9歳、含歯性のう胞と診断されたが最善の治療法は?
相談者:
yuumeさん (37歳:女性)
投稿日時:2012-03-22 01:14:13
9歳の娘が6歳から矯正中の歯医者さんに、上の左三番の歯ぐきを覆うように黒い影があるので、歯科口腔外科で診てもらった方がいいと言われました。
確かにみても触ってもプックリとしています。
奥に待機している大人の歯が生えてこない可能性があるとも言われました。
後日、歯科口腔外科で診ていただきました。
病名 含歯性のう胞 と言われました。
大きさ的に1.3pだそうです。
今なら部分麻酔で取り除けるとのことですが、これからどうしたいかで治療方法も違ってくるとのこと。
これから先これが大きくなるかもしれないし、ならないかもしれない。
でもこれがあることによって大人の歯が生えてこない。
これを取り除いたとしても自力で大人の歯が出てきてくれるかもわからないと言われました。
娘にとって歯の矯正より精神的なものを考えた方がよいのでしょうか?
娘は手術と聞いて不安そうにしていました。
娘にとって一番良い方法を考えています。
なにかよいアドバイスをいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
確かにみても触ってもプックリとしています。
奥に待機している大人の歯が生えてこない可能性があるとも言われました。
後日、歯科口腔外科で診ていただきました。
病名 含歯性のう胞 と言われました。
大きさ的に1.3pだそうです。
今なら部分麻酔で取り除けるとのことですが、これからどうしたいかで治療方法も違ってくるとのこと。
これから先これが大きくなるかもしれないし、ならないかもしれない。
でもこれがあることによって大人の歯が生えてこない。
これを取り除いたとしても自力で大人の歯が出てきてくれるかもわからないと言われました。
娘にとって歯の矯正より精神的なものを考えた方がよいのでしょうか?
娘は手術と聞いて不安そうにしていました。
娘にとって一番良い方法を考えています。
なにかよいアドバイスをいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
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ひぐち歯科クリニック(大阪府茨木市)の樋口です。
回答日時:2012-03-22 01:45:59
こんにちは。
これから利用したい犬歯の歯冠部分を覆うように含歯性嚢胞が生じているのでしょうね。
嚢胞をこのままおいておくと徐々に大きくなり、周囲の歯並びが乱れたり、顔面が腫れてきたりする可能性があります。
一方で開窓術や嚢胞摘出術で嚢胞を取り除けば、これらの問題を防止でき、犬歯も生えてくる可能性があります。
開窓術や嚢胞摘出術に大掛かりな手術が必要であったり、大きな危険性があったりするのなら、手術をするかこのまま何もしないか迷うところかもしれません。
しかし、手術に大きな問題はないと思います。
手術を受ける方向で検討された方がよいと、個人的に感じます。
これから利用したい犬歯の歯冠部分を覆うように含歯性嚢胞が生じているのでしょうね。
嚢胞をこのままおいておくと徐々に大きくなり、周囲の歯並びが乱れたり、顔面が腫れてきたりする可能性があります。
一方で開窓術や嚢胞摘出術で嚢胞を取り除けば、これらの問題を防止でき、犬歯も生えてくる可能性があります。
開窓術や嚢胞摘出術に大掛かりな手術が必要であったり、大きな危険性があったりするのなら、手術をするかこのまま何もしないか迷うところかもしれません。
しかし、手術に大きな問題はないと思います。
手術を受ける方向で検討された方がよいと、個人的に感じます。
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長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2012-03-22 02:10:48
yuumeさん、こんにちは。
お子様の症状および治療の件、色々とお悩みになられていることと思います。
今回のご質問の内容を拝見しての私の個人的意見としては、「治療をした方がいい」と考えます。
以下、その理由です。
-------------------------------
第1に、お子様の病名が本当に「含歯性嚢胞」であるか、現段階では確定できない、という理由です。
>病名 含歯性のう胞 と言われました。
とのことですが、これはお子様の症状やレントゲン等の検査をした上で考えられる診断名だと思われます。
言い換えると、現段階での診察・検査で最も考えられる診断名ということです(これを「臨床診断」ということがあります)。
一方で、最終的に病名が確定することを、文字通り「確定診断」といいます。
この確定診断は、今回のような場合は、治療で取り除いた病変を顕微鏡で確認して(病理組織検査)行われます。
つまり、治療を行って病変を取り除かない限り、顕微鏡で病変を調べることができないため、確定診断が行えない、ということになります。
ここで、臨床診断と確定診断では、まれにズレが生じることがあります。
例えば、症状やレントゲン検査からは「含歯性嚢胞」と考えられた(臨床診断された)ものが、治療後の病理組織検査では、嚢胞ではなく他の良性腫瘍との確定診断だった、というケースです。
嚢胞ではなく腫瘍であれば、経過観察ではなく、早めの治療を行った方が良いケースが多いです。
