがとうございます。

私の歯はずっと痛みっぱなしです。
でも、神経を取ったはずなのになぜ神経のない歯が痛むのでしょうか?

上の左側の奥2本について、とりあえず症状が激しい奥から2本目の歯の神経をとったのですが、一番奥の歯の神経も取るべきでしょうか。
痛みにもよるでしょうが、神経をとった歯の治療が終了してしばらく様子を見たほうが良いのでしょうか。
回答 回答4
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-24 22:58:44
診ないとわからないということしか言えません。
ただ抜髄後でも、その歯の痛みは1週間くらい続くことがありますし、別の歯が痛いのかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯が痛い7733さん
返信日時:2012-01-26 13:30:55
細見先生・櫻井先生・松山先生

アドバイスありがとうございました。

三氏先生方の医院にお伺いする時間がありませんでしたので、同じ病院で違う先生に診てもらいました。

奥歯2本が痛んでいたようで、先日は前の先生の診断により奥から2本目の歯の神経を取り、

「次回は一番奥の歯の神経も取ります」

と言われていました。
ところが今日の先生は神経を取るどころか、詰め物(?)をしていただいて全く痛みがなくなりました。

前の先生からは「神経を取らないとどうしようもない」と言われたのでやむなく取りましたが大失敗でした。

ただ、神経を取った歯は元々虫歯で、表面に出ている歯の半分くらいを削って被せをしていました。
歯自体は健康な歯ではなかったためまだ良かったかもしれませんが、次回神経を取られようとしていた歯は虫歯もなく健康な歯でしたので取られなくてよかったです。
これも、三氏先生方のアドバイスのお陰です。ありがとうございます。

ところで、「2回虫歯の治療をして歯の半分以上を削り、被せをしてある歯」の神経を取った場合と「全く健康な歯」の神経を取った場合では、同じ神経を取ったとして大きな違いはあるのでしょうか?
上にも書きましたが、元々虫歯で半分以上歯がないわけです。
強い歯ではないため神経を取ってもそんなに影響はないかなあと思っていますがいかがでしょうか?
健康な歯でしたら、神経を取ればそれなりの影響もあるでしょうが…。

神経を取ったことの後悔でいっぱいです。
今後のアドバイス等いただければ幸いです。
回答 回答5
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-01-26 17:15:53
>神経を取ったことの

神経を取る歯髄を除去する)ことをすれば、必ず根管治療が必要になり、現在の歯科医学では100%成功するとは限らないということは明らかである以上、なるべく避けたいのです。

やむなく除去する以外は歯髄は最良の根管充填剤ですと教えられました。
中身のない貝殻だとか、枯れた木だと説明しています。
削ることにより歯根歯冠部のつながりが弱くなりますからなるべく削らないのも、力学的に見た場合大事です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯が痛い7733さん
返信日時:2012-01-31 09:56:35
先生方 アドバイス及びご回答誠にありがとうございました。

私がかかった歯医者は「ヤブ医者」だったようで、他の先生に変えたところ神経も取らないし、痛みもなくなりました。

事前にこの掲示板の存在を知っていたらこんなことにならなかったのにと思うととても悔しいです。

今後も歯についてご相談差し上げると思いますがどうぞよろしくお願い致します。



タイトル 歯軋りがひどいために歯の神経が壊死することはあるのですか?
質問者 歯が痛い7733さん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 原因不明の歯の痛み
歯の痛み その他
根管治療その他
歯軋り(歯ぎしり)
回答者




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