歯肉ガン手術後。アマルガム除去はガン再発防止に有効ですか?
相談者:
そうちゃんさん (49歳:男性)
投稿日時:2012-10-28 22:00:51
7月に左下顎歯肉癌の手術をし、犬歯より奥を辺縁切除しました。
喫煙も飲酒もせず、歯磨きも毎食後していましたので、歯肉癌になった原因が思い当たりません。
5年くらい前に両下の歯肉に扁平苔癬ができ、「治療法がない」と言われ放置していました。
それがいつの間にか白板症になり癌化したと思われます。
癌化せずにすんだ右下の歯茎の扁平苔癬はレーザーで焼きました。
手術で切除した歯肉と左頬粘膜には、白板症と上皮内癌が認められました。
「おそらく口の中のあちらこちらに上皮内癌があり、再発する可能性が高いでしょう」
と言われました。
扁平苔癬の原因は、アルマガムではないかと考えています。
わたしは果物が好きなので、果汁の酸で金属が溶け出したのではないかと思います。
ですから、右上下の第一臼歯にアルマガムが充填されているので、これを取り除いて、ゴールドかハイブリッドセラミックのインレーを入れようと考えています。
右下の親知らずと第二臼歯は抜歯してしまっています。
左下の歯がないので、右の第一臼歯が命です。
ですから、強度や二次カリエスのなりにくさから、できればゴールドを入れたいのですが、ゴールドといえども合金なので混ぜ物や金自体が悪さをしないとも限りません。
癌センターの医師も近所のかかりつけの医師(国立がんセンターに勤務していた経験あり)も、
「アルマガムが扁平苔癬の原因とは考えにくいですが、気になるならハイブリッドがいいでしょう。ただ右下第一臼歯への負担は相当大きいだろうから、きっと割れると思いますよ」
といいます。
どちらが良いでしょうか?
喫煙も飲酒もせず、歯磨きも毎食後していましたので、歯肉癌になった原因が思い当たりません。
5年くらい前に両下の歯肉に扁平苔癬ができ、「治療法がない」と言われ放置していました。
それがいつの間にか白板症になり癌化したと思われます。
癌化せずにすんだ右下の歯茎の扁平苔癬はレーザーで焼きました。
手術で切除した歯肉と左頬粘膜には、白板症と上皮内癌が認められました。
「おそらく口の中のあちらこちらに上皮内癌があり、再発する可能性が高いでしょう」
と言われました。
扁平苔癬の原因は、アルマガムではないかと考えています。
わたしは果物が好きなので、果汁の酸で金属が溶け出したのではないかと思います。
ですから、右上下の第一臼歯にアルマガムが充填されているので、これを取り除いて、ゴールドかハイブリッドセラミックのインレーを入れようと考えています。
右下の親知らずと第二臼歯は抜歯してしまっています。
左下の歯がないので、右の第一臼歯が命です。
ですから、強度や二次カリエスのなりにくさから、できればゴールドを入れたいのですが、ゴールドといえども合金なので混ぜ物や金自体が悪さをしないとも限りません。
癌センターの医師も近所のかかりつけの医師(国立がんセンターに勤務していた経験あり)も、
「アルマガムが扁平苔癬の原因とは考えにくいですが、気になるならハイブリッドがいいでしょう。ただ右下第一臼歯への負担は相当大きいだろうから、きっと割れると思いますよ」
といいます。
どちらが良いでしょうか?
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2012-10-28 22:10:26
>アルマガムが扁平苔癬の原因とは考えにくいですが、気になるならハイブリッドがいいでしょう。ただ右下第一臼歯への負担は相当大きいだろうから、きっと割れると思いますよ
私もアマルガムが扁平苔癬の原因だとは思いませんが、主治医の云うように気になるなら交換しても良いと思います。
私もアマルガムが扁平苔癬の原因だとは思いませんが、主治医の云うように気になるなら交換しても良いと思います。
回答2
回答日時:2012-10-28 22:18:54
私もアマルガムが扁平苔癬の原因だとは思いませんが、ことがことだけに不安になるお気持ちはよく分かります。
過剰かも知れませんが可能な限りリスクを回避しようとするなら、除去する際はラバーダムをして、削粉が粘膜に飛び散らない様にしたいですし、ゴールドも避けた方がすっきりすると思います。
非金属での修復となればハイブリッドセラミックよりもオールセラミック系(e.maxやセレック、ジルコニア等)、強度を考えればインレーではなくクラウン(範囲が狭ければ、得意な先生であればダイレクトボンディング(CR)も良いと思います)ですから、私ならおそらく右下6番は少なくともオールセラミッククラウンにすると思いますよ。
もしもご予算的にそこまでは、ということなら変に触らない方がまだいい様な気がします。
過剰かも知れませんが可能な限りリスクを回避しようとするなら、除去する際はラバーダムをして、削粉が粘膜に飛び散らない様にしたいですし、ゴールドも避けた方がすっきりすると思います。
非金属での修復となればハイブリッドセラミックよりもオールセラミック系(e.maxやセレック、ジルコニア等)、強度を考えればインレーではなくクラウン(範囲が狭ければ、得意な先生であればダイレクトボンディング(CR)も良いと思います)ですから、私ならおそらく右下6番は少なくともオールセラミッククラウンにすると思いますよ。
