インプラントを推奨する先生方は高齢になったときのリスクをどう考えますか?

相談者: アダムさん (30歳:女性)
投稿日時:2012-06-30 18:03:02
半年前に奥歯を一本抜き歯し、インプラントを検討していたのですが、最近、長い目でみると辞めた方がよいのではないのかと思うようになりました。

インプラントの寿命は10年、20年もっている人は沢山いるようですが、一生もつかどうかは現状ではまだわからないですよね?

今インプラントを埋めても、数十年後に除去しなくてはならないかもしれないと思うとリスクが高い気がするのです。

また、年を取るうちに免疫力なども落ち、歯周病になりやすく口腔内の状態もどんどん悪くなると思うのですが、そこにインプラントを埋めていると周囲炎などにもなりやすいのではないでしょうか?

インプラントは日々の口腔ケアやメンテナンスが必須ということですが年を取って大きな病気をしたり寝たきりになるとケアの方も満足に出来なくなりますし、高齢で骨を削って除去なんてことになったら余計大変だと思います。

ですがここの掲示板の歯医者さんはインプラントを推奨している方が非常に多いので、高齢になった時のリスクなどはどのようにお考えなのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-06-30 18:19:44
リスクのない医療はほとんどないと思います。
インプラントを選ぶ、ブリッジを選ぶ、義歯を選ぶ、放置を選ぶと四種類ほどあります。


今ある奥歯一本の欠損がこれ以上増えないようにするための方法としてどれが一番いいだろうかという視点からはインプラントがいいと思います。

個人個人の健康の変化は、全て確定的ではないのですが、書かれたようなリスクが存在する事は確かだと思います。

その上で各個人がどちらを重要と考えて判断されればいいのではないでしょうか?

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-06-30 19:17:19
アダム さん、こんにちは

インプラントの寿命は10年、20年もっている人は沢山いるようです

アダム さんの平均余命がそれ以上あるならば、インプラント治療を第一選択としてお勧めします。

それは、お口全体を考えた時、治療の期間や費用が掛かったとしても、ブリッジ義歯とは、比べ物にならないほど天然の歯の保全に役に立つからです。

欠損部の修復の際には、考えられ治療法について、メリット・デメリットそれぞれについて必ずご説明の上選択していただくことを私は常に心掛けています。

どんな医療行為にもリスクを伴いますが、それ以上の有用性を、私はインプラント治療に感じています。

インプラントだけが異物云々と唱える意味不明な歯科医師も世の中にはいるようですが、レジンや、パラジウム、セラミックだって、代替医療全てが異物には相違ありません。

もちろん、診断により、インプラントが不適応の場合には、致し方なく、ブリッジや義歯を案内することもあります。

アダム さんが、インプラント治療に価値観を感じないのであれば、ブリッジや義歯を選択されたらよろしいのではと思います。


>ここの掲示板の歯医者さんはインプラントを推奨している方が非常に多い

知識や技術の吸収を止めた引退間近の先生や、歯を削って被せることしか念頭に無い一部の歯科医師などを除き、このサイトの回答者のみならず、世界中の歯科医師の多くは同じように考えているのではと思います。

ちなみに、柴田先生が仰る4種類の他に、移植という方法も、場合によっては選択できますね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-07-01 04:43:10
アダムさまおはようございます。

奥歯の1本欠損をインプラントで修復を考えていたが迷い始められたようですね。
個人的にはインプラントはできるだけ避けられたほうがいいと考えています。

理由は基本的に異物であるということと歯根膜がないために時間的な咬合の変化に追随できないという点があるからです。


ただし7番の1本欠損となると補綴するためには事実上インプラントしかありません。
この場合は欠損のまま放置という選択もあります。


インプラントを勧めるDrはメリットしか強調しませんが生体に異物を入れる以上それなりのリスクを伴います。
そのあたりの理解は患者さんも必要だと思います。

世間では何でもかんでもインプラントという風潮がありますが個人的にはいささか危惧を抱いております。

参考になれば幸いです。

回答 回答4
  • 回答者
飯田歯科(堺市南区)の飯田です。
回答日時:2012-07-01 07:18:29
柴田先生・小林先生と同意見です。

>年を取るうちに免疫力なども落ち、歯周病になりやすく口腔内の状態もどんどん悪くなると思うのですが、そこにインプラントを埋めていると周囲炎などにもなりやすいのではないでしょうか?

