虫歯予防目的でのリステリン等の洗口液について

相談者: きのこのこのこさん (26歳:女性)
投稿日時:2012-10-03 23:05:23
虫歯の予防目的として、また現在虫歯も数本あり、その進行を少しでも遅らせることができないかと考えてリステリン・ターターコントロールを使用しています。

ワケあって虫歯治療に通えるのが2〜3ヶ月後になってしまうためです。


現在使用しているのが、リステリン・ターターコントロールです(2ヶ月くらい使用してます)

リステリンの公式サイトだと「一日2回朝晩の使用で効果があります」と書いてありましたが、別の個人サイトでは2日に1回ほどの方が口内環境的には良いのでは?という情報もあり、どちらが正しい情報なのかが分からないです(できれば1日2回使用したいです)。


またリステリンを今後使い続けることで銀歯などに影響はないかどうかも知りたいです。


ちなみに、歯磨きについては、

 歯磨きは1日3回。
 歯磨き粉チェックアップのスタンダードです。

 歯磨きの磨き方の講習は歯科医院で受けました。

 糸ヨウジは就寝前に1回使用します。


以上です。


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-10-03 23:38:28
きのこのこのこ さん、こんばんは

>どちらが正しい情報なのかが分からないです

一般的に考えて、メーカーの公式サイトと、個人のサイトであれば、どちらを信じるかは明白かと思います。



リステリンを今後使い続けることで銀歯などに影響はないかどうかも知りたいです

メーカーのお客様相談室に直接お尋ねになってみてはいかがでしょう。



歯磨きの磨き方の講習は歯科医院で受けました

きのこのこのこ さんに合った予防プログラムなのであれば、それで構わないと思います。


ご参考まで。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きのこのこのこさん
返信日時:2012-10-03 23:48:51
小林先生

お返事ありがとうございました。

>一般的に考えて、メーカーの公式サイトと、個人のサイトであれば、どちらを信じるかは明白かと思います。

確かにそうですよね。
歯医者さんに聞いた話だと・・・」という情報だったので、少し信じてしまいそうになりました。


やはり虫歯の進行を遅らせることについては、リステリンはほとんど効果が期待できないということでしょうか?

同じコストをかけるなら糸ヨウジを2回にした方がよいのか迷い中です。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 00:17:39
きのこのこのこ さん、ご返信ありがとうございます

虫歯の進行を遅らせることについては、リステリンはほとんど効果が期待できないということでしょうか

市販されているものを否定してしまうと、いろいろと問題が発生することが懸念されますので、回答できかねます。



ただ個人的には、フッ素の併用の方が、より効果があるのではと思っていますし、アルコール系の洗口剤をお勧めしたことはありません。

この辺りについては、お掛かりの歯科医院とご相談なさってみてはいかがでしょう。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 01:23:21
>市販されているものを否定してしまうと、いろいろと問題が発生することが懸念されますので、回答できかねます。

どんな懸念があるのか分かりませんけど、書いちゃいます。


ウチではリステリンを勧めることは、ないですね。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 04:24:43
当院でも勧めないです。

むし歯の予防目的で洗口液を使うのなら、歯科医学の世界ではフッ素が必須となるのですが、日本で流通しているものには薬事法の関係上配合されていません。
(海外だと配合されている場合があります)

フッ素は唾液や水で流されてしまいますから、フッ素の入った歯磨剤歯磨きした後にフッ素の入っていない洗口液で洗口するとフッ素の効果は減弱してしまうという点にも注意が必要かと思われます。

メーカーHPにもむし歯予防とは書いてないですよね。


また洗口液にアルコール(エタノール)が含まれている場合、頻回に使用すると唾液の減少が認められることがあり、もしもそうなった場合には結果的にかえってむし歯のリスクを高めることになります。

普通メーカーの公式サイトとか鵜呑みにしますか??
このサイトも時にいい加減な回答が並ぶので同じかそれ以下ですが、今は情報が溢れかえってしまって扱いがかえって難しいですね。



以前米国で、「リステリンには歯垢(除去)、歯肉炎に対してフロスと同じ効果がある」として「もうフロスは捨てよう」のうたい文句で宣伝を展開したところ、フロスのメーカーに訴えられて連邦地裁にCMの中止命令が出されたことはありましたね。
(ちなみにフロスでさえもむし歯予防効果は確認されていません)

ただメーカーが「〇〇に予防効果がある」と謳う場合、専門の優秀な研究者がそれなりに時間と予算をかけて研究開発をしてきて商品化している訳で、「例え世界でエビデンスとして通用はしなくても可能性(期待)はある」程度には個人的には捉えています。

実際、大きいメーカーだと大学の研究室に資料や研究費を提供して、学会などにも絡んできますしね。
内容にもよりますが、良い事だと思います。
リステリンはそういった文献も多いですよ。


ですが歯科医としての経験上、歯石の沈着予防だったら歯ブラシ一本で十分出来ると思います。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 07:25:16
ミラノールオラブリスにはフッ素が入っていますが、購入の際には事前に歯科医院で説明を受ける必要があります。
(薬局やコンビニで手軽に購入というわけにはいきません)


手軽にフッ素を応用しようと思ったらイエテボリ法が一番簡単ですね。

イエテボリ法(イェテボリテクニック)

