歯列矯正中、4番抜歯で左右上2番の矮小歯を抜髄し被せる場合
相談者:
yosaquさん (24歳:女性)
投稿日時:2012-03-21 18:24:55
いつも参考にさせていただいております。
上下顎前突で矯正中です。
現在、下の4番二本を抜歯して下顎のみ装置を付けています。
上顎は、2番が二本とも矮小歯なので2番を抜くか4番を抜くか先生と話し合い中です。
初めは2番を抜く予定でしたが、舌が大きいため後戻りが心配されるとのことで4番を抜歯し、2番に被せ物をする案が有力です
先生もとても信頼出来る方なので4番を抜歯しようかと考えているのですが、2つ気になる所があるので、教えていただきたいです。
ひとつめに。
4番を抜く場合、2番の神経を抜いて被せ物をする必要があると言われたことです。
これはいつも通っている歯医者さんで言われたのですが、神経を抜いた場合、歯にどんな影響があるか知りたいです。
ふたつめに。
被せ物をした場合どのようなメンテナンスが必要になるのか知りたいです。
矯正の先生は、最後はわたしの判断に任すといってくださっているのですが、一生のことなので、色んな方の意見を聞いてから決めようと思い相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。
上下顎前突で矯正中です。
現在、下の4番二本を抜歯して下顎のみ装置を付けています。
上顎は、2番が二本とも矮小歯なので2番を抜くか4番を抜くか先生と話し合い中です。
初めは2番を抜く予定でしたが、舌が大きいため後戻りが心配されるとのことで4番を抜歯し、2番に被せ物をする案が有力です
先生もとても信頼出来る方なので4番を抜歯しようかと考えているのですが、2つ気になる所があるので、教えていただきたいです。
ひとつめに。
4番を抜く場合、2番の神経を抜いて被せ物をする必要があると言われたことです。
これはいつも通っている歯医者さんで言われたのですが、神経を抜いた場合、歯にどんな影響があるか知りたいです。
ふたつめに。
被せ物をした場合どのようなメンテナンスが必要になるのか知りたいです。
矯正の先生は、最後はわたしの判断に任すといってくださっているのですが、一生のことなので、色んな方の意見を聞いてから決めようと思い相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2012-03-21 19:00:46
yosaquさまこんばんわ。
両顎前突で矯正治療を始められて4番を抜歯したら矮小歯を残して矯正治療が終わってから被せ物をするとの事ですね、個人的にはそのままにしておくことをお勧めいたします。
削ってしまえばあとで色々トラブルを抱え込むことになりかねません、ましてや抜髄するなんてもってのほかだと思います。
いくら歯医者が勧めても削るのは避けたほうがいいと思います。
両顎前突で矯正治療を始められて4番を抜歯したら矮小歯を残して矯正治療が終わってから被せ物をするとの事ですね、個人的にはそのままにしておくことをお勧めいたします。
削ってしまえばあとで色々トラブルを抱え込むことになりかねません、ましてや抜髄するなんてもってのほかだと思います。
いくら歯医者が勧めても削るのは避けたほうがいいと思います。
回答2
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2012-03-21 19:08:12
神経を取ると、歯根破折や感染根管になるリスクがあります。
矮小歯の形態や大きさにもよりますが、あまり削らないでセラミックラミネートベニヤなどで対処できるかもしれません。
できれば神経は残したいところですね。
担当医と相談してください。
もし矯正治療専門の医院ならば連携が取れる医院を紹介してもらって相談してください。
ご参考まで・・・
矮小歯の形態や大きさにもよりますが、あまり削らないでセラミックラミネートベニヤなどで対処できるかもしれません。
できれば神経は残したいところですね。
担当医と相談してください。
もし矯正治療専門の医院ならば連携が取れる医院を紹介してもらって相談してください。
ご参考まで・・・
回答3
川崎歯科クリニック(中野区大和町)の川崎です。
回答日時:2012-03-21 20:36:51
そうですね…… 山田先生・杉原先生のいわれる通りです。
神経は、なるべく取らない方がいいです。
@ 神経を取ると、栄養が歯にいかなくなり、枯れ木のようにもろくなる(歯根破折をおこす)
A 神経をとると、痛みを感じなくなり、被せ物の中に虫歯ができての、気付かない。
