16才。歯列矯正後、進行性下顎頭吸収という稀な病気との診断が
相談者:
momoiroさん (16歳:女性)
投稿日時:2012-07-25 10:49:21
こんにちは。
高校生の娘についてご相談します。
娘は小学校高学年から上の前歯が少し出っ歯気味だったことから、近所の歯科医で歯列矯正を始めました。
その時抜歯をしない矯正の方法として、顎のはばを広げ、下顎を前へズラすという方法をとり、マウスピースなどの方法で噛み合わせをズラしていきました。
その後顎が痛み出し、口が開かなくなったので、矯正をストップしました。
顎関節症と診断され、他の歯科医などで、治療しましたが、良くならず、大学病院で検査したところ、顎の関節の骨が著しく小さくなっているとのことで、進行性下顎吸収でないか?と言われ、(はっきり病名は言われませんでしたが、話の内容から後で病名を調べました)しばらく様子を見ることになりました。
この時は本人も近くにいたことから、怖くてこの病気の内容を詳しく聞く事が出来ませんでした。
進行性とのことですが、この後どうなってしまうのか、進行が止まる事があるのか、この聞きなれない病気について教えて下さい。
また、やはり矯正が原因だったのか、大学病院の先生はあいまいで教えてくれませんでした。
実際はどうなのでしょうか?
(別に訴えようというのではありません)
いずれ、下顎の骨を出す手術が必要になってくるだろうとも言われました。
今後の事を考えると、娘が不憫で夜も眠れません。
長文すみません。
よろしくお願いします。
高校生の娘についてご相談します。
娘は小学校高学年から上の前歯が少し出っ歯気味だったことから、近所の歯科医で歯列矯正を始めました。
その時抜歯をしない矯正の方法として、顎のはばを広げ、下顎を前へズラすという方法をとり、マウスピースなどの方法で噛み合わせをズラしていきました。
その後顎が痛み出し、口が開かなくなったので、矯正をストップしました。
顎関節症と診断され、他の歯科医などで、治療しましたが、良くならず、大学病院で検査したところ、顎の関節の骨が著しく小さくなっているとのことで、進行性下顎吸収でないか?と言われ、(はっきり病名は言われませんでしたが、話の内容から後で病名を調べました)しばらく様子を見ることになりました。
この時は本人も近くにいたことから、怖くてこの病気の内容を詳しく聞く事が出来ませんでした。
進行性とのことですが、この後どうなってしまうのか、進行が止まる事があるのか、この聞きなれない病気について教えて下さい。
また、やはり矯正が原因だったのか、大学病院の先生はあいまいで教えてくれませんでした。
実際はどうなのでしょうか?
(別に訴えようというのではありません)
いずれ、下顎の骨を出す手術が必要になってくるだろうとも言われました。
今後の事を考えると、娘が不憫で夜も眠れません。
長文すみません。
よろしくお願いします。
回答1
森永歯科医院(千葉県安房郡鋸南町)の森永です。
回答日時:2012-07-25 11:09:16
こんにちは。
この掲示板は、原則ご本人に投稿が原則となっています。
お嬢さん16歳ということで、ご自身で投稿が出来ないとは思えませんが、未成年ですし内容にもよると思いますのでお答えしたいと思います。
個人的意見ですが、矯正治療との因果関係を診断するのは非常に困難と思います。
また病名ですが大学病院の先生のお話からの想像ということですから、この場では益々状況が不明確です。
やはり担当の先生に見通しについてしっかり説明して頂くのが良いと思います。
その際、「矯正治療との因果関係」とは切り離してお話を聴きたい」という姿勢のほうが実りある結果になるかも知れませんね。
以上ご参考になれば幸いです。
この掲示板は、原則ご本人に投稿が原則となっています。
お嬢さん16歳ということで、ご自身で投稿が出来ないとは思えませんが、未成年ですし内容にもよると思いますのでお答えしたいと思います。
個人的意見ですが、矯正治療との因果関係を診断するのは非常に困難と思います。
また病名ですが大学病院の先生のお話からの想像ということですから、この場では益々状況が不明確です。
やはり担当の先生に見通しについてしっかり説明して頂くのが良いと思います。
その際、「矯正治療との因果関係」とは切り離してお話を聴きたい」という姿勢のほうが実りある結果になるかも知れませんね。
以上ご参考になれば幸いです。
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-25 11:45:50
>進行性下顎吸収ではないか?
