右下6番にインプラントを2本埋めるのは一般的な治療法ですか?

相談者: ひさやんさん (33歳:男性)
投稿日時:2012-10-13 02:44:18
右下6番を抜歯し、インプラントを検討しています。

まず、この右下6番の病歴を簡単に説明いたします。
かなり昔に神経をとって冠をかぶせていた歯ですが、数年前から根分岐部病変に悩まされていました。

当初は腫れて痛みを感じるだけでしたが、直近は膿まで出るようなったため、歯を分割してもらいました。
さらに、根管治療をやり直したところ、歯根が割れていたことも判明、抜歯に至りました。


抜歯後のレントゲンを見ると、5番や7番の歯槽骨が白くはっきり写っているのに対し、6番があった部分はぽっかりと薄く写っています。
また、抜歯後の歯茎は、舌側ではもとの高さまで硬さを保っているものの、外側は下のほうまでベロンベロンになっています。



このほど、インプラントの学会専門医をなさっている先生の医院を見つけ、受診しました。

レントゲンを撮っていただき、先生のご意見と簡単な治療方針をお聞きしました。

・骨が少なくなっている。
インプラントが不可能ではないが、簡単な状態ではない。

・細いインプラントを2本埋めて歯を支える。

・インプラントと併せて骨造成も行う。

・インプラント2本分と骨造成の費用がかかり、高額になる。

とのコメントを頂きました。


通常のインプラントでいけるものと思っていたため、驚きました。
想定予算の2倍以上の費用がかかる上、インプラントが済んだ後のメンテにも不安があります。


こちらの先生方にお聞きしたい事は、以下の点です。

▽右下6番のインプラントで、支柱2本を埋め込むことはよくあることなのでしょうか?

▽根分岐部病変や歯根の割れで抜歯に至った歯のインプラントは難しいのでしょうか?

▽抜歯後、骨が再生する事は期待できないのでしょうか?

▽また、骨造成を経て通常(1本支柱)のインプラントを行うことは不可能でしょうか?

▽別のインプラント専門医でセカンドオピニオンを求めた場合、画像診断だけでも快く応じていただけるものでしょうか?


上記のような曖昧なデータしか提示できない状態での質問で申し訳ありません。
「一般論」でのご回答でも構いません。
お忙しい中恐縮ですが、ご回答いただけると助かります。
よろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-10-13 06:45:15
ひさやんさん

おはようございます。

>右下6番のインプラントで、支柱2本を埋め込むことはよくあることなのでしょうか?

僕はおこないません。
僕が使っているインプラントには、インプラントと横の歯の距離を2mm以上離すことやインプラントとインプラントのあいだの距離は3mm以上離すことなどが最小のルールとして決まっています。



根分岐部病変歯根の割れで抜歯に至った歯のインプラントは難しいのでしょうか?

骨がなくなっている場合ですと、骨が十分にある場合よりも難しいと思います。



>抜歯後、骨が再生する事は期待できないのでしょうか?

状況によります。歯を抜いたあとの骨の残っている量やしっかりと感染組織を除去できるかなどによります。


>また、骨造成を経て通常(1本支柱)のインプラントを行うことは不可能でしょうか?

僕は、その方法を行うことが多いです。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-10-13 07:51:57
ひさやん さん、おはようございます

>一つの歯にインプラントを2本埋めるのは一般的な治療法ですか?

あまり一般的ではないように思います。
でも、ひさやん さんのお口の中を診た上でそのような説明を受けたのであれば、何か判断材料があったのかもしれません。


>別のインプラント専門医でセカンドオピニオンを求めた場合、画像診断だけでも快く応じていただけるものでしょうか?

医院それぞれのスタイルによるかと思いますが、私の所にはそのような方が時々いらっしゃいますよ。

どういうご相談内容をなさりたいのか、相談の費用など、受診前に打ち合わせがあると良いですね。


ご参考まで。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-10-13 09:33:19
ご相談ありがとうございます。

>▽右下6番のインプラントで、支柱2本を埋め込むことはよくあることなのでしょうか?


よくあることではありません。
できないことの方が多いと思います。

しかし、6番は強大な力が必要な歯であり、また前後的なスペースが最大ですから、可能であったり、また必要な場合もあります。

特にまだとても若い年代ですから、長期間の安定を目標とするときには、また、他の歯の条件も加味して、2本の方が良い場合もあります。
アフターケアも広すぎるスペースに,1本入れるよりも2本の方が有利なこともあるからです。

私は必要とあれば、6番には2本を検討します。
実際に10年以上アフターケアしている症例も持っています。



>▽根分岐部病変歯根の割れで抜歯に至った歯のインプラントは難しいのでしょうか?

ただ入れるだけではなく、長期間アフターケアも含めて成功させることは、とても難しいと思います。



>▽抜歯後、骨が再生する事は期待できないのでしょうか?

抜歯までの経過によっては,自然には、あまり期待できません。


>▽また、骨造成を経て通常(1本支柱)のインプラントを行うことは不可能でしょうか?