B 神経の治療は、100%の成功率ではない。
(『歯髄は、最高の根充材である』)感染根管になる。
などの、リスクが考えられます。
担当の先生と、よく、相談してみましょう。
神経は、なるべく取らない方がいいです。
@ 神経を取ると、栄養が歯にいかなくなり、枯れ木のようにもろくなる(歯根破折をおこす)
A 神経をとると、痛みを感じなくなり、被せ物の中に虫歯ができての、気付かない。
B 神経の治療は、100%の成功率ではない。
(『歯髄は、最高の根充材である』)感染根管になる。
などの、リスクが考えられます。
担当の先生と、よく、相談してみましょう。
回答4
仙台東口矯正歯科(仙台市宮城野区)の堀内です。
回答日時:2012-03-21 23:10:33
「2番矮小歯」にも、様々な大きさや形態があります。
非常に小さい場合には、ほんの少し削っただけでも神経に達してしまうため、補綴物を装着するためには、抜髄(神経をとる)が必要な場合もあります。
また、形態的な面からは、矮小歯でも、「近遠心幅が狭くても、頬舌幅が大きい(栓状歯)」場合もあります。
もし、頬舌幅が著しく厚い場合には、上顎前歯唇面を審美的(1番と2番の唇面が真っ直ぐになるように)配列すると、頬舌幅の厚い上顎2番矮小歯(栓状歯)舌側と下顎前歯の先端が干渉してしまいます。
そのような問題が予想される場合には、補綴的対応では、2番の神経を抜髄することを前提に、大幅に歯質を削合し、頬舌幅が薄い補綴物が装着する場合もあります。
または、矯正移動で対応する場合には、上顎2番が1番より前に飛び出るような配列にすることで、抜髄を避けることができる場合もあります。
ただし、上顎前歯部はもっとも目立つ部位ですので、そのような対応の場合には、審美面で満足できない場合もあると思います。
ただし、他の先生も指摘してますが、2番の形態によっては、
@ 削合をしないで、レジンというプラスチックで形態修正
A 神経を抜かない程度に削って、ラミネートベニアなどの補綴物を装着
という対応が可能な場合もあります。
もし、どうしても2番の抜髄をしなければ、2番を審美的に配列することが難しいという場合には、4番の代わりに2番を抜歯するという選択肢にもメリットがあります。
ただし、2番抜歯を行った場合には、3番(犬歯)が2番の位置に配列されます。
その場合にも、審美的な満足が得られない場合もあります。
また、歯の長期予後という観点からは、3番には、側方運動時に、他の側方歯を守る役割があります。
(『犬歯誘導』と呼ばれます、詳しくはネットなどで調べてください)
2番抜歯の場合、4番が3番の位置に配列されますが、4番は3番と比較すると、歯根が短く、側方力に対して、力学的に弱い歯であるため、4番が3番の役割を担う場合には、長期的に問題が発生する場合もあります。
いずれにしろ、実際に診ている担当医は、「現在の問題点」、「2番抜歯・4番抜歯対応それぞれの利点・欠点」、「補綴治療の選択肢」等をもっとも理解していると思います。
納得できるまで、担当医から説明していただいて、充分に情報を集めてから、慎重に方針を決定されてください。
なお、他の先生も繰りかえし御指摘していますが、2番の神経を抜く(抜髄)という選択肢は極力避けられたほうが無難だと思います。
神経の治療(根管治療)は失敗する場合もあります。
もし4番抜歯をした後に、2番の抜髄治療の予後が悪い場合には、最悪2番も抜歯することになります。
その場合には、2番欠損部の補綴のために、1番と3番を削って、ブリッジで補綴というような悪循環が発生します。
当然、削合した1番と3番の長期的な寿命は短くなり、1番と3番を失った場合には、若くして義歯(入れ歯)が必要になるかもしれません。
ご参考にしてください。
非常に小さい場合には、ほんの少し削っただけでも神経に達してしまうため、補綴物を装着するためには、抜髄(神経をとる)が必要な場合もあります。
また、形態的な面からは、矮小歯でも、「近遠心幅が狭くても、頬舌幅が大きい(栓状歯)」場合もあります。
もし、頬舌幅が著しく厚い場合には、上顎前歯唇面を審美的(1番と2番の唇面が真っ直ぐになるように)配列すると、頬舌幅の厚い上顎2番矮小歯(栓状歯)舌側と下顎前歯の先端が干渉してしまいます。
そのような問題が予想される場合には、補綴的対応では、2番の神経を抜髄することを前提に、大幅に歯質を削合し、頬舌幅が薄い補綴物が装着する場合もあります。
または、矯正移動で対応する場合には、上顎2番が1番より前に飛び出るような配列にすることで、抜髄を避けることができる場合もあります。
