顎関節症の人には柔らかいゴールドクラウンが良いのでしょうか?

相談者: himehanaさん (52歳:女性)
投稿日時:2012-08-04 10:29:22
はじめまして、よろしくお願いします。
 

体調不良になるほど顎関節症が悪化し、治療中です。


はじめの検査で、かみ合わせがあっていないので、あごに負担がかかっているために悪化したとの診断でした。

マウスピースであごをの負担を減らして顎を治療し、平行して虫歯の治療を始めました。
三カ所の歯の神経の治療をしたところで、あごに負担がかかりまた顎の調子が悪くなり、歯の治療は中断しました。

そして今は、治療をした仮歯を入れ直し、かみ合わせを調整して顎関節症の治療を優先することになりました。



そこで、仮歯の後をゴールドクラウンにすることを進められています。
ちょうど上下で噛み合う歯なので、これをゴールドにすることで顎への負担が減る、との説明でしたが、高額になるため迷っています。

治療中にも調子が悪くなった私のような、あごの関節の弱い人には特に柔らかいゴールドがいいとのことでしたが、本当に顎関節症に効果があるのでしょうか?
そして、今のこの治療方法で顎関節症は完治するのでしょうか?


ちなみに現在、顎の痛みはなくなりましたが、噛み合わせが会っているかどうかは、自分ではよくわからなくなっています。


回答 回答1
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-08-04 10:43:56
ゴールドクラウンは優れた特徴を有しますが、それを装着することと顎関節症が完治することとは別の問題のようにも思えます。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-08-04 11:08:34
僕も藤森先生に同意です。

ゴールドクラウンにするメリットと顎関節治療は分けて考えられた方がよろしいかと思います。


もちろん、担当の先生がおっしゃられているように「ゴールドは柔らかいので、顎関節に対して優しい」と言うのは一理あるとは思いますが、あくまでも「おまけ」的なメリットです。

そもそも、「顎関節治療=咬み合わせ治療」と言う事自体が否定されています。

悪い咬み合わせは「顎関節に負担をかける一つの要因」ではありますが、TCHや生活習慣、心的要因などそれ以外に改善すべき点があれば咬み合わせ治療だけで治るとは限りません。

むしろ「不可逆的治療」は避けるべきだと考えます。

ストレッチやTCH是正トレーニングなど、日常生活の改善で顎関節症状が改善した後、虫歯や顎関節の安定を目的としてゴールドクラウンを選択されるという事であれば、お勧めできる選択だと考えます。


参考:TCH、歯列接触癖


上記参考ページでも紹介されている

「完全図解 顎関節症とかみ合わせの悩みが解決する本」

は非常に解りやすい本だと思いますので、一読される事をお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: himehanaさん
返信日時:2012-08-04 22:47:24
早々に返答を、ありがとうございました。

今まで信頼できる歯医者の先生に巡り会ってこなかったので、いつも治療に納得できず、今回もどうしても苦手意識から先生に率直に質問できずにいました。
方向性がはっきり見えて、とても参考になりました。

ありがとうございました。



もうひとつ、お聞きしたかったのですが、今回顎以外にもいろいろと検査をしていただいたところ、だいぶ虫歯があるので治療した方がいいとの診断でした。

しかし、今の医院に転院する前に通っていた歯科医で2ヶ月に一度歯垢のお掃除などをしていただいていたのですが一度も虫歯の話はありませんでした。
積極的に治療したいと宣言しない限り、虫歯の治療はしていただけ
ないのでしょうか?

歯科医によって、診断が違いすぎて
「歯科医不信」になりそうです。
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-08-04 23:18:20
どちらの歯科医の判断が正しかったのかは、この場では判りません。



>今の医院に転院する前に通っていた歯科医で2ヶ月に一度歯垢のお掃除などをしていただいていたのですが一度も虫歯の話はありませんでした。

どれ程の期間、通われていましたか?


今、仮に、AさんとBさんとに、同じ場所に全く同じ大きさの虫歯があるとします。

Aさんの虫歯は、実は10年前から経過観察していて、そのまま大きさが全く変化していません。

Bさんの虫歯は、2年前には認められなかったものです。

Aさんの虫歯とBさんの虫歯は、どちらがより治療を必要とするものでしょうか?
(大きさは同じですよ。)
初めて診る歯科医にとっては、その判別は難しそうに思えます。





ところで、2ヶ月に一度の歯垢のお掃除の効果は如何でしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-08-05 09:06:01
ご相談ありがとうございます。

ゴールドクラウンは優れた特徴を有しますが、それを装着することと顎関節症が完治することとは別の問題のようにも思えます。

賛成です。
それぞれ診断していただきましょう。




>悪い咬み合わせは「顎関節に負担をかける一つの要因」ではありますが、TCHや生活習慣、心的要因などそれ以外に改善すべき点があれば咬み合わせ治療だけで治るとは限りません。


新しい診断と治療方法は昔と全く変わってきています。
つねに最新の情報が必要です。
しかし、最新の方法が良いとも限りません。


虫歯の治療をするとちょっと削るだけでも噛み合わせが変わってしまいますが、その際にゴールドを使う計画は優れています。
そのかわり、一回で終わらせるのではなく、ゴールドを仮歯の材料として使い、何度も調整や必要があれば何度も再製作をして、超期間経過を見た後に仮付けから本付けにかえると理想的です。




>今の医院に転院する前に通っていた歯科医で2ヶ月に一度歯垢のお掃除などをしていただいていたのですが 一度も虫歯の話はありませんでした。


その目的をはっきりさせた方が良いと思います。
歯垢をとる目的は手に入っていたのですから、成功です。

もし予防のために通っていたおつもりであれば、最初から違う選択をしていただけのことです。
その内容で歯はは残せないかもしれませんね。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-08-06 08:37:55
歯科医によって、診断が違いすぎて
>「歯科医不信」になりそうです。

藤森先生、さがら先生の書かれている事に同意です。

また、歯科医によって虫歯の診断が違うという事は過去にも多く相談がありますので参考にされてください。


参考「虫歯 判断 違う」
約 6,150 件 (0.21 秒)

https://www.google.co.jp/search?q=%92%8E%8E%95%81@%94%BB%92f%81@%88%E1%82%A4&btnG=%8E%95%89%C8%91%8A%92k%82%F0%8C%9F%8D%F5&hl=ja&as_sitesearch=www2.ha-channel-88.com&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: himehanaさん
返信日時:2012-08-06 09:24:43
先生方、わかりやすいお返事をありがとうございました。

私の歯医者への考え方がかわりました。
歯医者に通院する目的を、はっきりさせるべきだとわかりました。
顎関節症の治療のついでに、この際悪いところを直しておこうと思ったつけがまわって、面倒を招いてしまったようです。



歯垢のお掃除は、歯磨きが苦手な私には十分効果があったと思います。
ただ、それだけで安心といえないことも、今回勉強しました。

これからも少しでも長く自分の歯を残して受けるように、歯医の先生と信頼関係をうまく構築していけるよういい患者になる努力をしたいと思います。

ありがとうございました。



タイトル 顎関節症の人には柔らかいゴールドクラウンが良いのでしょうか?
質問者 himehanaさん
地域 非公開
年齢 52歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ゴールドクラウン(金の被せ物)
顎関節症
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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