上顎4番、歯を長持ちさせるにはファイバーコアかメタルコアか?

相談者: tmyさん (23歳:男性)
投稿日時:2012-06-27 01:03:55
はじめまして。

根幹治療を行いショックを受けた中、このサイトのおかげで少し立ち直らせてもらえてます。
枯れ木論については非常に勉強になりました。


上顎第1小臼歯のコアの選択に悩んでいます。

歯科医師さんが勧めるのは、ファイバーコアです。
その場合、ファイバーコア(2万)+クラウン(7万)となるため、9万の出費です。

まだ学生なので9万は非常に痛い…と思うのですが将来的なことを考えると、いたしかたないと思っていました。
保険治療の場合はメタルコア銀のクラウンです。



いろんなサイトで知識をつける中、少しわからなくなってきました。

ファイバーコアの有用性は確かではない。→歴史が浅いからだが、4年間での生存率を見ればメタルコアは75%でファイバーコアは95%であり、数値上はファイバーコアが有意である。
だが、力のかかり具合によってメタルコアの方がよい場合があるという記事を目にしました。

別件ですが、小臼歯をメタルコアの場合でも、保険で白のクラウンを被せることもできる?との記事も見ました。
実際に別の院に通っている母の第1小臼歯はメタルコアで白のクラウンです。



ちょっとよくわからなくなったのでご質問させてください。

私が治療をしているのは、上顎第1小臼歯です。
この場合、歯を長く保存をさせるには、メタルコアかファイバーコアのどちらが適切なのでしょうか。
コストが気になる点ではありますが、歯が割れることは最大限に回避したいです。

また、メタルコアでも頼めば保険で白のクラウンにしてもらうことは可能なのでしょうか。


お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-06-27 01:36:09
保険ですと硬質レジンジャケットクラウンが可能性があります。

かみ合わせなどの諸条件をクリアーした場合はできます。

ただ補菅の関係もあって全ての歯科医院で採用していない場合もあります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-06-27 01:40:48
tmyさまこんばんわ。

コアの築造方法に迷っていらっしゃるようですね、もし歯根破折を避けるべくファイバーコアをなさるなら個人的には賛成いたします。

しかしファイバーコアといってもそのクオリティによりけりです、単にメタルコアをファイバーコアに変えたところで歯根垂直破折を防げるとは限らないでしょう。



小臼歯をメタルコアの場合でも、保険で白のクラウンを被せることもできる?

レジンジャケットクラウンなら可能だと思います。



>歯を長く保存をさせるには、メタルコアかファイバーコアのどちらが適切なのでしょうか。

歯根破折防止に配慮してあるファイバーコアなら歯根破折は防げると思います。


歯を長く保存するためには先ず根管治療が適切に行われていなければなりません、単にファイバーコアにしただけでは歯の保存はできないでしょう。

要は感染根管治療が適切に行われていて始めてファイバーコアの有用性を云々できると思います。

つまり一連の治療のひとつひとつのクオリティそのものが重要です、参考になれば幸いです。


感染根管治療 
http://www.yamadashika.jp/infection.html

コア(支台築造
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=139
 

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-06-27 19:15:00
>コストが気になる点ではありますが、歯が割れることは最大限に回避したいです。

で、あるならば、ファイバーコアがベストかと、僕も思います。

この文章だけではわかりませんが、ファイバーコアは、歯を削る量を少なくできる場合もあります。
担当の先生にご相談ください。



>また、メタルコアでも頼めば保険で白のクラウンにしてもらうことは可能なのでしょうか。

出来ますが、保険のレジンジャケット冠、僕はおすすめしません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-06-27 21:28:36
こんにちは、私も山田先生の意見に非常に近いです。


>枯れ木論については非常に勉強になりました。

根強い枯れ木論・・・

神経のない歯は神経のある歯よりも脆い?(4番インレー素材の悩み)

