歯周病が治るとはどういうことか?

相談者: 正典さん (31歳:男性)
投稿日時:2012-07-23 02:53:40
こんにちわ。  

今まで見てるだけでしたが、初めて投稿させていただきます。

最近、下の3〜3あたりが歯磨き中に出血することが時々あったり、じっとしているときでも上手く言えませんが、ムズムズするような感じがあり歯周病かな?と思ったので、しばらく歯石取りもしていないので、先日近くの歯医者さんを受診しました。

初めて行った歯医者さんで、まず口の中を先生が見て歯茎炎症おこしてるっぽいね。
まずレントゲン撮って見て歯茎の検査をしてみましょうとのことで、全体のレントゲンと下3〜3部分の小さなレントゲンを撮り、歯茎の検査をしてもらいました。

違和感がある下3〜3はポケットが5〜6mmくらいで、奥歯は場所によっては8mmありました。

あとペン先にカメラがついてるようなやつで、口の中を数箇所写真撮って、下3〜3の裏側に大量の歯石が付いてるのや、奥歯の磨き残しがある部分を指摘されました。

診断としては中等度からやや重度の歯周炎です。
虫歯ではない。
今でてる症状も、これだけ歯石が付いてしまってるので歯茎に炎症が起こっているので、まずこの歯石をとりますとのことで、下の歯の歯石をとってもらいました。

途中でうがいをすると結構血がまじっていて衛生士さんに聞いたら、歯石をきれいにとってそのあとしっかり磨けば歯茎の炎症もひいて、歯茎も引き締まるので出血はとまると思いますよとのことでした。

歯石取り後の写真も撮って見せてくれましたが、確かに歯茎がブヨブヨしている感じでこれが炎症がおきてるということなのかな?と思いました。

今日は歯磨き指導などはなく、次回上の歯石取りと普段の歯磨き具合をチェックしたいので、家で使っている歯ブラシを持ってきてくださいとのことでした。

最後に、自分の歯茎の状態が結構悪いことは理解できたので、歯周病はどれ位したら治りますか?と先生に聞いたところ、歯周病は治らないよ。
歯周病の治療をしても、あくまで進行をとめて現状維持を目指すのが目的であって、定期的なクリーニングを受けに来たり、しっかり歯磨き出来てなければ進行するんだから、歯周病において治る、治癒するっていう概念はないと思うと言われてしまいました。

このサイトを今まで見てきて、山田先生が歯周病は歯磨きで治るとよく言われていたので、自分では時間かけて磨いてきたつもりでした。

ネットで得た情報を先生に言うとめんどくさい患者と思われてしまいそうなので、前に行ってた歯医者では歯磨きで治ると言われたんで自分なりに歯磨き頑張ってたんですがと言うと、磨いてるつもりと磨けてるは違うし、あなたの場合これだけ大量に歯石がついてたんだから、仮にキチンと歯ブラシあてられてたとしても歯石の上から磨いてたことになるんだから、歯周病は進行してたんだと思うよ。

歯磨きだけで歯周病が治るなんて、患者の耳障りがいいだけのことは僕はいわないんでと、やや不機嫌になられてしまい謝ってすぐ帰りました。



それで先生方に質問なんですが

1.実際、歯周病は歯磨きで治るのでしょうか?

2・そして何をもって、もしくは歯茎がどうなれば歯周病が治った、治癒したといえるんでしょうか?

初めて行った病院でしたが雰囲気も説明を非常によく、これからかかりつけにしようと思ったところ、私が最後に変な質問をしてしまったせいで空気が悪くなり、質問しなければよかったと後悔しています。

見返したら凄い長文になってしまいましたが、複数の先生方の意見を聞きたいのでどうかよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 06:53:46
正典 さん、おはようございます

1.
歯磨きは基本です。
しかしながら、それだけで、治ると言い切るのは、明らかに誤った考え方であり、一笑に付すことができます。
歯科医師歯科衛生士による介入が不可欠です。 

