[写真あり] 根管治療で次回予約が8日後。J−OPENなので不安に

相談者: necocoさん (40歳:女性)
投稿日時:2012-03-10 22:05:31
はじめまして。よろしくおねがいします。

もともと違う歯の治療に行っていて、他の虫歯も治療することにし、左下7番も虫歯になっているということでもともと神経をとっていた歯だったため、根管治療もしたほうがいいでしょうと言われ、根管のお薬を溶かす薬を入れたところ、4日後くらいからずんずんしてきたため、5日後に電話をし治療に行ったところ、膿が出てきたため綿を入れて治療は終了。

膿が出ているから詰め物を入れると膿の出るところがなくなるからということでその場では納得したものの、根管治療は菌が入らないように気をつけないといけない、もともと難しい治療といわれていたのでだんだんと不安になってきました。

次回の治療は綿をつめて8日後です。
そんなに長い間大丈夫なのでしょうか?
歯磨きもそこはあまりしないようにしているし、なにより衛生面で悪いですよね。
週明けにでも電話をしていこうとは思っていますが、次回の治療日が決まっているのに早めに行って変に思われないかが不安です。

何と言ってお願いするのがいいのかと考えているのでアドバイスください。
一回J-OPENにすると3日後も8日後も同じなのでしょうか?

また綿が取れたらそのままでもいいし、自分で綿をいれてもいいといわれましたが、綿を入れたほうがいいでしょうか?

膿が出たのはどうしてでしょうか?
もともと痛くもなんともない虫歯だったのに、J-OPENにして帰宅するときは行くときとは比べ物にならないくらいの痛さでたまりませんでした。

現在痛みは少ししかありません。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-03-10 23:18:20
necocoさまこんばんわ。

左下7番が急性炎症を起こして根管開放をしているため心配になっているようですね。

もし根尖まで穿通しているなら、開放していれば痛みはなくなってくると思います。
それ自体で今後の予後が悪くなる治療方法ではありません。

もし解放したため予後不良になるのならJ−Openが原因ではなくて、根管形成が正確にできていないのが原因だと考えています。

参考になさってください。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-03-11 01:10:49
過去類似のご相談も多いので、J-OPENに関しては色々な考えがあり、されること自体は日本では一般的だということは少し検索されればご理解頂けると思います。

個人的には、こういったメリットも少ないのに根管内の細菌をわざわざ複雑化させる治療(?)は断固反対ですが、100歩譲っても出来るだけ早めにアポイントを取り直して、可及的に根管内の洗浄や緊密な封鎖は必要だと思います。
・・というのが現代の欧米の専門医の標準的な考え方になるだろうと思います。
(因みに時間経過とともに菌の種類は変わって行って全体として成熟していきますので、日数的にも遅いよりは早い方がいいと考えられますが、数日以上経つと変化のスピードは非常に緩やかになると思います。)



1980年代ぐらいだと細菌に配慮した無菌的処置よりも根管形成(根管内の歯質を削ること)や根管充填(根管内を樹脂で埋めること)の方が重要ではないか、という考え方も議論されていた様ですが、器具が発達した現代でも根管の中を削って清潔にすることや、隙間なく充填することは到底不可能だと言うことが今はよく知られています。
(根管形成は感染歯質の除去以外にも消毒液・薬の到達性の改善目的もあるので重要な行程のひとつではあります)



また消毒も、何を使ってどれだけ念入りに行っても完璧な無菌化というのは理論上無理だと考えられますので、プラーク唾液、血液などからは出来るだけ隔離して、余計な細菌を新たには入れない、というのが原則です。

ですが日本ではJ-OPENも保険で認められている立派な治療法のひとつですし、根管治療自体重要視されていません。
そういった価値観の中でもそこそこの治療成績が出ているのが実状なので、上述した様な専門医の常識が広く周知されているということはありません。

こういった話は経験のある歯科医よりも、たぶん専門知識のない一般の人の方が理解しやすい話でしょうね。



>根管治療は菌が入らないように気をつけないといけない、
>なにより衛生面で悪いですよね。

・・ということだと思います。



患者さんの立場で根管治療の成功率を上げたいと思う場合は、先生にどうお願いするかとか、保険とか自費とか技術の上手い下手以前に、担当の先生が細菌感染に対して配慮されているかどうかが重要だと思います。

ですからこれは個人的意見ですが、細菌感染に対して配慮が不十分と思える先生に、配慮して下さいと頼んでも意味はないと思います。
(※細菌感染への配慮、と言うのは根管治療の開始時から差し歯が入るまでの間ポイントが山ほどあります)



緊急でJ-OPENをしたとしても、ラバーダムをしなかったとしてもマイクロスコープがなかったとしても根管形成が下手だとしても、

『新たに細菌感染をさせるべきではないし、今ある細菌は出来るだけ取り除いて、出来る限り再感染させない様にしなくてはならない』

という気持ちの強い先生がこの治療の分野ではいい先生だと思います。



以上はあくまでも個人的意見で、少数派です。
同業者には袋だたきにされる可能性大ですが・・

不安を煽る様で良くないとも思いますので参考程度とされて下さい。

実際問題いい加減に治療しても治るときは治りますし、一生懸命配慮してやっても治らないこともありますので、そんなものです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: necocoさん
返信日時:2012-03-11 10:26:08
山田先生、渡辺先生 ありがとうございます。

