根管治療後から続く違和感と次回治療までの間隔、詰め物について

相談者: maruoさん (36歳:男性)
投稿日時:2012-03-06 00:54:00
先月11日に右側上顎7番抜髄し、先月17日、24日に根管内の消毒を行ってもらいました。

今後の治療方針については、残っている歯の部分が多いためコアを立てることはせず、レジンを詰めその上に銀のインレーをして治療終了するとのことでした。(クラウンについて確認したところ、クラウンをすれば歯の周囲をさらに削ることになるので、噛むときに力の入る部位のみインレーを入れたほうがよいとの話でした。)

先生の説明にも納得し、このサイトの他の質問を拝見してもコアを立てないで済むならばそのほうがよいとのご意見も多いようなので、治療方針自体に疑問はありません。

ただし、現在の状況として、普段の生活や食事中でもご飯などは咀嚼しても痛みなどないのですが、漬物、根菜の煮物など歯ごたえのある物を噛むときは痛くないものの神経に触れているような違和感があります。

また、1週間ほど前より大きな声で話した時に、治療中の歯に特定されるかは分からないのですが、微かに響くような感覚があります。

このことを先生に伝えたところ、違和感があるのであればもう少し様子を見て(再度の消毒をすることはせず)、違和感のなくなった時点で次(レジンを詰める行程)に進もうとのことでした。


そこで、

(1)現時点で抜髄から20日以上ほど経っていますが、多少の違和感は残るものなのでしょうか?

また、現在は借り詰め(白いもの)が入っており、この段階では違和感があるのは当然で、一般的にインレーまで入れれば違和感はなくなるのでしょうか?

(2)違和感がなくなるまで待つ場合でも、すでに借り詰めを行ってから1週間以上経過しており、あまりに待ち過ぎると隙間からバイ菌など入ってしまうことはないのでしょうか?


特に、(1)について、違和感が残るということは根管治療が不十分で、いっそ転院して精密治療を受けるべきなのかと大変悩んでおります。(このサイトで拝見するマイクロスコープラバーダムなどない、いわゆる普通の歯科医院での治療でしたので。)


当方、このようなサイトでの質問は初めてにつき、不勉強かつ拙い部分が多々あると思いますが、なにとぞご教授いただきたくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-03-06 01:38:27
>1)現時点で抜髄から20日以上ほど経っていますが、多少の違和感は残るものなのでしょうか?
>また、現在は借り詰め(白いもの)が入っており、この段階では違和感があるのは当然で、一般的にインレーまで入れれば違和感はなくなるのでしょうか?

違和感が残るものではないですが、残る事も有ります(中途半端な言い方ですみません)


>(2)違和感がなくなるまで待つ場合でも、すでに借り詰めを行ってから1週間以上経過しており、あまりに待ち過ぎると隙間からバイ菌など入ってしまうことはないのでしょうか?

きっちり仮封すれば問題無いと思います。
当院ではグラスアイオノマーセメントで仮封します。


個人的には症状が無くなるまで、次のステップに進むのは御止めになったほうが良いと思います。
ただmaruoさんの場合、レジン充填で終わる予定の様なので、レジン充填までして経過を診ても良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: maruoさん
返信日時:2012-03-06 06:15:47
細見先生、さっそくのご回答ありがとうございます。
心細いところ、大変励みになります。

違和感がなくなるまでは現状で様子を見たいとの気持ちはあるのですが、今の仮詰めはこのサイトでも紹介のある「ストッピング」と思われ、先生のアドバイスにあるレジン充填まで済ませる、というのは非常に良い手と思います。

ただし、レジンを詰めるということは、まず根管充填を済ませなければできないのでしょうか?

素人考えながら、もし再根管治療となった場合、根管充填していない状態のほうがよりよいとは思うのですが・・・。

差し支えなければ、このことも含めて再度アドバイスいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-03-06 06:41:58
おはようございます。

>ただし、レジンを詰めるということは、まず根管充填を済ませなければできないのでしょうか?

