歯列矯正中、3番がアンキローシスで抜歯する必要性について
相談者:
mikanoさん (40歳:女性)
投稿日時:2012-02-07 17:10:35
一年半前に本当に思い切って矯正を始めました。
並びは良かったのですが、不正咬合で下が少し出ているのと口元全体が突出している状態でした。
最初に下の4番抜歯、半年前に上の4番抜歯、合計4本を抜歯しています。
当初から
『上左3番が若干短いので下げたい。
スペースがないので下がらない。
まずは抜歯してスペースが出来れば動くでしょう。』
と先生がおっしゃっていました。
矯正開始一年後に上の4番を抜歯。
が、上抜歯1ヵ月後に
『上左3番が下がらないのでアンキローシスかもしれない。』
と言われました。
最悪アンキローシスなら
『親知らずがあるので5番から後ろを前に出し、3番を抜歯か削ればいいから。
まずは様子を見て』
と言われていました。
上の4番抜歯前に言われていれば、それなりに覚悟も出来たかもしれませんが
犬歯を抜くなんて考えられませんし、健康な歯をこれ以上抜くなんて。
私としては動いてくれるものと信じたいですが、もう5番6番を前に出す工程で進んでいるようですし、5番が3番に寄ってきたら
3番を抜歯する予定のようです。
先生は良い先生ですが、さすがに不信感を感じますし、抜歯前の説明不足ではないでしょうか?
動揺や音を確認したのも抜歯後ですし。
素人目には見たところ、その3番も矯正前よりは少し長くなっているように思いますし2ヶ月前から2番とのすきまも1ミリくらいは空いてきています。
が、ここからが動かないのです。
もう抜歯後半年たちますし、右側は動いているので不安でなりません。
何か確実にアンキローシスだと分かる方法はないでしょうか?
もしそうだとすれば、抜歯するしか方法はないでしょうか?
抜いてしまって後悔したくないですし、諦めたくありません。
出来る方法は試したいんです。
よろしくお願いいたします。
並びは良かったのですが、不正咬合で下が少し出ているのと口元全体が突出している状態でした。
最初に下の4番抜歯、半年前に上の4番抜歯、合計4本を抜歯しています。
当初から
『上左3番が若干短いので下げたい。
スペースがないので下がらない。
まずは抜歯してスペースが出来れば動くでしょう。』
と先生がおっしゃっていました。
矯正開始一年後に上の4番を抜歯。
が、上抜歯1ヵ月後に
『上左3番が下がらないのでアンキローシスかもしれない。』
と言われました。
最悪アンキローシスなら
『親知らずがあるので5番から後ろを前に出し、3番を抜歯か削ればいいから。
まずは様子を見て』
と言われていました。
上の4番抜歯前に言われていれば、それなりに覚悟も出来たかもしれませんが
犬歯を抜くなんて考えられませんし、健康な歯をこれ以上抜くなんて。
私としては動いてくれるものと信じたいですが、もう5番6番を前に出す工程で進んでいるようですし、5番が3番に寄ってきたら
3番を抜歯する予定のようです。
先生は良い先生ですが、さすがに不信感を感じますし、抜歯前の説明不足ではないでしょうか?
動揺や音を確認したのも抜歯後ですし。
素人目には見たところ、その3番も矯正前よりは少し長くなっているように思いますし2ヶ月前から2番とのすきまも1ミリくらいは空いてきています。
が、ここからが動かないのです。
もう抜歯後半年たちますし、右側は動いているので不安でなりません。
何か確実にアンキローシスだと分かる方法はないでしょうか?
もしそうだとすれば、抜歯するしか方法はないでしょうか?