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 08:48:43
ご相談ありがとうございます。

虫歯予防が目的ですね。
それにはもっと知識が必要です。
小々、勘違いがありそうです。


リステリン・ターターコントロール
>リステリンの公式サイトだと「一日2回朝晩の使用で効果があります」と書いてありましたが、


ターターとは、歯石という意味です。
つまり歯石予防に効果があると宣伝している訳ですが、歯石を予防したり、歯石取りをしても虫歯予防には全く意味がありません。

その宣伝文句さえ、効果は疑問です。


>ちなみに、歯磨きについては、・・・


虫歯予防のために、歯磨きを一所懸命工夫しておられるのですね。
でも歯磨きが虫歯予防に一番効果があるという知識自体が勘違いです。

生活習慣とか、あなただけに合った総合的な予防プログラムを歯科医院でプランして、実行して、評価してもらうことが、唯一の予防となります。



>どちらが正しい情報なのかが分からないです(できれば1日2回使用したいです)。


ご自由にして構いませんが、メーカーの情報を鵜呑みにすることはお勧めできません。

我々の知っている情報としては、その薬にはアルコールがたくさん含まれていて、使いすぎると口の中の粘膜を荒らしてしまいます。
又使いすぎると、唾液が乾いて虫歯ができやすくなることもあります。

そしてある条件が重なると、口の中にがんができる確率が40倍になることがフィンランドの研究で分かっています。


予防を薬に頼る考えも確かにあります。
その薬にも、どの薬にも、必ず副作用があることも思い出してください。
危険性が潜んでいるのは、飲む薬だけではないんですよ。

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回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 10:30:38
さがら先生のご説明に少し補足しますね。

がんの話は私も知っていたのですが、そこまで詳しくないのと不安を煽るかと思ってあえて控えました。


40倍と聞くと衝撃的ですが、「〇〇倍」と言う表現はトリックで、元々の口に出来るがんの発生率がもの凄く低いので、これについてはあまり神経質には考えなくても良いのではないかと個人的には思っています。

(例えば100人に1人の病気が100人中40人になるのと、100万人に1人の病気が100万人中40人になるのが同じ扱い)


発生してしまえばもの凄く深刻なのは確かですが、確率から考えると唾液が減ることの方が現実的で問題があると考えます。

唾液の減少はむし歯以外にも、歯の着色や口臭などなど、色々不都合がありますので。。


因みにがんや唾液減少と言えば喫煙も同じですね。
喫煙している人が洗口液のデメリットをどうこう考えるとしたら疑問です。




あとついでに田尾先生にも少し補足で、フッ素の入った洗口液で今はビーブランド(ミラノールと同じ会社で、最初から水溶液になっているタイプ)や、バトラーからも出ていて他にも色々あるかも知れませんが、日本の薬事法の関係上扱いは同じで、基本歯科医院でしか購入出来ません。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 11:01:21
なんだかリステリンバッシングみたいになってしまいますが、もう一つ…。

リステリンの宣伝パンフレットを見て、

「リステリンは同濃度のアルコールで嗽した時と比べても口腔乾燥は起こしません!」
(↑内容は合っていますが文章はうろ覚えなので突っ込まないでください)

と書かれていたので、営業の方に

「そもそも同濃度のアルコールと比較して参考になりますか?
 水と比較する、または何もしない時と比較しないと意味無いのでは?」

と聞いた事があるのですが、「検討してみます」と言われただけで、その後、返答はありませんでした。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 11:19:00
>なんだかリステリンバッシングみたいになってしまいますが、

そもそも、リステリンだけでなく他の洗口剤も、フッ化物含有のものを除いては、虫歯歯周病の予防効果はありません。

ドラッグストアーの棚に並んで各種の洗口剤を見ると、メーカーの宣伝に踊らされている消費者がかわいそうになります。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 13:33:12
小牧令二先生

>そもそも、リステリンだけでなく他の洗口剤も、フッ化物含有のものを除いては、虫歯歯周病の予防効果はありません。

市販されている洗口剤ということでしょうか?
コンクールのクロルヘキシジンは、歯周病予防の効果とかはあるのではないでしょうか?

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 13:55:16
>市販されている洗口剤ということでしょうか?
コンクールのクロルヘキシジンは、歯周病予防の効果とかはあるのではないでしょうか?


日本の場合有効濃度(およそ0.2%)での使用は法的に禁止されております。
ですので、市販されているものはかなり低い、有効性のない濃度で売られています。

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回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2012-10-04 14:12:28
小牧令二先生

ありがとうございます。
勉強になります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: きのこのこのこさん
返信日時:2012-10-04 22:31:25
先生方、たくさんの貴重な返信ありがとうございました。

特にさがら先生、歯石歯磨きについてのコメントありがとうございます。

それと渡辺先生も詳しく補足の回答くださいまして、ありがとうございました。


非常に参考になるコメントありがとうございました。

とりあえずリステリンはやめて歯間ブラシなどでケアを強化したいと思います。



タイトル 虫歯予防目的でのリステリン等の洗口液について
質問者 きのこのこのこさん
地域 非公開
年齢 26歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
歯磨き(プラークコントロール) その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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