2.
歯周病の治癒の目安として、敢えて、易しく書きませんが・・・

以前は@ポケットの深さの改善、Aアタッチメントレベル改善、B骨レベルの改善といった考え方もありましたが、それ自身を否定しようとは思いません。

ただ、決して、歯周組織炎症が治ることなどという曖昧な一言で片付けられるようなことではありません。

最近は「プロービング時のポケットからの出血を無くし、歯周病菌を飢餓(鉄欠乏)に陥らせ、プラーク細菌叢を健康状態に戻し、その細菌叢が変化しないようにメンテナンスを続けていく」という考え方にシフトしつつあります。

何れにしても、お掛かりの歯科医院とよくコミュニケーションをお取りになることをお勧めします。
治療期間は、歯が在る限り! とお考えくださいね。

ご参考まで。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 07:44:10
おはようございます。

歯周病が治るとはどういうことか?

歯周組織炎症が治ることです。

歯周組織の炎症の原因はプラークの付着です、したがって歯周病を治すためにはプラークを落とす必要があります。

プラークを落とすのは基本的には歯ブラシです、歯ブラシだけで落としにくい場合は歯間ブラシとかワンタフトとかの補助道具を使って落とすことになります。

落とすことができるようになれば落とせただけ治ってきます、歯石は歯周病が原因で付着したものです、落としたところで歯周病は治りません。

一見治ったように見えるのは歯石を取るときプラークも一緒に取れるからです、歯磨きでプラークを落とす技術が伴っていなければすぐに付着し始めます、したがっていずれ元通りにプラークが付着した状態になってしまって歯周病は治りません。

歯石を取る前に歯磨き技術の習得が必要と考えているゆえんです。

>自分では時間かけて磨いてきたつもりでした。

時間をかけたらプラークが取れるというものではありません、歯ブラシの毛先が磨きたいところに確実に当たらなければ、いわば空振りですから時間をかけたところでプラークは落ちません。

磨きたいところ、すなわち歯肉が炎症を起こしているところに確実に歯ブラシの毛先を当てて擦る技術が必要です、これは指導者について練習するのが技術習得の近道です。

>1.実際、歯周病は歯磨きで治るのでしょうか?

磨けるようになれば治ります、ただし吸収してしまった歯槽骨は回復しないと考えられています。

>2・そして何をもって、もしくは歯茎がどうなれば歯周病が治った、治癒したといえるんでしょうか?

歯周組織から炎症がなくなれば治ったと判断します、あとは時々歯磨きがうまくできているかチェックするだけです。

磨けていなければここ磨いてみましょうといえばほとんどの方は以前歯磨きで歯周病を治した経験があるので、すぐに思い出して磨けるようになります。

実際にはここに至るまで歯周病の状態にもよりますが、それなりに時間はかかると思います、参考になれば幸いです。

歯周病を歯磨きで治す]U http://yamadashika.jugem.jp/?cid=163
ブラッシングの威力V http://yamadashika.jugem.jp/?cid=182

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 09:55:27
正典さん

おはようございます。

>1.実際、歯周病歯磨きで治るのでしょうか?

歯磨きは絶対必要ですが、歯磨きだけでは治りません。


>2・そして何をもって、もしくは歯茎がどうなれば歯周病が治った、治癒したといえるんでしょうか?

歯周病が治るということは、

歯肉炎症がない
歯周ポケットが3mm以下
プロービング(歯茎の検査)時の出血が認められない
歯の動揺が生理的範囲内(揺れがない)
根分岐部病変奥歯の根っこの股の病気)がない

上記の事柄を満たした場合、一般的に歯周病は治ったと言われます。

歯周病は頑張れば、必ず治ります!

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 14:57:08
正典 さん、こんにちわ。 

橋本先生が書かれているように、ポケットが深いと歯磨きだけでは治りません。

歯磨きを徹底的に行えば、一見して良くなったようにみえます。
しかし、ポケットの深い部分では細菌が残っているため、知らないうちに進行したり、突然はれてきたりすることを起こします。


心配なのは、年齢の割に深いポケットがあるということです。
もしかすると、侵襲性歯周炎という特殊なタイプの歯周炎かもしれません。

侵襲性歯周炎は、治りにくいこともあるので注意が必要です。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-23 15:18:58
特にポケットが深い歯はどこですか?
下の左右1番とか、6番とかでは?