現在も進行性か否かは、ある瞬間の一枚のレントゲン写真のみからでは判断出来ないはずですよ。
(ボルトの写真一枚のみでは、そのスピードは判りません)
また、(何か特別な病気でもない限り、)器質的な吸収が進んで、下顎(下顎頭)がなくなるような事は考えられせん。
そのレントゲン写真をお借りして、更にセカンドオピニオンを求められたら良いと思いますよ。
現在も進行性か否かは、ある瞬間の一枚のレントゲン写真のみからでは判断出来ないはずですよ。
(ボルトの写真一枚のみでは、そのスピードは判りません)
また、(何か特別な病気でもない限り、)器質的な吸収が進んで、下顎(下顎頭)がなくなるような事は考えられせん。
そのレントゲン写真をお借りして、更にセカンドオピニオンを求められたら良いと思いますよ。
回答3
シツキ歯科(兵庫県尼崎市)の志築です。
回答日時:2012-07-25 12:00:25
momoiro ・さん
進行性下顎吸収について調べられたと思います。
まだ、病名が決定ではないので、夏休みを利用されて再度大学病院で診てもらって下さい。
また、進行性下顎吸収の疑いという事でしたら、進行性下顎吸収を良く研究している所を紹介してもらう事も必要です。
医学の進歩は日進月歩ですので、もう少し気を楽にして慌てずに治療をする事です。
進行性下顎吸収について調べられたと思います。
まだ、病名が決定ではないので、夏休みを利用されて再度大学病院で診てもらって下さい。
また、進行性下顎吸収の疑いという事でしたら、進行性下顎吸収を良く研究している所を紹介してもらう事も必要です。
医学の進歩は日進月歩ですので、もう少し気を楽にして慌てずに治療をする事です。
相談者からの返信
相談者:
momoiroさん
返信日時:2012-07-25 12:06:53
森永先生、藤森先生、志築先生、早速の返信ありがとうございました。
病名については、何度かレントゲンやCTなどを観てもらった結果、大学病院の先生に、原因不明の難病だ。
と言われたので、間違いないと思います。
そうですね、今さら原因を考えても仕方ないので、今後の病気の進行や治療についてのみお伺いします。
これまでにこの病気の患者さんを実際に診察された先生や研究なさっている先生、またはお聞きになった事のある先生、なんでもいいので少しでも情報を下さい。
この病気は稀なのか、知っている歯科医の先生に聞いても聞いたことがないと言う方ばかりなので、ここに投稿しました。
志築先生がおっしゃったように、この病気を研究している病院もあるという事ですね。
少し気持ちが楽になりました。
探してみます。
引き続き何か教えていただけることがありましたら、お願いします。
病名については、何度かレントゲンやCTなどを観てもらった結果、大学病院の先生に、原因不明の難病だ。
と言われたので、間違いないと思います。
そうですね、今さら原因を考えても仕方ないので、今後の病気の進行や治療についてのみお伺いします。
これまでにこの病気の患者さんを実際に診察された先生や研究なさっている先生、またはお聞きになった事のある先生、なんでもいいので少しでも情報を下さい。
この病気は稀なのか、知っている歯科医の先生に聞いても聞いたことがないと言う方ばかりなので、ここに投稿しました。
志築先生がおっしゃったように、この病気を研究している病院もあるという事ですね。
少し気持ちが楽になりました。
探してみます。
引き続き何か教えていただけることがありましたら、お願いします。
回答4
シツキ歯科(兵庫県尼崎市)の志築です。
回答日時:2012-07-25 12:43:09
momoiro ・さん
難病情報センターのアドレスです。
http://www.nanbyou.or.jp/entry/2401
「進行性下顎頭吸収の診断基準策定とその治療に関する研究」研究班
今の大学病院の教授と一度お会いになって、色々情報を頂いて下さい。
難病情報センターのアドレスです。
http://www.nanbyou.or.jp/entry/2401
「進行性下顎頭吸収の診断基準策定とその治療に関する研究」研究班
今の大学病院の教授と一度お会いになって、色々情報を頂いて下さい。
回答5
回答日時:2012-07-25 17:41:40
現時点では進行性下顎頭吸収の原因は分かっていません。
矯正中に下顎頭の吸収が起きると、下顎の位置変化が生じ、治療計画が全く崩れてくるため大きな問題になります。
(もちろん矯正していなくてもこのような吸収が起きる事はあります)
現在の対処法としては、矯正を中断し、スプリントなどを使用して進行停止が確認できるまで待ちます。
進行が停止したと思われる時期に再度矯正(必要なら外科矯正も含む)を継続します。
永久に進行する事はないと思われますので、経過観察(スプリント使用もあり)して時期を待ってください。
経過観察期間は個人的には半年から2年程度と思っています。
このような事は度々おきるわけではありませんが、まれにあることです。
