キスで虫歯はうつりますか?
相談者:
りぃriさん (27歳:女性)
投稿日時:2012-09-16 09:48:48
回答1
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2012-09-16 10:14:33
りぃri さん、こんにちは
> 軽いキスやディープなキスで虫歯はうつりますか?
虫歯自体は移りませんが、虫歯菌や歯周病菌の移動はあるものと想定します。
しかし、虫歯や歯周病は、それぞれの菌が在ったからといっただけでは発症しません。
細菌や食事、そして、唾液や歯などの条件が揃った時、初めて発症するといわれています。
ただ、他の感染症については、菌の移動により直ちに感染するものもあるようです。
ご参考まで。
> 軽いキスやディープなキスで虫歯はうつりますか?
虫歯自体は移りませんが、虫歯菌や歯周病菌の移動はあるものと想定します。
しかし、虫歯や歯周病は、それぞれの菌が在ったからといっただけでは発症しません。
細菌や食事、そして、唾液や歯などの条件が揃った時、初めて発症するといわれています。
ただ、他の感染症については、菌の移動により直ちに感染するものもあるようです。
ご参考まで。
回答3
おいかわ歯科クリニック(横浜市港南区)の老川です。
回答日時:2012-09-16 22:36:31
虫歯が移るわけではありませんが、細菌は移る可能性があります。
海外では、口の中の細菌性疾患(虫歯や歯周病)はKissing Disease と学会で言っていることも耳にしたことがあります。
パートナーが口の中を清潔に保つに越したことはないということでしょうか。
私事ですが、私には昔からなじみのお二人がスピード結婚されました。
奥様は以前から治療させて頂いていて、顕著な歯周病は見られない方でした。
ご主人は傍から見ても、早急に治療をするべき状態でした。
仕事が忙しいということで歯医者には行っていないと言っていました。
何度言っても行く気もなさそうでした。
ご結婚なさって数ヶ月後奥様が歯茎が腫れたとお越しになりました。検査をしてみると過去には無かった歯周病が数箇所は重度に近いくらい一気に進行しておりました。
原因として考えられることはご主人からの細菌の感染しか考えられませんでした。
少なからず、ご自身が自分の口の状態を健全に保ちたければ、パートナーとなる方にも清潔にしたもらう意識は大切だと思います。
海外では、口の中の細菌性疾患(虫歯や歯周病)はKissing Disease と学会で言っていることも耳にしたことがあります。
パートナーが口の中を清潔に保つに越したことはないということでしょうか。
私事ですが、私には昔からなじみのお二人がスピード結婚されました。
奥様は以前から治療させて頂いていて、顕著な歯周病は見られない方でした。
ご主人は傍から見ても、早急に治療をするべき状態でした。
仕事が忙しいということで歯医者には行っていないと言っていました。
何度言っても行く気もなさそうでした。
ご結婚なさって数ヶ月後奥様が歯茎が腫れたとお越しになりました。検査をしてみると過去には無かった歯周病が数箇所は重度に近いくらい一気に進行しておりました。
原因として考えられることはご主人からの細菌の感染しか考えられませんでした。
少なからず、ご自身が自分の口の状態を健全に保ちたければ、パートナーとなる方にも清潔にしたもらう意識は大切だと思います。
回答4
加藤デンタルクリニック(横浜市中区)の加藤です。
回答日時:2012-09-17 08:20:51
及川先生がおっしゃるように、虫歯菌はうつる可能性はあります。
一才半から二才半までの間に虫歯菌は20%〜80%お子様保持菌率は上がります。
その8割は母子感染で、その他はその他家族や保育園での感染であるとDNA分析から解明されています。
歯が生えると歯に菌が付着しますが食事などでふうふう冷ませて母親が与えたりし、母親の唾液から子供に感染していると考えられています。
まとめてみますと。
キスをすると虫歯に直接なることはないですが、キスをすると虫歯菌が感染し虫歯のリスクが高くなり、加えて歯周病菌も感染しますので歯周病のリスクも高くなる。
と考えられます。
一才半から二才半までの間に虫歯菌は20%〜80%お子様保持菌率は上がります。