なれない育児中で、そんな中での歯痛と治療への不安でちょっと気持ちに余裕がなくなっていました。

回答いただき、気持ち的に落ち着きました。
本当にありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-03-11 11:55:19
こんにちわ。

個人的にはいい加減な治療で感染根管が治るとは思えません。
治るものも治らないでしょう。

回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-03-12 09:57:56
私も平成19年に openにした治療例があります。
来院されたとき、既に openになっていたのと、清掃した後に排膿が60分しても止まらなかった(稀だと思います)からです。
経過は追っていますが、予後は現在のところ良好です。

necocoさんの場合も、これまでの治療(open)よりも、今後の治療の方が遥かに大切なものに思えます。

20年前には根管開放は一般的なものでした。
でも、最近では「可能な限り、行わない」といった考え方の先生が増えてきていると思います。

但し、日本の実情(短時間に効率を求められる)としては、決して、その処置法を否定するわけにはいきません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-03-12 10:06:39
藤森先生の意見に賛成です。

基本はOPENにしない方がいいのですが、排膿する人では1時間近く排膿してきます。
http://www.youtube.com/watch?v=MFm6Tf2te_Y

我々医療人も理想だけを追求したいのですが、やはりそこには経済が絡んできてしまいます。
根の治療費は2回目以降、200円程度です。
(これで材料費、人件費、技術料などが入っています。)

OPENを推奨している訳ではなくしないとやっていけないケースもあるということです。

ただ、痛みがあるから闇雲にOPENは反対派です。


去年の大学の実習帳を頂きましたが、まだ大学ではJ-OPENを教えていますし絶対的禁忌というものではありませんので、あまり心配し過ぎない方がいいと思いますよ。

次回消毒液で徹底的に洗ってもらえばいいと思います。


おだいじに

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-03-12 13:04:17
お言葉ですが、私の場合は経済を考えて開放しているわけではありません。
必要があるからこそ開放しているのです。

たまたま現在開放していて自覚症状がなくなったので、今日仮封した症例があるので写真を掲載しておきます。


経過は

2月13日 強い痛みがあるとの事で急患で来院、コア、根充剤を除去して開放、投薬をして終了。

2月21日 根管形成 自覚症状が残っていたため開放のまま終了。

2月27日 依然として痛みがあったので抗生剤の処方のみ、開放のまま。

2月28日 膿瘍を作ってきたので切開排膿、開放のまま。

3月2日 まだ違和感が残っているとの事だったので根管洗浄して開放のまま。

3月12日 本日、違和感がなくなったとの事なので水酸化カルシュウム貼薬の上仮封。

これほど長引くのは珍しいですが、必要があって開放していました。

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-03-12 13:07:12
画像です。

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-03-12 13:23:21
すみません、「必要性」の意味が分からないのですが・・

このケースだけで想像するとしたら、初診時に開放したから自覚症状が残り(2月21日)、痛みが出て(2月27日)、膿瘍まで作って(2月28日)、かえって時間がかかった、という、ただややこしくしてるだけの話に見えますが・・

初診(2月13日)の時点で時間をかけて十分に消毒(と、そのための根管形成)することが出来ていれば大体は症状が消失すると思いますので、順調に行けば翌週根管充填出来ていたかも?知れませんね。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-03-12 14:26:26
こんな若造がいうのも変ですが、

>必要があって開放していました。

いいと思います。

我々の仕事は患者さんの苦痛ができるだけ少なくなるようにして、歯を残すことですから。

ただ、赤字が続く医療は私の中では「なし」です。
(これも先生毎の考えでいいのではないでしょうか!?)
 

渡辺先生・・・

水掛け論になりますよ^^;
私も山田先生の『必要』とは何を基準に必要と言っているのかさっぱり分りませんが。。。


因みに去年は開放したの1ケースもありませんでした。

今年は先月1時間以上排膿、出血が続き開放しようか迷いましたが、1時間15分後排膿が止まったので水酸化Ca貼薬で仮封をしました。

その方も3回目には根管充填して今は経過を見ています。


山田先生の術式が悪いとは思っていませし、結果症状なく歯が残ればいいと思います。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2012-03-12 15:57:09
>ただややこしくしてるだけの話に見えますが・・

もう一度経過をお読みになってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: necocoさん
返信日時:2012-03-12 16:30:29
山田先生、渡辺先生、藤森先生、井野先生ありがとうございます。

先生によって方針が色々ありますね。
保険内の限界での治療というのもわかりました。

歯は生きていくのに大切で、なくしたくないもの。
私も歯を抜かないといけなくなるのが怖くてあせりましたが、うまくいくことを信じて通院します。

保険治療しながら、追加料金でラバーダムを使用できたりできればいいのになと思います。

私としては綿をつめて経過をみるってことが通常行われている治療ということが分かり、安心しました。
先生によって色々と意見があるようですが…

先生方にはお忙しい中、丁寧に返信いただき本当に感謝してます。
ありがとうございました。
これからの歯科治療の向上をよろしくお願いします。
回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2012-03-12 17:58:34
保険治療しながら、追加料金でラバーダムを使用できたりできればいいのになと思います。

これは残念ながら混合診療に抵触してしまいますね…。^_^;




タイトル [写真あり] 根管治療で次回予約が8日後。J−OPENなので不安に
質問者 necocoさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
その他(写真あり)
根管開放(J-OPEN)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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