関節円盤を失った場合の顎関節の機能は保たれるのか?
相談者:
yamatakaさん (25歳:男性)
投稿日時:2012-07-18 02:41:27
お疲れ様です。
数年前から心因性の顎関節症を患っており現在も治療中です。
日中常に痛みを伴っているのですがそれらが改善していないにもかかわらず、右間接の開口抵抗やクリック音が小さくなっており間接円盤が損耗しているのではないかと心配になっています。
今でも稀に円盤切除の手術は行われていると聞くのですが、間接円盤がなくても顎関節の機能というものは保てるものなのでしょうか?
生涯的にケアをつづけるものだとわかっているのですが、悪くなった場合の見通しが立てられず前向きになりきれない状態です。
最悪の状態になっても希望があるなら余裕が持てる事と、不安を払拭できれば良くなる事は経験上わかっているのですが…
数年前から心因性の顎関節症を患っており現在も治療中です。
日中常に痛みを伴っているのですがそれらが改善していないにもかかわらず、右間接の開口抵抗やクリック音が小さくなっており間接円盤が損耗しているのではないかと心配になっています。
今でも稀に円盤切除の手術は行われていると聞くのですが、間接円盤がなくても顎関節の機能というものは保てるものなのでしょうか?
生涯的にケアをつづけるものだとわかっているのですが、悪くなった場合の見通しが立てられず前向きになりきれない状態です。
最悪の状態になっても希望があるなら余裕が持てる事と、不安を払拭できれば良くなる事は経験上わかっているのですが…
回答1
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2012-07-18 06:25:57
西山です。
右顎関節のクリックと顎関節あるいは筋の自発痛があるということでしょうか?
クリックがある時点で関節円板の転位(位置ズレ)がある可能性があり、顎関節症という診断はつきますね。
したがって心因性の顎関節症とは一般的にはいわないですね。
ただ、精神的な背景により、痛みが増えたりすることはあります。
>日中常に痛みを伴っているのですが、それらが改善していないにもかかわらず、右間接の開口抵抗やクリック音が小さくなっており
口が開けやすく、クリックが小さくなっていることについては、それにより顎の機能が向上しているなら心配はないと思います。
クリックの大小や有無は、顎関節症の重症度を直接表しているわけではありませんので、一喜一憂する必要は無いのではないでしょうか。
関節円板の形状は時間と共に変化して来ます。
転位があればなおさらです。
しかしこれは異常ではなく適応変化です。
関節の動きがきちんと確保されており、関節への余計な負担(TCHなど)のコントロールがきちんと出来ていれは、悪化することは少なくなると思いますし、さらに症状を改善させることもできるかもしれません。
最後に、我々の施設における顎関節症への考え方は
「顎関節症はこわくない!」
です。
右顎関節のクリックと顎関節あるいは筋の自発痛があるということでしょうか?
クリックがある時点で関節円板の転位(位置ズレ)がある可能性があり、顎関節症という診断はつきますね。
したがって心因性の顎関節症とは一般的にはいわないですね。
ただ、精神的な背景により、痛みが増えたりすることはあります。
>日中常に痛みを伴っているのですが、それらが改善していないにもかかわらず、右間接の開口抵抗やクリック音が小さくなっており
口が開けやすく、クリックが小さくなっていることについては、それにより顎の機能が向上しているなら心配はないと思います。
クリックの大小や有無は、顎関節症の重症度を直接表しているわけではありませんので、一喜一憂する必要は無いのではないでしょうか。
関節円板の形状は時間と共に変化して来ます。
転位があればなおさらです。
しかしこれは異常ではなく適応変化です。
関節の動きがきちんと確保されており、関節への余計な負担(TCHなど)のコントロールがきちんと出来ていれは、悪化することは少なくなると思いますし、さらに症状を改善させることもできるかもしれません。
最後に、我々の施設における顎関節症への考え方は
「顎関節症はこわくない!」
です。
相談者からの返信
相談者:
yamatakaさん
返信日時:2012-07-18 14:33:26
ご返答ありがとうございます。
>右顎関節のクリックと顎関節あるいは筋の自発痛があるということでしょうか?
