顎関節症の治療として歯列矯正をするべきか?
相談者:
こちょろうさん (31歳:女性)
投稿日時:2012-09-05 12:48:58
初めてご相談させていただきます。
不慣れな点もあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。
顎関節症(両あごの痛み、音が鳴るのは左顎のみ)で、マウスピースをしています。
ここ数日、症状が悪化し、右でものが噛めないほどに右あごが痛み始めたため、再度診療を受けました。
そこで、完治するなら歯列矯正をしなければ、とのお話をいただきました。
私の場合、上の前歯(1番)が出っ歯なので、奥歯に負荷がかかり過ぎており、顎関節症になっているそうです。
その負荷を全体に分散させるために歯列矯正をとのことでした。
出っ歯は気になっていたので、歯列矯正自体には躊躇はありません。
しかし、ウェブなどで調べていると、顎関節症と歯列矯正は関係がない、というような記事も少なくありません。
むしろ悪化する、などの不安をあおる記事もあります。
そこで、質問なのですが
●歯並びによっては、顎関節症治療に歯列矯正も有効ということなのでしょうか。
●それとも、現在通院している医院が顎関節症のプロではなく、別の歯科、あるいは口腔外科にかかった方が良いということなのでしょうか。
(先生は、顎関節症や歯列矯正で論文もお書きになったことがあるとおっしゃっていました。
お若いですが大変優秀な先生だと信頼していますが、この件に関しては疑問が残りました。)
ご教示くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
※なお、顎関節症歴を以下に記します。
中学生ごろより顎がカクカクとなるようになり、20代後半ごろより起床時に口が開けられない日などがありました。
痛み始めたのは2年ほど前からで、治療は1年前から、マウスピースを作ってもらいました。
しかし、改善してはマウスピースをはずし、悪化してはつけ、を繰り返していたため、なかなかよくなりません。
その点は反省し、現在は毎晩つけるようにしています。
(そのおかげで、現在痛みは軽減しました。)
不慣れな点もあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。
顎関節症(両あごの痛み、音が鳴るのは左顎のみ)で、マウスピースをしています。
ここ数日、症状が悪化し、右でものが噛めないほどに右あごが痛み始めたため、再度診療を受けました。
そこで、完治するなら歯列矯正をしなければ、とのお話をいただきました。
私の場合、上の前歯(1番)が出っ歯なので、奥歯に負荷がかかり過ぎており、顎関節症になっているそうです。
その負荷を全体に分散させるために歯列矯正をとのことでした。
出っ歯は気になっていたので、歯列矯正自体には躊躇はありません。
しかし、ウェブなどで調べていると、顎関節症と歯列矯正は関係がない、というような記事も少なくありません。
むしろ悪化する、などの不安をあおる記事もあります。
そこで、質問なのですが
●歯並びによっては、顎関節症治療に歯列矯正も有効ということなのでしょうか。
●それとも、現在通院している医院が顎関節症のプロではなく、別の歯科、あるいは口腔外科にかかった方が良いということなのでしょうか。
(先生は、顎関節症や歯列矯正で論文もお書きになったことがあるとおっしゃっていました。
お若いですが大変優秀な先生だと信頼していますが、この件に関しては疑問が残りました。)
ご教示くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
※なお、顎関節症歴を以下に記します。
中学生ごろより顎がカクカクとなるようになり、20代後半ごろより起床時に口が開けられない日などがありました。
痛み始めたのは2年ほど前からで、治療は1年前から、マウスピースを作ってもらいました。
しかし、改善してはマウスピースをはずし、悪化してはつけ、を繰り返していたため、なかなかよくなりません。
その点は反省し、現在は毎晩つけるようにしています。
(そのおかげで、現在痛みは軽減しました。)
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2012-09-05 13:08:24
下顎前突とか一部の歯列不正は顎関節症に対するリスクにはなっても、歯列矯正によって顎関節症が改善されるとは個人的には思っていません。
またそれとは別に出っ歯を治すための歯列矯正であれば選択されてもいいと思います。
TCHや仕事中の頬杖や食生活などの生活習慣の改善はひつようではないか一度チェックされてはいかがでしょうか?
またそれとは別に出っ歯を治すための歯列矯正であれば選択されてもいいと思います。
TCHや仕事中の頬杖や食生活などの生活習慣の改善はひつようではないか一度チェックされてはいかがでしょうか?