長い間矯正臨床している先生なら経験があると思います。
担当の矯正の先生にも報告、相談してください。
矯正中に下顎頭の吸収が起きると、下顎の位置変化が生じ、治療計画が全く崩れてくるため大きな問題になります。
(もちろん矯正していなくてもこのような吸収が起きる事はあります)
現在の対処法としては、矯正を中断し、スプリントなどを使用して進行停止が確認できるまで待ちます。
進行が停止したと思われる時期に再度矯正(必要なら外科矯正も含む)を継続します。
永久に進行する事はないと思われますので、経過観察(スプリント使用もあり)して時期を待ってください。
経過観察期間は個人的には半年から2年程度と思っています。
このような事は度々おきるわけではありませんが、まれにあることです。
長い間矯正臨床している先生なら経験があると思います。
担当の矯正の先生にも報告、相談してください。
相談者からの返信
相談者:
momoiroさん
返信日時:2012-07-26 00:47:45
志築先生何度もご丁寧な返信ありがとうございます。
難病情報センターのサイト見てきました。
この病気の研究をしている先生がたくさんおられる事がわかり、少し心強くなりました。
ただ東京の病院がほとんどなので、もう少し近いと嬉しいのですが。
伊藤先生、返信ありがとうございます。
進行性といっても、永久に進行することはないのですね。
少し安心しました。
とにかく難病であること、進行性であることを告げられ、頭の中が真っ白になってしまい、大学病院で先生に質問することも出来ず、暗澹たる気持ちで帰ってきてしまいました。
このサイトで先生方に、相談できて、少し光が見えた気がします。
今後外科的な治療も必要になるようですが、しばらくは経過観察しかないのでしょうか?
難病情報センターのサイト見てきました。
この病気の研究をしている先生がたくさんおられる事がわかり、少し心強くなりました。
ただ東京の病院がほとんどなので、もう少し近いと嬉しいのですが。
伊藤先生、返信ありがとうございます。
進行性といっても、永久に進行することはないのですね。
少し安心しました。
とにかく難病であること、進行性であることを告げられ、頭の中が真っ白になってしまい、大学病院で先生に質問することも出来ず、暗澹たる気持ちで帰ってきてしまいました。
このサイトで先生方に、相談できて、少し光が見えた気がします。
今後外科的な治療も必要になるようですが、しばらくは経過観察しかないのでしょうか?
回答6
回答日時:2012-07-26 02:07:03
当院でも疑いのある患者さんを診ている関係で、その病名については色々と調べた経験があります。
私の知識では伊藤先生のご回答がかなり正確な表現である様に思います。
それと、下顎頭のcm単位でのダイナミックな吸収を伴うのは確かに稀だと思われますが、mm単位の吸収(時期によっては進行性とも言えようかと思います)であれば頻繁に見かけることもあるため、初期の段階では必ずしも大事になるとは断定出来ない様に思いますよ。
それで難しくなるのが判断に要する経過観察の期間の設定なのですが、伊藤先生の具体的なコメントが大変参考になるかと思います。
知見の少ない病気だけに明確なことは分かりませんが、時期はともかく永久に進むことはあり得ません。
まずは主治医の先生方と相談しながら当面は進行停止を待つために経過観察ということになるでしょうね。
お大事にして下さい。
私の知識では伊藤先生のご回答がかなり正確な表現である様に思います。
それと、下顎頭のcm単位でのダイナミックな吸収を伴うのは確かに稀だと思われますが、mm単位の吸収(時期によっては進行性とも言えようかと思います)であれば頻繁に見かけることもあるため、初期の段階では必ずしも大事になるとは断定出来ない様に思いますよ。
それで難しくなるのが判断に要する経過観察の期間の設定なのですが、伊藤先生の具体的なコメントが大変参考になるかと思います。
知見の少ない病気だけに明確なことは分かりませんが、時期はともかく永久に進むことはあり得ません。
まずは主治医の先生方と相談しながら当面は進行停止を待つために経過観察ということになるでしょうね。
お大事にして下さい。
相談者からの返信
相談者:
momoiroさん
返信日時:2012-07-26 08:52:42
タイトル | 16才。歯列矯正後、進行性下顎頭吸収という稀な病気との診断が |
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質問者 | momoiroさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 16歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正(矯正歯科)その他 矯正関連 口腔外科関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。