その8割は母子感染で、その他はその他家族や保育園での感染であるとDNA分析から解明されています。
歯が生えると歯に菌が付着しますが食事などでふうふう冷ませて母親が与えたりし、母親の唾液から子供に感染していると考えられています。
まとめてみますと。
キスをすると虫歯に直接なることはないですが、キスをすると虫歯菌が感染し虫歯のリスクが高くなり、加えて歯周病菌も感染しますので歯周病のリスクも高くなる。
と考えられます。
回答5
回答日時:2012-09-17 22:10:18
加藤先生の様な説明をされることは少なくないと思われるのですが、「ふうふう」なんかで細菌感染が起こるとはとても思えません。
それと菌が少ない乳幼児と成人を同列に語るのは細菌学的見地からは無理があって、口腔内の細菌については原則的には「椅子取りゲーム」と説明することが出来ると思います。
つまり乳幼児期に一旦確立した細菌叢(※成人になると誰でも口腔内にはいわゆる「むし歯菌」や「歯周病菌」を含めて何百種類もの"常在菌"が必ずいるのですが、その菌同士のパワーバランスのこと)が容易に変わることは理屈の上では非常に考えにくいです。
仮にこれが意図して出来るとしたら成人の口腔からむし歯菌や歯周病菌を取り除いたり無力化するのも簡単に出来るという素敵な話なのですが、現状叶っていません。
ですので老川先生のケースは大変興味深いのですが、おそらく「稀なケース」か、もしかすると「偶然」かも知れません。
ただ一応細菌の移動の可能性はありますから(夫婦間で同じDNAの細菌が検出されたという報告はあります)
>パートナーが口の中を清潔に保つに越したことはない
には同意ですし、それは乳幼児を抱える親子関係にも言えると思います。
確率の問題なのですが、少なくとも軽いキスや回数の少ないディープキス程度ならおそらく全く問題ないと言ってもいいと思いますよ。
それと感染の可能性を強調するのなら逆のパターンで、良くない口腔の人に良いパートナーの良い細菌がうつる可能性だってありますしね。
あと重要なのが小林先生のご説明にある様に
>虫歯や歯周病は、それぞれの菌が在ったからといっただけでは発症しません。
>細菌や食事、そして、唾液や歯などの条件が揃った時、初めて発症するといわれています。
という事なので、端的に回答するなら細見先生のご回答が一番適切だと個人的には思います。
それと菌が少ない乳幼児と成人を同列に語るのは細菌学的見地からは無理があって、口腔内の細菌については原則的には「椅子取りゲーム」と説明することが出来ると思います。
つまり乳幼児期に一旦確立した細菌叢(※成人になると誰でも口腔内にはいわゆる「むし歯菌」や「歯周病菌」を含めて何百種類もの"常在菌"が必ずいるのですが、その菌同士のパワーバランスのこと)が容易に変わることは理屈の上では非常に考えにくいです。
仮にこれが意図して出来るとしたら成人の口腔からむし歯菌や歯周病菌を取り除いたり無力化するのも簡単に出来るという素敵な話なのですが、現状叶っていません。
ですので老川先生のケースは大変興味深いのですが、おそらく「稀なケース」か、もしかすると「偶然」かも知れません。
ただ一応細菌の移動の可能性はありますから(夫婦間で同じDNAの細菌が検出されたという報告はあります)
>パートナーが口の中を清潔に保つに越したことはない
には同意ですし、それは乳幼児を抱える親子関係にも言えると思います。
確率の問題なのですが、少なくとも軽いキスや回数の少ないディープキス程度ならおそらく全く問題ないと言ってもいいと思いますよ。
それと感染の可能性を強調するのなら逆のパターンで、良くない口腔の人に良いパートナーの良い細菌がうつる可能性だってありますしね。
あと重要なのが小林先生のご説明にある様に
>虫歯や歯周病は、それぞれの菌が在ったからといっただけでは発症しません。
>細菌や食事、そして、唾液や歯などの条件が揃った時、初めて発症するといわれています。
という事なので、端的に回答するなら細見先生のご回答が一番適切だと個人的には思います。
回答6
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-09-17 23:28:46