>素人考えながら、もし再根管治療となった場合、根管充填していない状態のほうがよりよいとは思うのですが

現状根管充填がまだされていないのでしょうか?
細見先生がおしゃっているレジン充填は、根管充填後を想定していると思います。

また、再根管治療の場合は根管充填していないほうがやりやすいです。

以上参考になさって下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: maruoさん
返信日時:2012-03-06 07:53:58
宇藤先生、朝早くからご回答ありがとうございます。

かかりつけの先生からは、現段階で根管充填までしておらず、あくまで根管内の消毒まで済ませたのみと伺っております。

このため、違和感を感じるとはいえ放置している間に仮詰めからばい菌など混入してしまわないか不安です。

ちなみに、再根管治療の場合、根管充填していないほうがよりよいとのご回答ですが、これは「よりよい」程度なのか、まったく根本的に有意であるのか、どの程度なのでしょうか?

これまた素人考えですが、

根管充填までしないメリット>仮詰めで放置の危険性

になるのだろうか?と思っております。

非常に抽象的な考えで恐縮ですが、分かりやすいアドバイスをいただければ幸いです。

重ねて、どうかよろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-03-06 09:10:38
>違和感を感じるとはいえ放置している間に仮詰めからばい菌など混入してしまわないか不安です。

グラスアイオノマーの様な、しっかりとした仮封をすれば良いと思います。


>、再根管治療の場合、根管充填していないほうがよりよいとのご回答ですが、これは「よりよい」程度なのか、まったく根本的に有意であるのか、どの程度なのでしょうか?

ここ云う再根管治療は、一度根充して調子が悪く根充を外して再治療をする事を意味しています。


>根管充填までしないメリット>仮詰めで放置の危険性

経過観察の期間(放置ではありません)によると思いますが、根管充填までしないメリットはあまりないと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: maruoさん
返信日時:2012-03-06 22:46:32
細見先生、ご回答ありがとうございます。

現在までの治療状況につき、本日かかりつけの先生に改めて確認したところ、すでに根管充填まで済ませており、レントゲンで見る限りはきれいに充填剤が入っている状態とのことでした。

私の理解の誤りで、これまで間違った前提でアドバイスをいただいてしまい、誠に申し訳なく思います。

なお、今後については、レジンではなくセメントを詰め、その上からインレーではなくアンレーをかぶせる処置を予定しているとのことでした。(これについても私の理解誤りでした。)

いろいろと前提が変わってしまいましたが、現状の仮詰めのまましばらく(といっても限度があるとは思いますが)様子を見るというのが、これまでいただいたアドバイスを踏まえての現時点での得策なのかと思います。

以上を踏まえ、さらにご意見を頂けるようでしたらぜひお教えください。

よろしくお願いいたします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 09:01:08
レントゲンで見る限りはきれいに充填剤が入っている状態
セメントを詰め、その上からインレーではなくアンレーをかぶせる処置を予定

実際に拝見していないので何とも言えませんが、文面からすると、適切な処置のような気がします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: maruoさん
返信日時:2012-03-07 20:19:19
櫻井先生、ご回答ありがとうございます。

ちなみに、このアンレーについてですが、いろいろとインターネット上の情報を見てみると、クラウンのほうが良いとする説のほうが若干多数派のように見受けられます。

今回、かかりつけの先生からはコアを立てずにアンレーで、というご説明を受けていますが、コアを立てない場合でも、やはりクラウンをかぶせるほうが全体的な強度やいわゆる「持ち」はよいのでしょうか?

