外科矯正と婦人科の病気(主に子宮筋腫)の治療は両立できるか?

相談者: Janeさん (45歳:女性)
投稿日時:2012-08-03 22:07:33
はじめまして。
いつもこのサイトで勉強させていただいています。

現在外科矯正の術前矯正中です。

それと並行して、手術を伴う子宮筋腫の治療を考えていますが、筋腫を小さくするためのGnRHアナログ投与による副作用で、骨量減少することが心配です。

外科矯正の手術まであと2年近くかかる予定ですし、完全に終わるまで何年かかるかわかりません。

GnRHアナログ投与による副作用や、更年期以降の骨粗鬆症が外科矯正にどの程度影響を与えるのかわかりませんが、やはり両立は難しいのでしょうか。
軽度の歯周病もあり、大変悩んでおります。

骨密度がどの程度あれば外科矯正に影響がないか、などご教示いただけるとうれしいです。

当方、数年前までは平均を上回る骨密度でしたが、最近量っていませんのでわかりません。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-08-04 00:57:39
GnRHアナログ投与による副作用のほとんどは、疑似閉経による更年期障害的なものです。

ただそれが、外科的矯正にどれだけ影響するかのエビデンスは解りません。

ただ閉経後の女性でも骨折は治りますし(時間は掛かるかもしれませんが)、特に問題ないように思います。

一応婦人科の主治医とは並診して下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Janeさん
返信日時:2012-08-04 11:41:34
細見先生、回答ありがとうございます。

実は子宮全摘を勧められ、それが嫌なので紹介状を書いていただき別な病院に転院することになっています。

最初の病院の口腔外科(産婦人科の隣)で外科手術を行う予定ですので、そこの産婦人科ならより話が簡単だったのかもしれませんが。

転院先の病院でも産婦人科と口腔外科はなぜか隣ですが、GnRHアナログ投与や更年期での骨密度低下が外科矯正にどれだけ影響するのか、医師の間で話題になるということはあるのでしょうか。

先生がおっしゃるように閉経後の女性でも骨折は治る、というところで楽観的に考えたほうが良いのでしょうね。
「外科矯正で良い成果を得たい。」という気持ちからついつい神経質になってしまいます。

できるだけリスクを減らしたいと思って、カルシウム摂取に励んでいるのですが。
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-08-07 13:21:18
>カルシウム摂取

有用かどうか、婦人科の先生にお尋ね下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Janeさん
返信日時:2012-08-07 21:25:30
藤森先生、回答ありがとうございます。

カルシウム摂取と言っても、サプリメントなどではなく食事で意識する程度です。
過去に2回の妊娠出産の経験がありますが、歯がぼろぼろになりました。

そのようなこともあり、子宮筋腫の治療と外科矯正治療の関係に気を付けたいと思っています。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-08-07 21:38:20
はじめまして。
カワサキです。

僕も、従兄や友人に、産婦人科や整形外科の専門医がいますが、歯科の専門的なことは、よく分からないと思います。(細見先生が、言われる通り、エビデンスははっきりしていないと思います)

産婦人科ー口腔外科の先生が、お互い連絡を取り、話し合いをするのが、安心ー安全と思います。


> 妊娠出産の経験がありますが、歯がぼろぼろになりました。

※ 歯が悪くなるのは、カルシウム不足ではないです。
口腔内の環境が変わり、プラークコントロールしにくくなったために、歯が悪くなるのです。
カルシウムの摂取も、あまり、神経質にならない方が、いいかもしれないです。


ご参考までに。
外科矯正が、うまくいくといいですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Janeさん
返信日時:2012-08-08 09:27:19
川崎先生、回答ありがとうございます。

妊娠出産で歯が悪くなるのは胎児にカルシウムが必要だからなんだと思っていましたが、そうではなかったのですね。
一つ勉強になりました。

GnRHアナログ投与の副作用による骨量減少はよく言われていますし、自分自身現在自覚症状はないにせよ、更年期に突入したと言える年齢ですので気をつけなくてはなりません。

若い方が筋腫の治療をする場合、手術後に女性ホルモンの働きがもとに戻るのが普通なのだと思いますが、私の場合は筋腫だけを取ることに成功したとしても、年齢的に女性ホルモンは低下(つまり骨量も減少)する一方だと思います。

外科矯正を決断した時に、子宮筋腫の治療のことまで考えていませんでしたが、矯正が終了するまで筋腫治療を待ったほうが良いのかとも思います。

次回の産婦人科受診の時にご相談予定ですが、口腔外科にはまだ受診の予定がなく、かと言って矯正歯科や一般歯科でも何となく相談しにくく悩んでいます。

カルシウム摂取に神経質になることはないのかもしれませんが、閉経などで大きく骨量減少することを考えると、やはりある程度意識する必要はあると思っています。
回答 回答4
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2012-08-08 10:17:11
口腔外科にはまだ受診の予定がなく、

もし手術前矯正保険で行っているとしたら、連携病院口腔外科などや、手術担当医は決まっているはずです。
決まっていなければ、保険診療を開始できないシステムになっているはずです。

外科矯正手術の担当医に、まずはご相談いただいた方がいいと思います。

薬の副作用や、骨粗しょう症が外科矯正手術時に問題を生じる可能性があるかどうかを判断していただく必要がありそうです。

もし大きな影響があるということなら、どちらか(おそらく外科矯正)を先延ばし、あるいは中止する必要があるかもしれませんので。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-08-08 10:24:47
妊娠中に胃液逆流があったとしたら、その影響もゼロではなかったのかもしれませんね。
骨はカルシウムの貯蔵庫ですから、必要があれば、そこから運び出されるようですが、歯には貯蔵庫の役割はないように思われます。

