[写真あり] 春から歯科医師になる予定。拡大鏡の購入について

相談者: dhidhiさん (30歳:男性)
投稿日時:2012-03-06 15:21:26
この春から、歯科医師になる予定のものです。

診療に携わるにあたり、拡大鏡を使い始めたいと考えているのですが、入門編としてどんなものを購入すればよいでしょうか。

これまでに大学の実習では拡大鏡を使ったことはありません。
まわりに使っている先生もあまりいません。
当面はエンドではなく、形成や充填での使用を考えています。

サージテルのような形状が一般的なようですが、エッシェンバッハのラボシリーズのようなものはどうなのでしょうか。(私のかかりつけの先生はエッシェンバッハです。)

また、エンド以外の治療で、拡大鏡の使用が、歯の長期的な予後にどの程度貢献しているとお考えでしょうか。(より精密な治療ができるとは思いますが、どの程度、予後に影響があるのかに関心があります。)

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-03-06 15:22:35
>入門編としてどんなものを購入すればよいでしょうか。

まずは2.5倍で良いのではないでしょうか。
特にメーカーなどはこだわらなくっていいと思います。
ライトもいらないですよ。
1万円台で通販で売っていますよ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-03-06 16:19:47
歯科臨床研鑽会で昨年の夏に行った「顕微鏡座談会Part1」で、タカタ先生が出された結論ですが、

 
1 2.5倍程度の低倍率ルーペであればどこの物でも構わない
2 4倍以上の高倍率ルーペの場合はレンズやライトなどこだわりを持ってそれなりの投資をするべし!

と言うものでした。

また、個人的には

「高倍率になればなるほど慣れが必要」

とも思っているので、細見先生が書かれているように、安い低倍率ルーペから始められるのがよろしいのではないかと思います。


個人的には日本歯科商社のガリレアンルーペがフィット感が良く、良いのではないかと思っております。
(今まで使っていた2.5倍が壊れたのでコレを買おうかと…)

http://www.dentalsupply.co.jp/


>エッシェンバッハのラボシリーズ

コレですよね。
http://item.rakuten.co.jp/meganeshop/esc_1646_2/

もともと眼鏡をかけられているのであれば、安く始めるにはよろしいのではないでしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-03-06 17:05:53
拡大鏡の使用が、歯の長期的な予後にどの程度貢献しているとお考えでしょうか。

これは難しいご質問ですね…。

同じ人間が裸眼で治療を行うのと、拡大視野で治療を行うと言う事で比較すれば、

 良く見える
   ↓
 良く観察する
   ↓
 問題点を発見しやすくなる
   ↓
 改善点を考える
   ↓
 修正を加える
   ↓
 結果、治療の精度が上がる
   ↓
 治療成績が上がる

と言う事になると思います。

良く見えても、良く観察しなければ意味は無いですし、良く観察できても問題点を問題点だと認識できなければ意味はありませんよね。
以下、改善策を持っていなければダメですし、修正を加えられる技術が必要ですよね。

そのためには日々の研鑽が必要となるわけですが、こう言った良いサイクルが身に付いてくると、「もっと勉強が必要」と感じるようになると思いますし、「技術のレベルアップが必要」と感じるようになると思います。

自然と歯科医として全体のレベルも上がっていきやすくなるのではないでしょうか。


全ての結果が、「歯の長期的な予後に貢献」するのではないかと考えます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-03-06 17:42:59
細見先生とちょっと異なるのですが・・・

2.5倍の通販で売っている1万円台のもので良いと思います(ここまで同じです)。
できたら、ライトが付けれるものがおすすめです(ここがちょっと違う)。

へたをすると、ルーペよりライトの方が高かったりしますが(笑)ライトがあった方が良く見えます(個人的経験では)。

慣れたらいいルーペに替えて・・・それからマイクロ使い始めて・・・最後はここの回答者に登録!

というステップアップ(?)がおすすめです(笑)

がんばってください!!!

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-03-06 18:31:41
私も使い始めは、安い低倍率のものなら何でもいいかと思います。
とりあえず慣れることが一番です。

エッシェンバッハのラボシリーズは私も買いましたが、倍率によっては焦点距離が短いので、患者さんにはちょっと使いにくかったです。
(単眼用ってあるんですね・・・・何かに使えないかな?)


>慣れたらいいルーペに替えて・・・それからマイクロ使い始めて・・・最後はここの回答者に登録!

私の場合、慣れたらいいルーペに替えましたが、登録してからマイクロ購入でした。

次はいいマイクロ?

