10歳、矯正予定だが根が短く(歯根吸収)治療方法に悩む
相談者:
イケイケさん (10歳:女性)
投稿日時:2012-01-31 00:30:00
10歳子供、叢生と上下顎前突で矯正予定しています。
初めての診査の段階では
「上下左右で計4本抜歯して、矯正していきましょう」
とのお話でしたが・・・
3回目のレントゲンなどの診断で
「通常より根が短く、歯根吸収しているかもしれない。」
と言われました。
他の方のレントゲン写真を見せてくださり、比べたのですが、うちの子供の歯で一番短い歯根は他の方のものより2分の1位でした。
そこで矯正治療方法として
@抜歯せずに矯正…歯根吸収のリスクは少なく、歯並び(叢生)は良くなるが口もと(出っ歯)印象は変わらない。
A4本抜歯して矯正…理想的な口元になるが、更に根が短くなり歯が弱くなる可能性がある。
どちらの方法にするか決めて下さい。との事でした。
「先生としてはどちらをすすめますか?」
と聞きましたが、先生自身も
「あまりないことだから、何とも…」
「ただ歯根吸収を起こす!とも言い切れないし、もし歯が弱くなるといっても抜けることはないよ。」
との返事でした。
我が家にとっては高額な費用となるので、矯正をするのならAを選択して“理想の口元”にしてやりたいのですが、健康な歯を4本抜歯をして“理想の口元”になっても、これから先の長い子どもの残された歯が弱くなる位なら、顎の成長も考慮し@を選択し、出っ歯の印象も個性と受け止める方がいいのかなぁとも思ったりします。
選択に非常に迷っています、良いご回答またはアドバイスお願いいたします。
初めての診査の段階では
「上下左右で計4本抜歯して、矯正していきましょう」
とのお話でしたが・・・
3回目のレントゲンなどの診断で
「通常より根が短く、歯根吸収しているかもしれない。」
と言われました。
他の方のレントゲン写真を見せてくださり、比べたのですが、うちの子供の歯で一番短い歯根は他の方のものより2分の1位でした。
そこで矯正治療方法として
@抜歯せずに矯正…歯根吸収のリスクは少なく、歯並び(叢生)は良くなるが口もと(出っ歯)印象は変わらない。
A4本抜歯して矯正…理想的な口元になるが、更に根が短くなり歯が弱くなる可能性がある。
どちらの方法にするか決めて下さい。との事でした。
「先生としてはどちらをすすめますか?」
と聞きましたが、先生自身も
「あまりないことだから、何とも…」
「ただ歯根吸収を起こす!とも言い切れないし、もし歯が弱くなるといっても抜けることはないよ。」
との返事でした。
我が家にとっては高額な費用となるので、矯正をするのならAを選択して“理想の口元”にしてやりたいのですが、健康な歯を4本抜歯をして“理想の口元”になっても、これから先の長い子どもの残された歯が弱くなる位なら、顎の成長も考慮し@を選択し、出っ歯の印象も個性と受け止める方がいいのかなぁとも思ったりします。
選択に非常に迷っています、良いご回答またはアドバイスお願いいたします。
回答1
飯田歯科(堺市南区)の飯田です。
回答日時:2012-01-31 01:36:03
10歳の段階では歯根は完全に完成していない歯もたくさんありますし、レントゲンの角度等で短く見える可能性もあります。
歯根吸収と言われたとのことでしたら、外傷などがあり一部の歯が短いのでしょうか?もちろん、稀に元々根が短い方もいらっしゃいます。
決断を急がずに根の状況を見ながら主治医の先生と良く相談されるのが良いと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
歯根吸収と言われたとのことでしたら、外傷などがあり一部の歯が短いのでしょうか?もちろん、稀に元々根が短い方もいらっしゃいます。
決断を急がずに根の状況を見ながら主治医の先生と良く相談されるのが良いと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
回答2
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2012-01-31 01:41:50
実際に診ていないので、具体的なことはわかりませんが、抜歯すると、歯根吸収が進行し、非抜歯だと歯根吸収の進行が少ないとも言い切れないと思います。
一般的に、病的な歯根吸収は、
@特発性(原因不明)
A治療の長期化
Bジグリング(いったりきたりの矯正移動:前に移動した後に後ろに移動させる等)
C過度の矯正力付与
などで発生しますので、先天的に歯根が短い患者さんの場合には、慎重な配慮が必要となります。
なお、一般的に10歳という年齢は、永久歯抜歯を検討するには早すぎるように感じられます。
ただし、叢生(歯の凸凹配列)が重度である場合には、小臼歯を予防的に抜歯して、短期のマルチブラケット治療を1期治療(こどもの矯正治療)として行うことによって、早期に叢生の軽減を図る場合もありますので、担当医はそのような治療計画を検討されているのかもしれません。
現在の年齢で2期治療(仕上げの治療)を開始してしまった場合には、その後の顎骨成長で、土台である上下顎骨のバランスが変化した場合に、再度のマルチブラケット再矯正治療が必要となる可能性が出てきます。
これは、治療の長期化につながります。
また、現在の段階で、非抜歯拡大治療を選択した場合には、現在より、出っ歯が重度となることが予想されます。
将来、お子さんが、審美面で不満を抱き、抜歯を前提とした再矯正治療となる場合には、非抜歯拡大配列と小臼歯抜歯配列では歯の移動方向が逆となりますので、典型的な「ジグリング」が発生します。
場合によっては、高校生ぐらいまでは経過観察を行い、高校生以降に1年半ぐらいのマルチブラケット治療で完璧な治療結果を得られる場合もあります。