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 15:28:31
僕も学生の頃から「歯周病が治るとはどういう事なのか?」とずっと考えておりますが、正直言って結論は出ていません。
(もちろん、橋本先生の書かれている事が医学的には正解なのですが…)


個人的には(言葉の問題かもしれませんが)「治癒」ではなく「症状(状態)安定」で人は一生を過ごすのでは無いかと…。


足の骨折であれば「骨がくっついて、痛みも無く元気に走れるようになる」と「元の状態に戻る」ので「治癒」と表現できると思います。

しかし、歯周病で「歯槽骨が吸収される」と「元の状態」には戻りません。
(これを担当の先生は「歯周病は治らない」と表現されたのではないかと思います)


また、「加齢」でも歯槽骨は徐々に痩せて行きます。


どこまでが「歯周病で骨が吸収された」のか「加齢で骨が痩せた」のか明確な区別が付きにくいのです。


個人的には「年相応に骨が痩せていても急激な炎症が無く、ご飯を食べるのに支障が無い」と言う状態が「症状安定」として「治った」と表現しても良いかと思います。
(心の中ではモヤモヤしつつ…)

回答 回答7
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-07-23 15:42:59
正典さん。
 こんにちは。

他の先生と同じです。



ネットでの情報だけを信じてチェックを受けることなしに歯磨きを続けていて、やや重度の歯周炎(31歳で歯周ポケット5mm〜8mmといえば、かなり悩ましい数字です)になってしまったということのようですね。

今回、歯科医院を受診されて本当によかったと思います。

歯周病の治療法は日々進化しています。

基本的には、歯科医院での治療と、定期的なチェックと、毎日の歯磨きは両輪です。

そこを間違われないように、継続して治療を受けてください。

お大事に。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 16:03:12
>足の骨折であれば「骨がくっついて、痛みも無く元気に走れるようになる」と「元の状態に戻る」ので「治癒」と表現できると思います。


足先が壊死して足を切断したた場合、足を失っても「治癒」したと言えませんか。
但し、「障害」は残ります。


>しかし、歯周病で「歯槽骨が吸収される」と「元の状態」には戻りません。
(これを担当の先生は「歯周病は治らない」と表現されたのではないかと思います)

炎症がなくなれば、歯周病は「治癒」ですから、残されたままの歯槽骨の吸収は「障害」でしょう。



>また、「加齢」でも歯槽骨は徐々に痩せて行きます。

加齢で歯槽骨は吸収しないと思いますが。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 16:07:19
なるほど。
確かにそうですね。

「治癒」はしたが「障害」は残ると…(・_・)

回答 回答10
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2012-07-23 16:17:47
小牧先生は、言葉にこだわってますね(*^_^*)


>また、「加齢」でも歯槽骨は徐々に痩せて行きます。

>>加齢で歯槽骨は吸収しないと思いますが。

加齢とともにおこる歯の咬耗や、咬合バランスの悪化による外傷性の歯槽骨吸収のことも含めて一般の方向けに簡単に言われてるのだと思います。

土葬の時代の歯槽骨を見ても、加齢とともに歯槽骨が徐々に痩せるという表現は間違いではないとも思います。


余談でした。




小牧先生がご心配されていたように、31歳で、この検査結果ですから、

>心配なのは、年齢の割に深いポケットがあるということです。
>もしかすると、侵襲性歯周炎という特殊なタイプの歯周炎かもしれません。

>侵襲性歯周炎は、治りにくいこともあるので注意が必要です。



に同意見です。歯科医院でちゃんと治療してください。

お大事に。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 16:23:19
>加齢で歯槽ことは吸収しないと思いますが。


小牧先生、支持歯槽骨も加齢では吸収しないものなのでしょうか?
(不勉強でスミマセン…)

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 16:43:20
>小牧先生、支持歯槽骨も加齢では吸収しないものなのでしょうか?

