[写真あり] 左上4番のクラウンと土台の選択に迷っています

相談者: あや1904さん (30歳:女性)
投稿日時:2012-03-09 22:19:35
昨年の年末から左上4番の虫歯を神経を抜き、根の治療をしてきました。
やっと最終の根の薬を入れ、次は土台を形成し型を取る予定です。

現在治療中の歯科は、ハイブリッドセラミックの取扱いが無く、保険外だとセラミック10万か、メタルボンド8万の選択になります。


質問@
歯科に確認すると、土台は別途請求との事ですが、ゴールド5万とパラ2万は普通でしょうか。

質問A
セラミック・メタルボンドの土台は、保険の物だと無理があるのでしょうか。
ハイブリッドセラミックを取り扱っている歯科への転院も思案中ですが、土台を保険・保険外で悩んでいます。

質問B
とりあえず、保険の硬質レジンを入れ、1年後にセラミックへ変えるとなると、土台が保険の銀では適合しないのでしょうか。

質問C
保険の硬質レジンを入れるのであれば、ハイブリッドセラミック4.2万を入れる方が良いのか・・・土台も含めて大幅な価格を教えて下さい。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-03-09 23:30:47
>@歯科に確認すると土台は別途請求との事ですが、ゴールド5万とパラ2万は普通でしょうか。

普通と云うのは、相場に比べて値段的な事をお聞きしたいのでしょうか?

特に高いとは思いません。


>Aセラミックメタルボンドの土台は、保険の物だと無理があるのでしょうか。

無理は有りませんが、基本保険外補綴物のコアは自費になります。
材料を保険の物にしても保険請求は出来ません。


ハイブリッドセラミックを取り扱っている歯科への転院も思案中ですが、土台を保険・保険外で悩んでいます。

上述の通りです、補綴物が自費ならコアも自費です。


>Bとりあえず、保険の硬質レジンを入れ、1年後にセラミックへ変えるとなると、土台が保険の銀では適合しないのでしょうか。

適合しなくは無いですが、光の透過性が良いセラミックでは土台に銀が入っていれば、審美的には問題が有るかもしれません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-03-09 23:43:29
≫≫質問@ 歯科に確認すると土台は別途請求との事ですが、ゴールド5万とパラ2万は普通でしょうか?

※ 相場より、5割くらい高いと思います。
しかし、自費の治療は、材料の値段だけでなく、歯科医師の治療技術も加味されます。 


≫≫質問A セラミックメタルボンドの土台は、保険の物だと無理があるのでしょうか?

※ 根の状態にもよりますが、無理はない(問題ない)と思います。
土台は、パラ・ゴールドのほかに、『ファイバー ポスト コア』も、オススメです。
パラやゴールドのコアにお金をかけるのであれば、この、『ファイバー ポスト コア』が、オススメです。


≫≫質問B とりあえず、保険の硬質レジンを入れ、1年後にセラミックへ変えるとなると、土台が保険の銀では適合しないのでしょか?

※ 適合すると思います。


≫≫質問C 保険の硬質レジンを入れるのであれば、ハイブリッドセラミック4.2万を入れる方が良いのか・・・土台も含めて大幅な価格を教えて下さい。

※ ハイブリッドセラミックが、いいと思います。 
僕の医院では、
ファイバーポストコア  …… ¥20,000−
ハイブリッドセラミック …… ¥50,000−
です。


ご参考までに。まあ、価値観の問題だと思います。
『とりあえず、の治療で、安かろう、悪かろう……』は、避けた方がいいと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-03-10 09:09:25
土台から治療が必要とのことでお悩みのようですね。
根っこの歯質の残り具合も、土台選択の参考になりそうですね。

あまり歯質が残っていないようなら、破折の心配もあるので、ファイバーコアも有効になると思います。

その辺の状況も、担当の先生とよくお話いただくとよいですね。

お大事になさってください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-03-10 11:55:22
あや1904 さん、こんにちは。

個人的には、水澤先生が仰っているファイバーコアに1票。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-03-10 12:35:24
保険の「硬質レジン」というのは、レジンジャケットクラウンという意味でしょうか?

