神経を残すために高額最新機器を使用する歯科を受診したほうがいいか?

相談者: かちどきさん (45歳:男性)
投稿日時:2012-04-20 15:42:45
歯の状況把握のためのレントゲン撮影や治療にあたり、歯を削る際の歯髄残存の可能性は高額機器を揃えている先生のもとでの治療の方が高くなるのでしょうか。


先日、咀嚼中に下左6番のインレー周囲に残っていた歯が欠け、同時に深さ2mm位のインレーが取れてしまいました。

歯の形状は、元ある健康な歯を真横からスライスしたようになってしまいました。
現在、痛みはありません。
また温冷とも沁みることもありません。



近所の歯科医院の診断では歯の欠けた状況(深さ)からクラウンにて治療することになりそうである。
治療にあたり、歯を削らなければならないため(レントゲン撮影で明らかになる歯髄の位置によっては)抜髄が必要だと言われました。


今回の事例で歯髄を残すためには正確な位置把握が必要と予想されます。
しかし、こちらの先生のクリニックでは旧来のレントゲン撮影機器を使用しています。

歯髄の正確な位置把握のためには歯科用CTによる診断ができるクリニックを受診したほうが歯髄を残せる確率は高くなるでしょうか。



さらに、歯髄を残せるとしたならば、歯を削る際、露髄を避けた微妙なさじ加減が必要と予想されます。

歯を削る場合に微妙なさじ加減で治療をするためにエア・アブレーションシステムを用意している歯科医院での受診の方が妥当でしょうか。

ご回答賜りますよう 宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-04-20 15:53:03
基本的にCTも道具です(CTが虫歯の診断に有効とは思いませんが)読影出来なければ意味が有りません。


エア・アブレーションシステムは私の認識では抜髄かどうかの様な大きな虫歯には向かないと思います。

有る程度の大きさの虫歯(感染牙質)はよく切れるスプーンエキスカベーターで取るのが一番確実だと思います。


まだ冷たい物も沁みないようですし、歯髄保存の可能性は十分あると思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-04-20 16:04:44
かちどきさんこんにちは

詰め物が取れた後冷たいもんが染みないという事が、もうすでに神経が失活している可能性もあると思います。
この場合、根管治療が必要です。


カリエスの除去でしたらミクロンオーダーでの処置になりますからCTは無意味です。
CTではミリオーダーでしか見えません。
う蝕検知液を使用して行い、ダイレクトに充填処置する事で歯随の保存が出来ると思います。


レーザーにしろエアーアブレーションでも選択的に悪いところだけを切削するのは難しいでしょう。

それよりもマイクロを使用してしっかりと見て処置していただく方が良いと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-04-20 16:48:16
こんにちは、お気持ちは分りますが

>今回の事例で歯髄を残すためには正確な位置把握が必要と予想されます。

そんな夢の道具あるといいんですけどね^^;



>高額機器を揃えている先生のもとでの治療の方が高くなるのでしょうか。

保険治療の範囲内で治療が終われば安く済むと思いますよ。
マイクロを使用したから、自費治療にはなりません。


また細見先生がおっしゃるように高額の機器が治療をする訳ではないので、あくまでも指標の1つですね。

先日の顕微鏡歯科学会でも言っていましたが、顕微鏡を買ったはいいが使えていない歯科医院、CMの為のツールになっている歯科医院はあるそうです。




>旧来のレントゲン撮影機器を使用しています。

9割以上の歯科医院はレントゲンで判断すると思いますよ。




>歯科用CTによる診断ができるクリニックを受診したほうが歯髄を残せる確率は高くなるでしょうか。

尾崎先生がおっしゃるようにCTで虫歯の広がりは分りませんね。
また広がりが分った所でその情報から正確に削れるかは別問題です。



>歯を削る場合に微妙なさじ加減で治療をするためにエア・アブレーションシステムを用意している歯科医院での受診の方が妥当でしょうか。

あまり関係ないと思いますが^^;


色々調べているようなんですが、私も尾崎先生がおっしゃるように、マイクロや拡大鏡を使用して時間をかけて丁寧に治療してくれる歯科医院を探された方がいいと思いますよ。


おだいじに
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かちどきさん
返信日時:2012-04-20 17:27:15
細見先生
ご回答ありがとうございます。

>読影出来なければ意味が有りません

高額機器の有無より医師の技術が重要なのですね。
それゆえ安心できる先生に巡り合うのが難しく…悩ましいかぎりです。



尾崎先生
ご回答ありがとうございます。

>神経が失活している可能性

危機的状況を想定すべく、ご指摘頂き感謝します。

おかげさまで神経は生きていると思います。
といいますのは2月にある大学の歯科病院にてインレー処置をしたのです。
この時、切削する時に痛むので麻酔しました。
その後病変も無いので大丈夫ではないかと思います。



カリエスの除去でしたらミクロンオーダー

マイクロスコープ根菅治療に留まらずカリエス除去にも有用なのですね。
勉強になりました。

とするとレントゲン撮影をしたのは歯髄・神経の失活状況を確認するため?であって、インレー脱落部分と歯髄との距離を確認するためではないのでしょうか。



>レーザーにしろエアーアブレーションでも選択的に悪いところだけを切削するのは難しい
>マイクロを使用してしっかりと見て処置

結局は技量の高い先生のタービン切削なのでしょうか。




井野先生
ご回答ありがとうございます。

>あまり関係ないと思いますが^^;

にわか仕込みの素人が機器の用法を理解できていないことが露見しました。


>マイクロや拡大鏡を使用して時間をかけて丁寧に治療してくれる歯科医院を探された方がいい

おっしゃる通りだと得心できました。



今回、インレー脱落した歯の治療は大学病院だったのですが、こちらのサイトを拝見するようになって大学病院なら安心?という思い込みが粉砕しました。

もっとも、それゆえ先生の技量?を素人が推測・判断?しなければならず困惑しております。
もう暫く悩んでみます。


細見先生 尾崎先生 井野先生
ご回答いただきありがとうございました。
重ねてお礼申し上げます。



タイトル 神経を残すために高額最新機器を使用する歯科を受診したほうがいいか?
質問者 かちどきさん
地域 東京23区
年齢 45歳
性別 男性
職業 会社員(事務系)
カテゴリ 歯が割れた・折れた・欠けた
その他(歯科治療関連)
マイクロスコープ
CT
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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