腸内細菌叢は生後数日以内といった物凄いスピードで、ほぼ確立されるそうですから、口腔内も、それにやや近いものかもしれません。(母子の間の移動はよく言われています)
老川先生のケースが’偶然’以外のものであれば、たまたま抗生剤投与の後などに、繁殖力に優れた外来種並みの細菌種が入ってきたのかもしれません。
虫歯菌の’移動’以上に、それが棲みついて増殖出来る’環境’(前棲者を含めて)の要因の方が大きいと思います。
老川先生のケースが’偶然’以外のものであれば、たまたま抗生剤投与の後などに、繁殖力に優れた外来種並みの細菌種が入ってきたのかもしれません。
虫歯菌の’移動’以上に、それが棲みついて増殖出来る’環境’(前棲者を含めて)の要因の方が大きいと思います。
回答7
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2012-09-18 00:25:23
>加えて歯周病菌も感染しますので歯周病のリスクも高くなる
「キス」が歯周病のリスクファクターだと教科書では習いませんが・・・
渡辺先生が言うように口の中に入って来る菌は良い菌もいれば悪い菌もいます。
(ピロリ菌などは悪い菌の代表例だとは思いますが)
またAさんに悪い菌でもBさんにとって悪い菌かは分りません。
Bさんの口の中では無害の菌になっているかもしれません。
藤森先生の
>それが棲みついて増殖出来る’環境’
貰った菌が住みつくかに関しては『環境』も非常に大切です。
例えば、海に住んでいる生物を陸に上げて生活できるでしょうか!?
注)、悪い菌だけを貰って口の中が悪くなっていくとはイメージしない方がいいと思いますよ。
もし、結婚されている伴侶の方のことを気にするのであれば、
「今更・・・」
と言ったところでしょうか!?^^;
大学時代、微生物の先生が、口の中の菌を調べれば大体この学年で付き合っている人同士が分ると言われていました。
ですので、先生方がおっしゃるようにパートナーの口腔内環境にも少し目を向けた方がいいかもしれませんね^^
個人的には動物とのスキンシップの「顔舐め」の方が気になります。
動物の方がいたる所を舐めまわしていますし、イメージとして人より多くの菌を持っているような・・・
ましてや動物は毎日歯磨きやクリーニングなどしていませんからね^^;
最後はどうでもいい話ですが。
あまり気にされなくていいと思いますよ。
「キス」が歯周病のリスクファクターだと教科書では習いませんが・・・
渡辺先生が言うように口の中に入って来る菌は良い菌もいれば悪い菌もいます。
(ピロリ菌などは悪い菌の代表例だとは思いますが)
またAさんに悪い菌でもBさんにとって悪い菌かは分りません。
Bさんの口の中では無害の菌になっているかもしれません。
藤森先生の
>それが棲みついて増殖出来る’環境’
貰った菌が住みつくかに関しては『環境』も非常に大切です。
例えば、海に住んでいる生物を陸に上げて生活できるでしょうか!?
注)、悪い菌だけを貰って口の中が悪くなっていくとはイメージしない方がいいと思いますよ。
もし、結婚されている伴侶の方のことを気にするのであれば、
「今更・・・」
と言ったところでしょうか!?^^;
大学時代、微生物の先生が、口の中の菌を調べれば大体この学年で付き合っている人同士が分ると言われていました。
ですので、先生方がおっしゃるようにパートナーの口腔内環境にも少し目を向けた方がいいかもしれませんね^^
個人的には動物とのスキンシップの「顔舐め」の方が気になります。
動物の方がいたる所を舐めまわしていますし、イメージとして人より多くの菌を持っているような・・・
ましてや動物は毎日歯磨きやクリーニングなどしていませんからね^^;
最後はどうでもいい話ですが。
あまり気にされなくていいと思いますよ。
タイトル | キスで虫歯はうつりますか? |
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質問者 | りぃriさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯その他 歯周病その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。