顎関節症と噛み合わせ治療について

相談者: ひかさん (29歳:女性)
投稿日時:2012-10-22 00:58:07
こんにちは。

歯科医の皆様、先日は歯の長さと顔の左右非対称の書き込みについてご回答くださり、ありがとうございました!
メールが埋もれていたためお礼が遅くなってしまいました。

本日虫歯チェックのため地元の歯科に訪れたところ、顎関節症と診断されました。

そこの先生は、原因はストレスではなく絶対にかみ合わせであり、自分なら治せるとおっしゃっていました。

その方法として、矯正と歯を高くして左右をそろえる方法があり、私の場合は歯がすいてるのもあり矯正の方がいいのではないかと提案されました。

ちなみに、そこではかみ合わせから姿勢矯正までトータルに治療するので費用は31万とのことです。


私が気になっていることは、

・技術的にこの先生に任せても大丈夫なのか、というのはやはり掲示板でお伺いすることはむずかしいと思うので、先生を選ぶときの注意点
・顎関節症治療の値段的な目安
・歯を高くする(盛る)場合、万が一歯と盛ったものの間に虫歯ができた場合の治療はどうやってするのか
・盛った場合、顔が長くなってしまうのか
・矯正の場合、やはり目立つ金具を見えるところにつけなければならないのか(少しですが写真を撮られる仕事をしているので顔が極端に変わることは避けたいのです)
・他、先生に確認しておいた方がいいこと

です。

質問が多くてお忙しい中申し訳ありませんが、答えられる範囲でかまいませんので、お教え願えませんでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-10-22 01:24:50
こんばんは。

ひかさんは顎関節に自覚出来るどの様な問題があり、治療を希望されていますか?

参考→顎関節症

もしかするとその先生の顎関節症の定義が私が思っているのとは違うのかも知れませんが、「原因が絶対に噛み合わせだ」という専門家は現在は海外にはほとんどいないと聞いております。



前回投稿時の写真を拝見するに矯正治療をすること自体は悪くないと思うのですが、そうなると31万の倍〜3倍は少なくともかかると思いますから、診断についても治療方針についても想像しかねる部分がある、という印象です。

参考→矯正の治療費・費用・料金

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-10-22 06:22:45
西山です。

渡辺先生が書かれているように、まずは顎関節症と診断した基準が何かということが重要ですね。

虫歯チェックで指摘されたということは、自覚症状はなかったのでしょうか。
顎関節症といっても、経過観察にする症状もありえます(関節雑音のみの場合)。

あと、顎関節症の原因についてですが、ストレスと噛み合わせだけではありません。
例えば、我々の施設では"力"に注目しており、力を生じる行動のコントロールで対応しています。

それぞれの医療機関で考え方はあると思いますが、自分が治療を望んでいるか、きちんと説明があって納得できているかが大切です。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ひかさん
返信日時:2012-10-27 22:20:24
こんにちは。

お返事ありがとうございました!

説明がうまくできなくて申し訳ありません;;

本日は報告とご相談1点です。相談は最下部なので、長いようでしたら読み飛ばしてください。

「絶対」というのは、話を聞いた時のニュアンスだったので、私の勝手な解釈でした。

顎関節症の原因は、他にも肘付きなどの圧迫や幼少期での顎の変形など先生はおっしゃっておりました。
で、「治す方法がかみ合わせ」だということだそうです。
私自身、前の記事で書きましたとおり、自覚症状があり専門医を虫歯治療とは別で探しているところでした。

自覚症状は、顎がカクっとなったりジャリっとなったりすること、顔の輪郭の左右非対称の他、食べても食べても太れないこと、改善しない虚弱体質、胃腸の弱さ、アレルギー、慢性的な疲れ、ストレスによる精神疾患なども、自身の食習慣の改善や健康管理などから根本的な原因がかみ合わせにあると思っています。

こういった原因はかみ合わせだと先生もおっしゃっていたので納得できるものがあり、この先生にお願いしようかと思ってる次第です。

本日歯型を見てまたいろいろ話を聞いてみたところ、歯の高さを足す場合の値段が31万で、矯正の場合は上顎が40万、計80万(金属のワイヤーの場合)、もう一つの方法は透明な歯型のカバーのようなもので、こちらは顎関節症治療110万・・・と聞きましたが、金銭的なものは相談に応じると言ってくれました。

私の歯の場合はまだ年齢的にも先が長く歯もすり減っていないので、矯正の方が望ましいそうです。


そこで質問なのですが、インプラント矯正歯科でも、かみ合わせや顎関節症のことまで考えて治療する先生はあまりいないと先生は言うので、本当にそうなのかなぁとこちらの先生の皆様にお伺いしたいのです。

いい先生がいるなら、複数の方に相談して検討したいと思っています。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-10-28 07:57:54
渡辺先生おっしゃるように顎関節症と診断した基準は何か?
西山先生がおっしゃるように虫歯チェックで指摘されたということは、自覚症状はなかったか?