であれば、ハイブリッドセラミックとモノとしては大差ないと思います。

ただ中途半端に白さ「だけ」を叶える治療をするぐらいなら、保険でメタルを使った方がモノとしては安心出来ると思いますよ。

ルールの話、金額の話は他の先生方のコメントの通りです。
コアの金額はそんなものだと思うのですが、その上に被せるクラウンの種類によっても選択は変わりますね。



水澤先生、小林先生>そうですか?

破折が心配なほど歯質が十分にない場合(第一選択としてはエクストルージョンクラウンレングスニングで良いとは思うのですが)のコアの選択は、私はメタルが優先です。

昔の回答で高田先生が文献レビューされてましたが、壊れるまでの限界が高いのはメタル(その代わり壊れ方が歯根破折)ですし、ファイバーコアフェルール不足でどのみち適応外ですが、壊れる(コアが折れて歯根は残る)のがあまりに早いイメージです。

レジン部が折れてファイバーポストだけ残って・・とかになると結構厄介な感じもしますし、根が残ったから再治療、と言ってもそれで改善するなら最初からオペをするなりメタルコアにするなり・・という、話がリセットされるかむしろ状況が悪くなるだけの気がするのですがどうなんでしょう。。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-03-10 13:21:38
ご質問を読む限り、あや1904 さんの左上4番に破折が心配なほど歯質が十分にないとは考え難いかと思います。

もちろん、必要があれば、エクストルージョンクラウンレングスニングを行います。
http://www.araki-dc.net/hawonokosu.shtml
どちらも私が携わった症例ではありませんm(_ _)m

あくまでも実感ですが、写真のような場合、メタルコアよりもファイバーコアの方が、より長期に保存できるような気がしています。
破折線を接着するイメージでしょうか。

エビデンスがありましたら、ご教示ください。

画像1画像1

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-03-10 15:15:37
ご相談ありがとうございます。

ファイバーコアご推薦の回答が多いようですから、私もあえて回答しますと、
メタルコアが基本という考えです。


>質問@歯科に確認すると土台は別途請求との事ですが、ゴールド5万とパラ2万は普通でしょうか。

回答

土台は別途請求と、治療費にとくに違和感はありません。
土台はとても重要です。



>質問Aセラミックメタルボンドの土台は、保険の物だと無理があるのでしょうか。

回答

物理的に無理はありません。
すっぽりかぶせられます。

社会的に、保険規則上は無理です。


見えるかぶせ物だけお金をかけ、見えない部分にお金をかけないというお考えでしょうか。

生物学的に、もし治療目的としてベストを目指すのであれば、土台という基礎部分をおろそかにして、それに見せる物を支えさせて安心なのかと問われれば、無理がありそうです。



ハイブリッドセラミックを取り扱っている歯科への転院も思案中ですが、土台を保険・保険外で悩んでいます。

もしきれいにするだけではなく、長持ちさせたいのであれば土台を妥協せず製作するべきです。

ビルを建てるときに、液状化現象が起きる柔らかい砂地に、木の杭をトンカチで入れただけで作るより、多数の鉄骨を何十メートルも深く入れてから支えた方が、ビルが長持ちすると思います。



>質問Bとりあえず、保険の硬質レジンを入れ1年後にセラミックへ変えるとなると、土台が保険の銀では適合しないのでしょうか。

回答

適合とは、かぶせ物をキャップのようにはめられるか?というのであればできます。

長期的な視点で、1年後とか5年後とか、段階的に良くしていこうというお考えであれば、正しい根の治療、次に正しい土台、というように基礎から積み上げる計画が一番確実です。

1年後や5年後に歯が残っていなかったら、計画倒れとなるからです。



>質問C保険の硬質レジンを入れるのであれば、ハイブリッドセラミック4.2万を入れる方が良いのか・・・土台も含めて大幅な価格を教えて下さい。

回答

4番に保険の硬質レジンはふつう認められていません。
硬質レジンもハイブリッドセラミックも基本的な性質はプラスチックです。
その歯や他の歯を守る性能は大きくありません。

