右上1番の抜歯を回避したい。内部吸収の治療について

相談者: ユニコさん (34歳:女性)
投稿日時:2012-07-08 17:39:20
こんにちは。

右上1番の歯に結構進んだ内部吸収が起きていることがわかり、この歯を残すことはできない、と言われました。

7歳くらいの時に既に神経をとっている歯で、その後、2回ほど膿がたまり根幹治療を受けてきた、いわゆるダメージの多い歯です。

CTをとって内部吸収を確認した後、吸収の度合いを確認するために根幹治療を施してもらいましたが、根幹に入れる器具と肉芽がこすれて出血が起こり、この歯は残せないといわれました。(根幹治療中は切り傷のような痛みを感じます。)

外側からみると何も問題のない原型をとどめている歯で、なんとか残せないものかと思いますが、普段、重苦しさや抜け落ちるような感覚があります。(明らかにぐらついているわけではないのですが、歯医者さんが「動揺1」といっているのが聞こえました。)

こちらの相談室の過去の相談を拝見しましたが、グラスファイバーの話などは、歯医者さんから提案されませんでした。
やはり進行の度合いが違うのでしょうか?

アドバイスが頂けると大変うれしいです。
どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-07-08 17:53:35
7才の時に神経を取った歯が、内部吸収しているとするとパーフォレションしているかもしれませんね。

根管に器具を入れると痛みを覚えることからも、パーフォレーションが疑われます。

パーフォレーションの大きさにもよりますが、リペアが出来れば保存可能かもしれませんが、リペア出来なければ抜歯になると思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-07-08 22:24:51
こんにちは
基本的に内部吸収は、神経の生きている歯に起る現象です。

ただ、外部吸収というものは、神経を取った歯にも見られます。

また細見先生がおっしゃる、パーフォレションも可能性としてはあります。


この辺の取り扱いになると、歯内療法専門医が治療に長けているので、もし残されたいようでしたら根の治療の得意な先生を探せれて、話を聞きに行かれた方がいいと思いますよ。


>こちらの相談室の過去の相談を拝見しましたが、グラスファイバーの話などは、歯医者さんから提案されませんでした。

内部吸収であればMTAがベターな材料でしょうね。
私も内部吸収と外部吸収が重なったようなケースの治療をしたことはありますが、歯の中から外からMTAでシールして治療をおこないました。

ただ残す治療はできますが、かなり予知性の低い治療になるので、もし内部・外部吸収が起っているのであればトライケースになると思っておかれた方がいいと思います。

私の考え方ですが、感染のないような既にかなり進行した吸収に関しては、何もせず使える所まで歯を使った方が長持ちするような気はしています。
また過去に聞いた講演でも、感染がなく症状がなければ触らないと言う選択肢もあると話されていた先生もおられました。

何にせよ、もし残されたいようでしたら、抜く前に他の先生に診てもらってくださいね^^


おだいじに

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-07-09 09:55:20
井野先生に同意です。

僕も内部吸収を起こしている歯に、MTAセメントを使い治療した事があります。
(まだ1年程度ですので、長期判断はできませんが…)

なので、

「ただ残す治療はできますが、かなり予知性の低い治療になるので、もし内部・外部吸収が起っているのであればトライケースになると思っておかれた方がいい」

と僕も思います。


どうしても抜歯を回避されたいという事であれば(保険外になるかも知れませんが)、根管治療専門医の先生に診てもらう事をお勧めいたします。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-07-09 11:34:45
私も井野先生に同意です。

内部吸収は、神経のある歯に起こります。

内部吸収のもなら、神経を取ってしまえば、必ず止まります。

私の臨床経験では、MTMを使わなくても通常の抜髄で大丈夫だと思います。



ただし、今回のユニコさんのケースは、内部吸収ではないように思いますので、もう一度診断をしなおしてもらって、診断に基づいた治療が必要です。

診断が違えば、当然治療法も違いますので、予測に基づいていろいろな治療法を検討したところで何の意味も無いように思います。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-09 11:40:21
>動揺1

置換性吸収から、炎症性吸収に移行し始めた状態なのでしょうか?
いずれにしても、外部吸収の進行を少しでも抑える処置が必要になると思います。保存は難しそうに感じます。




文面(7歳頃に神経の治療をされた他)より、もしかしたら、或いはレントゲン写真上の中央部付近(隣の歯との間ではなく、表側若しくは裏側)のかなり進んだ外部吸収を内部吸収と判断されたのかもしれませんね。(実際は分かりません)


小牧SD先生とかぶりました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ユニコさん
返信日時:2012-07-09 14:50:32
皆様、ありがとうございました。
沢山ご回答をいただけて感激です。

今回の歯(右上1番)は、去年の9月に違和感を覚え(重苦しさ、抜けそうな感じ)、1つの歯医者さん根幹治療を4か月近く行いましたが、改善されず、今年2月に他の歯医者さんで、初めてCTを撮って原因が分かりました。
(CT画像では、歯根の真ん中が広範囲にわたってなくなっていました。
レントゲンでは、帯状の黒い影となって見えていた部分でした。)

ここまで分かるのに数か月かかり、少々疲れたので、間をおいて、今年6月から大学病院(地域非公開です)の歯科に通い、治療を再開をしたところでした。(当然のことながら、大学病院であらためてCTを撮り直しました。)

2月にCTを撮った歯医者さんでも、今の大学病院でも、神経は既に取っていることを伝えていますが、「内部吸収」という扱いになっています。
いただいたご回答を拝見して初めて知りましたが、パーフォレション、ということなのかもしれません。。。(歯根の先端はちゃんと残っています。)

大学病院で「歯を残したい」といったら保存修復科というところにまわしてもらいましたが、そこでは「残せない」という診断でした。

ご回答に書いていただいた通り、自覚症状さえなければ、しばらく放っておいて、出来るだけ自分の歯を残しておこうと思えるのですが、この10ヶ月間、いつも重苦しくうつうつと過ごしてきたので、そろそろ決着をつけたいと思います。

皆様からご回答をいただいて、再度、他所に相談する気力が持てました。
そこでの診断結果も含めて、今後の道を選択しようと思います。ありがとうございました。



タイトル 右上1番の抜歯を回避したい。内部吸収の治療について
質問者 ユニコさん
地域 非公開
年齢 34歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:1番(中切歯)
根管治療の治療法
回答者




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