可能です。

各種のGBRとかいろいろありますが、今の状況は6番によくおこる例であり、このばあい固い一枚の自家骨移植が最適と報告されています。
お口の状況がよく分かりませんが、ベストプランとしては、私も一枚の自家骨移植を一番に検討します。

GBRなどで人工的な移植材をぱらぱら混ぜる方法が一番簡単なために,よく行われています。
しかしとても簡単な方法だけに、このような場合には長期的な安定性には疑問符がつきます。



>▽別のインプラント専門医でセカンドオピニオンを求めた場合、画像診断だけでも快く応じていただけるものでしょうか?


ふつうは、応じていただけると思います。


インプラント治療の目的を目先だけで考えるか、とても将来長い人生が待っていますから,長期的な成功目指すかによって、治療方法はがらりと変わってくると思います。
当然ご自身が自己流で想像した、治療内容や治療費には違いが出てくるでしょう。

1本歯を失っただけですが、その損失を取り戻すことは大変な治療となります。
ある程度は、いろいろと相談してみると良いと思います。

6人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-10-13 10:24:48
>▽右下6番のインプラントで、支柱2本を埋め込むことはよくあることなのでしょうか?

そうですね。 個人的にですが、あまりないですが絶対にないともいいきれません。 

さがら先生が書かれていますが、幅等によっては2本する場合も僕はありましたね。


先生によっては全くしない先生もいれば、する先生もおられると思います。 
ただ、本当に2本必要なのかちがう先生の意見も求められるのがいいと思います。



>▽根分岐部病変歯根の割れで抜歯に至った歯のインプラントは難しいのでしょうか?
>▽抜歯後、骨が再生する事は期待できないのでしょうか?
>▽また、骨造成を経て通常(1本支柱)のインプラントを行うことは不可能でしょうか?

骨の量や状態によっては難しい場合も残念ながらありますね。
しかし、骨造成をきちんとやっていけば大丈夫な場合もあります。

骨の再生はありますが、昔のようにはいかないですね(^_^;)


>▽別のインプラント専門医でセカンドオピニオンを求めた場合、画像診断だけでも快く応じていただけるものでしょうか?

同じ回答ですが、ふつうは応じてくれますよ。


僕ならば一度違う医院で診て頂くことお勧めしますね。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-10-13 10:44:55
基本的に諸先生方と同意見です。


シンプルに…


>▽右下6番のインプラントで、支柱2本を埋め込むことはよくあることなのでしょうか?

僕はやりません。


>▽根分岐部病変歯根の割れで抜歯に至った歯のインプラントは難しいのでしょうか?

難しい事が多いです。



>▽抜歯後、骨が再生する事は期待できないのでしょうか?

基本的には期待できません。



>▽また、骨造成を経て通常(1本支柱)のインプラントを行うことは不可能でしょうか?

僕ならこの方法を提案するような気がします。
(実際に拝見しないと何とも言えませんが…)



>▽別のインプラント専門医でセカンドオピニオンを求めた場合、画像診断だけでも快く応じていただけるものでしょうか?

ふつうは大丈夫だと思います。

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-10-14 09:26:56
>▽右下6番のインプラントで、支柱2本を埋め込むことはよくあることなのでしょうか?

とある国産メーカーのインプラントは原則1つの根に対して一本のインプラントを必要としますが、骨造成はこのメーカーでは原則しませんというか出来ないに近いと思います。

私自身も諸先生方と同様に、二本入れることは原則しませんが、さがら先生や北野先生がおっしゃるように私自身も条件によっては二本入れることもあります。



>▽根分岐部病変歯根の割れで抜歯に至った歯のインプラントは難しいのでしょうか?
>▽抜歯後、骨が再生する事は期待できないのでしょうか?

抜歯の手技によっては骨が再生し、インプラントもさほど難しくなく出来る場合もあります。



>▽また、骨造成を経て通常(1本支柱)のインプラントを行うことは不可能でしょうか?

骨造成を経てでも、骨造成とインプラント埋入を同時にでも出来る可能性はあります。



>▽別のインプラント専門医でセカンドオピニオンを求めた場合、画像診断だけでも快く応じていただけるものでしょうか?

画像とお口の中を拝見できると
より良いアドバイスを頂けると思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ひさやんさん
返信日時:2012-10-16 00:38:32
たくさんの先生にご回答いただき、とても感謝しております。
ありがとうございます。


やはり一つの歯に2本支柱のインプラントというのは、頻繁に行われる事ではないのですね。

次回の治療の際に、なぜ2本なのか。
1本では不都合なのか。先生に聞いてみたいと思います。

それと、セカンドオピニオンを頂ける医院も、知人のツテで探してみます。



使うインプラントの種類によっては、何ミリ離さなければならないというルールもあるのですね。
初めて知りました。

お世話になる先生がどの種類のインプラントを使うか、という点も関心を持ったほうが良さそうですね。


初めてのインプラントなので、驚いたり悩んだりする事も多々ありますが、頑張って納得のいく治療を受けたいです。
先生がたのご助言、とても役に立ちました。



タイトル 右下6番にインプラントを2本埋めるのは一般的な治療法ですか?
質問者 ひさやんさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
回答者




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