短期的には違いが出ませんが、長期的な目的には価格的に妥協した治療の分類に入ることが少なくありません。



余談ですがメタルコアについて:

ノア先生の回答の通り、ファイバーコアの方が優れている実証はありません。
そういう結論の論文は出ていますが、突っ込みどころ満載で研究自体の信頼性が確かめられておりません。

メタルコアで歯が割れることが多いとも言われていますが、巷のメタルコアで正しく製作された物を見ることはほとんど皆無です。
正しくなければかえって歯の寿命を縮めます。

逆に正しいメタルコアは安心できます。
私個人的な結果でもゼロではありませんが、30年くらいはほとんどの歯が割れていません。


巷のメタルコアの問題は、まずほとんどが短かすぎます。

短いコアはその咲きにおう力の集中が怒り、急速に歯の寿命を特に縮めます。
レントゲンで見ればすぐ分かりますが、過去の判例でも医学的基準に鑑み、コアの短いことで過失が認められています。

他に、直径が太すぎて歯が薄くなりすぎていたり、横幅の角度が大きすぎたり、コアの表面も凸凹で、先が角張っていたり、回転防止機構が全くなかったり、適合がぶかぶかであったり、根の中との接着に問題があったりします。

それならば、とうぜん歯は折れやすくなります。

日本ではかなり厳しい歯も残す方向ですが、その場合はコアの設計・製造・装着で運命が決まります。

海外で抜歯せず治療しているような歯がとても残っている良い程度ならば、ファイバーコアでも良いと思いますし、グラスファイバーはなくても良いこともあると思います。

その中間では、歯の根の上にフェラール(タカタ先生の師匠N先生はこう発音しなさいとおっしゃってました)があれば効果的という基準があります。


ファイバーコアについては、たわみや弾性限と剪断応力、象牙質レジンとの熱膨張係数が最大10倍異なる問題点、歯間部と状況が異なり細い根管の先までの各種処理の問題、それをクリアできたとしてもリーケージが多い歯根内の接着の困難さ、等について議論が全くないままに、メリットだけが一人歩きしている現状です。


ちょっとマニアックな脱線をしてしまいましたが、回答のポイントとして、私はかぶせ物も土台も同じくらい大事だと思っております。
そして順番は基礎ですから、今は土台を大事にした方が良いような気がしております。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-03-10 23:28:37
渡辺先生ご指摘ありがとうございます。

私の今までの診療では、メタルコアが圧倒的に多く最近になってファイバーコアを使う機会が出てきました。
なので選択肢の一つになろうかという考えであります。

渡辺先生やさがら先生のご意見をお伺いできてそうなんだ。と 、またひとつ勉強になりました。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-03-11 00:04:17
脱線しまくりですみません。

ご指摘という様なものではないのですが、単純に疑問に感じたので^^;
(小林先生のご指摘で気づきましたけど、破折が心配な訳ではなかったのですね・・ややこしくしてすみません)

メタルコアで、さがら先生のおっしゃる様な奇麗なのが作れるだけの歯質があるなら、慎重に作るファイバーコアでもレジンビルドアップでもセメントでも何でも長持ちすると思うのですが、問題なのは小林先生がアップされた写真の様な状態の時ですよね。
(因みに現状ではファイバーコアも、テクニカルエラーが軽視できません・・)

さがら先生のおっしゃる様に、日本では土台が軽視され過ぎてるがために、あとで問題が大きくなってややこしくなってるという実感はありますね。

つまり、

>今は土台を大事にした方が良いような気がしております。

に同意です。

ただ本質的には値段や素材の問題ではないので、そこよりも担当して頂く先生が信頼出来そうかどうかの方が本来はポイントになるかと思います。




タイトル [写真あり] 左上4番のクラウンと土台の選択に迷っています
質問者 あや1904さん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(写真あり)
お勧めの土台(コア)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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