ただし、上顎前歯部はもっとも目立つ部位ですので、そのような対応の場合には、審美面で満足できない場合もあると思います。
ただし、他の先生も指摘してますが、2番の形態によっては、
@ 削合をしないで、レジンというプラスチックで形態修正
A 神経を抜かない程度に削って、ラミネートベニアなどの補綴物を装着
という対応が可能な場合もあります。
もし、どうしても2番の抜髄をしなければ、2番を審美的に配列することが難しいという場合には、4番の代わりに2番を抜歯するという選択肢にもメリットがあります。
ただし、2番抜歯を行った場合には、3番(犬歯)が2番の位置に配列されます。
その場合にも、審美的な満足が得られない場合もあります。
また、歯の長期予後という観点からは、3番には、側方運動時に、他の側方歯を守る役割があります。
(『犬歯誘導』と呼ばれます、詳しくはネットなどで調べてください)
2番抜歯の場合、4番が3番の位置に配列されますが、4番は3番と比較すると、歯根が短く、側方力に対して、力学的に弱い歯であるため、4番が3番の役割を担う場合には、長期的に問題が発生する場合もあります。
いずれにしろ、実際に診ている担当医は、「現在の問題点」、「2番抜歯・4番抜歯対応それぞれの利点・欠点」、「補綴治療の選択肢」等をもっとも理解していると思います。
納得できるまで、担当医から説明していただいて、充分に情報を集めてから、慎重に方針を決定されてください。
なお、他の先生も繰りかえし御指摘していますが、2番の神経を抜く(抜髄)という選択肢は極力避けられたほうが無難だと思います。
神経の治療(根管治療)は失敗する場合もあります。
もし4番抜歯をした後に、2番の抜髄治療の予後が悪い場合には、最悪2番も抜歯することになります。
その場合には、2番欠損部の補綴のために、1番と3番を削って、ブリッジで補綴というような悪循環が発生します。
当然、削合した1番と3番の長期的な寿命は短くなり、1番と3番を失った場合には、若くして義歯(入れ歯)が必要になるかもしれません。
ご参考にしてください。
回答5
回答日時:2012-03-23 08:33:54
>舌が大きいため後戻りが心配されるとのことで
上下顎前突と言うことですから、大幅な前歯の後退を計画していると思います。
2番を抜くと舌による後戻りが大きいというのは私にはよく理解できません。
4番抜歯なら後戻りは少ないのですか。
そもそも治療計画では2番を抜いたときと、4番を抜いたときの前歯の後退量は同じなのでしょうか。
担当医にもう一度話を聞いてみてください。
患者さんの最終判断に任せるとは言うものの、それぞれの利欠点をしっかり説明していただいた上での話しになります。
上下顎前突と言うことですから、大幅な前歯の後退を計画していると思います。
2番を抜くと舌による後戻りが大きいというのは私にはよく理解できません。
4番抜歯なら後戻りは少ないのですか。
そもそも治療計画では2番を抜いたときと、4番を抜いたときの前歯の後退量は同じなのでしょうか。
担当医にもう一度話を聞いてみてください。
患者さんの最終判断に任せるとは言うものの、それぞれの利欠点をしっかり説明していただいた上での話しになります。
回答6
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-03-23 09:40:06
もし4番抜歯(2番保存)案だとすると、2番の審美目的修復はレジン充填で行うのが最も良いと思いますよ。
場合によっては、3番にも少しだけ盛り足す必要があるかもしれません。
また、通常は保険適用されないと思います。
場合によっては、3番にも少しだけ盛り足す必要があるかもしれません。
また、通常は保険適用されないと思います。
タイトル | 歯列矯正中、4番抜歯で左右上2番の矮小歯を抜髄し被せる場合 |
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質問者 | yosaquさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 24歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の異常・トラブルその他 歯列矯正の治療法 上顎前突(出っ歯) 下顎前突(受け口) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。