[写真あり] 35年間、あまり進行してない前歯の虫歯について

相談者: 歯痛はつらいよさん (44歳:女性)
投稿日時:2012-07-08 23:59:13
画像の前歯ですが、9歳から44歳まである虫歯です。
「数ミリくらいは大きくなったかな!?」とは感じさせられますが、痛む事もありません。

2年前に歯医者へ行った時、

「この虫歯は、きっと進行するものではないから削らずに置いておこう」

と言われました。

先日、違う歯が悪くなったので行った際に、

「今なら、痛みもなく神経を抜く事もなく治療できるから、治療した方が良いよ。」

と言われ、過剰反応してしまった私に、先生は、

「でも、決めるのは君だからね。
嫌だったらもう少し経過を見ても良いよ。」

と言われました。

現在44歳です。

35年もほとんど進行のない虫歯を、削ってしまう方が良いのでしょうか?

前歯だけにとても過敏になってしまいます。
この虫歯の状態は、削らなければならないほど悪いのでしょうか。
このまま進行してどんどん悪くなってしまう虫歯なのでしょうか。

画像をとるのは難しかったのですが、右の濃さのほうが実物に近いです。
先生方、どうかアドバイスをお願いします。

画像1画像1 画像2画像2


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-07-09 00:06:03
虫歯の診断は歯科医によって違います、また経過観察をするか削って治療にはいるかも違ってきます。

個人的な意見ですが、私なら治療にはいるかもしれません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-07-09 10:08:29
細見先生と同意見です。

虫歯の判断、治療介入の判断は各歯科医によって事なります。


僕も治療するような気がします。
(ただし、マイクロスコープの使用が条件です)

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-07-09 11:28:13
写真では、今ひとつわかりづらいので正しい判断は出来ないかもしれませんが、私はお二人の意見に反対です。


写真@が9歳で、Aが現在ということでよいのでしょうか。
もししそうなら、予防管理経過観察が良いようにも思います。
ただし、正確な判断は、虫歯の進行程度だけでなくいくつものリスク因子と併せて判断しますので、かなり不正確な判断です。


なお、「治療しない≠何もしない」ではなく、”適切”な「予防管理経過観察」が必要です。

しかし、”適切”な「予防管理経過観察」が出来る歯科医院を見つけることが困難だと思います。
もし見つからないなら、治療しておいた方が良いかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯痛はつらいよさん
返信日時:2012-07-09 16:44:34
細見先生、櫻井先生ありがとうございます。

小牧先生に質問です。
「予防管理経過観察」とは、具体的にはどのような事でしょうか。

ちなみに画像は、@もAも同じ日に撮影した物です。
デジカメ具合で違うように写ってしまっています。
実物は、Aの方が近いです。

もう1つ質問です。
画像ではわかりにくいかと思いますが、35年間進行がゆっくりな虫歯が急激に悪くなってしまうでしょうか?
「ひょっとしたら、70歳くらいまで持つかも!?」と思わず期待してしまいます。

私の経験上ですが、一度削ると、そこからどんどん悪くなり、結果的に神経を抜いてきました。(詰め物の中で虫歯が数年に渡り何度も再発し、結果的に神経を抜くといった状態です。)

治療には、問題なのですが、前歯もどんどん悪くなってしまうかと思うと「前歯」だけに慎重になってしまいます・・・。

お忙しいとは思いますが、ご回答よろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-07-09 19:16:02
歯痛はつらいよさん。こんにちは。

お写真だけを拝見すると、私だったら、虫歯を修復するだろうと思いました。

経過観察を続けていても、虫歯は治っていないわけで、少しずつ進行しているはずです。

個人的には、象牙質に進行した虫歯を経過観察し続ける理由がよくわからないです。

詰める前に齲窩の消毒をちゃんと行ってもらえば、2次カリエスには最近はならないはずです。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-07-09 19:56:14
>「予防管理経過観察」とは、具体的にはどのような事でしょうか。

初期の虫歯の観察の経験豊富な歯科医歯科衛生士による肉眼での確認、初期の虫歯の観察に適した精度の高いレントゲン撮影口腔内写真口腔内全体の診査および生活習慣や社会環境の診査等を行い、適切なアドバイスとホームケアとプロフェッショナルケアのそれぞれの予防計画の策定、予防計画の実施状況の確認等。