抜いてしまって後悔したくないですし、諦めたくありません。
出来る方法は試したいんです。
よろしくお願いいたします。
回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-02-07 17:57:11
術前に、レントゲン写真でも打診音でも見分けが付かなかったという事ですね。
方法は全くないわけではないと思われますが、もしアンキローシスが始まっているとしたら、今後何年3番を保存出来るかを考えないといけません。
そうすると、担当の先生の考えが最善なのかもしれません。
方法は全くないわけではないと思われますが、もしアンキローシスが始まっているとしたら、今後何年3番を保存出来るかを考えないといけません。
そうすると、担当の先生の考えが最善なのかもしれません。
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-02-07 19:25:36
レントゲン
歯根膜腔が黒、歯槽硬線が白で、明暗を分けた像が、正常歯根なら見られます。
アンキローシス(骨癒着)の場合は歯の根の周りが一様な模様像として、映ります。
(専門でない方向けの表現です)
打診
アンキローシスの場合澄んだ音になります。
動揺
ピンセットでゆするとわずかに、正常な歯は動きます。
正常な歯根膜を持っている歯は、無理やり動かすと0.3ミリくらい
動きます。
アンキローシスの場合は、びくともしません。
無理な(強い矯正力)矯正学的力を加えると、圧迫側歯槽骨は硝子化変性ということが起き、かえって吸収されないために、移動しにくくなります。
牽引の場合は圧迫が起きにくいので、私はわかりません。
その他、今まで移動していた歯が移動しなくなる時は、皮質骨といい歯槽骨表面を覆う硬い骨を超えて動かそうとすると、抵抗に会い
それ以上は、動きません。
弱い力で、ゆっくり時間をかけて行うと可能ではあります。
正しい矯正力系では、アンキローシスはふつう起きません。
本当にアンキローシスであってもコルチコトミーという骨切で動かせる可能性はあります。
急がばまわれがよいときがあります。
いったん矯正力を掛けずにおき、しばらくしてから再開するのです。
それはしかしながら、矯正力系に、無理があった時と思ってよいでしょう。
歯根膜腔が黒、歯槽硬線が白で、明暗を分けた像が、正常歯根なら見られます。
アンキローシス(骨癒着)の場合は歯の根の周りが一様な模様像として、映ります。
(専門でない方向けの表現です)
打診
アンキローシスの場合澄んだ音になります。
動揺
ピンセットでゆするとわずかに、正常な歯は動きます。
正常な歯根膜を持っている歯は、無理やり動かすと0.3ミリくらい
動きます。
アンキローシスの場合は、びくともしません。
無理な(強い矯正力)矯正学的力を加えると、圧迫側歯槽骨は硝子化変性ということが起き、かえって吸収されないために、移動しにくくなります。
牽引の場合は圧迫が起きにくいので、私はわかりません。
その他、今まで移動していた歯が移動しなくなる時は、皮質骨といい歯槽骨表面を覆う硬い骨を超えて動かそうとすると、抵抗に会い
それ以上は、動きません。
弱い力で、ゆっくり時間をかけて行うと可能ではあります。
正しい矯正力系では、アンキローシスはふつう起きません。
本当にアンキローシスであってもコルチコトミーという骨切で動かせる可能性はあります。
急がばまわれがよいときがあります。
いったん矯正力を掛けずにおき、しばらくしてから再開するのです。
それはしかしながら、矯正力系に、無理があった時と思ってよいでしょう。
回答3
回答日時:2012-02-08 08:03:38
アンキローシスという診断は、確定したのでしょうか。
歯が動きにくいため、その疑いがあるという段階ではないでしょうか。
なかなか動かなかった歯が、牽引方向、牽引力などを変更することによって動き始めることもあります。
4番抜歯すみですから、3番抜歯はなんとしても避けたいと担当の先生もお考えでしょう。
どうしても動かない場合、その歯を脱臼したり、再植、移植などの方法が考えられます。
さらに松山先生がおっしゃっているコルチコトミーなどにより、周囲歯槽骨ごと動かすことができるかもしれません。
歯が動きにくいため、その疑いがあるという段階ではないでしょうか。
なかなか動かなかった歯が、牽引方向、牽引力などを変更することによって動き始めることもあります。
4番抜歯すみですから、3番抜歯はなんとしても避けたいと担当の先生もお考えでしょう。
どうしても動かない場合、その歯を脱臼したり、再植、移植などの方法が考えられます。
さらに松山先生がおっしゃっているコルチコトミーなどにより、周囲歯槽骨ごと動かすことができるかもしれません。
相談者からの返信
相談者:
mikanoさん
返信日時:2012-02-10 00:46:43
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2012-02-10 11:56:46
私は親知らず以外経験したことがありません(異常歯は別です)。
質問の内容なのですが、歯科医師が種々の知識を携えて、治療にあたれることと、それを開陳しても、それがあなたの今の状況にあてはめられるかは別なことです。