私もわかりません。

歯根膜があれば、固有歯槽骨は吸収しない、固有歯槽骨があればし支持歯槽骨は吸収しないように思います。

外側からの吸収はあるかもしれませんが。


身長も加齢とともに低くなってくるようですから、華麗による骨の吸収はあるのでしょうか。
関節が縮んでくるのかもしれませんが。

私事ですが、最近身長を測ったら、5mm縮んでいました。

回答 回答13
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-23 17:31:26
ふなちゃん先生の

咬合バランスの悪化による外傷性の歯槽骨吸収のこと

これは大切なところに思えます。
はい、小牧SD先生お願いします。(まだ元気がおありでしたら、)

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 17:51:16
>私もわかりません。
歯根膜があれば、固有歯槽骨は吸収しない、固有歯槽骨があればし支持歯槽骨は吸収しないように思います。

なるほど…。
小牧先生でも解らない所なんですね。

20年来のモヤモヤが解消される糸口が見つかるかと思っていたのですが、残念です…。(>_<)

回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 18:41:10
咬合バランスの悪化による外傷性の歯槽骨吸収のこと
>これは大切なところに思えます。
(まだ元気がおありでしたら、)

老体にむち打って

咬合性外傷による骨吸収は、歯周炎さえなければ、外傷を除去すれば回復します。

回答 回答16
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-23 19:47:01
咬合性外傷による骨吸収は、歯周炎さえなければ、外傷を除去すれば回復します。

質問です!
この場合の’骨吸収’は、本当に骨成分が全く無い状態ですか?




正典さん


少し難しい話になりましたが、頭の片隅に置いていただけたらと思います。

回答 回答17
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 19:53:01
>この場合の’骨吸収’は、本当に骨成分が全く無い状態ですか?

あ、これは僕もお伺いしたいです。

以前「この状態は仮骨(のような状態?)でX線透過性が増しているだけで、実際には骨が存在している」と言う話を嘘か誠か、耳にした事があります。

小牧先生的な見解を伺いたいですね。

回答 回答18
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-23 20:09:25
>X線透過性が増しているだけで、実際には骨が存在している

おっ、流石は櫻井先生!
大切なところですね。

回答 回答19
  • 回答者
回答日時:2012-07-23 20:17:26
>この場合の’骨吸収’は、本当に骨成分が全く無い状態ですか?

歯根膜組織が肥厚していれば、骨が歯根膜に置き換わっていると思いますが。

回答 回答20
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-07-24 00:13:41
外傷性咬合によって、破折や咬耗歯ぎしりで歯が削れる)などで歯が不可逆的なダメージを受ける前に、.身体の防御反応として、、歯根周囲の骨の硬さを一旦捨て、自由度のより高い線維構造で歯を支える。(その間、歯の動揺は大きくなり、咬みにくい)

そして咬合条件が為害性の高いものでなくなれば、再び硬い骨構造を構築して、元の状態に復帰する(歯の動揺は小さくなり、よく咬める)。といった適応反応の一つに思えるのですが...。

独り言です。

回答 回答21
  • 回答者
回答日時:2012-07-24 00:49:08
歯根膜組織が肥厚していれば、骨が歯根膜に置き換わっていると思いますが。

なるほど…。
「恒常性を維持するため」
と言う解釈でよろしいのでしょうかね…。



>おっ、流石は櫻井先生!

たいしたことネェっす。 (-_-)
ペリオが嫌いで不勉強なだけです…。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 正典さん
返信日時:2012-07-30 00:47:04
小林先生、山田先生、橋本先生、小牧先生、藤森先生、櫻井先生、船橋先生、返信ありがとうございます。

自分の質問がなかなかアップされないなと思ってましたが、掲示板の方にアップされるのを知らずサイトの見方を間違っており
お返事が遅くなってしまったことをお詫びいたします。

先生方の回答をすべて読ませていただき、途中からは専門的すぎて理解は出来ませんでしたが、途中までは自分なりにりかいしました。

歯周病歯磨きで治るのか?という疑問についてですが


小林先生の
歯磨きは基本です。
しかしながら、それだけで、治ると言い切るのは、明らかに誤った考え方であり、一笑に付すことができます。

山田先生の
磨けるようになれば治ります、ただし吸収してしまった歯槽骨は回復しないと考えられています。

橋本先生の
歯磨きは絶対必要ですが、歯磨きだけでは治りません。

小牧先生の
歯磨きを徹底的に行えば、一見して良くなったようにみえます。
しかし、ポケットの深い部分では細菌が残っているため、知らないうちに進行したり、突然はれてきたりすることを起こします。