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-09-05 13:11:56
「顎関節症の治療のための矯正治療」といった発想には賛成出来ません。
審美改善などの目的でしたら良いと思いますが・・。
マウスピースが顎関節症の治癒に繋がるかどうかも、賛否両方の意見があったと思います。
特に一日の長時間x長期間の使用には、デメリットの可能性も考えられます。
例えば、一度、大学病院口腔外科などでセカンドオピニオンを求められることをお薦めします。
審美改善などの目的でしたら良いと思いますが・・。
マウスピースが顎関節症の治癒に繋がるかどうかも、賛否両方の意見があったと思います。
特に一日の長時間x長期間の使用には、デメリットの可能性も考えられます。
例えば、一度、大学病院口腔外科などでセカンドオピニオンを求められることをお薦めします。
回答3
東京医科歯科大学顎関節治療部(文京区湯島)の西山です。
回答日時:2012-09-05 16:14:09
西山です。
顎関節症を改善することを目的に矯正治療をすべきか否かということですが、現在の顎関節症症状が噛み合わせの不正によって引き起こされ、さらには悪化しているということが明らかであるなら行っても良いと思います。
ただ、明らかであるということを説明することは不可能でしょう。
だとすると、矯正治療を行うことは避けるべきだと考えます。
出っ歯さえ治ればよいというなら話は別ですが。
顎関節症は多因子疾患といって、複数の要因が絡んで発症したり、再発や悪化を引き起こしています。
当然噛み合わせ以外の要因も存在しうるわけです。様々な要因を視野にいれながら治療してゆくドクターがプロだと思います。
マウスピース以外の可逆的(保存的)な治療に目を向けるひつようがあるのではないでしょうか。
顎関節症を改善することを目的に矯正治療をすべきか否かということですが、現在の顎関節症症状が噛み合わせの不正によって引き起こされ、さらには悪化しているということが明らかであるなら行っても良いと思います。
ただ、明らかであるということを説明することは不可能でしょう。
だとすると、矯正治療を行うことは避けるべきだと考えます。
出っ歯さえ治ればよいというなら話は別ですが。
顎関節症は多因子疾患といって、複数の要因が絡んで発症したり、再発や悪化を引き起こしています。
当然噛み合わせ以外の要因も存在しうるわけです。様々な要因を視野にいれながら治療してゆくドクターがプロだと思います。
マウスピース以外の可逆的(保存的)な治療に目を向けるひつようがあるのではないでしょうか。
回答4
天神デンタルクリニック(福岡市中央区)の児玉です。
回答日時:2012-09-05 18:28:12
博多の児玉です
顎関節症の治療にもいろいろありますのでマウスピースではない方法も考えられる時期なのかもしれませんね。
私の場合は矯正治療と顎関節症の治療は別ものと考えていますので、矯正治療を提案するのは顎関節症を治してからにしています
顎関節症の治療にもいろいろありますのでマウスピースではない方法も考えられる時期なのかもしれませんね。
私の場合は矯正治療と顎関節症の治療は別ものと考えていますので、矯正治療を提案するのは顎関節症を治してからにしています
相談者からの返信
相談者:
こちょろうさん
返信日時:2012-09-05 19:38:46
柴田先生、藤森先生、西山先生、児玉先生
ご回答ありがとうございます。
それぞれの先生のご回答に少しずつ違いがあることで、顎関節症治療の難しさが感じ取れました。
原因や状態等によっても、治療法は異なるのでしょうね。
それでも、どの先生も共通して、顎関節症治療としての歯列矯正には首肯されていませんので、やはり別の病院で、私の状態を診ていただいたうえで、セカンドオピニオンを聞きたいと思いました。
出っ歯は気になりますが、そこまでひどい訳ではありません。
矯正費用も高いので、顎関節症の治療ついでに出っ歯も治るなら儲けもの、くらいに思っていました。
歯列矯正はいったん置いておきたいと思います。
ありがとうございました。
ご回答ありがとうございます。
それぞれの先生のご回答に少しずつ違いがあることで、顎関節症治療の難しさが感じ取れました。
原因や状態等によっても、治療法は異なるのでしょうね。
それでも、どの先生も共通して、顎関節症治療としての歯列矯正には首肯されていませんので、やはり別の病院で、私の状態を診ていただいたうえで、セカンドオピニオンを聞きたいと思いました。
出っ歯は気になりますが、そこまでひどい訳ではありません。
矯正費用も高いので、顎関節症の治療ついでに出っ歯も治るなら儲けもの、くらいに思っていました。
歯列矯正はいったん置いておきたいと思います。
ありがとうございました。
タイトル | 顎関節症の治療として歯列矯正をするべきか? |
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質問者 | こちょろうさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正(矯正歯科)その他 顎関節症 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。