根管治療中の仮蓋と充填後の仮蓋、担当医の説明は正しいですか?

相談者: ミツミツさん (36歳:女性)
投稿日時:2012-03-29 02:15:22
先生方、初めましてよろしくお願いいたします。

わたしは、去年9月末から歯医者へ通っています。
歯の治療についていくつか疑問があり、これから徐々に質問させて下さい。
いろいろあり、今は2件目の歯医者に行ってます。
(いろいろとは、また今度説明させていただきます。)

根管治療途中で病院を代え、今年3月初めから今の歯医者に通っているのですが、そこでの仮蓋の仕方に不安があります。

前の歯医者では二重の仮蓋をしていました。
中には白い詰め物、外側は透明感の無い歯の色と近いものでした。

そして昨日、今の歯医者で治療後(左下6番)、仮蓋をしてもらったら、

「白い仮蓋のみ(一重)で大丈夫なので、上からまた被せません」

と言われました。

わたしは

「でも取れたら嫌なので、白い上にまた被せて下さい」

とお願いしました。

すると担当医は、

歯茎が隠れて歯周病の原因になるのでお勧めはしないです。
普通は白い仮蓋のみですよ。」

と言いました。

それでも、担当医は分かりましたと言ってくれて、白い詰め物の上に薄黄色い透明な仮蓋(高さは2ミリくらい)をしてくれました。
白い仮蓋はデュラシールだと聞きました。

そして家で鏡でよくよく見てみると、薄黄色い透明な仮蓋がちゃんと隅々まで広がっておらず、歯の際に直径三ミリくらいの結構はっきり分かる隙間があり、デュラシールが見えていました。

いろいろネットで見ると、根管治療は唾液が侵入しないよう、仮蓋は重要だと書いてあるので、不安です。


そこで、質問ですが、

@デュラシールという仮蓋は、一重でも唾液の侵入を防いでくれる素材なのでしょうか?
だから担当医は、普通は白い仮蓋のみだと言ったのでしょうか?


A薄黄色の透明な仮蓋と、透明感の無い歯の色と近い仮蓋との違いはなんでしょうか?


Bやはり、根管治療の意識レベルが低い歯医者なのでしょうか?


そして今日、根管充填完了していて仮蓋をしている歯(左上4番)の隣3番が虫歯っぽかったので、一度、仮蓋を外し、虫歯の治療をしました。

自分が思っていたほど、大したことは無く、初期虫歯だったので、すぐ詰めて終わりでした。

そして、根管充填完了しているところの仮蓋ですが、やはりデュラシールと、薄黄色い透明な仮蓋(たぶん厚さ1ミリくらい)をして終りました。

そこでまた、質問ですが、根管治療後の、仮蓋は根管治療中と同じで正しいのでしょうか?

もっと頑丈にしないといけないのではないのでしょうか?

担当医が言うには、やはり、普通はデュラシールのみですよと言ってました。

いろいろネットで調べて、私が神経質になってしまったのでしょうか?

担当医は女性の先生で、これからする治療等の説明も良くしてくれて、良い先生だと思うので治療して頂きたいと思うのですが、根管治療について、意識レベルはどうなのかと、不安になります。

先生の言うことは正しいのかどうか、教えて下さい。

長文失礼しました。
ご回答よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-03-29 06:07:52
ミツミツさま、おはようございます。

根管治療中で仮封剤についてのご質問ですね、個人的には状況によって使い分けていますが基本はストッピングです。

ストッピングを使ったのが原因で、治癒しなかった症例は無いと認識しています。

デュラシールは、基本的には使わないのでなんともいえませんが、二重化封はおそらくしたことはほとんど無いと思います。


>@デュラシールという仮蓋は、一重でも唾液の侵入を防いでくれる素材なのでしょうか?

判りかねます、しかし厚さにもよるでしょうがおそらく唾液の進入は防げないのではないでしょうか。


>だから担当医は、普通は白い仮蓋のみだと言ったのでしょうか?

理由はわかりませんが、ストッピングのことだと思います。


>A薄黄色の透明な仮蓋と、透明感の無い歯の色と近い仮蓋との違いはなんでしょうか?

デュラシールと即時重合レジンの違いだと思いますが、仮封剤として使ったことが無いので、その機能性については判りかねます。


>Bやはり、根管治療の意識レベルが低い歯医者なのでしょうか?