はい、くわしく申し上げますと症状は両方に有り左は抵抗が大きく、右は痛みが大きいと言うものです。
(口もジグザグに開きます、ただロックした事はほとんどありません)
私の顎関節症は緊張状態によって引き起こされるものらしく睡眠中のかみ締めはあるものの、日中の緊張状態による症状の変化が非常に直接的なのが特徴で、こちらはかみ締めやTCHに関わらず良くなったり悪化したりするためうまく対処できず長引いていると言う背景があります。
仮眠明けや仕事の終わり際など瞬間的にストレスがなくなる時には、開口抵抗、雑音含めたほとんどの症状が消え去る事があるので今現在はストレス要因が主なのだろうと考えています。
>関節円板の形状は時間と共に〜
改善の兆しはあるのですが、関節の一部の部位は再生しないため良くなった後も、長い目で見て安定するか不安です。
しかるべき処置をして、体が適応するのを信じるしかないと思いつつ
不安から今回のような質問に至りました。
>右顎関節のクリックと顎関節あるいは筋の自発痛があるということでしょうか?
はい、くわしく申し上げますと症状は両方に有り左は抵抗が大きく、右は痛みが大きいと言うものです。
(口もジグザグに開きます、ただロックした事はほとんどありません)
私の顎関節症は緊張状態によって引き起こされるものらしく睡眠中のかみ締めはあるものの、日中の緊張状態による症状の変化が非常に直接的なのが特徴で、こちらはかみ締めやTCHに関わらず良くなったり悪化したりするためうまく対処できず長引いていると言う背景があります。
仮眠明けや仕事の終わり際など瞬間的にストレスがなくなる時には、開口抵抗、雑音含めたほとんどの症状が消え去る事があるので今現在はストレス要因が主なのだろうと考えています。
>関節円板の形状は時間と共に〜
改善の兆しはあるのですが、関節の一部の部位は再生しないため良くなった後も、長い目で見て安定するか不安です。
しかるべき処置をして、体が適応するのを信じるしかないと思いつつ
不安から今回のような質問に至りました。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-18 15:20:34
>仮眠明けや仕事の終わり際など瞬間的にストレスがなくなる時には、開口抵抗、雑音含めたほとんどの症状が消え去る事がある
興味ある部分です。
私は、その瞬間の条件(立位or座位、頚椎の状態etc.)を、まず考えます。
勿論、ストレス要因なのかもしれないですが・・。
興味ある部分です。
私は、その瞬間の条件(立位or座位、頚椎の状態etc.)を、まず考えます。
勿論、ストレス要因なのかもしれないですが・・。
回答3
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2012-07-18 16:07:24
西山です。
ヒトの適応力はなかなかですよ。
あまり不安にならなくても、よいのではないでしょうか。
ヒトの適応力はなかなかですよ。
あまり不安にならなくても、よいのではないでしょうか。
相談者からの返信
相談者:
yamatakaさん
返信日時:2012-07-18 22:59:28
ご返答ありがとうございます。
>藤森隆史先生
私の場合、前述のように深くリラックスしている状態の他、車内や机で不安定な姿勢のまま寝る、運動に夢中になる等一定の条件下で症状が緩和します。
無意識に顎関節に向かっているストレスが、刺激やリラックスによって離れるためと個人的に解釈しています。
(運動も不快感が勝ってくると症状が戻ってきます。)
>西山暁先生
症状的に厳しい状態が長く続いたので神経過敏になっていると言う自覚はあります。
(それ自体が悪いサイクルだと言う事も)
私も、もっと気を楽に構えたいと思います。
>藤森隆史先生
私の場合、前述のように深くリラックスしている状態の他、車内や机で不安定な姿勢のまま寝る、運動に夢中になる等一定の条件下で症状が緩和します。
無意識に顎関節に向かっているストレスが、刺激やリラックスによって離れるためと個人的に解釈しています。
(運動も不快感が勝ってくると症状が戻ってきます。)
>西山暁先生
症状的に厳しい状態が長く続いたので神経過敏になっていると言う自覚はあります。
(それ自体が悪いサイクルだと言う事も)
私も、もっと気を楽に構えたいと思います。
回答4
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-18 23:09:56
今後、どのような体位で症状が緩和したかを確認してみてください。もし、それらの共通項が見いだせたら、大きな収穫だと思います。
(心理面・リラックスの関与も考えられますが、一旦は体位のみから探ってみましょう)
(心理面・リラックスの関与も考えられますが、一旦は体位のみから探ってみましょう)
タイトル | 関節円盤を失った場合の顎関節の機能は保たれるのか? |
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質問者 | yamatakaさん |
地域 | 香川 |
年齢 | 25歳 |
性別 | 男性 |
職業 | パート・アルバイト |
カテゴリ | 顎関節症 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。