カルシュウム系の根管治療薬について

相談者: コーネルさん (50歳:男性)
投稿日時:2012-06-24 23:10:51
こんにちは

20年程前に歯根治療をした前歯(左上1番)が、4年ほど前に虫歯が原因で詰め物が外れました。

再び歯根治療をしたところ、手の皮膚が切れる症状がでました。
原因を色々調べたところ、金属アレルギーが原因ではなく、歯根治療に使用するユージノール系の薬にアレルギー反応が出ていることがわかりました。

そこで、カルシュウム系の薬で治療を行ったのですが、1年経過しないうちに、歯根炎症が発症してしまいました。
(手の方は、90%完治しています。)

治療をしていただいた先生からは、カルシュウム系は溶けることがあって、発症した可能性があると説明されていました。

そこで、今後治療を進めるにあたって何点か教えて下さい。

・カルシュウム系の治療薬はユージノール系の治療薬より、色々な面で劣っているのでしょうか。

・ユージノール系、カルシュウム系以外の薬はあるでしょうか。

奥歯(6番、7番など)にもカルシュウム系の薬を使っているのですが、発症していません。
前歯は奥歯に比べて歯根治療が難しい、という事はあるのでしょうか。

今後、治療方針を決めるのに、アドバイスをいただきたく、宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-06-24 23:20:22
私の不勉強かしれませんが、ユージノール系の根管治療薬を知りません。

ユージノール系の仮封材の間違いではないでしょうか?


>・カルシュウム系の治療薬はユージノール系の治療薬より、色々な面で劣っているのでしょうか。

水酸化カルシウムは、根管治療薬の主流になっていると思います。


>ユージノール系、カルシュウム系以外の薬はあるでしょうか。

ユージノール系は知りませんが、ホルマリン系の物が有ります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-06-24 23:34:06
キャナルスには、チョウジ油が含まれており、チョウジ油とユージノールが同じ成分をさすような記憶があります。
キャナルスは根管充填セメントです。

http://www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/15500BZZ00445000_A_02_01/

前歯より臼歯の方が難しい場合がおおいのですが、フェネストレーションなどで前歯でも難治性になる事はあると思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-06-25 07:50:01
こんにちは、水酸化カルシュームアレルギーとは初めて聞きましたが、現代人は色々なものに反応するのであっても不思議ではないですね。

たぶんなのですが、根管貼薬剤(一時的に詰めておくもの)と根管充填剤(半永久的に詰めておくもの)がゴッチャに^^;


>ユージノール系

のものであれば、柴田先生がおっしゃるように「シーラー」ではないでようか!?
*シーラーは、最終的にガッタパチャーを詰める際の接着剤のようなものです。

今でもユージノール系のシーラーは、よく使用されています。
多少の静菌性があり、専門医の先生も好んで使用されている材料です。

私は、ユージノールとレジンコアレジン充填の相性が悪い為に、ユージノール系の薬剤はあえて使用していませんが、この辺は先生の好みになってきてしまいますね。


>・カルシュウム系の治療薬はユージノール系の治療薬より、色々な面で劣っているのでしょうか。

そんなことはないと思いますよ^^;


>・ユージノール系、カルシュウム系以外の薬はあるでしょうか。

根管充填であれば、シーラーを使わなかったり、エポキシ系のシーラーなどに変える方法もあります。

根管治療において、薬の種類を変えれば大きく成功率が変る訳ではないので、アレルギーが出ない材料を選択すればいいことだと思いますよ^^


ただ、本当に水酸化カルシュームで今回のことが起こったのか!?を、もう少し検証してから治療は進められた方がいいと個人的には思います。


はやく症状が落ち着くといいですね^^

おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: コーネルさん
返信日時:2012-06-26 00:43:57
先生の皆様

回答ありがとうございます。

私が素人のために、正しい情報を伝えられてないのだと思います。

柴田先生に記載いただいている、キャナスルを最初の治療に使ってました。

治療していただいている先生からは、ユージノール系キャナスルを使うのをやめて、カルシュウム系の薬に変更したと説明を受けています。

また、アレルギー検査のために実施したパッチテストの判定用紙をみると、「ハイボンドテンポラリーセメントハード」にR(+)のマークがついています。

特に、カルシュウム系が原因で歯茎炎症を起こしたのでなければ、このまま再度カルシュウム系で根管治療を続けたいと思います。

一つ気になるのは、前回カルシュウム系で根管治療したあと、唇の上から歯茎を押すと、すごく違和感があったのですが、これは今回の炎症と何らかの関係があったのでしょうか。

治療していただいた先生からは、疲労とかでそのように感じることもあると言われました。

なにか、気を付けることがあれば押してください。

宜しくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-06-26 08:59:19
文章からの推測になるのですが、

>そこで、カルシュウム系の薬で治療を行ったのですが、1年経過しないうちに、歯根炎症が発症してしまいました。
>カルシュウム系は溶けることがあって、発症した可能性があると説明されていました。

まず、根の炎症とアレルギーは分けて考えた方がいいですよ。

根の治療の炎症は、普通、歯の中から外に大きく薬剤が出ていない限り原因起ることは少ないです。
また水酸化カルシュームの浸透力は言われますが、以前調べた限りホントに微々たるもので、歯の外にほどの浸透力はありません。

逆にホルマリン系の薬剤の方は、血液の中にまで一時的に入ってしまうことがあるそうです。

ですので、水酸化カルシュームを使ったからアレルギーが出たというのも、根の治療が上手く行かなかったというのも私は考えにくいと思ってしまいます^^;


>特に、カルシュウム系が原因で歯茎が炎症を起こしたのでなければ、このまま再度カルシュウム系で根管治療を続けたいと思います。

世界的には、メリット・デメリットの面からは水酸化カルシュームが第一選択薬になっています。
ですので、選ぶには悪い材料ではないと思いますよ。

偶然ですが、先週に開業当時に訳あって水酸化カルシュームのみで根管充填させて頂いた患者さんが来院されました。
5年近く経過していますが、特に根の方に炎症もなく、根尖病変などは出来ていません。

極端に言えば、歯の中を綺麗な状態で維持出来る状態を作れれば、薬は入れなくてもうまく行く場合は病変はできません。
*ただ歯の中を空洞にしていると細菌感染しやすいとの報告はありますから、何か薬剤で歯の中を埋めておいた方がいいとは言えます。


>一つ気になるのは、前回カルシュウム系で根管治療したあと、唇の上から歯茎を押すと、すごく違和感があったのですが、これは今回の炎症と何らかの関係があったのでしょうか。

根の治療をしている歯であればよく起る症状です。
ただ私の場合は患者さんに触らないように指示はしています。

その触ることで気にする期間。治療にかかる時間が長くなるのでなるべく患部は触らない、咬まない、試さないように言います。
(私の歯科医院の場合ですが^^;)


>疲労とかでそのように感じることもあると言われました。

もありますね。
ですから、患者さんが出来ることは良く寝ることです^^


と言った点が気になりました。

様子を見ながら治療を続けられてくださいね。

おだいじに

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: コーネルさん
返信日時:2012-06-27 02:19:59
井野先生

ありがとうございました。



タイトル カルシュウム系の根管治療薬について
質問者 コーネルさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療に関するトラブル
薬剤によるアレルギー
根管充填
根管貼薬
回答者




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