-----------------------------
第2に、嚢胞にせよそれ以外の疾患にせよ、病変が大きくなれば、それに比例して治療・手術も大がかりになるという理由です。
>今なら部分麻酔で取り除けるとのことですが、
とあるように、おそらく現在の状態であれば、比較的簡単な処置で済むものと思われます。
しかし、将来的に病変が大きくなり、全身麻酔を要するような処置になると、「早く治療しておけば…」と思う可能性は否定できません。
----------------------------
第3に、極めてまれなケースですが、顎骨に生じる嚢胞の悪性化の報告が存在するという理由です。
悪性化といっても、近い将来の話ではなく、より先の(数十年単位の)話です。
また、重複しますが、嚢胞が悪性化するというのは、大変まれなケースです。
とはいえ、そういった報告があることは事実のため、先述の通り、簡単な処置で済む現段階で処置をした方がいいという選択肢は、当然考えられると思います。
-----------------------------
もちろん、上記の内容がすべて当てはまらないことも十分考えられます。
つまり、現在の診断通り確定診断も「含歯性嚢胞」であり、今後特に大きくもならず、もちろん悪性化などもしない、という状況です。
しかし、私が仮に、自分の子供が今回のyuumeさんのお子様と同じ状況下にあれば、前記理由から、早めの処置を行うと思います。
以上、一意見として参考になれば幸いです。
お大事になされてくださいね。
お子様の症状および治療の件、色々とお悩みになられていることと思います。
今回のご質問の内容を拝見しての私の個人的意見としては、「治療をした方がいい」と考えます。
以下、その理由です。
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第1に、お子様の病名が本当に「含歯性嚢胞」であるか、現段階では確定できない、という理由です。
>病名 含歯性のう胞 と言われました。
とのことですが、これはお子様の症状やレントゲン等の検査をした上で考えられる診断名だと思われます。
言い換えると、現段階での診察・検査で最も考えられる診断名ということです(これを「臨床診断」ということがあります)。
一方で、最終的に病名が確定することを、文字通り「確定診断」といいます。
この確定診断は、今回のような場合は、治療で取り除いた病変を顕微鏡で確認して(病理組織検査)行われます。
つまり、治療を行って病変を取り除かない限り、顕微鏡で病変を調べることができないため、確定診断が行えない、ということになります。
ここで、臨床診断と確定診断では、まれにズレが生じることがあります。
例えば、症状やレントゲン検査からは「含歯性嚢胞」と考えられた(臨床診断された)ものが、治療後の病理組織検査では、嚢胞ではなく他の良性腫瘍との確定診断だった、というケースです。
嚢胞ではなく腫瘍であれば、経過観察ではなく、早めの治療を行った方が良いケースが多いです。
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第2に、嚢胞にせよそれ以外の疾患にせよ、病変が大きくなれば、それに比例して治療・手術も大がかりになるという理由です。
>今なら部分麻酔で取り除けるとのことですが、
とあるように、おそらく現在の状態であれば、比較的簡単な処置で済むものと思われます。
しかし、将来的に病変が大きくなり、全身麻酔を要するような処置になると、「早く治療しておけば…」と思う可能性は否定できません。
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第3に、極めてまれなケースですが、顎骨に生じる嚢胞の悪性化の報告が存在するという理由です。
悪性化といっても、近い将来の話ではなく、より先の(数十年単位の)話です。
また、重複しますが、嚢胞が悪性化するというのは、大変まれなケースです。
とはいえ、そういった報告があることは事実のため、先述の通り、簡単な処置で済む現段階で処置をした方がいいという選択肢は、当然考えられると思います。
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もちろん、上記の内容がすべて当てはまらないことも十分考えられます。
つまり、現在の診断通り確定診断も「含歯性嚢胞」であり、今後特に大きくもならず、もちろん悪性化などもしない、という状況です。
しかし、私が仮に、自分の子供が今回のyuumeさんのお子様と同じ状況下にあれば、前記理由から、早めの処置を行うと思います。
以上、一意見として参考になれば幸いです。
お大事になされてくださいね。
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相談者:
yuumeさん
返信日時:2012-03-22 23:23:21
タイトル | 9歳、含歯性のう胞と診断されたが最善の治療法は? |
---|---|
質問者 | yuumeさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児矯正(子供の矯正) 小児歯科その他 口腔外科関連 子供の歯列矯正 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。