もしもご予算的にそこまでは、ということなら変に触らない方がまだいい様な気がします。
回答3
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2012-10-28 22:25:11
そうちゃんさん、こんにちは。
状況を整理する必要があると思われます。
>5年くらい前に両下の歯肉に扁平苔癬ができ、
>それがいつの間にか白板症になり癌化したと思われます。
扁平苔癬と白板症は基本的に別の病気であり、扁平苔癬が白板症に変化する可能性は決して高くはありません。
ただし、扁平苔癬と白板症が同時発生する報告は存在します。そして、扁平苔癬と白板症では、白板症の方が癌化率は高いです。
つまり、そうちゃんさんの歯肉癌が、扁平苔癬が癌化したものか、白板症が癌化したものか、という点から考えると、後者の方が可能性は高いように思います。
扁平苔癬そのものは、確かに金属アレルギーとの関連も示唆されており、アマルガムが原因の一助となっている可能性は否定できません。
アマルガムを除去してゴールドやハイブリッドセラミックのインレーに変えることは、扁平苔癬に対するアプローチの選択肢にはなるかもしれません。
しかし、上記の理由から、それが今後の発癌予防につながるかは、個人的な感想としては疑問です。
それ以上に重要なことは、口腔内に扁平苔癬や白板症が多発することは、今後も口腔癌発症のリスクは高いと思われ、定期的・慎重な経過観察が必要ではないか、ということです。
この点につき、口腔外科の担当医とも意思疎通を密にしておく必要があるのではないかと思います。
その上で、担当の先生からも金属の変更を提案された場合は、その時に検討してもよいのではないかと思います。
インターネット医療相談における個人的一意見として参考にしていただければ幸いです。
お大事にどうぞ。
状況を整理する必要があると思われます。
>5年くらい前に両下の歯肉に扁平苔癬ができ、
>それがいつの間にか白板症になり癌化したと思われます。
扁平苔癬と白板症は基本的に別の病気であり、扁平苔癬が白板症に変化する可能性は決して高くはありません。
ただし、扁平苔癬と白板症が同時発生する報告は存在します。そして、扁平苔癬と白板症では、白板症の方が癌化率は高いです。
つまり、そうちゃんさんの歯肉癌が、扁平苔癬が癌化したものか、白板症が癌化したものか、という点から考えると、後者の方が可能性は高いように思います。
扁平苔癬そのものは、確かに金属アレルギーとの関連も示唆されており、アマルガムが原因の一助となっている可能性は否定できません。
アマルガムを除去してゴールドやハイブリッドセラミックのインレーに変えることは、扁平苔癬に対するアプローチの選択肢にはなるかもしれません。
しかし、上記の理由から、それが今後の発癌予防につながるかは、個人的な感想としては疑問です。
それ以上に重要なことは、口腔内に扁平苔癬や白板症が多発することは、今後も口腔癌発症のリスクは高いと思われ、定期的・慎重な経過観察が必要ではないか、ということです。
この点につき、口腔外科の担当医とも意思疎通を密にしておく必要があるのではないかと思います。
その上で、担当の先生からも金属の変更を提案された場合は、その時に検討してもよいのではないかと思います。
インターネット医療相談における個人的一意見として参考にしていただければ幸いです。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
そうちゃんさん
返信日時:2012-10-29 20:09:22
回答4
松元教貢歯科医院(大田区山王)の松元です。
回答日時:2012-11-02 10:51:44
タバコは吸われていませんか?
発癌リスクが高まる一番の要因ですので、思い当たる場合は、お止めになることを強くお勧めします。
発癌リスクが高まる一番の要因ですので、思い当たる場合は、お止めになることを強くお勧めします。
相談者からの返信
相談者:
そうちゃんさん
返信日時:2012-11-02 13:00:15
松元先生
ご回答ありがとうございます。
タバコは吸いません。
酒も月に3日程度しか飲みません。
歯磨きも毎食後しています。
癌家系でもありません。
発癌リスクらしいものが思い当たらないので、歯の金属が原因なのではないかと思い、ご相談しました。
ご回答ありがとうございます。
タバコは吸いません。
酒も月に3日程度しか飲みません。
歯磨きも毎食後しています。
癌家系でもありません。
発癌リスクらしいものが思い当たらないので、歯の金属が原因なのではないかと思い、ご相談しました。
タイトル | 歯肉ガン手術後。アマルガム除去はガン再発防止に有効ですか? |
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質問者 | そうちゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 49歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
アマルガム 粘膜の病気・異常 白板症 扁平苔癬 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。