歯根しか残っていない6・7番の歯は抜歯・インプラントしか選択枝はない?
相談者:
turさん (27歳:女性)
投稿日時:2012-07-29 14:40:35
お世話になっております。
右上6,7番が、数年間虫歯治療を途中で放置していた(歯冠部はかなり削られていました)ために挺出し、被せ物を被せられないとのことで、歯冠長延長術を予定していました。
しかし虫歯が予想外に深いため、今後抜歯し、入れ歯かインプラント治療を勧められました。
本当に選択肢はそれだけしかないのでしょうか。
右上7番は、大きく削らなければならなかったために、歯肉より下まで削っており、歯槽骨より1mm程度上まで削っています。
虫歯が予想外に深く、歯冠長延長術を施術すると、歯根分岐部まで露出してしまう。
また被せ物をしても歯冠部と歯根部のバランスが悪くなり、持ちがよくないため抜歯しなければならないと言われました。
右上6番は、7番と同様かなり削られてはいるものの、歯冠長延長術の施術は何とか可能だが、隣の右上5番との間の骨も削らなければならないため、5番を悪くしてしまうリスクがあり、厳しいとのことでした。
さらに、抜歯し放置すれば、右下6,7番も挺出するためこれらも抜歯することになる。
よって入れ歯かインプラントが必要になるが、入れ歯は審美的にお薦めしない。
インプラントは11mmのものが一番長持ちするとの臨床データがあり、サイナスリフトも必要になる。
かなり高額になるが、これを期に噛み合わせを治すことができ、今後問題が起きにくくすることができる。
(上手く噛み合っておらず、また歯軋り癖があるみたいです。)
とのことでした。
私としては、費用もかなりかかることも気にかかりますが、インプラントの耐久性、サイナスリフトの安全性が心配です。
また、できるだけ自分の歯を残したい、削りたくないという思いもあります。
ほぼ歯根しか残っていない状況ではやはり抜歯、インプラントという選択肢しかないでしょうか。
それも6,7番の両方インプラントが必要でしょうか。
また、妊娠中は歯がぼろぼろになると聞きますので、今は治療せず、結婚・出産後にインプラントを考えるという選択肢はないでしょうか。
長文となってしまい、申し訳ありませんが、ご教示頂けると幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
右上6,7番が、数年間虫歯治療を途中で放置していた(歯冠部はかなり削られていました)ために挺出し、被せ物を被せられないとのことで、歯冠長延長術を予定していました。
しかし虫歯が予想外に深いため、今後抜歯し、入れ歯かインプラント治療を勧められました。
本当に選択肢はそれだけしかないのでしょうか。
右上7番は、大きく削らなければならなかったために、歯肉より下まで削っており、歯槽骨より1mm程度上まで削っています。
虫歯が予想外に深く、歯冠長延長術を施術すると、歯根分岐部まで露出してしまう。
また被せ物をしても歯冠部と歯根部のバランスが悪くなり、持ちがよくないため抜歯しなければならないと言われました。
右上6番は、7番と同様かなり削られてはいるものの、歯冠長延長術の施術は何とか可能だが、隣の右上5番との間の骨も削らなければならないため、5番を悪くしてしまうリスクがあり、厳しいとのことでした。
さらに、抜歯し放置すれば、右下6,7番も挺出するためこれらも抜歯することになる。
よって入れ歯かインプラントが必要になるが、入れ歯は審美的にお薦めしない。
インプラントは11mmのものが一番長持ちするとの臨床データがあり、サイナスリフトも必要になる。
かなり高額になるが、これを期に噛み合わせを治すことができ、今後問題が起きにくくすることができる。
(上手く噛み合っておらず、また歯軋り癖があるみたいです。)
とのことでした。
私としては、費用もかなりかかることも気にかかりますが、インプラントの耐久性、サイナスリフトの安全性が心配です。
また、できるだけ自分の歯を残したい、削りたくないという思いもあります。
ほぼ歯根しか残っていない状況ではやはり抜歯、インプラントという選択肢しかないでしょうか。
それも6,7番の両方インプラントが必要でしょうか。
また、妊娠中は歯がぼろぼろになると聞きますので、今は治療せず、結婚・出産後にインプラントを考えるという選択肢はないでしょうか。
長文となってしまい、申し訳ありませんが、ご教示頂けると幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-07-29 14:59:25
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2012-07-29 18:14:08
これから妊娠出産し育児が一段落してインプラント手術ができるようになるまでに約二年はかかるのではと思います。
それだけ放置しておく事が正しいかどうかはネット上ではわかりません。
妊娠中に歯がボロボロになるのであれば出産経験者はみなボロボロのはずなんですが、そうではないと思います。
悪くなる方がいる事は確かですが皆そうではないと思います。
治療方針に関しては細見先生と同じです。
ただ別の歯科医の意見を自費で聞いてみる方法はあると思います。
それだけ放置しておく事が正しいかどうかはネット上ではわかりません。
妊娠中に歯がボロボロになるのであれば出産経験者はみなボロボロのはずなんですが、そうではないと思います。
悪くなる方がいる事は確かですが皆そうではないと思います。
治療方針に関しては細見先生と同じです。
ただ別の歯科医の意見を自費で聞いてみる方法はあると思います。
回答3
回答日時:2012-07-29 19:28:16
細かい部分では担当する歯科医師ごとで意見の分かれる可能性はありそうですが、文面からはかなり詳細にturさんに説明されており、またその内容が理解されていますから、相当丁寧な先生だと想像します。
あくまでも想像ですが、おそらく相当ベターな治療計画だろうと思います。
ただ気になるのが、以前に治療途中で数年間も放置されていたとのことですが、インプラント埋入後は必ずメインテナンスが必要になります。
医院によって取り決めは違うと思いますが、3カ月とか6カ月とかでの受診や、丁寧なセルフケアが必ず必要になるのですがその辺りの説明は受けられましたでしょうか?
出産を待つのは得策とは思えませんが、骨量が足りないのならサイナスリフト+複数本埋入はとりあえず妥当な計画かと思います。
別の歯科医師に相談すれば他の提案がされないとは限りませんから、柴田先生がおっしゃる様にセカンドオピニオンもひとつの方法かと思いますよ。
あくまでも想像ですが、おそらく相当ベターな治療計画だろうと思います。
ただ気になるのが、以前に治療途中で数年間も放置されていたとのことですが、インプラント埋入後は必ずメインテナンスが必要になります。
医院によって取り決めは違うと思いますが、3カ月とか6カ月とかでの受診や、丁寧なセルフケアが必ず必要になるのですがその辺りの説明は受けられましたでしょうか?
出産を待つのは得策とは思えませんが、骨量が足りないのならサイナスリフト+複数本埋入はとりあえず妥当な計画かと思います。
別の歯科医師に相談すれば他の提案がされないとは限りませんから、柴田先生がおっしゃる様にセカンドオピニオンもひとつの方法かと思いますよ。
回答4
回答日時:2012-07-29 21:22:59
turさん
こんばんは
>本当に選択肢はそれだけしかないのでしょうか。
実際に診ていないので、はっきりとわかりませんが、歯を残すことができれば、ほかの治療法を考えることができます。
しかし、抜歯になれば入れ歯かインプラントになると思います。
>それも6,7番の両方インプラントが必要でしょうか。
僕もこのような歯のなくなり方をした場合、6番7番両方のインプラント治療をすすめます。
こんばんは
>本当に選択肢はそれだけしかないのでしょうか。
実際に診ていないので、はっきりとわかりませんが、歯を残すことができれば、ほかの治療法を考えることができます。
しかし、抜歯になれば入れ歯かインプラントになると思います。
>それも6,7番の両方インプラントが必要でしょうか。
僕もこのような歯のなくなり方をした場合、6番7番両方のインプラント治療をすすめます。
相談者からの返信
相談者からの返信
相談者:
turさん
返信日時:2012-07-29 21:55:56
相談者からの返信
相談者:
turさん
返信日時:2012-07-29 22:10:02
相談者からの返信
相談者:
turさん
返信日時:2012-07-29 22:12:28
回答5
回答日時:2012-07-29 22:23:11
>その理由を詳しくお聞かせ頂けませんでしょうか。
推測でお話をします。
患者様からよくいただく質問で、金額を下げるために6・7番に2本インプラントをするのではなく6番に1本だけインプラントをできないか?というのがあります。
これは、できないことはないが、あまりオススメではありません。
下の歯は、6・7番あるので、かみ合わせを考えると2本インプラントするのがいいと思います。
また、今回サイナスリフトも必要ということから、骨質が悪いところに、一番奥歯に1本だけインプラントを入れた場合、(個人的な意見ですが)トラブルが多いように思います。
2本入れられるほうが、より安心かと思います。
ご参考になれば。
推測でお話をします。
患者様からよくいただく質問で、金額を下げるために6・7番に2本インプラントをするのではなく6番に1本だけインプラントをできないか?というのがあります。
これは、できないことはないが、あまりオススメではありません。
下の歯は、6・7番あるので、かみ合わせを考えると2本インプラントするのがいいと思います。
また、今回サイナスリフトも必要ということから、骨質が悪いところに、一番奥歯に1本だけインプラントを入れた場合、(個人的な意見ですが)トラブルが多いように思います。
2本入れられるほうが、より安心かと思います。
ご参考になれば。
回答6
おいかわ歯科クリニック(横浜市港南区)の老川です。
回答日時:2012-07-30 01:16:11
かなり丁寧な説明をしてくださっている先生のようですね。
歯冠長延長術によって分岐部が出てしまうのであればやはり虫歯の深さはそれなりのようです。
想像の域を出ませんがしっかりとした治療計画を提案してくださっているように感じます。
妊娠したから歯が悪くなる訳ではありません。
周産期(妊娠から産後)にかけて生活習慣の変化がご自身のお手入れを行き届かなくしやすいことが一番だと思います。
従って、しっかりとした歯ブラシや歯科医院への定期来院を行っていれば防げるはずです。
サイナスリフトにリスクは伴います。
あらゆる治療にすくなからずの副作用、リスクは伴ってきます。
テクニックセンシティブな治療法ですので、経験によって左右されてきますから、担当の先生にご相談なさることが一番だと思います。
歯冠長延長術によって分岐部が出てしまうのであればやはり虫歯の深さはそれなりのようです。
想像の域を出ませんがしっかりとした治療計画を提案してくださっているように感じます。
妊娠したから歯が悪くなる訳ではありません。
周産期(妊娠から産後)にかけて生活習慣の変化がご自身のお手入れを行き届かなくしやすいことが一番だと思います。
従って、しっかりとした歯ブラシや歯科医院への定期来院を行っていれば防げるはずです。
サイナスリフトにリスクは伴います。
あらゆる治療にすくなからずの副作用、リスクは伴ってきます。
テクニックセンシティブな治療法ですので、経験によって左右されてきますから、担当の先生にご相談なさることが一番だと思います。
回答7
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2012-07-31 12:31:07
tur さん、今日は
>抜歯し放置すれば、右下6,7番も挺出するためこれらも抜歯することになる。
必ずしもそうではないと思います。
歯茎の炎症がなれば、数ミリですみます。
また、私の臨床の感覚から、したの歯は上の歯に比べて移出量も少ないように思います。
さらに、挺出してしまっても多くの場合元に戻すことも出来ます。(少し厄介ですが)
抜歯したままで、食事等に支障がなければそのまま何もせずに経過観察するという方法も有ります。
経過観察中に僅かに挺出していることがわかれば、それから何かの処置を行っても手遅れにはならないと思います。
>入れ歯は審美的にお薦めしない。
食事に不自由しないのならば、寝る時だけはめれば、挺出防止になり、審美的なことを気にする必要はなくなります。
>抜歯し放置すれば、右下6,7番も挺出するためこれらも抜歯することになる。
必ずしもそうではないと思います。
歯茎の炎症がなれば、数ミリですみます。
また、私の臨床の感覚から、したの歯は上の歯に比べて移出量も少ないように思います。
さらに、挺出してしまっても多くの場合元に戻すことも出来ます。(少し厄介ですが)
抜歯したままで、食事等に支障がなければそのまま何もせずに経過観察するという方法も有ります。
経過観察中に僅かに挺出していることがわかれば、それから何かの処置を行っても手遅れにはならないと思います。
>入れ歯は審美的にお薦めしない。
食事に不自由しないのならば、寝る時だけはめれば、挺出防止になり、審美的なことを気にする必要はなくなります。
回答8
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-31 13:08:56
6番・7番保存の可能性を考えるとすれば、まず6番は、歯冠長延長術の前に、予め意図的挺出(エクストルージョン)が必要なはずです。
これで、5番との骨形態の段差の問題を解決できる可能性はあると思います。
もし可能なら7番を便宜的に固定源として使いたいものですね。
7番の虫歯(縁下カリエス)は、どちら側(頬側or口蓋側)でしたか、上手く移行的に骨調整すれば可能な場合があると思います。
これも、もし、意図的挺出を行えるなら、角度を付けて挺出することで、根分岐部の露出を抑えられると思います。
只、どちら側も虫歯が深ければ無理かもしれません。
小牧SD先生の、入れ歯のところで、
>寝る時だけはまれば、挺出防止になり、
反対側(下の入れ歯で、上の歯の挺出の防止?)のケースがほとんどだったと思いますが、入れ歯を入れていても、長期経過の中で、結局、挺出してくるケースが多いとの報告はあったように記憶しています。(火曜会活動を商業雑誌が公表したもの)
限局的な効果はあるのかもしれませんが・・。
これで、5番との骨形態の段差の問題を解決できる可能性はあると思います。
もし可能なら7番を便宜的に固定源として使いたいものですね。
7番の虫歯(縁下カリエス)は、どちら側(頬側or口蓋側)でしたか、上手く移行的に骨調整すれば可能な場合があると思います。
これも、もし、意図的挺出を行えるなら、角度を付けて挺出することで、根分岐部の露出を抑えられると思います。
只、どちら側も虫歯が深ければ無理かもしれません。
小牧SD先生の、入れ歯のところで、
>寝る時だけはまれば、挺出防止になり、
反対側(下の入れ歯で、上の歯の挺出の防止?)のケースがほとんどだったと思いますが、入れ歯を入れていても、長期経過の中で、結局、挺出してくるケースが多いとの報告はあったように記憶しています。(火曜会活動を商業雑誌が公表したもの)
限局的な効果はあるのかもしれませんが・・。
タイトル | 歯根しか残っていない6・7番の歯は抜歯・インプラントしか選択枝はない? |
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質問者 | turさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:6番(第一大臼歯) 抜歯:7番(第二大臼歯) インプラントその他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。