長期的な視点をもって、担当医とよく相談されてください。
一般的に、病的な歯根吸収は、
@特発性(原因不明)
A治療の長期化
Bジグリング(いったりきたりの矯正移動:前に移動した後に後ろに移動させる等)
C過度の矯正力付与
などで発生しますので、先天的に歯根が短い患者さんの場合には、慎重な配慮が必要となります。
なお、一般的に10歳という年齢は、永久歯抜歯を検討するには早すぎるように感じられます。
ただし、叢生(歯の凸凹配列)が重度である場合には、小臼歯を予防的に抜歯して、短期のマルチブラケット治療を1期治療(こどもの矯正治療)として行うことによって、早期に叢生の軽減を図る場合もありますので、担当医はそのような治療計画を検討されているのかもしれません。
現在の年齢で2期治療(仕上げの治療)を開始してしまった場合には、その後の顎骨成長で、土台である上下顎骨のバランスが変化した場合に、再度のマルチブラケット再矯正治療が必要となる可能性が出てきます。
これは、治療の長期化につながります。
また、現在の段階で、非抜歯拡大治療を選択した場合には、現在より、出っ歯が重度となることが予想されます。
将来、お子さんが、審美面で不満を抱き、抜歯を前提とした再矯正治療となる場合には、非抜歯拡大配列と小臼歯抜歯配列では歯の移動方向が逆となりますので、典型的な「ジグリング」が発生します。
場合によっては、高校生ぐらいまでは経過観察を行い、高校生以降に1年半ぐらいのマルチブラケット治療で完璧な治療結果を得られる場合もあります。
長期的な視点をもって、担当医とよく相談されてください。
回答3
回答日時:2012-01-31 09:19:59
お書きになったことから想像すると、前歯の歯根が短いということだと思います。
これは吸収して短くなったのか、形成できなくて短いのか、おそらく後者の可能性のほうが大きいような気がします。
もし一旦できた歯根が吸収して短くなってきたとしたら、原因が除去されていなければ、今後も進行する可能性があるかもしれません。
10歳ということですから、むしろ今しばらく何もしないで、歯根の形成度などを確認したいと思います。
矯正治療中には歯根にも力が加わるため、悪化する可能性もあります。
それは、抜歯、非抜歯によるというよりも移動様式、移動量によると思われます。
堀内先生が書いているように、この年齢での抜歯矯正は早すぎると思われます。
今決断を急ぐ必要は無いと思います。
これは吸収して短くなったのか、形成できなくて短いのか、おそらく後者の可能性のほうが大きいような気がします。
もし一旦できた歯根が吸収して短くなってきたとしたら、原因が除去されていなければ、今後も進行する可能性があるかもしれません。
10歳ということですから、むしろ今しばらく何もしないで、歯根の形成度などを確認したいと思います。
矯正治療中には歯根にも力が加わるため、悪化する可能性もあります。
それは、抜歯、非抜歯によるというよりも移動様式、移動量によると思われます。
堀内先生が書いているように、この年齢での抜歯矯正は早すぎると思われます。
今決断を急ぐ必要は無いと思います。
相談者からの返信
相談者:
イケイケさん
返信日時:2012-02-01 06:48:52
早速のご回答、感謝します!
飯田先生の「歯根は完全に完成していない歯もたくさんありますし」のコメント、歯根が短いことを気にしていた娘に聞かせたところ
「そっかぁ〜」
と安心した笑顔を見せてくれました。
そして伊藤先生のおっしゃる通り、前歯と小臼歯の歯根が一番短いようです。
ただ娘の歯は今まで一度も虫歯もなくかかりつけの先生も「原因は分からない」との事でしたので、形成出来なくて短いのかもしれません。
堀内先生のアドバイスの通り、今の状態での矯正では抜歯、非抜歯どちらの選択にせよ不安が残りそうですね。
「矯正開始」と決めつけてしまっていたのですが、先生方のご回答により急ぐ必要はないと気付きました。
まさに“目から鱗”です^^
子どもの顎骨成長、歯根の形成等を考慮して、矯正治療は保留したいと思います。
お忙しい中回答頂き本当にありがとうございました。
飯田先生の「歯根は完全に完成していない歯もたくさんありますし」のコメント、歯根が短いことを気にしていた娘に聞かせたところ
「そっかぁ〜」
と安心した笑顔を見せてくれました。
そして伊藤先生のおっしゃる通り、前歯と小臼歯の歯根が一番短いようです。
ただ娘の歯は今まで一度も虫歯もなくかかりつけの先生も「原因は分からない」との事でしたので、形成出来なくて短いのかもしれません。
堀内先生のアドバイスの通り、今の状態での矯正では抜歯、非抜歯どちらの選択にせよ不安が残りそうですね。
「矯正開始」と決めつけてしまっていたのですが、先生方のご回答により急ぐ必要はないと気付きました。
まさに“目から鱗”です^^
子どもの顎骨成長、歯根の形成等を考慮して、矯正治療は保留したいと思います。
お忙しい中回答頂き本当にありがとうございました。
タイトル | 10歳、矯正予定だが根が短く(歯根吸収)治療方法に悩む |
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質問者 | イケイケさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 10歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児矯正(子供の矯正) 子供の歯並び 子供の歯列矯正 叢生(ガタガタの歯並び) 上顎前突(出っ歯) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。