2歳児、ホームジェルやミネラルウォーターでフッ化物の摂取量が心配

相談者: はたはたぼんさん (41歳:女性)
投稿日時:2012-04-22 08:19:28
現在2歳8ヶ月の子どもがおります。
子どもが1歳3ヶ月の時に、初めて歯科検診に連れて行き、そこでホームジェルを薦められて使うようになりました。

本当は、フッ素塗布をお願いしに行ったのですが、

『1歳半の検診が終わってからにしましょう。』

と言われ、それまでのケアのために…ということで、それから毎日、夜の仕上げ磨きの時に少しずつ付けて使っていました。
量にしては米粒より小さいくらい、2歳7ヶ月になるまで1本半ほど使いました。
グラムにしたら80グラムくらいかと思います。

先日、その先生と久しぶりにお話する機会があり、ホームジェルのことを話したところ

『週に1回くらい使えばいいんだよ。でも特に問題はないの思うけど』

と言われてしまいました…。
仕上げ磨きに、と言われてなんの疑いもなく毎日使い続けていたため、それ以来フッ素の取りすぎだったのでは?ととても不安になってしまいました。

また、私の居住地区は昨年度の震災の被災地で、一時期水道水が使えなかった時期があり、その時にはミネラルウォーターを使っていました。
水が出るようになった今でもミネラルウォーターを子どもの飲用水や料理用の水として使っており、それについてもフッ素の摂取量が心配になってしまいました。
子どもは保育園に通っていて、そこでも飲用水などにミネラルウォーターを使っていると聞いています。

使う前に色々調べたりすれば良かった、後悔ばかりです。
自己解決できないかと、過去の質問など検索しましたが、自分のパターンに当てはめていいものか、判断に迷いさらに不安になってしまっています。

子どもは、親が与えるものしか口に出来ないのに…と思うと子どもに申し訳ない気がします。
今はジェルの使用は止めていますが、ホームジェルは本来どのように使うのが適切なのでしょうか?

子どもが将来、斑状歯や他のフッ素による障害を起こさないかとても不安で、毎日考え込んでしまいます。


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-04-22 14:25:00
1歳3ヶ月〜2歳8カ月までのフッ素の使用に関してのご質問ですね。

フッ素の使用に関しては、色々な情報がありますが、実際には小さいお子様にご使用になられる際には不安になられる方がおられても仕方がない程度の情報しか検索出来ないかもしれませんね。


最近は虫歯予防にフッ素の使用は欠かせないものになっているのですが、一方で斑状歯で悩んでいる方もおられますので、お悩みはよくわかります。


日本で虫歯予防で使用するフッ素は、通常飲み込むことを前提としていません。
口腔内に低濃度でもいいので長く貯留することで虫歯を予防するように作られています。

しかも、市販品(歯科医院で購入できるものも含む)は誤飲しても問題ない範囲の濃度に規制され流通しています。ですから、毎日、ホームジェル(950ppmF(1Kg中に950mmg入っているということです。他の製品では200ppmとか450ppmの物もあります)を米粒よりも小さい程度使用していたとしても大きな問題は起きないのではないかと想像できます。



反対に、飲料水にフッ素が添加されていた場合は、必ず身体の中に入ることになります。
何しろ、使用法も目的も違うのですから、必ず大量に飲み込みますのでね。

また、食品中にもフッ素は存在していますから、(例えばある調査では、エビに490ppm、塩250ppm、イワシ290ppmなど。
当たり前ですが産地、個体により含有量は異なります)これらを常に大量に摂取し続ける方というのもいないように思えますが、体内に入る点は飲料水と同様で、量もホームジェルの比ではありませんよね?



フッ素の慢性的な過剰摂取で問題になる斑状歯も骨硬化症も飲み込むことで初めて問題になるのですから、これらを心配される際は、虫歯予防を目的に極少量使用し吐き出すフッ素よりも、飲食物で取り込むフッ素の量に気を配られる方が現実的かと思います。




御心配なのでしたら、まず最初に現在ご使用中のミネラルウォーターのフッ素濃度を御調べになることが一番大切なのではないかと思います。

(例えば、市販のミネラルウォーターである「山○の水」には、1〜1.2ppmF、ヴァット。。。には、2ppmF、ウリ。。。。には、1ppmFのフッ素が入っているとされており、これらは水道水の水質基準を大幅にうわまっています。
飲料水からは全量のフッ素を毎日身体に取り込むことになってしまいますから、この濃度でしたら斑状歯発生の目安の5倍〜10倍の濃度に上ると言われ、日本のものでしたら「乳幼児の飲用を控えて下さい」と注意書きがされていると思います。)




フッ素は自然界にもわりと多く存在するので、かなり以前のデータになりますが、日本では1日に0.92mgを食事から自然に取り込んでいると言われています。

水道水にフッ素を添加しているオーストラリアと比較するとこれは、かなり高い数字です。

ですから、日本では水道水にフッ素を添加するところはなくなりました。

現在お飲みのミネラルウォーターにどれくらいフッ素が含まれているかは、わかりませんがまずは、常飲されるミネラルウォーターについて一度調べてみてはいかがでしょうか?

その上で、虫歯予防のためのフッ素の使用料や使用法については、主治医とよくご相談されてはいかがでしょう。




タイトル 2歳児、ホームジェルやミネラルウォーターでフッ化物の摂取量が心配
質問者 はたはたぼんさん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
フッ素
予防関連
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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