食事でのカルシウム摂取について、牛乳・小魚などの比率はどれくらいになりますか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Janeさん
返信日時:2012-08-08 11:28:44
伊藤先生、藤森先生、回答ありがとうございます。

★伊藤先生

私の場合、外科矯正治療は口腔外科受診のほうが先でした。
装置が付く前に抜歯もしていただいていますので、担当の先生との関係はできています。

やはり次回の産婦人科受診前に、口腔外科の先生に相談したほうが良いかなと思いました。


>もし大きな影響があるということなら、どちらか(おそらく外科矯正)を先延ばし、あるいは中止する必要があるかもしれませんので。

筋腫のせいで特に困った症状があるわけではありません。
ただし非常に大きな筋腫がありますし、小さいものも含めてたくさんありますので治療の必要はあると思います。(できれば経過観察にしたいのですが。)

ですから子宮筋腫の手術を先延ばしになると思うのですが、その場合手術までに更に大きくなる可能性もあり、そこで問題が起こるかどうかです。


★藤森先生

妊娠中に胃液逆流があったとしたら

初期にありました。
それと同時に、クラウンをかぶせた歯が痛み夜も眠れないほどでした。
しっかり治療できたのは出産後1年近く経ってからだったと記憶していますが、そのあとすぐに妊娠しそれも歯に影響しました。


>牛乳・小魚などの比率はどれくらいになりますか

比率がどれくらいなのか詳しく書くことが難しいのですが、ご飯にシラスの釜揚げ(1パック90〜100グラム程度)を混ぜてみたり、桜えびのふりかけ(桜えび+白ごま+緑茶+塩)をかけたりして食べています。

牛乳および乳製品は一日に400mlくらいは摂取しているでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-08-08 11:47:14
カルシウム摂取法については、様々な意見があるようです。

何年か前になりますが、骨代謝の権威の先生に直接お伺いしたところ、「日本人の場合は、乳製品の比率があまり高くならないように、総合的に・・」とお答えいただきました。
多くの意見を集約された良い説明に思えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Janeさん
返信日時:2012-08-08 12:08:59
藤森先生、回答ありがとうございます。

カルシウム摂取に伴って、カロリーオーバーにならないよう気を付けています。

結局は「バランス良く」食事を摂るということに尽きるのでしょうね。

今までは食べたいものを食べたいときに摂っていたので、はっきり言って肥満でした。
矯正を始めてから食べにくくなって、自然とダイエットできています。

最初の質問のところにも書きましたが数年前の健診では骨量は充分ありましたが、ここ4カ月ほどで10キロ減量した今骨量に変化があるのかどうか知りたいです。

歯周病で骨が壊れているところもあるようなので(?)、それも気になっています。(矯正歯科口腔外科で何も言われていませんので問題ないレベルなのか、と思いつつも気になっています。)
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Janeさん
返信日時:2012-08-08 14:56:08
検索していて発見しました。

持田製薬のサイトで「GnRhアゴ二スト製剤による骨塩量の減少のメカニズム」についての記述がありました。
http://www.mochida.co.jp/hormone/contents.html

こちらのQ32です。

こちらを見ると「6カ月の投与(子宮筋腫治療の場合1カ月に一回が普通だと思います。)で、骨塩量は約3〜5パーセント減少する」とありますね。

私が治療を考えて予約をしている産婦人科では、GnRhアゴ二スト製剤(リュープリン)は通常2〜3回の投与のようですが、この程度で済めば問題ないのでしょうか。

しかし「GnRhアゴ二スト療法終了後6カ月後には骨塩量の減少は回復するとの報告もありますが、前値には戻らないとする報告も多くみられます。・・・(中略)・・・閉経に近い時期で投与をする場合は注意が必要です。」とあるので、やはり注意が必要ですね。

私のような素人には理解が難しい記述も多いのですが、じっくり読んでみたいと思いました

また、子宮筋腫の手術を受ける場合、外科矯正手術との兼ね合いから時期を慎重に選ぶことができるように産婦人科医・口腔外科医と相談しながら進めたいと思います。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Janeさん
返信日時:2012-08-10 08:36:38
伊藤先生のアドヴァイスを受け口腔外科受診をして、担当の先生にお聞きしてきました。

まず細見先生のご意見にもありますように、更年期(年齢)であっても「若い人のように回復が早いわけではなく時間はかかるが骨はつきます。」とのことです。

ただ骨粗鬆症の治療に使われるビスフォスフォネート(系?)には、気をつけなくてはいけないようです。

受診前に検索していたら出てきた薬ですが、こちらのサイトでも話題になっていますね。

担当の先生も

「ビスフォスフォネート服用中だけでなく服用歴がある場合、(口腔外科)治療をお断りしています。」

とおっしゃっていました。

子宮筋腫治療のGnRHアナログ投与による副作用を抑えるために、add-back療法というのがあるようですが、骨塩量低下改善を希望するとしても、ビスフォスフォネート系の薬を使わないように産婦人科医にお願いしなくてはいけないと思いました。

いろいろ調べていて素人なので単純に(add-back療法が可能ならそうしてもらえば良いのでは)と考えていましたが、骨塩量低下改善のための薬が口腔外科治療にとって害があるということに驚きました。



タイトル 外科矯正と婦人科の病気(主に子宮筋腫)の治療は両立できるか?
質問者 Janeさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 薬剤その他
外科矯正
歯科と全身疾患その他
骨粗鬆症
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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