意識レベルについては判りかねますが、実際臨床上では根管治療の技術レベルはかなり低いと常々感じています。

参考になれば幸いです。

感染根管治療 http://www.yamadashika.jp/infection.html

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-03-29 07:46:45
私は山田先生と意見は違うのですが。

実際のところ、仮封はストッピングを使っている医院は老いと思います。
デュラシールは、インレー等の窩洞の仮封に使う材料ですね、根管治療の時はあまり使わない様のもいます。

私も仮封材は使い分けていますが、個人的にはストッピングは仮封材としては不十分だと思っています。(ストッピングも使う事は有りますが)

私は基本は水硬性仮封材で、根管充填の前はグラスアイオノマーセメントで仮封します。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-03-29 09:13:55
根管治療の時の仮封は、私は水硬性セメントを使っています。

根充後は歯質の残っている量によって変えます。
水硬性セメントを使うときもあれば、それこそストッピングにする事もあります。

デュラシール(レジン系の仮封材)にしろ、ストッピングもつける前に唾液に湿潤していたらすぐ外れます。


>Bやはり、根管治療の意識レベルが低い歯医者なのでしょうか?

実際の治療を見ていないのでコメントはできないです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-03-29 10:57:28
こんにちは、非常に専門的なお話で^^;


>@デュラシールという仮蓋は、一重でも唾液の侵入を防いでくれる素材なのでしょうか?

まず防げないでしょうね。
食べカスが入らないようにしておくぐらいの材料です。


>A薄黄色の透明な仮蓋と、透明感の無い歯の色と近い仮蓋との違いはなんでしょうか?

これは診てみないと分りませんね^^;


>Bやはり、根管治療の意識レベルが低い歯医者なのでしょうか?

田部先生がおっしゃるように、文章だけで、意識レベルは分りませんね。


>担当医は女性の先生で、これからする治療等の説明も良くしてくれて、良い先生だと思うので治療して頂きたいと思うのですが、根管治療について、意識レベルはどうなのかと、不安になります。

根管治療は非常に知識、技術、時間のいるものだと私は思っています。

専門性を追求すると、「根管治療のみ」を行っている専門の歯科医院自費のみ)もあるぐらいです。

ただ、医療はバランスであり、患者さんの負担を減らす為に効率のよい材料を選択しているのかもしれません。

先生が根管治療がちょっと苦手かもしれませんが、被せ物は非常に上手な先生なのかもしれませんよ^^


より専門性の高い先生の治療を受けたければそういった先生を探して受診して頂く必要があります。
表向き日本の保険治療は、どこでも同じ質のサービスが受けられるというものですから、裏を介せず言えばどこに行っても同じとなります^^;

全ての分野で専門性の高い治療を希望されると転院だらけ、しかも保険の効かない治療ばかりとなってきます。

日本ではオールラウンドに、全ての治療を一人で行わなくてはいけない現状があります。
1つの分野に特化しないと、専門性が追求できない分野もあります。

特に根管治療は非常に重要な治療であり、ポイントですが、こと日本の保険治療費は海外の1/10以下で行っている現状がありますので、あれもこれも理想的なことまで出来ていない・出来ない現状が私はあると思います。

なので私は保険治療を止めてしまいましたが。。。


ですから、

>Bやはり、根管治療の意識レベルが低い歯医者なのでしょうか?

こう思われるのであれば、他の先生に一度診て頂いた方がいいと思います。
ただ、今の先生より意識が高い、丁寧、親切な先生とは限りませんのでその辺りは転院する際のリスクになると思って下さいね。


後、このサイトを隅々まで読んで、それを基準とするのは止めておかれた方がいいと思います。
本当に治療できる先生いなくなりますから^^;

おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミツミツさん
返信日時:2012-03-30 00:44:59
先生方、朝早くからのご回答本当にありがとうございました!!

仮蓋は、いろんな種類があると言うことが分かりました。
そしてデュラシールと言う材料は、根管治療向けでは無いことが分かりました。
非常に悲しいです。

高度な技術のお医者様に診て頂く事は難しいとしても、保険内でもベストを尽くして頂ける先生に巡り会いたいです。
歯医者選びは本当に難しいですね><


井野先生の

>まず防げないでしょうね。
>食べカスが入らないようにしておくぐらいの材料です。

と読んで、ズッコケてしまいました^^;
わたしの口の中は非常事態ですね(泣)

転院した先も、良い歯医者に巡り会えないなんて、もう私の運の無さにがっかりです。

タメ息ばかり出てしまいますが、起きてしまったことを嘆いていても仕方ないですね。



☆そこで先生方に、@Aの歯についてまた質問ですが、

@左下6番(根管治療途中)
A右上4番(根管充填済)
 

1)もし私のような容態の患者が転院してきた際の、処置方法は、先生方ならどうされますか?

実は@に関しては今週土曜日に、歯科医大へ行き、根管治療器具の針、リーマーというものでしょうか、それを取り除く為に行ってきます。

転院した後にデジタルで発見されましたTT
前の歯医者さんが残したものです。

二週間前くらいに、今の担当医より紹介状を頂き、歯科医大へ行き、病状の説明のみし、次回の予約と帰り際レントゲンを撮ってきました。
なので、今週の火曜日は担当医に薬の交換のみして頂きました。

治療前に、先生にたくさん消毒をお願いすれば良いのでしょうか?

とりあえずAに関しても消毒をして、仮蓋をし直してもらった方がいいでしょうか?