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 09:24:06
おはようございます。

沼尾先生も書かれていますが、自分が作業しやすい焦点距離の物を選ぶのも大事だと思います。(形成、充填に使うのなら特に)

デモ機があれば借りて、色々使い比べてみることをお薦めします。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 10:28:11
おはようございます。

私も歯科臨床研鑽会の結論を支持しますので、低倍率なら何でもいいと思います。
当院だとマイクロと、私は高倍率なので一応サージテルですけど、衛生士にはCiの2.5倍を使わせてます。(2万円ぐらい?)

大学病院で働いていた頃、3年目ぐらいの頃に当時かっこわるかったサージテルの2.5倍を使い始めた時は随分珍しがられて、「渡辺先生は目が悪いのか?」みたいなことを言われたのが懐かしいです。

当然少しでも早くから慣れて行く方がいいですよ。



拡大鏡の使用が、歯の長期的な予後にどの程度貢献しているとお考えでしょうか。

これ逆に聞きたいのですが、肉眼で歯って見えてると思いますか?
歯医者になって時間が経つと「見えてるつもり」になる(様に自分には思える)ので、歯医者にまだなっていない今考えて貰いたいですね。

予後云々を言う以前に、よく見えてないと何も始まりませんよね?

ライティングや乾燥、ミラーテクニックなど技術的な要素ももちろん同じ様に大切ですが、そもそも歯って結構小さいと思います・・。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 10:46:12
そういう時代なんですね!

買うのであれば安い物から買うか、長い間使い続ける目的で高いのを買うかですね。

ただ一般的には先生方がおっしゃる低倍率(×2.5)などが、入門編だと聞きます。
(安いし)

今は顕微鏡に慣れてしまったので、拡大鏡は殆ど使用していませんが、昔は低倍率でも高いメーカーのものしかなく10万以下では買えなかったです。
今は選択も増えて羨ましいですね^^

色々検討してみてください。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 13:21:52
こんにちは。
安物改造マニアの田中です。


>エッシェンバッハのラボシリーズは私も買いましたが倍率によっては焦点距離が短いので患者さんにはちょっと使いにくかったです。

レンズが1枚だけのものは、基本的に虫眼鏡と同じ理屈なので、かなり見る物に近づかなければなりません。

しかし複数枚のレンズを組み合わせたものならば、レンズからおよそ30〜40cm離れたところでピントが合うように出来ていますから、そういった物を選択した方が、歯科医師が診療している姿勢を考えるといいように思います。

http://item.rakuten.co.jp/meganeshop/esc_162451/
↑↑
これなんかはオープンタイプだけどレンズ2枚構成ですね。

チラと視線をずらせば、周囲もある程度見渡せるので便利といえば便利です。
一般的にバタバタとあわただしい職場であったら、こっちの方が日常的には重宝するかも知れません。


しかし本来は逆に周囲の関係無いものが視界に入らない方が、自分の脳は集中してそこを見るので、一般的な双眼タイプの物の方が色々よく見えてくるのではないでしょうか。


それと、皆さん通販通販と書いてますが、中には歯科医院からでないと注文を受けてもらえないお店もあります。

なので、もしかしたらさらにまだ知らないモデルもあるかも知れませんね。

ライトは出来ればあった方がいいでしょうね。

私の持っている中でも、極力安い物を選んで組み合わせて改造などした物がこれ。
物によってはセールとかも絡んでいたので、これで合計2万円ちょっとでした。(ヘッドライト込み)

画像1画像1

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 13:28:12
注目するは、「よく見える」ことでは無いと思います。

「よく見なくてはならない部分」が「よりよく見える」という事です。


結局のところ「何処を見なければならない」のかをきちんと勉強出来ていなければ、拡大鏡やマイクロ使ったところで治療の成果は、「見るべき所」をよく解っていらっしゃる裸眼診療の先生に容易く負けてしまいます。


反して、それでもよく「見える」価値は高いです。
何故なら、見ているうちにその「見落としてはいけない部分」などに気付かされる事もまた多いからです。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 13:34:30
ズーッと同じ物を使う事は多分無いともいます。
まずは手頃な物から順にそろえたらいかがでしょう?