これらの意見を総合すると、歯磨きにより歯茎炎症はとれるけど、溶けてしまった骨は再生してくる訳ではないから、歯周組織を安定させることは出来るけど、「歯磨きで歯周病が治る」と言い切るのは個人的に違うんじゃないかな?と感じています。

また歯周病の治癒という概念についてですが、橋本先生のあげてくださった基準が医学的に治ったということなんですね。

実際はポケットが3mm以内になることはないと思うと言われたので、医学的に言うと治りはしないけど今後の手入れ次第で安定させることは出来ると理解したつもりです。



新たに疑問が出来たのですが、今の歯科医院にて歯周病の治療(上下の右奥歯前歯、右奥歯の計6ブロックに分けて毎回麻酔して歯茎の中の硬い歯石を取っていくと説明されました)を一通り終えた状態で、他の歯科医院に初めてかかったとすれば、初めて僕の口の中を見た先生は歯周病を診断するものなのでしょうか?

先生方の目にとまればご回答お願いします。
回答 回答22
  • 回答者
回答日時:2012-07-30 12:20:53
>新たに疑問が出来たのですが、今の歯科医院にて歯周病の治療(上下の右奥歯前歯、右奥歯の計6ブロックに分けて毎回麻酔して歯茎の中の硬い歯石を取っていくと説明されました)を一通り終えた状態で他の歯科医院に初めてかかったとすれば、初めて僕の口の中を見た先生は歯周病を診断するものなのでしょうか?

もし、骨吸収や歯肉の退縮が起きているならば、歯周病とチェックするかもしれません。

というか、継続的に管理をしないといけない症例とすると思います。

歯周病の場合、治癒というよりは症状の消退という表現が有っているように思います。
いわゆる歯肉に限局した歯肉炎の場合は歯槽骨歯根膜のロスが有りませんから、元の状態に戻ります。ですが、歯根膜、歯槽骨まで炎症が波及している場合は元の状態に戻らないので、治癒、完治とは言えないと思います。


参考にしてください。

回答 回答23
  • 回答者
回答日時:2012-07-31 15:56:45
>これらの意見を総合すると歯磨きにより歯茎炎症はとれるけど、溶けてしまった骨は再生してくる訳ではないから

歯周治療の目的は、骨の再生ではなく、炎症の消退です。
骨が再生しなくても、炎症がなくなれば歯周病は治ったと言えます。

骨の吸収は、歯周病の結果起こる物で、病気そのものでは有りません。
歯周病が治った後に残る、骨の吸収は病気の後遺障害です。


歯周組織を安定させることは出来るけど、「歯磨きで歯周病が治る」と言い切るのは個人的に違うんじゃないかな?と感じています。

歯磨きだけで安定もしません。
前にも書きましたが、ポケットの深い部分には炎症(病気)が残っています。


>また歯周病の治癒という概念についてですが、橋本先生のあげてくださった基準が医学的に治ったということなんですね。
>実際はポケットが3mm以内になることはないと思うと言われたので、医学的に言うと治りはしないけど今後の手入れ次第で安定させることは出来ると理解したつもりです。

実際にポケットは3mm以内になります。
要するに、ちゃんと治療すれば、多くは治ります。


>今の歯科医院にて歯周病の治療(上下の右奥歯前歯、右奥歯の計6ブロックに分けて毎回麻酔して歯茎の中の硬い歯石を取っていくと説明されました)を一通り終えた状態で、他の歯科医院に初めてかかったとすれば、初めて僕の口の中を見た先生は歯周病を診断するものなのでしょうか?

治っていなければ、歯周病と診断するでしょうし、治っていれば治っていないと診断するでしょう。

但し、過去にどのような治療を受けてきたのかは、今後の治療の参考になりますので、きちっと説明された方が良いでしょう。


何度も言いますが、いずれにしても、正典さんの場合、侵襲性歯周炎という非常に重篤度が高く、治りにくい歯周炎の可能性もありますので、まずはきちっと診断を受けてください。




タイトル 歯周病が治るとはどういうことか?
質問者 正典さん
地域 神奈川
年齢 31歳
性別 男性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 歯茎(歯ぐき)からの出血
歯周病(歯槽膿漏)治療
侵襲性歯周炎(若年性の歯周病)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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