歯科医大でずっと治療して頂きたいのですが、仕事の都合で土曜しか行けないため、予約を取るのが困難で、ずっと通院するのは難しそうです。


2)やはり一度唾液等の不純物に侵された歯の予後は、病巣ができてしまうのは避けられないのでしょうか?


難しい質問ばかりで申し訳ないです。

今できる最善なことができれば幸いと思い、ご回答よろしくお願いします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-03-30 06:23:38
おはようございます。

>1)もし私のような容態の患者が転院してきた際の、処置方法は、先生方ならどうされますか?

診断してその結果で対応方法を考えます。


>治療前に、先生にたくさん消毒をお願いすれば良いのでしょうか?

除去するのが原則です。


>とりあえずAに関しても消毒をして、仮蓋をし直してもらった方がいいでしょうか?

根管充填がうまくいっているなら仮封剤が取れても問題はありませんが、食べかすが入らないよう仮封しなおしてもらえばいいと思います。


>2)やはり一度唾液等の不純物に侵された歯の予後は、病巣ができてしまうのは避けられないのでしょうか?

個人的には、根管治療がきっちりできていれば、きれいに治ると考えています、要は感染した後の診断と治療手技の問題でしょう。

ファイルの除去 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=2236

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-03-30 09:13:46
すみません、がっかりの回答になってしまいました。

>転院した先も、良い歯医者に巡り会えないなんて、もう私の運の無さにがっかりです

何の基準で転院されたのでしょうか。
根管治療が得意な先生を探されて、転院されたのでしょうか?

前回も書いたように、オールラウンドに全ての治療が出来る先生は残念ながら多くはありません。


>1)もし私のような容態の患者が転院してきた際の、処置方法は、先生方ならどうされますか?

大学の先生に聞いてもらった方がいいですよ、根管治療は色々な考えの先生がおられますので、ここで書いた回答でミツミツさんを更に困惑させてしまうかもしれませんしね^^;

例えば、

>根管治療器具の針、リーマーというものでしょうか、それを取り除く為に行ってきます。
>転院した後にデジタルで発見されましたTT

私はリーマー、ファイルが折れていても根尖病変がなければ積極的には除去しにいきません。
リスクとベネフィットを考えて判断をします。

顕微鏡でファイルは除去できますが、除去した歯はかなり大きく削ることになりますし、そもそも根管内のファイル自体が感染源になる訳でもありませんのでね。

と書くとまたモヤモヤしてしまいますね^^;

ですから根管治療の考え方は色々あります。


>2)やはり一度唾液等の不純物に侵された歯の予後は、病巣ができてしまうのは避けられないのでしょうか?

そうとは限りませんので安心してください。


保険内でもベストを尽くして頂ける先生に巡り会いたいです。
>歯医者選びは本当に難しいですね><

難しいですね。。。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ミツミツさん
返信日時:2012-04-01 12:15:12
山田先生、井野先生

治療方法のご回答ありがとうございました!!
唾液で汚染されても、その後の処置で望みはあると言うことで、
少し安心しました。

それと質問の主旨が変わってきてしまい、すみません。

ファイルですが、昨日除去してくれると思い、歯科大へ行きましたが、除去には時間がかかるということで、改めて時間を取って顕微鏡の部屋を予約して行うとのことで、一か月後になってしまいました。


山田先生

ホームページ拝見させて頂きました。
ファイルの除去素晴らしいですね!

わたしは細い神経の方に、ファイルがあるらしく、一回では取りきれないと言われました。
長期戦になりそうです><



井野先生

>私はリーマー、ファイルが折れていても根尖病変がなければ積極的には除去しにいきません。
>リスクとベネフィットを考えて判断をします。

顕微鏡でファイルは除去できますが、除去した歯はかなり大きく削ることになりますし、そもそも根管内のファイル自体が感染源になる訳でもありませんのでね。


興味深いご回答ありがとうございます!
除去しないという場合もあるんですね。
びっくりしました。

歯科大の先生に、仮蓋を外して肉眼で確認して頂いたら、三本の神経中、二本はまだ手つかずで、一本の神経のところだけ穴が開けられ、その神経にファイルが残ってるそうです。

今回ファイルを取れやすくするため、他の神経につながる歯にも穴を開けて、神経を動きやすくし、薬を入れてもらい、セメント二重蓋で、頑丈に仮蓋をして頂きました。(次が一か月後の治療の為)

穴の削り具合は、普通に根幹治療をするくらいだそうで、ホッとしました。
あらかじめ確認できて、大変助かりました!



除去できるまで道のりは長く不安ですが、なんとかがんばっていこうと思います。



タイトル 根管治療中の仮蓋と充填後の仮蓋、担当医の説明は正しいですか?
質問者 ミツミツさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
歯医者への不信感
材料・機材関連
根管治療中の仮歯・仮の詰め物
リーマー・ファイルが折れた
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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