>自覚症状は、顎がカクっとなったりジャリっとなったりすること、顔の輪郭の左右非対称の他、食べても食べても太れないこと、改善しない虚弱体質、胃腸の弱さ、アレルギー、慢性的な疲れ、ストレスによる精神疾患なども、自身の食習慣の改善や健康管理

これは噛み合わせだけでなおおるとは限らないと思います。


>そこで質問なのですが、インプラント矯正歯科でも、かみ合わせや顎関節症のことまで考えて治療する先生はあまりいないと先生は言うので、本当にそうなのかなぁとこちらの先生の皆様にお伺いしたいのです。

確かに少ないかもしれません。

ですが、ひかさんの場合は、かなり複雑な症状がありますので治療は大変難しいと思います。
みてみないとはっきりは言えませんので、ネットでは答える限界があり一件だけで決めるのではなく、セカンドオピニオンなど、他の先生に聞いてみる方が良いと思います。

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回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2012-10-28 15:31:17
西山です。

>治す方法がかみ合わせ」だということだそうです。

顎関節症の治療においては、可逆的な治療から開始するというのが、世界的な認識です。
いきなり不可逆的な治療から開始するというのは、余程原因が明らかで無い限り行いません。

特に噛み合わせの治療というのは、一度手を付けたら元には戻せませんので、効果がなかった場合のダメージが非常に大きくなると考えられます。


>自覚症状は、顎がカクっとなったりジャリっとなったりすること、

雑音のみで痛みや開口障害がない場合は、通常経過観察です。
これは関節円板の位置異常ですので、噛み合わせを変えても元には戻せません。


>顔の輪郭の左右非対称

骨格的な非対称なら、噛み合わせを変えてもなくなりません。


>食べても食べても太れないこと、改善しない虚弱体質、胃腸の弱さ、アレルギー、慢性的な疲れ、ストレスによる精神疾患なども、自身の食習慣の改善や健康管理などから根本的な原因がかみ合わせにあると思っています。

このことを説明している、信頼できる情報(論文など)は見たことがありません。

後悔しないためにも慎重になるべきだとおもいます。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-10-28 15:54:47
西山先生とまったく同じ感想ですね。

ひかさんの顎関節症状については、一昔前ならともかく今現在の知見としては通常治療を必要と判断するべきではない状況です。(悪化を防ぐための生活指導や経過観察は行うかも知れません)

個人的には、「かみ合わせ治療」という定義自体が学問的には確立していないと思っていますが、学問ではない、「(自称)かみ合わせ治療」というのはあると思います。

未来にはどうなるか分かりませんが、今のところはある人がある人にあることをしてみたら上手くいったり上手くいかなかったり・・という世界だと思います。

神懸かり的に症状が改善する"かも"知れませんが、悪化して、現状にすら戻れなくなる場合もある"かも"知れません。
特に西山先生が指摘された様に、「不可逆的な治療」においては・・



効果が出て熱烈な支持の声も聞けば訴訟の話も耳にしますので、慎重に判断されて下さい。

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回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2012-10-28 21:59:48
西山です。

歳をとってゆくと、歯の数は少なくなってきますよね。
ということは噛み合わさっている歯のペアも少なくなってゆくということになります。
つまり、噛み合わせは不安定になる傾向にあるわけです。
また、歯のすり減りも生じてきますので、噛み合わせは低くなってゆきます。

さて、顎関節症の患者数は年齢とともにどうなるかというと、20〜30歳代がもっとも多く、歳を取るほど減少してきます。
噛み合わせの条件は悪くなるにもかかわらずです。

こういった「事実」にしっかり目を向ける必要があると思います。
このような「事実」をきちんと説明してくれる先生が信頼できる先生だと私は考えます。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ひかさん
返信日時:2012-10-29 00:20:32
確かな知識のある先生のご意見が聞けて、大変ためになりました!

顎関節症矯正後の記事をいくつか拝見し失敗例についても知ることができました。

ご意見を伺い、そこの医院にかかわらず、各歯科でいい例だけでなく悪い例や可能性も聞いてみなければいけないと思いました。

私自身の歯はすり減りがほとんどないそうなのですが、それなのになぜ顎関節症なのかどうかと、顎関節症の患者数が多いのが20〜30代の理由を科学的に立体として説明してもらうこと、先日聞いた治療の工程(顎関節症治療→矯正で再発を防ぐ)での顎関節症の治療の具体的内容を聞くこと(大雑把に聞いた感じでは姿勢とか直すらしいですが、自身での改善以外に医師が関わる治療がどんなものか)、治療をするかどうかの判断はそれからにし、もし実際にすることになる場合は、もとに戻せなくはならない方法だけまずしてみた方がいいだろうとの、今の考えです。

治療したいかしたくないかといえば、今は異音などがするだけですが、一時期は顎が痛くなったり閉まらなくなったりしたこともあったり、整体に行った直後生まれて初めて太った、、みたいなこともあったので、いずれは飛び込んでみたいです。


医師のみなさま、ご相談に乗っていただきありがとうございました。
ご意見を参考に熟慮ししたいと思います。

また、先生方の医院へご相談に伺うこともあるかもしれませんが、その時にはよろしくお願い申し上げます。



タイトル 顎関節症と噛み合わせ治療について
質問者 ひかさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
噛み合わせ(咬合)治療
顎関節症
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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