詳しく書けば一冊の本になってしまうのでこのあたりまで。



>もう1つ質問です。
>画像ではわかりにくいかと思いますが、35年間進行がゆっくりな虫歯が急激に悪くなってしまうでしょうか?
>「ひょっとしたら、70歳くらいまで持つかも!?」と思わず期待してしまいます。

急速に悪くなることもあります。
70歳ぐらいまで持つかもしれません。

しかし問題は、9歳から本当に僅かしか進行していないのか?
自分自身が感じているだけで、正しい診断を受けたわけではないようですね。
虫歯の進行の診断は非常に難しく、ご自身の判断はほとんどあてになりません。

私のお話は、9歳から僅かしか進行していないということが前提です。



>私の経験上ですが、一度削ると、そこからどんどん悪くなり、結果的に神経を抜いてきました。(詰め物の中で虫歯が数年に渡り何度も再発し、結果的に神経を抜くといった状態です。)
>治療には、問題なのですが、前歯もどんどん悪くなってしまうかと思うと「前歯」だけに慎重になってしまいます・・・。

よくある話ですね。




ふなちゃん先生


>経過観察を続けていても、虫歯は治っていないわけで、少しずつ進行しているはずです。

そんなはずは無い。
治ることは無くても、進行の停止はみられます。
必ず少しずつでも進行するとは限りません。



>個人的には、象牙質に進行した虫歯を経過観察し続ける理由がよくわからないです。

私のところでは象牙質まで進行した虫歯を数年間経過観察しているケースは多数あります。
もっと長いケースも、多くはないですがあります。

私が経過観察する理由は、削ってつめるのとで、メリットでメリットを比較して、経過観察の方がメリットが多いと思われる時です。



>詰める前に齲窩の消毒をちゃんと行ってもらえば、2次カリエスには最近はならないはずです。

つめる前の消毒は必要ないと思います。
先生は何で消毒されてみえますか?

2次カリエスの定義が違ってませんか?
2次カリエスは充填物歯質との境目から、“新たに”カリエスが発生することです。
つまり、う窩中の状況は関係なく、充填した後の表面と歯質との境界の問題です。

もともとのう窩の中から取り残した齲蝕病変が大きくなるのは、ちゃんと治療されていなかった、つまり治っていなかっただけじゃないでしょうか。

回答 回答6
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-09 21:11:31
難しい問題が論議されているものと思います。

私なら、とりあえず時間をおいてから写真・レントゲン写真で、その変化(虫歯が大きくなっていないか)を見ますね。(但し、審美性を求められる場合は別です。)

走っている人の写真1コマでは、そのスピードは判定出来ませんが、ある位置と決められた時間後の位置とが分かれば、スピードが判定出来ます。

その虫歯の現在の大きさのみでなく、3年間で進んだものか、10年ものか、35年ものかで評価は異なるはずです。


現在、経過観察vs.修復で、例えば、今から35年後に、より虫歯の少ない状態が勝利するわけですから慎重に戦略を立てたいと思います。


勿論、接着力の向上は認められるものの、歯と修復材料の熱膨張率・収縮率も異なる中、過酷な毎日(?)にも耐えて、35年後に2次カリエスがゼロならば、現在の修復案がベターなのかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 歯痛はつらいよさん
返信日時:2012-07-11 09:20:41
先生方、ご回答ありがとうございました。

特に、小牧先生!素人の私が、歯科医の先生へ伝えられなかった事をまとめて頂いて感謝です!

「なんで治療しないの?」って言われたときに、「一度削るとどんどん悪くなってしまうから」と言う答えしか言えず、「そんな事ないよ」と歯科医に言われると、それ以上の説明が出来なかったので、気持ちがすっきりしました。

小牧先生がおっしゃっている事が、私の従来の質問の主旨でした。
「削ってつめる事のメリット・デメリット」を考え、治療がメリットだけなら、即座に治療したい気持ちです。

先生方のおっしゃる通り、やはり難しい問題なのですね。
歯科医によって色々な見解があるのもよくわかりました。
一度、担当歯科医に相談してみます。
88の先生方のように、しっかりとした回答をしてくれれば良いのですが・・・。

先生方、この度はお忙しい中、お時間頂き本当にありがとうございました。



タイトル [写真あり] 35年間、あまり進行してない前歯の虫歯について
質問者 歯痛はつらいよさん
地域 非公開
年齢 44歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
その他(診断)
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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