うちの大学では、学生の実習で{保存修復)サージテルを買わせているようです。

そういった見方に慣れるという点では良いのでしょうね。

ですが、今現在何も使ったことがないのなら、まず、いろんなメーカーの物を試して使ってみることでしょうね。
デンタルショーなどに行き実際に手にとって見てみる。
それとご自分の懐具合と相談して見ましょう。

僕はめがねをしているので、一番最初に買った物は自分のめがねにつける簡単な拡大鏡でした。

それがスタートでした。

参考にしてください。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 21:28:05
マイクロスコープから拡大鏡への移行は、私には無理でした。
拡大鏡からマイクロスコープならいけると思います。

初めて買った拡大鏡は、カールツァイス製のメガネにクリップで止めるタイプでした。
軽くて安くて(1万)いいかもしれません。

ただもう販売中止かもしれません。
あとプラスチックレンズなので薬品に弱いので注意して。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: dhidhiさん
返信日時:2012-03-08 13:56:39
たくさんの回答、ありがとうございます。

拡大鏡に関しては、

・まずは2.5倍程度の低倍率ルーペ(メーカー不問)
・ライトはあるに越したことはない
・とりあえず早く慣れることが重要
・双眼タイプの物の方が集中して見ることができる

といった指摘をいただいたので、これを参考に探してみることにします。

長期予後に関しては、保存処置をした歯の寿命には、処置後のプラークコントロールの程度など様々な因子が絡んでくるので、歯の寿命というスパンで考えれば、裸眼か拡大鏡かで有意な差は生じないのではないかとの疑問があって質問しました。(エンドは別だと思います。)


>肉眼で歯って見えてると思いますか?
>よく見えてないと何も始まりませんよね?

>「よく見なくてはならない部分」が「よりよく見える」という事です。

>結局のところ「何処を見なければならない」のかをきちんと勉強出来ていなければ、拡大鏡やマイクロ使ったところで治療の成果は、「見るべき所」をよく解っていらっしゃる裸眼診療の先生に容易く負けてしまいます。

>反して、それでもよく「見える」価値は高いです。
>何故なら、見ているうちにその「見落としてはいけない部分」などに気付かされる事もまた多いからです。

>良く見えても、良く観察しなければ意味は無いですし、良く観察できても問題点を問題点だと認識できなければ意味はありませんよね。

表現は違いますが、同じ趣旨のことを指摘されていると思いました。
拡大鏡を使うことで、裸眼では得られない情報が得られ、その情報をもとに勉強し、それを拡大鏡を使用した治療に反映させる。
そのようなサイクルができれば、自ずから治療成果も優れたものになるということかと思います。

マイクロまでの道のりは遠いですが、まず、前に進むことにします。
ありがとうございました。
回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2012-03-08 14:16:19
ルーペを使うと、歯の治療の予後がどれほど変わるのか?
それは、覗くようになればわかります。

予後がどーのこーのというよりも、自分の治療の”アラ”が分かるだけでも素晴らしい進歩に繋がります。

うちには、今、
 
2.5倍サージテル
2.5倍ハイネ
3.5倍ツァイス
5倍ツァイス
マイクロスコープ

を置いておりますが、正直、2.5倍のサージテルとハイネの使用頻度が最も多いです。
ということは 手放せないということでもあります。

安いものでいいです。
でも、出来ればライトを付けましょう。

ライトが高いなら
http://www.zetadental.jp/
こういう所で格安ライトを買ってもいいです。

何にしても、一度使ってみましょう。

慣れるまでは大変だと思いますが、若いうちに慣らしておくのがいいですよ!

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2012-03-08 17:48:30
>自分の治療の”アラ”が分かるだけでも素晴らしい進歩に繋がります。

自分の弱点がわかって、それを克服していこうというモチベーションにつながるので、大いに同意します。

あと、拡大鏡の話題とはズレちゃうのですが、口腔内写真を撮るというのも早いうちからやっておくと良いかと思います。

デジタルだとパソコン上で、ものすごーく拡大できちゃうので自分の”アラ探し”を後からでもできるようになります。

ですよね、タカタ先生? (^^)

※ 画像は歯界展望2012年1月号の高田先生の記事の一部です

画像1画像1

回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2012-03-08 18:04:11
っっと〜〜!!  吉岡先生、恥ずいです!

回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2012-03-08 18:16:19
>あと、拡大鏡の話題とはズレちゃうのですが、口腔内写真を撮るというのも早いうちからやっておくと良いかと思います。

賛成です。


>ですよね、タカタ先生? (^^)

私も鬼教官タカタ先生に習いました。
連載は必見です。


あと、ルーペにライトはつけるべきだと思います。
やや立体的に見えて、とても便利になります。

安いと7千円くらいで買えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: dhidhiさん
返信日時:2012-03-09 21:18:25
口腔内写真もスキルアップに役立つのですね。
いろいろと指摘いただきありがとうございます。

拡大鏡を使う必要性、重要性が自分なりに整理できた気がします。
本当にありがとうございました。



タイトル [写真あり] 春から歯科医師になる予定。拡大鏡の購入について
質問者 dhidhiさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 材料・機材関連
その他(写真あり)
回答者




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