ですから、お近くで普通の歯科医でも、アンキローシスは判断できることですから、セカンドオピニオンを得るのがよいと思いますよ。
3番抜歯は絶対しない方がよいと思います。
診ていないのでわかりませんが。
質問の内容なのですが、歯科医師が種々の知識を携えて、治療にあたれることと、それを開陳しても、それがあなたの今の状況にあてはめられるかは別なことです。
ですから、お近くで普通の歯科医でも、アンキローシスは判断できることですから、セカンドオピニオンを得るのがよいと思いますよ。
3番抜歯は絶対しない方がよいと思います。
診ていないのでわかりませんが。
回答5
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-02-10 12:24:29
私は、’移動させようとした歯がアンキローシスしていた’といった経験はありません。
しかしながら、アンキローシスは時折見かけますから、そういった可能性はあると思います。
術前に判断が難しい場合もあると思いますよ。
しかしながら、アンキローシスは時折見かけますから、そういった可能性はあると思います。
術前に判断が難しい場合もあると思いますよ。
回答6
回答7
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2012-02-10 14:35:54
アンキローシスの診断はかなり難しいと思います。
外傷歯などで、アンキローシスが疑われる場合には、
1.レントゲンで歯根膜腔の精査
2.打診(歯を叩いて音で判断:アンキローシスの場合には、やや金属的な音がする場合があります)
3.専用の機械による診査(ペリオテストという商品名です)
4.実際に歯つかんで揺すってみる
等の検査が一般的ですが、歯が全周に渡って、アンキローシス(骨性癒着)している場合の診断は容易でも、部分的な骨性癒着の場合には、診断がむずかしい場合もあります。
残念ながら、部分的な癒着でも、矯正歯牙移動が難しい場合は、多くなります。
一番確実な方法は、矯正装置を装着して、実際にワイヤー等で矯正移動を試みることだと言われています。
そのような事情で、治療開始前の精密検査で検出できなかったのだと思います。
実際に診ていませんので、詳しい状況は、わかりませんが、3番抜歯等の不可逆的な治療を選択しなくてはいけない場合もあると思いますが、まずは、口腔外科医とのチームアプローチなどで対応できないかを検討された方がよいと思います。
犬歯のアンキローシスケースでは、移植や、脱臼等の対応が有力な場合もあるかと思いますが、どちらかというと、犬歯周囲歯槽骨に切れ目を入れ、延長器という器具を利用して、骨ごと犬歯を外科的にゆっくり動かしていく、Distractionが有効な場合の方が多いとも思います。
ただし、3番抜歯を行い、インプラント補綴などで対応することが、総合的には無難な選択肢である場合もあると思います。
まずは、担当医とよく話し合って、納得の上で、今後の治療方針を決められてください。
外傷歯などで、アンキローシスが疑われる場合には、
1.レントゲンで歯根膜腔の精査
2.打診(歯を叩いて音で判断:アンキローシスの場合には、やや金属的な音がする場合があります)
3.専用の機械による診査(ペリオテストという商品名です)
4.実際に歯つかんで揺すってみる
等の検査が一般的ですが、歯が全周に渡って、アンキローシス(骨性癒着)している場合の診断は容易でも、部分的な骨性癒着の場合には、診断がむずかしい場合もあります。
残念ながら、部分的な癒着でも、矯正歯牙移動が難しい場合は、多くなります。
一番確実な方法は、矯正装置を装着して、実際にワイヤー等で矯正移動を試みることだと言われています。
そのような事情で、治療開始前の精密検査で検出できなかったのだと思います。
実際に診ていませんので、詳しい状況は、わかりませんが、3番抜歯等の不可逆的な治療を選択しなくてはいけない場合もあると思いますが、まずは、口腔外科医とのチームアプローチなどで対応できないかを検討された方がよいと思います。
犬歯のアンキローシスケースでは、移植や、脱臼等の対応が有力な場合もあるかと思いますが、どちらかというと、犬歯周囲歯槽骨に切れ目を入れ、延長器という器具を利用して、骨ごと犬歯を外科的にゆっくり動かしていく、Distractionが有効な場合の方が多いとも思います。
ただし、3番抜歯を行い、インプラント補綴などで対応することが、総合的には無難な選択肢である場合もあると思います。
まずは、担当医とよく話し合って、納得の上で、今後の治療方針を決められてください。
タイトル | 歯列矯正中、3番がアンキローシスで抜歯する必要性について |
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質問者 | mikanoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
矯正で抜いた・抜く予定 抜歯:3番(犬歯) 歯の異常・トラブルその他 歯列矯正の治療法 歯列矯正のトラブル |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。