歯周病になりやすい方、喫煙者、糖尿病の方等は悪くなる可能性は高いです。
しかしこのような場合は、インプラントだけでなく御自身の歯も歯周病で抜けてしまう可能性は高くなります。

その分メンテナンスを頑張らないといけません。

インプラントだけが周囲炎になるわけではありません。

ただ、最初の1年は個人的にもそしていくつかの論文でも脱落する可能性は高いようです。

その後は御自身の歯と同様に持ちますし、特に虫歯で悪くなっている方には明らかに御自身の歯以上に長持ちすることが多いです。
(もちろん経験のある歯科医師が適切に処置した場合です。)


>インプラントは日々の口腔ケアやメンテナンスが必須ということですが年を取って大きな病気をしたり寝たきりになるとケアの方も満足に出来なくなりますし

こちらも御自身の歯も同様ですが、ご家族の方や訪問診療によりメンテナンスをしていく必要はあります。
入られる施設により対応も違いますので注意が必要です。


>高齢で骨を削って除去なんてことになったら余計大変だと思います。

>ですがここの掲示板の歯医者さんはインプラントを推奨している方が非常に多いので、高齢になった時のリスクなどはどのようにお考えなのでしょうか?

以前の骨膜の下に入れるインプラントやブレード型のインプラントは除去が大変でした。

最近の歯根型のものは除去しやすくなっておりますし、ある程度のメーカーの物は専用の除去キットも販売されていますし、あらゆる歯根型インプラントに対応するキットも販売されています。

定期健診で、手入れができないで進行していく状態であれば上部の形を変更して手入れしやすい入れ歯の下で支える装置に変更することも可能です。

個人的には長いインプラントを使用するとその後の除去は大変になりますのでせめて10mm以下のものを使用するのが良いと思います。

短いものでも安定すれば強度に問題ないですし、悪くなれば簡単に取れます。

ヨーロッパの大学では学生時代より患者に処置をすることを教えている大学もあり、特殊な処置ではなく基本的な治療になっています。

もちろん、どのような処置にもメリット・デメリットはありますし、骨の状態によっても身体の状態によってもリスクは異なりますので担当医と良く相談されれば良いと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-07-01 19:57:10
アダムさん

こんにちは。
僕も山田先生以外の先生に賛成です。

歯を削ったりすることが避けられるようであれば、僕は、インプラントを第一にすすめることがあります。

ただし、アダムさんのおっしゃる、インプラント患者様が高齢になった場合、寝たきりになった場合のケアは、現在、日本中で100%完備できているとは言えないと思います。

僕の参加しているスタディーグループでも、寝たきりになった場合のケアなどの整備の必要性が、活発に討論されています。

予想ですが、近い将来、寝たきりになった場合のケアもしっかりと対応できるようになると僕は思っています。

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-07-01 20:14:56
>一生もつかどうかは現状ではまだわからないですよね?

持ちませんよ^^;

あなたの『永久歯』という名の歯が永久に持たなかったんですからね、人工物に過剰な期待はしないほうがいいでしょうね。


またインプラントは義足・義手の類です。
義手は一度作れば一生作り変えなしに使えると思いますか!?

それと同じですよ。

また柴田先生がおっしゃるようにメリットもあればデメリットも当然あります。

特に外科処置になるので、下手をすれば一生を台無しにすることもあります。(そういったことがないように出来るだけ配慮はしていますが、いつ起こるか分かりません^^;)


>ですがここの掲示板の歯医者さんはインプラントを推奨している方が非常に多いので、高齢になった時のリスクなどはどのようにお考えなのでしょうか?

私は推奨していませんけどね^^;
ただ、若くして第一大臼歯犬歯を無くした場合にはインプラントの選択肢を言うこともあります。

私はインプラント治療していないので、患者さんには
「インプラントはよく考えてしないと、歯が抜けるたびにインプラント(30万)&インプラント(30万)でインプラント貧乏になるよ」
とも話しています。

悪い治療法だとは全く思っていませんが、アダムさんがリスクのことで気になられれば避けられた方がいいと思いますよ。

合併症が出てしまってからの後悔では遅いのでね^^

おだいじに

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回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-07-02 08:58:38
おはようございます。

はは、山田先生は確かインプラント反対派??でしたね。。(>_<)
色々な意見がありますからね。



僕も

>悪い治療法だとは全く思っていませんが、アダムさんがリスクのことで気になられれば避けられた方がいいと思いますよ。

にかなり同意ですね。 


ご自分が納得されて受ける治療に関してはいいですが、少しでも嫌だなと思われたら、するべきではないと思いますよ。

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回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-07-02 11:58:41
インプラントを使わないで、歯が失われた部位の修復を考えた場合と、インプラントの場合とのリスクで、ご自身が納得できるようにお考えいただく他ないだろう、と思います。

インプラントを使わないで、歯のない部位を修復しようとすると、どうしても残っている自分の歯に負担をお願いして補うしかなくなります。

そうすると、残っている歯は負担が増えますから、その分寿命が短くなるでしょう。

しかし、人の寿命は分かりませんから、一応長く使えるものを基本として考えるのが我々のスタンスなんです。

ですから、インプラントを勧めるのです。

残っている歯に負担を掛けたくない、だから、仕方なくインプラント、が私のスタンスです。




タイトル インプラントを推奨する先生方は高齢になったときのリスクをどう考えますか?
質問者 アダムさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラントその他
回答者




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