神経を抜いてしまったとはいえ、むしろだからこそ、少しでも歯を長持ちさせたく、素人にも分かる範囲で理解を深めていきたいと思っております。

ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-03-07 20:36:50
はじめまして。カワサキです。

@ インレーですと、咬む面をすべてカバーしていないので、(咬頭が)破折しやすいです。
アンレーは、咬む面を覆いますので、(咬頭が)破折しにくいです。

A クラウンは、全体的な強度はアンレーに比べ、強いです。
ただ、健康な歯を削り、被せることは、土台となる歯の寿命を短くする可能性が高くなります。

B つまり、『健康な歯をなるべく削らない』のと、『咬む負担で、とこまで覆うか・金属に換えるか』のバランスを取りながら、被せ物を考えると、よろしいのかと思います。

実際に診ていないのではっきり回答しにくいのですが、“アンレー”のほうが、持ちがよさそうに思います。 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: maruoさん
返信日時:2012-03-08 05:50:33
川崎先生、ご回答ありがとうございます。

アンレーのほうが適切とのご助言、大変参考になります。

また、クラウンではなくアンレーを選択することの利点として、もし再根管治療が必要となってしまった場合に、クラウンよりも外しやすいのではないか?と素人ながら考えています。(その代わりやはり全体強度は劣るのでしょうが・・・)

実際の歯科治療現場では、クラウンよりアンレーのほうが取り外しやすいということがあるのかどうか、ご回答いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-03-08 09:29:00
>神経を抜いてしまったとはいえ、むしろだからこそ、少しでも歯を長持ちさせたく、素人にも分かる範囲で理解を深めていきたいと思っております。

とても難しいご質問ですね。


さて、どうしたら歯が長持ちするでしょうか?

大雑把に言うと

@ 歯を削らない事、削られない事
A 削って治療するならキッチリ治療する事

でしょう。


歯は細菌にさらされ、温度やpHの変化、咬合と言う力を受ける、非常に厳しい環境にあります。

僕も含めて、それらすべてをコントロールし、完璧な治療を提供できる歯科医はとても少ないと思います。
(出来ればそうありたいですが、現実問題はなかなか難しいですね)


であれば「@」を重視して「出来るだけ削る量を少なく」「プラークコントロール、力のコントロールをしっかり行う」事の方が、結果的には「歯を長持ちさせる事」につながるのではないか僕は考えます。

また、maruoさん自身も書かれているように「再治療」が必要となった時には、クラウンよりもアンレーの方が有利な事が多いです。
(「いつかはクラウン」かも知れませんが)

従って、総合的な判断として個人的には担当の先生のお考えである「クラウンよりアンレー」が適切なような気がします。
(実際に拝見しないと何とも言えませんが…)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: maruoさん
返信日時:2012-03-09 07:37:46
櫻井先生、ご回答ありがとうございます。

アンレークラウン、「歯を削る量が少ないほうが歯に良い」というのは、素人考えというより大原則的な考え方なのですね。
分かりやすいご説明ありがとうございます。

先生方のご意見を見て、このままアンレー適用で・・・という気持ちが強くなりました。

しかし、前回の診療時にかかりつけの先生から、「最終的に被せものを決定する段階で歯の状態を再確認し、必要があればコアを立てる」という話をされていたのを思い出しました。

コアを立てる=クラウンを被せる、というふうに思うのですが、コアを立ててアンレーを被せる、という措置もあるのでしょうか?

また、コアを立てるのであれば、私のように奥歯(右側上顎7番)の場合でもファイバーコアの適用をお願いしたほうがよいでしょうか?(かかりつけの先生に以前確認したところ、奥歯ならメタルコアで十分、ファイバーコアは審美的な性質のもので通常前歯にしか使わない、というお話をされていたので。)

実際の医療現場での考え方をお聞かせ願えれば幸いです。

なお、私、この「コアを立てる」という治療法に(イメージ上のものですが)恐怖感があります。歯の内部に、しかも3本も心棒を立てるとはなんとも恐ろしいことではないかと・・・。
必要ならばそうすべきなのは理屈では分かるのですが・・・。


以上、どうかよろしくお願いいたします。



タイトル 根管治療後から続く違和感と次回治療までの間隔、詰め物について
質問者 maruoさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療後の痛み
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい