前歯の再根管治療(自費)、ジルコニアとメタルボンドの選択について

相談者: su-sanさん (29歳:男性)
投稿日時:2012-09-03 19:29:49
はじめまして。
現在、左上の前歯(1番)の再根管治療をしております。


<治療経緯>

1.六年前に虫歯治療時に前歯(1番)の神経を取る

2.今年の七月に現在の歯科院で診察をし、左上の前歯(1番)の根管治療を薦められる。
  
全く自覚症状はありませんでしたが、レントゲンから病巣(?)などがあるとおっしゃっていたような気がします。

3.一回目の根管治療を行う(治療は40〜45分程度、その他に10分くらい口頭説明あり)。

マイクロスコープラバーダム使用、保険外治療になります。

4.三週間後に二回目の根管治療を行う(治療は45分程度、その他に3分くらい口頭説明あり)。

問題なければ今回で終了と言われました。


インターネットなどで根管治療のこと調べると、通常でも三〜四回程度、長ければそれ以上の治療回数が必要なのかなという印象がありました。


そこで私の質問ですが、

(1)二回で治療が終了してしまうのは短くないでしょうか?

20万近くする治療なので、少しでも再発の確立を下げたい気持ちがあります。
正直、デメリットさえないならば三回目の治療を強くお願いして、納得した気持ちで治療を終えたいとすら感じています。

でないとずっと「あの時、徹底的に治療をしておけば良かった・・」と後悔しそうです。

前歯なので、長期的予後についてはすごく神経質になっております。

※一応、先生にもお伺いしたところ、

「中は綺麗だし、次回の診療(三週間後)までに問題がなさそうならば大丈夫です」

とだけ言われました。


(2)その前歯に対してジルコニアメタルボンドの選択肢があるようなのですが、"なるべく長く使用したい"という観点で言えば、どちらがオススメなのでしょうか?(耐久性やメンテナンス性、再治療を含むコストパフォーマンスの良さなど)。 

審美的にはジルコニアのが良く、また値段が高いこともわかっておりますが、とある投稿で「メタルボンドが20年くらい壊れることもなく使えた」などのコメントがあったので、

見た目を気にしなければメタルボンドの方が長く使用できるのか?と思った次第です。
カウンセリングの際に、ファイバーコアポストというものを使用するとおっしゃっていました。


大変長くなってしまいました。

是非、ご意見をお伺いしたく投稿させて頂きました。

よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-09-03 19:42:20
su-san さん、こんばんは

>20万近くする治療なので、少しでも再発の確立を下げたい気持ちがあります

その気持ちが強いのであれば、多少費用が掛かっても、歯内療法の専門医に診ていただくのも一法かと思います。

ご参考まで。

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-09-03 19:54:01
>二回で治療が終了してしまうのは短くないでしょうか?

回数の問題では有りません。

どれだけ根管内の感染物質、細菌等を減らせたかが重要です。

私自身も今度感染根管治療をしていただく予定なのですが、一応2回で終了の予定です。


最終補綴物に関してはどちらも遜色は無いと思います。

主治医の勧められる物にされてはどうでしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-09-03 21:35:47
根の治療は回数が問題ではないと思います。

細見先生がおっしゃるように、根の中をどれだけキレイに出来たかだと思います。

どちらもセラミックという意味では差は無いですが、透明感はジルコニアの方が良いと思いますが、Su-sanの全体的な見た目など、主治医の先生が一番良く分かっていると思いますので、主治医の先生と相談することが一番良いと思います。

もし不安であれば、他の歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: su-sanさん
返信日時:2012-09-03 23:01:46
小林先生

ありがとうございます。初耳でした。調べてみます。


細見先生

ありがとうございます。
回数が問題ではないのですね。
最終補綴物に関しても遜色ないのですね。
参考になります。


加藤先生

ありがとうございます。
やはり大差はないのですね。
根の治療は回数についてのコメントもありがとうございます。



追加質問で大変恐縮です。


ジルコニアメタルボンドは、平均して8年ほどで再度修復が必要になると聞きました。

一度、補綴物としてジルコニアを選択した場合は、残りの余生はずっと、自費治療のジルコニアで何度も再修復を続けなければならないという認識は合ってますでしょうか?

見た目さえ気にしなければ、少しでも安いメタルボンドを選択することが成り立つのかなと思った次第です。

というより先ほどまでは、一生修復とメンテナンスを繰り返すことを想像できていなかったことから、費用も軽視できないと思ったためです。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-09-04 00:07:06
こんにちは、私も専門でしていますが、


>現在、左上の前歯(1番)の再根管治療をしております。

1番で病変がなければ、1回で根管充填することもありますね。
根の治療の期間が長くなると細菌感染してしまうリスクが上がります。

将来問題が起こるか、起らないかは、その1番の歯に「細菌感染が起こるか」になります。

ですので、問題がなければ治療を先に勧めた方が良い場合があります。
1番の歯は1本の神経管しかないので、殆ど神経管の見落としもありません。(2本目の神経管は99.9%ないです)

ですので、先生がマイクロなどで綺麗と判断されたら治療を前に勧めるのも1つですね。
ラバーダムまでしているのであれば、安心していいとおもいますが^^;)


ジルコニアメタルボンドは、平均して8年ほどで再度修復が必要になると聞きました。

誰が言っていました!?
日本でジルコニアが登場して、まだ10年経たないのでこれはガセっぽいですが^^;
メタルボンドに関して言えば、問題の出ていない10年以上もっている歯も多くみますよ。

私が患者さんに言うのは

「根の治療がきちんと出来ていれば、長く持つかどうかは歯磨き次第」

と話しています。
稀に破折が起こってしまうこともありますが^^;

歯科医院歯ブラシの仕方を聞いてもらい、ご自身の歯ブラシ能力を頑張って上げてくださいね。

おだいじに

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-09-04 00:25:37
こんばんは。

井野先生のコメントに同意です。

あとジルコニアは、メタルボンドの様に技工士さんが手作りするものではなくて、機械でコンピューター上にスキャンして、削り出す製法になります。

ですからコンピューター(ハード、ソフト)の精度に依存する部分も大きいですし、それに合わせる歯科医の経験や知識も重要なので、現時点で現在のタイプの8年予後を正確に知る術はありません。

ですけど臨床感覚としてメタルボンドと同等の精度が最近になって出てきていると思えますから、大差ないだろうとは想像出来ますね。

ですけどメタルボンドも10年でも30年でも持つものは持ちますし、メタルボンドかジルコニアかの差はほとんど考えなくていいとは思いますが、誰にしてもらうかは重要だと思います。

ある程度信頼されている先生でしたら、その先生のお勧めされる方を選んでおかれるのが最善の選択だと思いますよ。

「見た目は優先しない」とか「コストは少し気になる」とかのご希望は、話しておかれた方がいいと思います。

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: su-sanさん
返信日時:2012-09-04 17:58:59
井野先生

ご返信ありがとうございます。
根の治療の期間が長くなると、細菌感染してしまうリスクが上がることがあるのですね。
参考になります。


>日本でジルコニアが登場して、まだ10年経たないのでこれはガセっぽいですが^^;

申し訳ございません。
私の見落としや解釈が間違っている可能性が高そうですね。

非常に参考になりました。
ありがとうございました。


渡辺先生

ご返信ありがとうございます。
寿命において補綴物の差は考えなくていいが、誰にしてもらうかが重要なのですね。
それにしても、メタルボンドの実績(10年〜30年)はやはり魅力的ですね。本当に迷います。

すごく参考になりました。
ありがとうございます。



タイトル 前歯の再根管治療(自費)、ジルコニアとメタルボンドの選択について
質問者 su-sanさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療期間
メタルボンド
ジルコニアクラウン
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




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