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/06/post-536.html

否定出来るだけの情報はあるのですが。。。



歯内療法の観点からコアを考えると、メタルでもファイバーでも不用意に太いポスト形成をしない方がリスクの回避は多少できます。

私は自費しかしていないので保険のルールは無視して治療していますが、歯質がある場合はわざわざポスト形成はしませんし、蓋をするようにレジン詰めてお終いです。


これで問題が起こらないのか!?と思われるでしょうが、折れる場合は何をしても折れます。

破折のリスク軽減の為に、「毎日硬い物を食べずに豆腐ばかり食べて下さい」とは言えませんからね^^



開業して6年ですが、私が治療した歯の内7本の歯が折れてきました。

ファイバーコアセラミッククラウンが2本(全てファイバーコアが折れてくれて抜歯にはなりませんでした)

レジンコア+セラミッククラウンが2本(1本は歯根破折で抜歯をしました)

レジンコア+ハイブリットアンレー1本(歯根破折の為に抜歯)

レジンコア+レジン充填1本(歯根破折の為に抜歯)

メタルコア仮歯1本(入れてすぐに折れました、メタルコアの設計が悪かったと反省)


個人的には根管治療を行った歯は歯根破折はある程度宿命付けられており(根管治療をした時点で小さな破折は起ってしまっておりそれが成長するかしないかの問題とも最近勉強して思うようになりました)、材料・治療法の選択だけでは回避しにくい問題だと思っています。

ただ、歯を削るのは歯に取って大きなダメージとも今は考えています。


私ならなるべく削らない方法のコアを先生に選択してもらいますね。

以上、私見でした。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-06-28 12:16:48
根管治療を行った歯は歯根破折はある程度宿命付けられており(根管治療をした時点で小さな破折は起ってしまっておりそれが成長するかしないかの問題とも最近勉強して思うようになりました)、材料・治療法の選択だけでは回避しにくい問題だと思っています。

井野先生に心から同意します。


以前にも書かせていただきましたが、大学病院補綴科では、メタルコアでの破折はほとんど見られません。

破折覚悟で無理して残した場合などもありますが・・・。

ですから「メタルコアの何がいけないの?」と言う先生もたくさんいます。


そもそも生存率がどんな条件で算出されたのか気になります。

術者の判断で、最も得意とする方法を選択した場合が一番安全だと思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-06-28 14:21:57
実際には井野先生が言われているように、コアを作る必要がなければコアを作らず、そのままレジンで埋めて被せ物を作ることが出来ればベストだと思います。


僕も以前は枯れ木理論を信じていたんですが、現在は否定されてきているようです。
それよりも出来るだけ健全な歯質を削らないということの方が重要になってきています。

しかし、とても虫歯が大きかった場合やすでにコアが入っている再治療などでは、根管治療後コアを作らないと被せる事が出来ないという場合もあり、そのような時は出来るだけ健全歯質を削らないという観点からも、直接法のファイバーコアの方が有利と言えるかもしれません。


メタルコアも適合やその歯根の長さや太さに合った適切な形をクリアできれば、そんなに悪くはないと思っていますが、製作は結構シビアになってきます。
保険診療のメタルコアでは出来ないと思います。)


なので、コアを作る必要がなければコアを作らない。→どうしてもコアを作る必要性があるのであれば、桜田先生がおっしゃっているように、担当医の先生が一番自信を持っているやり方でやってもらうのがいいと思います。

ただ、コストの問題がからんでくると治療方法はおのずと限られてくるでしょう。
ジャケット冠に関しては諸先生方と同じ意見です。



ご参考になれば幸いです。




タイトル 上顎4番、歯を長持ちさせるにはファイバーコアかメタルコアか?
質問者 tmyさん
地域 香川
年齢 23歳
性別 男性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ メタルコア(金属の土台)
ファイバーコア(プラスチックとファイバーの芯の土台)
保険のクラウン(前歯:レジン)
お勧めの土台(コア)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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